小金沢連嶺

こがねさわれんれい(〜2014m)


電車遅延で思いがけない方と偶然出会い、小金沢連嶺へルート変更。
久し振りの青空の下、爽やかな風が吹き抜ける気持ちのいい稜線を歩いて来ました。


2010.7.10
(土)
 小屋平石丸峠天狗棚山小金沢山牛奥ノ
雁ヶ腹摺山
川胡桃
沢ノ頭
黒岳白谷丸湯ノ沢峠湯ノ沢峠
登山口
晴れ
時々曇り
 08:55着09:45
09:55
10:00
10:10
10:55
11:00
11:30
12:05
12:3513:0513:20
13:35
14:00
14:35
15:20着



予報が晴れに変わったので、張り切って家を出ました。八王子駅6:35発の電車に乗り、大月駅で3分後に発車する富士急に乗り継ぐ予定でしたが、事故で電車が遅れ乗り継ぎは間に合いそうもないので御坂の山は諦めました。中央線は遅れることが多いので、こういう時の為に他の山域の地図も持って来ていて、甲斐大和駅8:10発のバスに間に合いそうなら、石丸峠から牛ノ寝通りに変更しようと思っていました。

7時頃、遅れた電車は6:55発の電車のような感じで入線して来ました。座席に着いてふと見ると、ドアの前に立っているのは・・・なんとビックリ金森さん? 座席はいっぱい空いているのに座る気配がない。『電車ではトレーニングの為に立つことにしているのかな。』と思い、声をかけていいものかどうかとじっと見ていたら、金森さんも気づいてくれました。空いているので、どこに座ろうかと悩んでいたそうです。(笑)

伺えば、今日はお友達との山行が昨日朝の天気予報で中止になったけど、晴れに変わったので出て来たとのこと。小金沢へ行かれるらしいので、石丸峠までご一緒することにしました。甲斐大和駅8:10発のバスは多少空席があるほど。車窓からは一瞬チラッと富士山も見えて空も青い。久し振りの、すっきり爽やかな晴天です。


小屋平
【小屋平】

小屋平で下車(900円)。すぐ右手に石丸峠への登山口があり、左は上日川峠への道が下りています。

笹の茂る林の急登で上の林道に出て、右へ少し進めば次の登り口があります。



ブナ混じりの急登が終わると、あとはカラマツ林の山腹道。若々しい緑が鮮やかです。

笹林の急登
【最初は笹林の急登】
富士山
【カラマツ林の横から見る富士山】

カラマツ林が終わると、大きく展望が開け、富士山が見えて来ました。

梅雨空が続いていたけれど、今日は素晴らしい晴天。やや霞み気味ですが、十分美しい富士山です。


ここから眺める小金沢山への尾根は本当に気持良さそう。
山は雲が多いかも知れないと思い、牛ノ寝通りを歩こうと思っていましたが、
こんなにすっきり晴れているなら、展望のいい稜線歩きの方がいい。
お邪魔虫かも知れないけど、金森さんの後について歩かせて頂くことにしました。

狼平〜小金沢山〜富士山
【狼平〜小金沢山〜富士山】

気持ちのいい笹の道を進んで、石丸峠に到着。
この先、富士山は小金沢山に隠れてしまいます。
緑の草原が広がる石丸峠で、しばし休憩。


石丸峠
【石丸峠】
天狗棚山
【天狗棚山】

牛ノ寝通りの分岐からは、天狗棚山へ。
2月に悪戦苦闘した道も、あっという間に稜線に上がり、大きく展望の広がる笹原に出ました。


東には奥多摩の山々が長く広がっています。雲取山から石尾根、中央の三角が鷹ノ巣山でしょうか。
西には南アルプスが・・・見えているのかな。うっすら雲の中に何となくそれらしい山々が見えます。
更にその右手には、笹斜面の熊沢山に隠れそうになりながら八ヶ岳がうっすら見えています。


奥多摩の山々
【雲取山〜石尾根〜鷹ノ巣山】

熊沢山
【熊沢山の奥に八ヶ岳】

狼平へ向けて、正面の小金沢山を見ながら広〜い笹原を下って行きます。

大きな空が、本当にいい気持ち。


小金沢山へ
【小金沢山へ】
狼平
【狼平から振り返る】

草原の広がる狼平から、振り返り見る熊沢山や天狗棚山の笹斜面と青い空。

小金沢山取り付き周辺には花期の終わったレンゲツツジの木がけっこう点在していました。

小金沢山は、しっとり苔むす樹林帯の山腹を小さく上下しながら登って行きます。今は梅雨。苔が瑞々しく、美しい季節です。

山頂手前には、ハクサンシャクナゲが少し咲き残っていました。

苔むす樹林帯
【小金沢山へ苔むす樹林帯を行く】
小金沢山
【小金沢山 山頂】

小金沢山の山頂に到着。
富士山には、もう雲がかかっていました。

狭い山頂ですが、ここからも奥多摩方面がよく見えます。大きなナナカマドの木に、白い花が一つ咲いていました。

少し下ると平坦になり、部分的に笹の丈がやや高くなっている所もあります。それでも以前と比べれば、ずいぶん歩きやすくなったそうです。

熊笹
【熊笹の中を行く】
牛奥ノ雁ヶ腹摺山
【牛奥ノ雁ヶ腹摺山】

次のピークの牛奥ノ雁ヶ腹摺山。
富士山は殆ど雲に隠れ、山頂がうっすら見える程度になってしまいました。

今日は梅雨の晴れ間の爽やかな登山日和ですが、どの山頂でも一人二人と見かけるだけで、静かな稜線です。やや広めの開放的な山頂なので、ここでお昼になりました。

ところで、金森さんのレポを拝見して、ちょっと思ったことが・・・


10年ほど前、山再開に当たって近年の山の本を読んだ時、「一人歩きは危険なので止めましょう。」とか「家族などに知らせたルートはむやみに変更しないようにしましょう。」などは『すみません』で読み流していたが、「休憩時にはエネルギー補給をしましょう。」は120%守り、私の山行準備は先ずお菓子の点検から。そして、ヘッデンの予備電池は忘れても、お菓子の予備(非常食は別)は忘れたことがない。いつも多めに持って来てしまうので、人と歩く機会が増えたこの頃、だんだん私の実態(花より団子、山より食い気)がバレて来ているみたいですが、本には「グループ登山でも、山は自己責任。食料は自分に合った分だけ持ち、配り歩く分まで持ってザックを重くする必要はない。」とも書かれていました。なので金森さんの食料携行は正しいと思います。

さて、次は黒岳へ。
ここも笹原に細い道筋が見えていて、楽しい眺めです。下った所に水場への道標がありますが、踏み跡はうっすらでした。

遠くの空に、真っ白な入道雲と飛行機雲。


賽の河原
【笹の広がる賽の河原】
川胡桃沢ノ頭
【川胡桃沢ノ頭】

明るい広葉樹林の急登を、休み休み登って行きます。秋に来た時は、強風で散らされた赤い葉がいっぱい足元に落ちていたのを思い出しました。

登りきると、川胡桃沢ノ頭の道標。
そういえば、こんな山もあったなあと思い出しました。何もなければ気づかない高みです。

ここからは緩やかな苔むす樹林の道ですが、倒木が多く、潜ったり越えたりしながら進んで行きました。

苔むす樹林帯
【苔むす樹林帯を黒岳へ】
黒岳
【黒岳】

大峠分岐あたりから、名前通り針葉樹が増えて来て、黒岳の山頂に着きました。
樹林に囲まれ展望はなく、通過。

黒岳の南面になると、こちらは林相が変わり明るい広葉樹林になります。山梨の「黒岳の広葉樹林」の立て札があり、シダなど生える瑞々しい緑の森です。

やまなしの森 100選
【黒岳の広葉樹林】
白谷丸
【白谷丸】

ブナ林から僅かに登り返して白谷丸に出ました。
一気に展望が開け、目の前には更に南へ続く大蔵高丸からハマイバ丸への稜線が見えています。雲がなければ南アルプスや八ヶ岳も見えるはずの素晴らしい展望地です。

左下に見える、離れ小島のような展望ザレ地へ向かいました。

ここはザレ地だからでしょうか、ヤハズハハコやイワキンバイが咲いていました。

東側にある大きな山は雁ケ腹摺山。私はまだ歩いていませんが金森さんは楢ノ木尾根も既に踏破済み。いつも今年こそはと思いつつ、アクセスが不便で毎年見送ってしまうのが現実です。

展望ザレ地
【展望ザレ地から振り返る】
湯ノ沢峠へ
【下に湯ノ沢峠の花畑が見える】

次の湯ノ沢峠へ。
途中の白ザレ地から、下の湯ノ沢峠の花畑を見るのが楽しみです。

湯ノ沢峠へ出る直前の急下りが大変。笹が茂って掻き分けるように進んで行きました。5年前に来た時は笹の丈がもっと高く茎のトンネル(?)だったような記憶がありますが、今回はやや低くなって葉がいっぱい茂り、迷路のようになっていました。
(金森さんと記憶が違う・・・)

湯ノ沢峠へ
【笹ヤブを湯ノ沢峠へ】
湯ノ沢峠の花畑
【湯ノ沢峠の花畑】

笹竹迷路を飛び出すと、湯ノ沢峠です。

すぐ上が花畑。花はまだ少なめかも知れませんが、ここも気持ちのいい草原です。

なだらかな緑の起伏、一本の木、青い空、白い雲。
絵本のような、この眺めが好きです。

緑の草原
【白い雲と緑の草原】

ヤマオダマキ、タムラソウ、チダケサシ、シモツケなど咲いていましたが、まだ咲き始め。昨年と一日違いでしたが、花は一週間くらい早い雰囲気でした。金森さんの話では、マツムシソウの咲く8月中旬から9月頃が一番花が多いそうです。大蔵高丸の取り付きあたりまで行って引き返しました。



ヤマオダマキ

タムラソウ

チダケサシ

シモツケ

沢沿い道
【沢沿いに下る】

湯ノ沢峠に戻り、あとは下るだけ。
金森さんがクリンソウを探していましたが、咲き終わった一本を見ただけでした。日陰の沢沿い道をどんどん下って行きます。


草地の道になると間もなく湯ノ沢峠登山口で、ここからは長い林道歩き。金森さんとおしゃべりしながら下っていると、後ろから来た車が停車。沢ですれ違った人が甲斐大和駅まで乗せて下さったので、間もなく来た16:02発の電車に乗って早めの帰路に就くことが出来ました。



思いがけないバッタリで、金森さんに同行させて頂いた小金沢連嶺は爽やかな風が吹き抜けて、気持ちのいい稜線歩きを楽しめました。お陰さまで、梅雨の晴れ間の楽しい一日で、夏空もすぐそこまで来ているようでした。



 小金沢連嶺の花々



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