雲取山〜長沢背稜〜三ツドッケ

くもとりやま(2017m)〜ながさわはいりょう〜みつどっけ(1576m)
平成22年6月5日〜6日    前日の雲取山・三峰ルート


2010.6.6
(日)
雲取山雲取
山荘
芋ノ木
ドッケ
桂谷ノ頭長沢山水松山酉谷山七跳
尾根
ハナド
三ツ
ドッケ
一杯水
避難小屋
東日原
快晴 04:15
04:45
05:00
05:45
06:45
06:50
07:5508:40
08:45
09:20
09:25
11:00
11:30
12:3013:00
13:15
13:45
14:00
14:20
14:25
15:55着
16:17発



今日は行程の長い長沢背稜を歩くので、日の出前に雲取山の山頂へ行こうと思い、3時過ぎに起床。4時前に山荘を出ました。東の空は赤く染まっているものの足元はまだ暗いのでヘッデンが必要でしたが、5分もすれば目も慣れてきて不要になりました。雲取山へは何度か行っていますが、山頂から日の出を見るのは初めてです。



雲取山の山頂に着くと、周辺は一面の雲海。
遠くの富士山は厳かな姿で、波打つような雲の上に鎮座していました。


雲取山 山頂
【雲取山 山頂】
雲取山の日の出
【日の出】

避難小屋の向こう側に回って、日の出を待ちます。水平線から昇って来るのかと思っていましたが、
4:24過ぎ、雲海の中に一点の光が浮き上がり、ゆっくりと太陽が昇ってきました。

まんまるの、宝石のような太陽。
甲武信ヶ岳の日の出も素晴らしかったけど、今日もまた素晴らしく美しい日の出です。

反対の方角には、雲海に浮かぶ白い姿の富士山。
赤く染まって静かに佇む富士山は神々しく、
その美しい姿に言葉もなく、ただただ感激でした。

朝焼けの富士山
【朝焼けの富士山】

石尾根も雲海に沈んでいますが、鷹ノ巣山や七ツ石山などの山頂だけが見えていました。素晴らしい景色に去り難い思いで30分もウロウロしていましたが、今日は長旅なので、そろそろ朝ご飯に行かなくてはいけません。山荘へ向けて下りて行くと、前方から宿泊者が山頂目指してどんどん登ってきて、ふと見ると見覚えのある物を持っている人が!(高尾スミレオフ会でお会いした)もりのふうさんだとすぐ分かり、声をかけました。まだ5時前。こんな早朝に山の上でバッタリなんて、びっくりやら嬉しいやらで、しばしおしゃべり。記念写真を撮って、お別れしました。もりのふうさ〜ん またどこかでお会いしましょうね〜

雲取山荘へ戻り朝食(4:30〜)を済ませて、いざ、初めての長沢背稜へ。まずは芋ノ木ドッケへ向かいます。昨日は女坂を通ったので、今朝は男坂を下ります。途中の雲取ヒュッテにはシャクナゲが少し咲いていました。大ダワの先、東側から西側の巻き道へ少し進んだ先に芋ノ木ドッケ山頂への分岐があります。


芋ノ木ドッケ
【芋ノ木ドッケ 分岐地点から右の長沢背稜へ】

ミツバツチグリやキバナノコマノツメなど見かけながら登って、山頂に着きました。樹林の中で展望はなく、少し進むと三峰神社への分岐がありました。ここからいよいよ長沢背稜です。

芋ノ木ドッケから右へ進むと一帯は倒木が多くなりました。木々の間からは石尾根方面が少し見え、緩んだ雲海から鷹ノ巣山や日陰名栗峰などの山々が見えています。

石尾根方面
【倒木帯から見る石尾根方面】

バイケイソウの青々した葉やカエデの鮮やかな新緑を見上げながら下って行くと、やがて針葉樹林帯になってシャクナゲの花が多くなってきました。根の浮き出た痩せた稜線上にしがみつくようにシャクナゲの木が茂っています。北側の急な斜面には花も多くきれいに咲いていましたが、南側は木が広く茂っているわりには花の数が少なめでした。桂谷ノ頭かと思ったピークは、コヤセドノ頭だったようで、次のピークが桂谷ノ頭でしょうか、こちらもシャクナゲは多く、僅かながらもイワウチワも咲き残っていました。


桂谷ノ頭
【桂谷ノ頭付近のアズマシャクナゲ】

アズマシャクナゲ
【南側はアズマシャクナゲの木は多い】

シャクナゲはもう終わりかと思って行くと、最後の小さなピークの仏小屋ノ頭にも咲いていました。

針葉樹林帯を抜けると花はトウゴクミツバツツジに代わって、光も入って明るい雰囲気になってきます。


アズマシャクナゲ
【アズマシャクナゲからトウゴクミツバツツジへ】

尾根は緩やかになり、左手の樹間から長沢山が見えて来ました。この先からはトウゴクミツバツツジが多くなり、周囲の林の中にもいっぱい咲いていて、緑とピンクの森になってきました。


長沢山へ
【長沢山へ】

トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ】

長沢山 山頂
【長沢山 山頂】

緩やかな先に長沢山の山頂がありました。狭いながらも倒木ベンチがあるので、しばし休憩。

休んでいた女性二人連れは、昨夜は酉谷避難小屋に泊まったそうです。最終的に16名にもなったので土間や屋外ツェルトの組もあって、かなりの盛況だった様子。長沢背稜の中間という良い位置にあるので、やはり人気の避難小屋のようです。

長沢山から下って行くと、やや窪地っぽくなり、シダ類が多くなって来ました。

エゾハルゼミが鳴き、苔むす倒木も降り注ぐ光も緑色。緑いっぱいで、身も染まりそう。なんて気持ちのいい森なんでしょう。

水松山へ
【エゾハルゼミの鳴く森を水松山へ】
水松山 山頂
【水松山 山頂】

窪地から尾根に上がると、水松山の巻き道分岐になりました。この巻き道を少し進めば天祖山への分岐にも出るようですが、水松山の山頂はすぐのようなので、左の尾根伝いに歩いて山頂へ行くことにします。

着いた水松山の山頂は木々に囲まれ展望はありませんが、ちょっと小広く静かな森の一角でした。

下って巻き道の縦走路に合流し、やがてまたトウゴクミツバツツジが多くなって来ました。長沢背稜にこんなに沢山のミツバツツジの木があるなんて、楽しくてウキウキしてきます。

長沢背稜
【トウゴクミツバツツジが続く長沢背稜】
タワ尾根ノ頭は巻き道
【タワ尾根ノ頭は巻き道を行く】

スズタケが目立ってきて、タワ尾根ノ頭の巻き道手前に来ました。何やら工事の案内があり、「ヘリポート工事 6月14日〜7月下旬」と記されていました。

縦走路は巻き道になっていて、タワ尾根を越える地点で尾根入口を確認し、更に縦走路を進みます。

輝くような明るい新緑の道が続き、緑いっぱいの光の中、エゾハルゼミの声を聴きながら歩いて行きました。身も心も、リフレッシュ。

長沢背稜
【輝く新緑の森の道】

酉谷山の巻き道分岐に来ました。ここが行福ノタオでしょうか、道標から山頂へ向かうと、ブナの輝くような新緑の中にまたトウゴクミツバツツジがあちこちで咲いていました。両側に今を盛りと咲き誇り、何とも華やかな道です。長沢背稜はひっそり樹林帯のイメージだったのでトウゴクミツバツツジは三ツドッケだけかと思っていましたが、この時期こんなに沢山のピンクに彩られる道になるなんて、びっくりやら嬉しいやらで、今日の青空が本当に感謝です。


酉谷山への道
【酉谷山への道】

トウゴクミツバツツジ
【両側にもトウゴクミツバがいっぱい】

酉谷山 山頂
【酉谷山 山頂】

ネットで見た酉谷山の山頂はスズタケの中で狭く展望がないという印象でしたが、意外と広く、木々があるものの奥多摩側の見晴らしは悪くない山頂です。ここで、ちょっと早めのお昼。

酉谷山から下って、縦走路に合流。下に避難小屋が見えているのでちょっと寄ってみました。

展望のいい狭い箇所に建っていると聞いていましたが、確かに目の前には石尾根が大きく広がっています。小屋の中は狭く、ここで快適に夜を過ごせるのは、せいぜい4,5人のような気がしました。16人も来れば確かにちょっと大変そう。水場がすぐ横なので便利ですが、もう少し広いといいでしょうね。

酉谷避難小屋
【酉谷避難小屋】
長沢背稜
【トウゴクミツバツツジが続く長沢背稜】

縦走路はまだまだトウゴクミツバツツジが続くので、ついつい写真を撮ってしまいます。後日、写真の整理が大変でした。

七跳尾根に出ました。すぐ左、スズタケの中に山頂への道がついていましたが展望ないと書かれているので今回はパス。そのまま縦走路を進みました。桟橋などもあり、よく整備されています。

七跳山 巻き道
【七跳山の巻き道】
大栗山
【大栗山手前もミツバツツジとシロヤシオ】

七跳山山頂からの道と合流して稜線上の道になると、秩父側にはトウゴクミツバだけでなくシロヤシオの木も少しありました。

大栗山の山頂はすぐ上のようですが、植林のように見えたのでここもパス。

すぐ先でハナド岩に寄りました。ここは狭い岩の上ですが、大きく開けて、大岳山や石尾根など奥多摩の山々が広く見渡せます。

以前は三ツドッケよりずっと見晴らしのいい場所でしたが、今は伐採された三ツドッケの方が展望がよくなってしまいました。

今日歩いてきた雲取山、芋ノ木ドッケからの長沢背稜、タワ尾根が霞みながらもよく見えています。ここで、しばしコーヒータイム。

ハナド岩
【ハナド岩から見る雲取山方面】
シロヤシオ
【三ツドッケ西側のシロヤシオ】

さて、最後の三ツドッケへ。秩父側の急斜面のシロヤシオは花付きもよく、満開できれいに咲いていました。が、ちょっと見づらい位置の花が多いのが難点。

稜線上のシロヤシオは散っている木もありましたが、トウゴクミツバとの紅白はまだきれいでした。

三ツドッケ山頂へ
【紅白の中、三ツドッケ山頂へ】
三ツドッケから
【三ツドッケから大岳山・御前山方面】

三ツドッケの山頂に到着。 誰もいません。
山頂のシロヤシオはもう殆ど落花していて、咲き残りは僅か。すぐ下のトウゴクミツバも大部分が落花し、残っている花も萎れていました。

山頂には小さな折りたたみ椅子がありましたが、これは例の伐採おじさんの物のようです。


三ツドッケ南峰のシロヤシオは散っているものもありますが、まだまだトウゴクミツバとのコラボがきれいでした。でも、来週末ではもう遅そう。今週晴れてくれたので、ギリギリ間に合ってよかったです。


シロヤシオとトウゴクミツバツツジ
【シロヤシオとトウゴクミツバツツジ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

一杯水避難小屋は、中を見るとやはりストーブは撤去されていました。冬は有難い存在だったと思うので、利用者にとっては残念なことでしょう。横のトウゴクミツバは殆ど散って萎れていました。


一杯水避難小屋
【一杯水避難小屋】

あとはバス停まで下るだけ。ヨコスズ尾根は緑いっぱいで、こちらはもうヤマツツジの代になっています。滝入ノ峰は、今日は一般の巻き道ルートを下りました。


ヤマツツジ
【ヤマツツジ咲く】

ヨコスズ尾根
【新緑のヨコスズ尾根】

新緑とツツジ類のきれいな季節、晴天、週末。東日原バス停には大勢の登山者が並んでいて、私もアイスクリームを食べながら待機。バスは増発も来ましたが、2台とも満員で発車しました。



久し振りの三峰ルート、雲取山の素晴らしい日の出、雲海に浮かぶ朝焼けの富士山、念願の長沢背稜、シャクナゲとミツバツツジとシロヤシオ。天気にも恵まれ、花と新緑の素晴らしい尾根歩きが楽しめた感謝の二日間でした。長沢背稜は静かでとてもいいコースだったので、次回は紅葉の頃にも歩いてみたいと思いました。



 雲取山の花々



前日の三峰ルート   HOME    山域別    次回の矢平山・高柄山・御前山