塔ノ岳・三ノ塔

とうのだけ(1491m)・さんのとう(1204m)


この冬は晴天続き。展望を期待して塔ノ岳へ、いつもの大倉尾根から登りました。
帰路に表尾根と三ノ塔尾根を下ったのは初めでしたが、景色が違って見えて新鮮でした。


2011.1.30
(日)
 大倉堀山の家花立山荘塔ノ岳書策小屋跡行者ヶ岳烏尾山三ノ塔牛首大倉
晴れ  07:15着
 07:20発
09:00
09:05
09:50
09:55
10:30
11:10
11:55
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13:20
13:40
14:3515:30着
15:38発



ずっと晴天続きで、近郊の山は雪も少なそう。昨日は丹沢が雲に隠れていたので、せめて霧氷でも出来ていないかな、今朝はこの冬一番の寒さというので霧氷が出来ていれば稜線に上がるまで残っているかも知れないと期待して家を出ましたが、小田急線から見る表尾根の稜線は全然白くなっていませんでした。残念。渋沢駅7:02発の大倉行きバスに乗車。

雑事場の先、見晴茶屋から見える相模湾は朝日に輝いて光っていました。泥濘やすい大倉尾根ですが、ずっと晴天続きだったので登山道は乾燥しています。イロハモミジの段々を上がり、駒止山荘上のベンチ広場にはうっすら雪が残っていました。 松並木から見る富士山には小さな雲がかかっていますが、塔ノ岳に着く頃には雲が取れていてくれるといいのですが・・・


富士山
【富士山】

大倉尾根
【大倉尾根 富士見】

堀山ノ家を過ぎ、大倉尾根らしい急坂段々も花立への段々も乾燥していて、泥濘はありません。
時々立ち止まり息を整え、光る海や大島、遠くの新島あたりを見つめつつ登って行きました。


大倉尾根から見る相模湾
【大倉尾根から見る相模湾】

花立山荘へ
【花立山荘への階段道】

花立山荘
【花立山荘】

花立山荘に着きました。
富士山の雲は増えてしまい、すっきり富士山はもう期待できなくなりました。残念・・・


花立山荘の上の笹地の木道からの眺めが好きです。
うっすら雪のついた小丸~大丸の鍋割山稜と富士山。
塔ノ岳の左手には蛭ヶ岳と不動ノ峰が見えています。


鍋割山稜と富士山
【鍋割山稜と富士山】

塔ノ岳
【蛭ヶ岳・不動ノ峰・塔ノ岳】

塔ノ岳へ
【塔ノ岳へ】

塔ノ岳山頂近く、稜線上の雪は5cmくらい。
よく踏まれていますが、寒さが続いているので一度も融けた様子なく、ザラザラ堅い雪面なので滑る不安はあまりありません。

青い空が、いい気持ち♪

塔ノ岳の山頂に着きました。
山頂の雪は少ない。

都心方面はやや霞みながらも良く見えて、ビル群の中に東京スカイツリー。ひときわ高いので霞んでいてもよく目立ちます。

塔ノ岳 山頂
【塔ノ岳 山頂】
塔ノ岳から見る富士山
【塔ノ岳から見る富士山】

富士山に更に多くの雲が迫ってきていました。
天気予報では西高東低の冬型になるので風が強いと言っていましたが、風はさほどなく、気温はマイナス8度近いものの日差しは暖かです。

富士山がすっきりきれいなら丹沢山をピストンしようかなと思いましたが、雲が多いので今日は表尾根を下ってみることにします。

考えてみれば、表尾根は何度も歩いているのに下山に使ったことは一度もありません。初めて歩く道のようで、ちょっとわくわく。

表尾根へ
【表尾根へ】

表尾根も稜線上は雪が残っていました。前方に三ノ塔が見えています。下りと思っていましたが、小さなピークがあります。こんな道だったっけ~と時々振り返り、塔ノ岳を見上げ納得しながら下って行きました。


三ノ塔見つつ
【右に三ノ塔見つつ】

雪の残る表尾根稜線
【雪の残る表尾根稜線】

三ノ塔見つつ
【三ノ塔や光る海を見つつ表尾根を下る】

木ノ又小屋を過ぎると新大日です。
下り始めると、向こうに三ノ塔や相模湾。
三ノ塔や相模湾を見ながら歩くというのは初めてで、とても新鮮な気分で楽しくなりました。

ベンチがあるけど、こんな広場、あったっけ?
と思えば、ここは書策小屋があった所でした。

そういえば前回歩いた時は小屋の扉が開いたまま、誰もいない内部が晒されていました。中に入ったことはなかったけど、なくなってしまうと何やら寂しい。

その方が拓いた書策新道。またいつか歩いてみようと思います。


書策小屋跡
【書策小屋跡】

行者ヶ岳 クサリ場
【行者ヶ岳 クサリ場】

しっかり整備された崩壊地を過ぎると、いつも渋滞するクサリ場ですが、今日は誰もいません。行者ヶ岳山頂が目の前です。

行者ヶ岳と三ノ塔
【行者ヶ岳と三ノ塔】

左手には大山北尾根とヨモギ尾根と三ノ塔が一望。
ヨモギ尾根もけっこう白くなっていて、静かで気持良さそうです。

大山北尾根  ヨモギ尾根  三ノ塔
【大山北尾根  ヨモギ尾根  三ノ塔】

烏尾山に着きました。すっかり乾燥しカラカラで埃っぽい。相模湾がキラキラ光っています。

最後の登りの三ノ塔へ。


烏尾山
【烏尾山】
三ノ塔 お地蔵様
【三ノ塔 お地蔵様】

露岩の急登と段々急登で三ノ塔の北端に到着。
お地蔵様の新しい帽子はお洒落なラメ入りで、今日も静かに表尾根を見守っておられます。

この先、ベンチのある山頂広場までは雪が一部融けて泥濘道になっていました。


いつもは賑やかな三ノ塔の山頂ですが、今日は一人だけで静か。
あとは下るだけなので、ベンチに座ってゆっくりお汁粉タイムにしました。
富士山の雲も僅かな時間だけ取れて、ようやくきれいな姿が見えてきました。

三ノ塔から見る富士山と塔ノ岳と大倉尾根
【三ノ塔から見る富士山と塔ノ岳と大倉尾根】

帰りは三ノ塔尾根を下ることにします。
この尾根も静かな尾根で、何度か登ったことがありますが下るのは初めてです。

山頂のすぐ下にある戸川分岐から、右の溝状の道へ入りました。


三ノ塔尾根へ
【戸川分岐から三ノ塔尾根へ】

しばらくは植林の急下りですが、伐採中のようでいくらか明るくなっていました。
段々の急な下りが続きますが、自然林との境になると、やがて急坂も終わり。
緩やかになった植林の先に、ルート唯一のベンチがあります。


植林急下り
【三ノ塔尾根の植林急下り】

雑木林と植林
【急下り終わり】

牛首
【牛首  右に登山道入口】

林道に下り立った所が牛首。このまま林道を下ることも出来ますが、すぐ先に登山道入口があるので登り返します。


この先も植林やら雑木やらの混然とした道が続きます。登りの時は気分がルンルンなのでさほど長さは感じませんでしたが、下ってみるとけっこう長く、『まだ続くの・・・三ノ塔尾根って、こんなに長かったっけ・・・』という感じで、登りより下りの方が長く遠く感じました。

林道に出たら、あとは秦野戸川公園へ向かい、「風の吊り橋」を渡れば大倉バス停です。この時間帯は本数も多く、渋沢駅へ向かう約15分の間に大倉行きのバスと2度すれ違いました。


三ノ塔尾根
【三ノ塔尾根】

風の吊り橋
【秦野戸川公園 風の吊り橋】


冬になると塔ノ岳からの展望が気になりますが、今年はずっと晴天が続いて雪が少なく、普段なら泥濘の多い大倉尾根も表尾根も乾燥していました。歩きやすいとはいえ、何やら寂しい。日本海側は大雪で被害甚大とのこと。申し訳ないながら、もう少しこちら側の山にも雪が降って欲しいし、街の木々もカラカラで気の毒です。



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