真教寺尾根・赤岳

しんきょうじおね・あかだけ(2889m)
平成22年10月16日〜17日


以前から気になっていた赤岳の真教寺尾根ルート。
花の頃にと思っていましたが、なかなか行けずにいました。
週末晴天の予報に、三ツ頭も兼ねて行ってみることにします。


2010.10.16
(土)
「美し森」美し森
展望台
羽衣池賽ノ河原牛首山「10-6」森林限界真教寺尾根
鎖場直下
キレット
分岐
赤岳
頂上小屋
晴れ  10:03着
 10:05発
10:15
10:30
10:5011:40
11:50
12:50
13:15
13:5514:15
14:20
15:05
15:10
15:5016:05着



八王子駅発(6:35)の中央線から、すっかり稲刈りの終わった田圃など見ながら鈍行で2時間半。小淵沢駅で下車(9:01)し、小海線に乗り換え。春から秋の週末臨時の野辺山行き(9:13)で、清里駅で下車(9:38)。小海線はスイカが使えないので車内で精算しておいたほうが便利です。

駅前の観光案内所の奥にあるバス停からピクニック号(9:50)に乗車。案の定、観光客ばかりで登山姿の私はちょっと浮いた感じでしたが、発車間際に若い単独男性が乗って来ました。おもちゃのようなバスと観光客にやはり戸惑った様子で、親近感を感じて可笑しい。


美し森から
【美し森から見る うーっすら富士山】

10分ちょっとで、「美し森」(300円)。
駐車場奥にトイレがあります。

右手の木道階段から展望台へ向かいました。
振り返れば奥秩父から南アルプスが一望。茅ヶ岳の右に富士山が見えているのですが、霞んでいてうーっすら見える程度。写真に撮るのは難しいです。

周囲の紅葉やススキがきれいで、何度も振り返りつつ登って行きました。

木の階段を上がりきると、美し森展望台です。
北は青空。正面に赤岳が大きく聳えています。
早速、展望台の上へ。
ではなくて、売店へ!!


実は、ここのソフトクリームはとても美味しいのです。以前食べて、とても美味しかったので楽しみにしていました。 ジャージー牛乳で作ったソフトクリームは、コクがあるのにさらっとした口当たり。ほどよい甘さで、250円! 絶対お勧めです。

美し森展望台
【美し森展望台】


展望台からは今回歩くルートが一望。奥に聳える赤岳。
手前の三角の緑の山が牛首山でしょうか。
赤岳から左へ、権現岳や三ツ頭の稜線もよく見えています。
ダケカンバの白い幹の奥には緑の八ヶ岳牧場。景色を眺めながらソフトクリーム♪
曇って寒くても食べたいと思っていたので、今日は晴れて暖かくてよかったです。

三ツ頭〜権現岳〜赤岳
【八ヶ岳牧場〜三ツ頭〜権現岳〜赤岳】

カラマツ林
【カラマツ林】

さて出発。
赤岳見つつ真っ直ぐ進んで行くと、紅葉があちこち点々。国民宿舎たかね荘の横からはカラマツ林で、黄葉の林に時々真っ赤な木も見られ、光の差し込む林は明るく気持ちいい。

整備された段々道を上がって行くと、羽衣池に出ました。水は少なく、池というより小さな沼みたいな感じで、ぐるっと遊歩道が周回しています。

羽衣池
【羽衣池】
カラマツ林
【カラマツ林】

羽衣池の先も熊笹が茂るカラマツ林ですが、こちらは整備されていない細い登山道で、所々笹に埋もれて隠れています。古い道標が立っていました。

ススキの茂る小さな防火帯を過ぎると、落葉樹林になりました。紅葉がきれいです。八ヶ岳はコメツガ・シラビソなど針葉樹林が多いと思っていたので、紅葉はあまり期待していませんでした。予想外の紅葉が嬉しい。


鮮やかに色づいたカエデを見上げれば、
青い空にうろこ雲が広がって、まさに秋の空。
なんて気持ちいいんでしょう!

紅葉と秋の空
【紅葉と秋の空】
紅葉の笹道
【紅葉の笹道】

この先も紅葉が続いていました。トンネルのような赤や黄の木々を見上げながら進んで行きます。

やがてスキー場の横に出ました。ゴンドラリフト乗り場にちょっと寄って、奥秩父から南アルプスの広々した展望を楽しんでから次の賽ノ河原へ。

すぐ先が賽ノ河原で、赤岳や横岳がすっきりきれいに見えています。今夜泊まる予定の赤岳頂上小屋が小さく見えていますが、ずいぶん高く感じるなあ〜・・・

バスで一緒だった単独男性が奥で休んでいましたが、間もなく赤岳へ向けて出発して行きました。

リフトで上がって来た観光客も引き返して、誰もいなくなりました。そろそろ私も真教寺尾根の核心へ向けて出発。先ずは目の前の牛首山を越えなくてはいけません。

賽ノ河原から見る赤岳
【賽ノ河原から見る赤岳・横岳】
黄葉のカラマツ林
【黄葉のカラマツ林】

賽ノ河原の先は、黄葉がとてもきれいなカラマツ林になりました。青空に明るい黄金色が映えています。



急登で、「真教寺尾根コース 10-3」の丸標識の先で尾根の高みに上がると、左前方に牛首山が見えて来ました。
周辺の緑の中に、とてもきれいな紅葉がポツポツ。光に透ける優しい朱色が素晴らしくきれいです。


牛首山へ
【左ピークが牛首山】

紅葉
【柔らかな色合いの紅葉】

牛首登山道
【 「牛首登山道」 】

やがて広葉樹はなくなり、苔むすツガ・シラビソ林になりました。

急登で牛首山に着きました。「10-5」の丸標識があります。樹林に囲まれ展望はよくないけれど僅かに見える赤岳方面を眺めつつ、ベンチでお昼にしました。

牛首山
【牛首山】
扇山
【扇山】

緩く登って、次も樹林に囲まれたピークで、扇山の標識が置いてあります。

扇山の先はしばらく緩やかな道が続き、右側の木々の間から隣の県界尾根が見えてきました。山肌に光が当たり、赤や黄色の紅葉が鮮やかに輝いて、とてもきれいです。

県界尾根
【県界尾根のきれいな紅葉】
赤岳
【高く聳える赤岳】

ほとんど高低差のない緩やかな道が続きます。

時々、木々の上に赤岳が見えます。だいぶ近くなって来て、聳えるように見えてきました。こうして見ると、本当に急峻です。

時々下山者とすれ違いました。

シャクナゲの葉やイワカガミの葉など見ながら、緩やかな上下が続き、「10-6」の丸標識が過ぎた頃、ようやく登りになりました。

真教寺尾根コース
【 真教寺尾根コース 10-6 】
岩稜帯
【岩稜帯】

ダケカンバの立ち枯れ木が目立ってきて、岩稜帯になってきました。クサリ場はまだ先のようです。

見晴しがよくなってきたので、遠くの山々を見つつ休憩。富士山は相変わらず霞んでいますが、まだよく見えています。

真教寺尾根や隣の県界尾根が並んでよく見えるようになってきました。

県界尾根と真教寺尾根
【県界尾根     真教寺尾根】
天狗尾根
【天狗尾根の奥に権現岳】

西隣は天狗尾根。鋭いトンガリ岩峰の奥に、権現岳や南アルプスが見えています。

ようやく岩壁とりつきに来ました。
ここで、また、しばし休憩。

最後の最後に急勾配。
岩を見上げ、気合を入れて、さあスタート。

真教寺尾根 クサリ場
【真教寺尾根 クサリ場】

もっと足場の少ない腕力重視の岩場かと思いましたが、意外と手がかり足がかりがあります。一ヶ所だけ足場の少ない岩場がありましたが、鎖より岩を掴んで登った方が安定している所が多い気がします。長さも特別長くないし、斜度も90度という訳ではありません。落ち着いて一つずつ登っていけば大丈夫でした。しかし一番傾斜のキツイ岩の上から見下ろすと、『ここを下るのはちょっと怖いかも・・・』と思いました。


真教寺尾根
【足場の少ない岩場は一ヶ所】

真教寺尾根
【真教寺尾根 「10-9」】

稜線の分岐
【分岐道標】

稜線の分岐道標が見えて来て、緩やかな鎖場を過ぎれば稜線でした。風がかなり冷たくて寒くなって来ました。時間が遅いのでもう誰もいません。

真教寺尾根と県界尾根。どちらも最後が急峻な岩場ですが、斜度があるのは県界尾根のような気がしました。梯子が多く、赤岳山頂直下まで尾根が伸びていたせいかも知れません。

山頂までは、まだ少し岩場が続きます。ここは何度も通った道だけど、まだまだ気を抜いてはいけません。短い梯子や鎖場を越えて行きます。

赤岳山頂へ
【赤岳山頂へ】
赤岳山頂
【赤岳山頂】

赤岳山頂に着きました。
けっこう風があって、気温も下がっているようです。
山頂にいる人達はしっかり防寒着。
私は長袖Tシャツ1枚だったのでやっぱり寒いかと思い出し、赤岳神社で無事な登頂に感謝して、急いで小屋へ向かいました。


赤岳頂上小屋で受付して部屋へ。両側に8枚づつ上下2段(32枚)の部屋に7,8人。連休の翌週なので、かなり空いているようでした。それでも食事は2交替で、第二陣の夕食は6:00から。一段落して、何枚も重ね着して手袋もして外に出ました。雲が多いものの富士山は上半分がまだきれいに見えています。


夕陽は雲の中だったようですが、上空の雲がきれいに染まって来ました。刻々と色が変わります。西の空は晴れているので赤く輝き、御嶽山〜乗鞍岳〜北アルプスのシルエットがくっきりきれいです。昨夜の予報では、あの晴天域が明日は東へ移って来るはずなんですが・・・


赤岳から見る夕焼け
【御嶽山    乗鞍岳    北アルプス】



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