唐松尾山・黒槐山・笠取山

からまつおやま(2109m)・くろえんじゅやま(2024m)・かさとりやま(1953m)
平成23年6月18日〜19日    初日の前飛竜


今日は唐松尾山から黒槐山を通って笠取山へ行き、新天地へ下ります。
稜線上はシャクナゲの葉が多い所だったので、楽しみに出発しました。


2011.6.19
(日)
 将監小屋山ノ神土唐松尾山中休場尾根
の頭(?)
黒槐山笠取山雁峠林道終点ゲート新地平
曇り  05:35発06:0507:00
07:10
08:20
08:30
08:5010:05
10:30
11:0511:55
12:10
13:4514:00着
14:33発



翌朝、単独女性は朝食抜きで、5時前に和名倉山へ出発して行きました。私は、天気が少しでも良くなりそうなら展望のいい古札山から雁坂峠まで行きたいと思いましたが、今日はやはり無理そうなので、ゆっくり朝食を頂いてから出発しました。

将監小屋前の防火帯を登って行けば、すぐに将監峠。ここからは一昨年秋に歩いた道で、横のズミの木はまだ蕾でした。


将監峠
【将監峠】
牛王院平
【牛王院平】

少し先の広い草地が牛王院平でしょうか。晴れていれば上の方は展望も良さそうですが・・・

この先に牛王院下分岐の道標があります。「牛王院」は『うし?ぎゅう?・おう・いん』と思っていましたが、将監小屋の親父さんは「ごういん」と教えてくれました。「ごおういん」が詰ったのかも知れませんが、「牛」ではなく「午」だったのでしょうか、今度機会があれば再度聞いてみたいです。

笹の茂る中を進んで行くと「山ノ神土」。和名倉山への道が右へ分かれていて、道標が新しくなっていました。左下を指して「黒えんじゅ・笠取小屋」となっていますが、「黒えんじゅ分岐点」という意味でしょう。「黒槐山・笠取山」へは左上です。

山ノ神土
【山ノ神土】
唐松尾山へ
【唐松尾山へ】

山ノ神土からは山腹を斜めに登って行く感じになり、一昨年白衣を着た修行の方にお会いしたのはこの辺だったでしょうか。トウゴクミツバツツジがあちこち見られるようになり、今年は本当に良く咲いているようです。

途中に、ちょっと開けて展望のいい所がありました。今日も雲が多いけれど、昨日よりマシで飛龍山方面がぼんやり見えています。

一旦傾斜が緩むとカラマツ林になり、向こうに唐松尾山の山頂が見えてきました。

飛龍山方面
【展望はなし】
唐松尾山
【唐松尾山】

緩やかな登りで唐松尾山の山頂に着きました。
山頂のシャクナゲは花も少なめですが、奥の三角点周辺のシャクナゲは木陰なので、まだ蕾もあってきれいです。

下り始めると、足元にはイワカガミ。北西側の山肌にはまだきれいなシャクナゲが沢山広がっていました。

シャクナゲ道
【両側のシャクナゲはきれい】

見頃は先週あたりだったと思われますが、蕾もあってまだきれい。
霧にけぶる樹林帯に、はっとするほど鮮やかな株もありました。


アズマシャクナゲ
【アズマシャクナゲ群生】

アズマシャクナゲ
【鮮やかなアズマシャクナゲ】

アズマシャクナゲ
【アズマシャクナゲの道】

この先もしばらくシャクナゲは続きました。
一昨年は秋だったので稜線上のシャクナゲの葉だけしか見れませんでしたが、こうして歩くと下の斜面一帯にも咲いていて、改めて花の多さにビックリやら嬉しいやらです。

緩やかとはいえ、だんだん高度も下がるので、花も色褪せた株が多くなってきます。次の小ピークは大半が終わって変色していました。

色褪せたシャクナゲ
【色褪せたシャクナゲ回廊】
中休場尾根の頭
【中休場尾根の始点あたり?】

シャクナゲ帯が終わり、細かな上下の先で、幹に古い道標がある所に来ました。たぶん中休場尾根の始点あたりでしょうか、雲が薄くなって明るい雰囲気になってきました。ダケカンバを見つつ、しばし休憩。

右へ折れるとカエデなど緑のきれいな林で、幹にコブコブのある木が数本ありました。緩やかな上下で 黒槐尾根の高みに出ました。

コブコブの木
【コブコブの木】

登山道はこの先の黒槐山山頂を通らず南面を巻くようにつけられていますが、地図を見れば黒槐山の山頂は埼玉県と山梨県の境界線上にあり、そのまま笠取山へ通じているので、左へ巻かずに真っ直ぐ小笹の茂る林をピーク目指して登って行きました。


黒槐山 山頂
【黒槐山 山頂】

うっすら踏み跡のような雰囲気はあり、上がった平らな山頂には赤テープがありました。疎林で特徴はなしですが、ここも北西側斜面はシャクナゲが群生していました。

足首ほどの丈だった笹は膝丈になり、急下りの先の鞍部で左からの登山道と合流。すぐ先はカラマツ林で、しばらく行くと水干の分岐になりトウゴクミツバツツジがあちこち多くなってきました。右に斜上して笠取山へ。

カラマツ林
【カラマツ林】
笠取山 東ピーク
【笠取山 東ピーク】

露岩の短い急登でピークに出ました。ここは笠取山の東側ピーク。周囲にはシャクナゲの他にトウゴクミツバツツジが沢山咲いています。


ここのシャクナゲは殆ど終わっていましたが、ミツバツツジはまだきれい。ずっと下の方までピンク色が続いています。ちょっと下がって次のピークに「笠取山」の環境庁設置の道標が立っていました。


トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ多い】

笠取山 環境庁道標
【笠取山 環境庁道標】

更に進むとどんどんシャクナゲが多くなりましたが、この辺はもう終わり。2000m以下なのでここは10日前くらいが見頃だったのでしょうか、殆どの花は茶色に変色していました。 この次にも山頂っぽい小ピークがあり、こうして歩いてみると笠取山には細かな露岩ピークが幾つかあるようです。晴れて展望のいい日なら隣の小ピークが分かるのでしょうが、前回も今回もガスの中。進む度に小ピークが出てくるので、初めての場合はちょっと戸惑いそうです。

最後の西端ピークが山梨百名山道標のある笠取山山頂。ここが一番広いのでランチタイムにしました。

相変わらず雲が多く、ガスっています。燕山・古市山へ行く気はすっかりなくなっていたので、バスの時間までたっぷりあります。


笠取山 山梨百名山道標
【笠取山 山梨百名山道標】

防火帯の広い急斜面下り。 カラマツ林が青々していてきれいです。
新旧のマツボックリが目の前に下がっていて、ちょっと微笑ましい。
下り切った笠取小屋分岐の草地にはマルバダケブキが広がっていました。
奥多摩の石尾根を思い出してしまい、ここも心配になってしまいます。


笠取山 急斜面下り
【カラマツ林の横を急下り】

松ボックリ
【松ボックリ親子】

小さな分水嶺
【小さな分水嶺】

多摩川・富士川・荒川の小さな分水嶺。
子供達のグループがベンチで休憩していましたが、間もなく山頂へ向けて賑やかに出発して行きました。

急にガスが濃くなって、足元の小花を見つつ雁峠に下りて来ました。地図には「レンゲツツジ」と記されていますが、ここも鹿に食べられてしまったのでしょうか、オレンジ色は一点もありませんでした。ここから広川沿いを下ります。

雁峠
【雁峠】
広川へ
【広川へ】

よく歩かれているようで、はっきりした歩きやすい道が続いています。周囲は緑一色。


何度も沢を渡り返して行きますが、道標は”振り返るとあるのが分かる”といった雰囲気。入山者対象に設置されているようです。だらだらとした下りが続き、やがてクリンソウが見えてきました。瑞々しい緑の中の濃いオレンジピンクはとても目立ちます。


振り返ると道標
【振り返ると道標がある】

クリンソウ
【クリンソウ】

左岸へ
【左岸へ】

道が広がり林道っぽい道になり、そのまま進んだら何やら先がアヤしくなりました。

引き返して、この写真地点まで戻ると、左側に小さな赤テープの小枝があり(コンクリート管の左)、渡渉して左岸へ移りました。目立つ標識はないので下山の場合はちょっと見過ごしてしまいそうです。

空は薄曇りになったようで、うっすら日差しもあります。バスの時間までかなりあるので、沢の草地に腰掛けて、ティータイムにしました。


この先は長い林道歩き。周囲の山からエゾハルゼミの大合唱が聞こえています。
道端にはシロバナヘビイチゴが咲き群れ、クリンソウもちらほら咲いています。
すっくと伸びたトチノキ数本。天狗の団扇のような若葉は葉脈が透けてとてもきれいです。


クリンソウ
【クリンソウ】

トチノキ
【トチノキ】

右岸へ移ったり左岸へ移ったりしながら進んで行くと、同じような幅の道が二手に分かれています。
どっちかな・・・

右の方が下へ向かっている雰囲気だったので右へ進みましたが、5分先で行き止まりになりました。引き返して、左の道へ。

この林道も途中何度か入山者用の分岐道標はありましたが、下山者用の分岐道標はないので、ちょっと分かりにくい所があります。


どっち
【どっちへ進めばいいの?.】

エゾハルゼミ
【エゾハルゼミ】

この先、17,8分でゲートを抜けると舗装道路になりました。地図に記されているより上の方にゲートはあります。

下のバス通りへ向かって進んで行くと、道路の真ん中で何やらバタバタしている小さな物が・・・

近づくとセミでした。これがエゾハルゼミでしょうか。
幹から落ちたのでしょう、手足をバタバタさせています。こんな道路の真ん中で暴れていたら車に轢かれてしまうので、そっと草むらの葉の上に乗せてあげました。透き通った長い羽がとてもきれいです。
また元気になって、いっぱい鳴いてネ。

「新地平」というのは、バス停があるだけの所かと思っていましたが、けっこう民家が建て込んでいてびっくりしました。左に進むと保育園の前がバス停でしたが人通りはなくて、周辺の家に住民はいるのかなという雰囲気の静かな集落でした。

雁峠登山道入口
【雁峠登山道入口】


飛龍山の山頂ピストンが出来なかったのは心残りでしたが、唐松尾山から西はきれいなアズマシャクナゲが続いて楽しい尾根歩きでした。小屋主さんの話では、シャクナゲは一年おきに花を咲かせるとのことだったので、再来年にまた行ってみようかと思います。笠取山も唐松尾山も飛龍山の山頂も、全部が見頃の時に行きたいというのは欲張りだし標高差からも無理でしょうけど、全部見頃の頃にまた歩きたいなぁ。



 前飛竜・唐松尾山・笠取山の花々



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