大山三峰山南峰のすぐ南にある山を七沢山、北東へ伸びる尾根を宝尾根と呼ぶそうです。
破線もないルートですが、広い尾根やヤセ尾根岩稜など変化に富んだ尾根と記されています。
三峰山北部の鍋嵐山も以前から気になっていたので、ピストンしようと思ったのですが・・・
2010.11.20 (土) | 煤ヶ谷 | → | 「清川 宝の山」 | → | 512m点 | → | 777m点 付近 | → | 七沢山 | → | 大山 三峰山 | → | 水ノ尻沢 ノ頭 | → | 鍋嵐山 分岐の祠 | → | 鍋嵐山 直下 | → | 物見峠 | → | 煤ヶ谷 |
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晴れ のち曇り |
07:30着 07:30発 | 08:00 08:10 | 09:05 09:10 | 09:55 10:05 | 10:45 10:50 | 11:05 11:30 | 12:40 12:45 | 13:10 | 13:40 14:00 | 14:30 14:40 | 15:45着 16:04発 |
宝尾根は松浦著「バリエーションルートを楽しむ」では「七沢山東尾根」で紹介されていますが、s-okさんなど丹沢に親しむ方達の間では「宝尾根」と称されているようなので、私もわかりやすく宝尾根と呼ぶことにしました。 |
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植林の中を進み、鳥屋待沢にかかる橋を渡ります。以前、鳥屋待沢奥の尾根に権現様が祀られていたので権現橋と呼ばれているようです。 |
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後日この鳥屋待沢の上流を詰めて惣久経路の尾根に乗ろうとした辺りで本当にクマに遭ったという方からメールを頂きました。「自分に向かって来たが何とか無事だった。」とのこと。軽業師のように逃げたご様子ですが、本当にすぐ近くにいるものなんだなあと、後で怖くなりました。 |
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堰堤のある左寄りから登りましたが、軟らかな土と落ち葉グズグズの急斜面。手を付いて登るようになり、踏み跡などない。『もっとマシな所を探そう』とそろそろと戻りました。末端右寄りに踏み跡を見かけていたので、そこまで戻って登ってみたけど、やはり急勾配になると踏み跡が消えてしまいました。また林道に下り立ち、斜面を見上げて溜息。 |
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急勾配は本当に最初だけで、その後は普通の急登になりほっとしました。 |
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短い急登で小ピークに上がりました。向こうに華厳山方面が見えています。 |
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だんだん西隣の尾根が近づいて来ると、あちら方面は自然林のよう。足が自然に左寄りになり、隣尾根との撓みのような場所が見えて来たのでちょっと寄ってみます。 |
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植林急登が終わると尾根が広がり、明るい自然林になりモミの大木もあります。「水源の森林」の赤帽白柱「K20」があり、この辺が512m点のようでした。 |
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この先、尾根が広がって、モミの大木があちこちに見られます。中に一本すっと高い檜の大木もありました。落ち葉いっぱいの斜面になって、踏み跡もないので足の向くまま登って行きます。 |
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右側の鹿柵が近づき、やがて枯れた笹が多くなると左から来た尾根に合流しました。 |
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尾根は更に広がり、林のようになってきました。広葉樹林なので雰囲気はいいのですが・・・何かが足りない感じです。 |
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この先、少し登った小ピーク。多分ここが777m点。モミが数本立つ、ただの通過点のようなピークです。 |
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その先から尾根が痩せてきました。狭い尾根に立つ木々の間を縫って行くような所や、狭すぎてちょっと巻くような所。 両側はかなりの傾斜で落ちているので、たまにロープがあると助かります。 |
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ザレて痩せた所は滑らないように、常緑樹に隠れた所は葉を持ち上げて足の置き場に注意しながら進んで行きました。ほっと息つく所もありますが概ね緊張の連続で、けっこう長いです。 |
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ようやく少し緩んで、主稜線に上がりました。ここが七沢山というらしい。大山三峰山の一般登山道で、三峰山から南へ下るとき通過する小ピークで、山名札もないので名前があるとは知りませんでした。 |
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下って行くと更に2人組と二度すれ違いました。年代も性別もバラバラですが、今日の三峰山山頂は2人組専用みたいになっているんだろうな~と、ちょっと可笑しくなりました。大山三峰山は5回目で、煤ヶ谷から2回、土山峠から2回で逆コースは初めてです。梯子や鎖場も見え方が変わって楽しい。 |
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次の北峰を過ぎると、落ち葉の急下りと段々下りになります。下り立った所がアケビ平と呼ばれるベンチのある平坦地。 |
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この先はほぼ平坦な道が続きます。途中の崩壊地から正面に丹沢三峰山のデコボコが見え、ピストン予定の鍋嵐山もよく見えていました。 |
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密生していた周囲の笹はすっかり枯れ、茎だけがボサボサ茂っています。やがて煤ヶ谷分岐のベンチ。「この先急峻なので・・・」の看板が立つ分岐です。 |
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左手は植林ですが随分伐採されて明るくなっていました。この先の小ピークは、エアリア地図で「祠・テーブルあり」と間違って記されている748m点で、その「祠・テーブル」はもう少し東の高みにあります。水源森林の赤帽白柱に「水ノ尻沢ノ頭」と記されていて、小さなピークですが自然林なので、しばし休憩。 |
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物見峠から15分ほどで小さな石祠のある小ピークに着きます。辺室山への道標が立っていますが、この左、西方向が鍋嵐山への入口です。 |
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こちらもヤセ尾根で、1ヶ所だけ短いロープがあり、あとは落ち葉に埋もれた細い巻き道や狭い尾根上の道です。右の沢に落ち込む斜面は紅葉がきれいです。 |
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鍋嵐山直下まで進み、誰もいないと思っていたのにどこからか声が聞こえてきました。見れば右の沢から3人が上がって来ています。 |
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鍋嵐山山頂はすぐ上のようなんですが、柔らかい土のグズグズ落ち葉急登。 |
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沢登りの皆さんは、上がりきって靴など履き替えています。私は少し先まで戻り、倒木に腰掛けて休憩。 |
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また狭い巻道やヤセ尾根を通って、物見峠へ戻って来ました。ここは四辻。黒岩方面は崩壊のため現在は通行禁止になっています。 |
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ここからの巻き道は初めて歩きましたが、思いのほか素敵な道です。左手には淡い紅葉の山肌が続いていて、右奥に見えているのが辺室山でしょう。自然林のクネクネ巻き道で、いい道です。煤ヶ谷から三峰山へ行く場合はちょっと遠回りでも物見峠経由で登った方がいいと思います。 |
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巻き道が終わると植林になり少し下ると三峰山への一般道に合流、ここもベンチがあります。 |
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最後の植林を抜ければ煤ヶ谷の集落。 |
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宝尾根は、前半は植林の急登が多く、中ほどは自然林の広い尾根でゆったり、後半は緊張連続のヤセ尾根でした。手作り道標もないルートですが、僅かにテープはありました。大山三峰山は紅葉時期なので人はやはり多かったようですが、各グループがほどよい間隔だったので混雑した印象はありませんでした。鍋嵐山は・・・ また今度考えよう。晴れていたのは朝だけでしたが、寒さもなく静かな山歩きでした。 |