岩殿山・花咲山

いわどのやま(634m)・はなさきやま(761m)


菊花山から眺めて以来、ずっと気になっていた花咲山へ紅葉を期待して行ってきました。
行程の短い山なので、隣の岩殿山で富士山を眺めてから西へ向かおうと思います。


2011.11.26
(土)
 大月駅岩殿山天神山稚児落し車道花咲山
登山口
サス平花咲山大月西
小学校BS
大月駅
快晴  07:40着
 07:50発
08:40
08:50
09:4510:05
10:25
11:0011:1512:00
12:10
12:40
13:10
14:0515:15着
15:21発



今日は快晴マーク。白くなった富士山もきれいに見えそうだし、紅葉もそろそろ600mあたりまで下りてきた頃かなと期待して出発しました。しかし、車窓から見る岩殿山も、大月駅を出て振り返り見る花咲山もイマイチ渋い色彩。まだ早いのかな、今年はやっぱりダメなのかなと思いつつ左へ進み踏み切りを渡って行くと、正面に岩殿山が見えて来ました。

近づいて行っても、やはり紅葉っぽい色彩はなく、 唯一鮮やかなのはイチョウの黄色だけです・・・


岩殿山
【岩殿山へ】

岩殿城跡入口から階段を上がりながら見上げれば、多少鮮やかな木々も見られます。
去年の春、花見オフ会した丸山公園に着きました。今日はきれいな富士山が見えます。
望さんは皆さんに、きれいな桜色と白い富士山を見せてあげたかったのでしょうね。
イチョウの黄葉は既に半分以上散っていましたが、朝日に明るく輝いていました。


富士山
【丸山公園から見る富士山】

鏡岩
【ふれあい館と大きな鏡岩】

富士山
【振り返り見る富士山】

岩殿山の山頂はこの上なので、富士山を振り返りつつ段々坂道を上がって行きます。今年の富士山は、白くなるのがかなり遅かったような気がします。

揚城門戸や番所跡、稚児落し分岐を過ぎて、岩殿城跡に着きました。向こうにアンテナ塔の見えている所が最高点のようですが、木々に囲まれている感じなのでパス。

岩殿城跡
【岩殿城跡】

この岩殿山から見る富士山は素晴らしい。左右に山々を従え、蛇行する桂川に沿って広がる里の家々。
戦国時代はどんな様子だったのでしょう。  絶壁の上に建つお城は要塞としても適所だけれど、
何より展望が素晴らしいので戦などせず、野点などしながらのんびり眺めていたかったでしょうね。

岩殿山から見る富士山
【菊花山  御正体山    鹿留山    富士山     高川山  三ツ峠山・本社ヶ丸    花咲山】

兜岩 クサリ場
【兜岩 クサリ場】

分岐へ戻り、稚児落しへ向かいます。この先はずっと広葉樹林ですが、紅葉はイマイチ冴えません。築坂まで下って、登り返しです。

クサリ場2ヶ所を過ぎると、このコース名物の兜岩のトラバースクサリ場。今日はここからもきれいな富士山が望めました。

更に進むと紅葉もいくらかきれいになってきました。真っ赤な葉は少ないけれど、素晴らしい青空なので多少の色づきでも明るく輝いています。

紅葉
【色づく広葉樹林】
天神山
【天神山】

祠のある天神山に出ました。
狭い山頂ながらここも富士山が見えます。
南に細い踏み跡が下りていましたが、どこに出るのでしょう。

この先、樹林帯を北へ向かうようになると、絶壁の縁近くを歩くようになります。

西側が開けて来て、高川山に隠れそうな富士山と 花咲山がよく見渡せて来ました。
花咲山の山肌は、やっぱり色が渋い・・・

花咲山
【花咲山】
稚児落し
【稚児落し】

そして目の前には、稚児落しの大絶壁。
しかし、景観としては迫力あって素晴らしいけれど、あまりにストレートな名前に胸が潰れそう。


およそ関係ないのに、昔読んだ藤原てい(新田次郎の妻・藤原正彦の母)の「流れる星は生きている」を思い出してしまいました。よくぞ乳飲み子含む幼児3人を連れて満州から引き上げたものだと、ただただ感服してしまう。当時もどれだけの親が「赤ん坊の泣き声で敵に見つかってしまう」という理由でわが子を殺させられたか。一人で歩いているとイヤでも逃避行の切羽詰った状況が思われてきて、なんともやりきれない名前の場所です。

黒いプラスチックの巡視路階段を上がり、トズラ峠分岐に出ました。トズラ峠の南、富士山景勝地から見る富士山、高川山、花咲山は素敵な眺めでしたが、寄って行くのはちょっと大変なのでパス。

トズラ峠 分岐
【トズラ峠 分岐】
岩殿山方面
【岩殿山方面】

稚児落しの上に出ました。
ここからの展望は素晴らしく、今歩いて来た岩殿山や天神山からの絶壁の縁がよく見渡せます。

早めのお昼にしながら、次に歩く花咲山の尾根の末端を確認しておきました。


下るにつれ、左下に近づく浅利集落。団地横の道が高速道路側に回り込んだその先に入口があるはず。
そして目の前の紅葉の奥に見えているのが花咲山の山頂でしょう、どんな所かな〜


浅利集落
【浅利集落】

花咲山
【奥に花咲山】

・・・・・・・・・・          ・・・・・・・・・・


西側の明るい紅葉黄葉を見ながら下り、やがて車道に下り立ちました。大月方面へ進み、浅利公民館の先、二十六夜塔の石碑のある分岐に花咲山の道標があるので右折。上から見えた道を上がって行くと、尾根末端の曲がり角にも道標があります。

高速道路沿いに真っ直ぐ進んで行くと、右手に花咲山登山口の道標がありました。


花咲山 登山口
【花咲山 登山口】
祠の北へ
【祠の北へ】

笹竹の刈り払いを上がって行くと、石祠があるのでご挨拶。富士山の頭だけチラッと見えています。

北側の植林へ入ると、「花咲山90分・岩殿クラブ」の小さな札が掛けられていました。

短い植林を抜けると、さっき登った岩殿山が真横から見えていて、下にはトンネルが3本。何だか凄い。

絶壁に守られたお城も、よもや後世、山のお腹を道路が貫通するとは予想だにしなかったでしょうね。

岩殿山と百蔵山・扇山
【岩殿山を貫く中央道】
高川山に隠れた富士山
【高川山に隠れた富士山】

左側には麓のゴルフ場と高川山が見えてきました。富士山はどこかというと・・・

高川山にすっぽり隠れてしまったようです。


上がるにつれ木々も色づいてきて、鮮やかな黄色や朱色も少しありました。
右の枝尾根との合流点に市設道標がありましたが、この先はありませんでした。


紅葉
【花咲山へ】

道標
【枝尾根に立つ大月市の道標】

次の平坦なヤセ尾根の、少し先にちょっと休めそうな場所がありました。消えそうな文字で「サス平」と書かれた古い布が木に巻かれています。

休憩していたら麓のオルゴールが聞こえて来ました。『えっ!今、正午?さっきお昼食べたばかりなのに、またお昼!今日は時間がいっぱいあって嬉しい〜』


サス平
【サス平】

サス平から少し下った鞍部の木に、「花咲峠」の小さな札が掛けられていました。
紅葉もきれいになってきて、木の根元には穏やかな表情の石仏が置かれています。
この先は明るい紅葉も多くなり、やがて岩壁上の樹林を進んで花咲山直下の尾根に出ました。


花咲峠
【花咲峠】

紅葉
【紅葉 黄葉】

花咲山 山頂
【花咲山 山頂】

落ち葉の短い急登を上がり、花咲山の山頂に到着。狭い山頂で木々に囲まれ展望はないけれど、落ち着いた雰囲気です。石祠が祀ってあるので手を合わせ、落ち葉の上でゆっくりティータイムにしました。

直下は急下りで、地図に「倒木多い」と記されている通り、次々に倒木が現れます。跨いだり、潜ったりしながら進んで行きました。

登り返しのロープ場が危険マークの場所でしょうか、さほど問題なく、小ピークにある大岩は岩と岩の間をすり抜けるようにして下って行きます。


倒木 多い
【ロープ場】

やがて露岩の上に出ました。ここは西側が大きく開けて素晴らしい見晴らしです。
滝子山から大蔵高丸、湯ノ沢峠、白谷丸、雁ヶ腹摺山がきれいに見渡せていました。

滝子山〜湯ノ沢峠〜小金沢連嶺
【滝子山〜湯ノ沢峠〜小金沢連嶺】

真木へ
【真木へ】

この先も倒木は多いけれど、藪っぽいという雰囲気ではありません。ネットで囲まれた植栽地の上を通り抜け、あとは右下へ折れて真っ直ぐ下るだけ。


市設道標が立つ林道を横断し、下の小学校の北側を通るとバス通りに出ました。左に曲がると郵便局があり、更に下って行くと「大月西小学校」バス停。次のバスの15:09まで1時間以上あるので歩くことにしましたが、初狩駅・大月駅分岐で時刻表を確認しつつ思案。右の初狩駅へ行ってもけっこう待つことになり、更に大月駅で15:21の電車に乗り継ぐことになる。それなら大月駅まで歩いても同じ電車になりそうなので、左へ進んで大月駅へ向かうことにしました。

国道20号線を少し歩いたけれど、やっぱりこの道路は気が進まない。適当なところで左へ入り、川沿いに下って行きました。枯れススキや道端の草花を見たり、民家の干し柿見たりしながら歩いて行きます。


国道20号線
【国道20号線から川沿い道へ】
芝原橋
【芝原橋を渡って大月駅へ】

『こんな細い道、大丈夫・・・?』というような消え入りそうな道も少し先では広くなってきて、けっこう楽しく何より静か。バスなどの時間制約がなく、道迷い遭難の心配もない里歩きは楽しいものです。

庭先にいた方に教えて頂いた最後の芝原橋で右に渡り、後は適当に歩いて大月駅に着き、15:21の快速東京行きに乗りました。



午前中は素晴らしい晴天だったので、岩殿山からは富士山がとてもきれいに見えました。西に進むにつれ富士山は高川山に隠れ、花咲山では見えませんでしたが誰にも会わず静かな山を楽しめました。紅葉はイマイチ鮮やかさはありませんでしたが、それでも明るい日差しに橙色や黄色が輝いてきれいでした。



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