白馬岳・雪倉岳・朝日岳

しろうまだけ(2932m)
平成22年7月17日〜19日


花と展望で評判の白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳へ、ようやく行って来ました。
残雪が多く花も沢山咲いていて、最後の蓮華温泉への登りも評判通りでした。


2010.7.17
(土)
 「栂池自然園」
 ロープウエイ駅
登山口天狗原乗鞍岳ケルン白馬大池小蓮華岳三国境白馬岳白馬山荘
曇り
一時小雨
 07:50着08:00
08:05
09:20
09:30
10:40
10:50
11:20
11:45
13:5014:30
14:40
15:35
15:40
15:50



この白馬岳〜蓮華温泉ルートは以前から行きたいと予定して朝日小屋を予約したものの、天候の悪化で2度キャンセル。今年の海の日連休は久し振りに晴天予報になり、3度目の正直で家を出ました。


後立山の山々
【バスから見る五竜岳・唐松岳・白馬鑓】

ムーンライト信州で、終点の白馬駅には5:35着。
6:30発の栂池高原行きのバス(30分・540円)に乗ると、青々とした水田の向こうに後立山の山々が見えていました。この頃はまだ青空も見えていますが・・・


栂池ルートは40年ぶり。当時は「赤抜」までしかバスがなく、あとは長い林道を延々と歩きました。途中の「神の田圃」が素敵な雰囲気でしたが、今は便利なパノラマウエイが出来ています。ゴンドラリフト乗り場前で指導員の方たちに登山届けを提出。20分かかって「栂の森」に到着。さらに少し歩いてロープウエイに乗り換え、標高1850mの「栂池自然園」まで上がって来ました。(約50分・片道1720円)

ロープウエイを降りて、舗装道路を少し進めば栂池ヒュッテなど並ぶ栂池自然園入口で、ビジターセンターとトイレの間に乗鞍岳への登山口がありました。


乗鞍岳登山口
【ビジターセンター横に乗鞍岳登山口】
ミズバショウ
【青々とした、大きな葉】

しばらくは樹林帯の急登です。ゴゼンタチバナやマイヅルソウなど見ながら登って行きます。 ロープウエイからは稜線が見えていましたが、今はすっかり曇ってしまいました。

高度が上がると、小さな沢の近くにはミズバショウの葉でしょうか、青々した大きな葉が並んでいました。

緩やかになり、コイワカガミやゴゼンタチバナなどが増えて来ました。時々、雲の切れ間から強烈な光が降り注ぐと、びっくりするほど暑い。

俯いて咲くコイワカガミですが、一つ上向いて咲いている花があって、可笑しいやら可愛いやら。

コイワカガミ
【コイワカガミの咲く道】
つかの間の青空
【つかの間の青空】

やがて残雪が現われました。柔らかな雪で、傾斜もまだ緩やかなので歩きやすい。振り返れば雲間には青空が広がっていました。

緩やかになって見晴らしがよくなり、開けた天狗原に出ました。ベンチがあり、右の岩塊の上に祠が見えているので、ちょっとお参りして来ます。

岩ゴツゴツの上から見ると意外に広い天狗原。湿原に入り込まないように木道が伸びています。ガスに隠れている乗鞍岳の山肌は残雪が多そうです。

天狗原の祠から
【下に天狗原のベンチ、奥に乗鞍岳】
風吹大池分岐
【ミズバショウ咲く、風吹大池分岐】

ワタスゲやチングルマなど見ながら木道を行くと、ミズバショウの花がまだけっこう咲き残っていました。瑞々しい大きな緑の葉に包まれるように咲いている白い花は見ているだけで涼やかです。

この先は残雪混じりの大岩ゴロゴロ地帯。
ショウジョウバカマもけっこう沢山咲いていました。



マイヅルソウ

上向くコイワカガミ

ミズバショウ

ショウジョウバカマ

乗鞍岳の山腹は雪田の急斜面です。
一応、軽アイゼン(4本)は持って来ましたが、雪質は柔らかいのでステップを外さなければアイゼンは必要なさそうです。

雪田の急斜面
【ガスかかる雪田の急斜面】
雪田
【雪田を振り返る】

ガスって前方が見えなかったけど、思いのほか雪田は続いて、振り返ればけっこう急斜面でした。下りの時はストックがあったほうが安心かも知れません。

右手の高みが三角点のある乗鞍岳の山頂のようですが、植物保護のロープで立入禁止。

広く平坦な岩ゴロ地帯に大きなケルンがあり、ここが一応乗鞍岳の山頂ということになっていました。

乗鞍岳ケルン
【乗鞍岳ケルン】
白馬大池
【白馬大池】

更に岩ゴロ地帯を緩やかに下って行くとガスが切れて、白馬大池が見えて来ました。淵を回り込んで、白馬大池山荘の建つ広場へ。

山荘前の広場にはベンチがあります。
午後の天気がアヤしく、稜線での昼食は難しいかも知れないのでここで早めの昼食タイムにしました。

ハクサンコザクラがあちこちに咲いていて、きれい。

ハクサンコザクラ
【ハクサンコザクラ】
踏み抜きに注意
【残雪の踏み抜きに注意】

さて出発。雪上のベンガラに従って、と思っても最初の一歩は危なげ。梅雨が明ければ雪解けもどんどん進みそうです。

ガスが途切れて、振り返れば白馬大池がずいぶん下になっていました。晴れていれば青い水面がどんどん近づいて、下りのコースも楽しそうな眺めです。

白馬大池
【白馬大池 振り返る】
雷鳥坂
【雷鳥坂を行く】

ミヤマダイコンソウやコマクサなど咲く稜線を緩やかに登って行きます。

登りが一段落した辺りが船越ノ頭でしょうか。展望のいい稜線も今日はガスの中です。

ゴンドラ乗り場に掲示されていた天気予報に雷雨マークがありましたが、遠くで雷鳴が聞こえてきました。一瞬緊張しましたが北東方面の奥のようで、間もなく聞こえなくなりました。

が、今度はパラパラと雨が降り出しました。
一時、大粒になったので雨具を着けましたが、これも間もなく通り過ぎて行きました。

小蓮華岳方面
【小蓮華岳方面はガスの中】
小蓮華岳
【小蓮華岳 山頂道標】

緩やかな長い登りが続き、ようやく小蓮華岳の山頂標識に出ました。三角点のある山頂部はロープで保護されていて、立入禁止になっているようです。

三国境近くに来ると、雷鳥が一生懸命砂浴びをしています。人間には目もくれず、登山道の真ん中で無心にやっているところが可笑しいやら可愛いやら。

雷鳥
【雷鳥の砂浴び】
三国境
【三国境】

やがて三国境です。
今日は雲が多く雪倉岳は見えませんが、明日はここまで戻り右へ向かいます。

少し先へ行くと、咲き終わりのウルップソウが多くなってきました。ということは八ヶ岳と白馬岳だけに咲くツクモグサもこの辺にいるかも知れません。

探しながら進んで行くと・・・いました、いました。
もうすっかりおばあさんになっていましたが、まだ中高年くらいのもいて、日差しがあれば少しは咲いてくれそうでしたが、今は残念閉じています。

ツクモグサ
【咲き終わったツクモグサ】

ガスが薄れてきて、前方が見えて来ました。よかった、よかった。上へ行くほどウルップソウもきれいな花が多くなり、まだ咲き始めの株も沢山あります。周辺の花も種類が多くなり、色とりどりの花畑を見つつ進んで行きました。


白馬岳へ
【白馬岳へ 馬の背を行く】

花畑
【花畑】


コマクサ

ウルップソウ

チシマアマナ

オヤマノエンドウ

白馬岳、山頂に到着。
雲が多く、周辺の山々は殆ど見えません。
明日に期待して山荘へ向かいます。

白馬岳
【振り返り見る 白馬岳山頂】
白馬山荘
【白馬山荘】

白馬山荘で宿泊手続き。
部屋は8畳に7人。夕食は4交替で大変な賑わいでしたが、北アルプスで一番大きいこの山荘はもっと混む日もあるそうです。ずっと雨続きで干す日がなかったのでしょうか、布団はかなり湿っていました。
一休みして、ちょっと散策。

昨年、ミヤマアケボノソウを見た場所まで探しに行きました。花期はまだ早いかも知れないけど蕾くらいはあるかなと思いましたが、見つけられませんでした。

村営山荘裏手のテント場はいっぱい。
ラッシュ時のように隣り合っていますが、上から見るとカラフルできれいです。

テント場
【賑やかなテント場】

夕食は第三陣で、6:30から。食後、外に出るとちょうど夕日が沈むところでした。
ふわふわの雲海の上に、うっすらオレンジ色の雲がたなびいています。
優しい色合いの夕暮れに、多くの人がいつまでも佇んで眺めていました。

白馬岳の夕暮れ
【白馬岳の夕暮れ】

三日月
【剱岳の上に三日月】

雲海から頭を出す剱岳の上には、美しい三日月が輝き始めました。明日の晴天がとても楽しみです。



 白馬大池〜白馬岳の花々



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