向山・三頭山

むこうやま(1077m)・みとうさん(1531m)


三頭山周辺はブナ林も多く、この季節は芽吹きから若葉まで色いろいろ。
静かな向山の雑木林から、光輝く緑の森をぐるっと回って歩いてきました。


2011.5.14
(土)
 余沢東屋向山鶴峠分岐巻き道
分岐
神楽入ノ峰三頭山鶴峠分岐向山分岐鶴峠
晴れ  08:07着
 08:07発
08:55
09:00
09:45
09:55
10:55
11:00
11:1511:4012:20
13:05
13:2514:3015:10着
15:35発



今回の向山・三頭山は、いつもメールを下さるuraraさんと一緒で、7日の予定でしたが雨天で一週間遅れになりました。青梅線で待ち合わせ、「初めまして」のご挨拶。奥多摩駅で、7:25発の小菅行きバスに乗りました。秋は混んでいましたが、今日は意外と空いています。奥多摩湖の水位はかなり低く、ドラムカン橋は外されていました。工事のためもあるらしいのですが、それにしてもかなりな低水位です。

余沢で下車。折り返すように下の道路を進み、公衆トイレのある「オマキ平ハイキングコース入口」から左の小道へ入ります。

すぐ先に、「オマキ平を経て三頭山へ」の道標があります。地元では向山をオマキ平と呼んでいるようで、確かに山頂はなだらかな林のようになっています。


向山 登山口
【向山 登山口】
クジャクシダ
【クジャクシダ】

最初はジグザグの植林で、uraraさんがクジャクシダを教えてくれました。時々見かけることがあり、『素敵なシダだな〜』とは思いましたが、「クジャクシダ」という名前は知りませんでした。最近は色々な方と歩くようになって勉強になり、uraraさんもよくご存知です。

足元にはフモトスミレがいっぱい咲いていました。

やがて雑木林になって、向山へのルート分岐になりました。毎回、右の道も気になるのですが、遠回りのようなので今回も真っ直ぐ進みました。あの「きのこのベンチ」は秋の時と同じく倒れたままです。

白い蕾を見つけ、「アレよアレ・・・何だっけ」とお互いすぐ名前が出てこない。でも「オトコヨウゾメ!」と思い出したのはuraraさん。ナツツバキの幹を見て、「似ているのは・・・えーっと、アレよね〜」と言い合って、 ここでも「リョウブ!」と言えたのはやはりuraraさん。「そうだ!そうだ!」と思い出すのも「アハ体験」で脳にはいいらしいので、少しは活性化したかなぁ・・・

向山 ルート分岐
【向山 ルート分岐】
雑木林
【雑木林の新緑】

朝日が差し込む雑木林の新緑は清々しく、色々な形の青葉を楽しみながら登って行きました。

植林を回り込むようにして、向山山頂に着きました。お気に入りの櫓展望台は、とうとう下の三段がみな外れていました。
どうかどうか、いつまでも壊れず、ここにいてくれますように・・・



しばし休憩後、先へ進むと、なんとシャクナゲが咲いていました。植栽だと思いますが、ここでシャクナゲが見れるとは思わなかったのでびっくり。楚々とした色合いで、嬉しくてしばし撮影タイム。

向山 櫓展望台
【向山 櫓展望台】

向山のシャクナゲ
【向山のシャクナゲ】

シャクナゲ
【楚々とした色合いのシャクナゲ】

この先は落ち葉いっぱいの緩やかな雑木林。柔らかな光が降り注いで、なんて気持ちいいんでしょう。

小鳥の囀りだけの、静かな道を進んで行きます。


静かな新緑
【緑の光が降り注ぐ林を行く】
ブナ林
【ブナ林の階段道】

ブナの大木が現われてきて、この辺りは好きな雰囲気。大木を見上げつつ進みます。ミツバツツジの木もあるのですが、もう花は散っていました。一週間遅れたことが、やはり残念。

やがて、階段が数ヶ所。

最後の階段を上がり、鶴峠からの道に出ました。
ここからはしばらく水平道になります。

鶴峠分岐
【鶴峠分岐】
コアジサイ道
【コアジサイ道】

瑞々しい新緑の散歩道。
秋にはコアジサイの黄葉がいっぱいでした。

ずっと平坦な道が続きます。

三頭山の北側巻き道との分岐に来ました。
ブナ林が大好きなuraraさんなので巻き道も通りたいのですが、なるべく早い時間に富士山を見るため、往きは尾根道を通ります。

三頭山へ
【三頭山へ】
ミツバツツジ
【ミツバツツジ】

高度が上がったので、このあたりのミツバツツジはまだ咲き残っていてくれました。青空と緑の森に華やかさを添えて、一段と明るい雰囲気です。

尾根上にもブナ大木はあり、独特の幹の紋様も味わい深い。緑が浅くなってきて、空が明るくなりました。

ブナ大木
【ブナ大木も多い】
神楽入ノ峰
【神楽入ノ峰】

神楽入ノ峰には小さな山名札があるだけで、木々に囲まれていて展望はありません。

この三頭山の西尾根は、2004年の向山の時に歩いたので知っているつもりでしたが、けっこうアップダウンがあってビックリ。すっかり忘れていたので、だんだん疲れて来ました。

見覚えのある大岩に出て、ほっと一息。
近くの木々も随分伸びていましたが、ここは富士山が見えます。今日は春霞の富士山でした。

富士山
【春霞の富士山】

ブナハアカゲタマムシ
【虫こぶ ブナハアカゲタマフシ】

ブナの木に小さな赤い玉がついているのをuraraさんが見つけました。私は『・・・実?』と思いましたが、「虫こぶじゃないかしら」とuraraさん。さすがです!

後日調べると、「ブナハアカゲタマフシ」。 虫こぶの名称は命名規則があるそうで、「宿主名・形成部位・形状・フシ」となるらしい。
そこで、「ブナ・葉・赤毛玉・フシ」。虫の刺激によってブナの葉が異常な形状になるそうですが、どうするとこんなふうに出来るのか、本当に不思議。

見た目は赤い毛玉で可愛いのですが、中にいるのはタマバエの幼虫。ブナにとってあまり有難くない害虫のようなので、喜んでいいのか、憂うべきか・・・



ようやく三頭山 山頂に到着しました。ここは相変わらずの人気で、今日も大賑わい。
まずは山頂からの富士山。さっきと同じで霞んでいますが、石尾根方面はよく見渡せていました。
ちょうど空いたベンチで昼食タイム。目の前には、とーっても小さなフデリンドウが咲いていました。


三頭山
【三頭山 山頂】

芽吹き
【芽吹きの淡い緑と薄桜色】

さて下山。御堂峠から左へ折れてヌカザス尾根方面へ向かいます。周辺にはミツバツツジがちらほら咲いていました。


御堂峠
【御堂峠】
鶴峠分岐
【鶴峠分岐】

鶴峠分岐に来ました。道標には「浮橋通行止」の案内が掛けられています。「留浦浮橋は1月26日から、麦山浮橋は2月10日からで、水位が回復するまで当分の間」と書かれています。

今日は三頭山北面のブナ林も目的の一つなので、ここから左の巻き道を通り、鶴峠へ下る予定です。

去年初めて歩いた時は地図のルート以上に長く感じましたが、uraraさんの2009年版地図では長くなっていて時間も記載されていました。


巻き道はずっと水平道。
キラキラ輝く緑の光を浴びて、とってもいい気持ち。
落ち葉いっぱいの散歩道がずーっと続きます。

三頭山北側巻き道
【三頭山北側巻き道】
シロバナエンレイソウ
【シロバナエンレイソウ】

シロバナエンレイソウが咲いていました。
少し先にも咲いていて、見ればあちこちいっぱい。
岩に住んでいる大家族もいます。


前方でuraraさんが何か撮影中。ブナの花だそうで、雄花。
根元から生えるヒコバエのような細い枝にだけ下がっていました。


ブナ
【なに見つけたの〜?】

ブナ 雄花
【ブナ 雄花】

朝通った鶴峠分岐まで戻って来ました。
ここから先は私も初めて。どんな道でしょう。


向山分岐
【向山分岐から鶴峠へ】
鶴峠へ
【落ち葉道】

鶴峠から登って来る人はいても下る人は少ないと思っていましたが、4,5人のグループも下っていました。
こちらもしばらくは自然林。
緑と落ち葉の道をサクサク下って行きます。


後半は植林もありましたが、概ね雑木林で、アカネスミレが咲いていました。

鶴峠バス停に到着。時間があるので、向かいの奈良倉山登山口の木陰で、uraraさんとコーヒータイム。

小菅の湯からのバスなので座れるかなと心配しましたが思いのほか空いていて、余裕で座れました。  よかった、よかった。

山や映画等の楽しいおしゃべりでいつの間にか上野原駅に着き、1分後に来た電車は快速東京行きで、とてもラッキーでした。

鶴峠バス停
【鶴峠バス停】


予定より一週間遅れたので向山も三頭山も新緑が進み、ミツバツツジにはちょっと遅くなりましたが、終日若葉に包まれ、身も心も緑色に染まったような清々しい一日でした。山頂付近はまだ芽吹きで、ヤマザクラの淡い桜色とオオヤマザクラのちょっと濃い桜色も印象的でした。uraraさん、花を見つけて下さる人。私、空見てぼーっと歩けばいい人。色々教えていただいて楽しい一日でした。ありがとうございました。



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