鳴虫山

なきむしやま(1103m)


昨年秋の日光で、ヤシオツツジで有名な鳴虫山が駅から歩けるというのを知りました。
今年のアカヤシオはあまり良さそうではないけれど、どんな様子か行ってみる事にします。


2010.5.5
(祝)
 東武日光駅鳴虫山登山口神ノ主山鳴虫山合峰独標憾満ヶ淵東武日光駅
晴れ  09:15着
 09:18発
09:3010:05
10:15
11:35
12:20
12:4013:10
13:15
13:55
14:00
14:40着
15:01発



今週末の予定でしたが週間予報によれば曇り。それなら今日行った方が良さそうと思い、出発しました。二度目の東武線。郊外の住宅地を過ぎると広々とした風景が広がり、明るい空を映す田植え待ちの水田や、懐かしいレンゲソウでピンクに染まった田圃、黄色の菜の花が咲き残る畑など、窓の外にはのどかな田園風景が次々現われて、車窓の景色を眺めていると楽しくて退屈しません。列車の旅を思わせてくれて、運賃も安いのでお気に入りになった電車です。今日は暖かな晴天。登山日和ですが、連休最終日なので空席があるまま日光へ着きました。


鳴虫山 登山口
【鳴虫山 登山口】

東武日光駅を出て、国道を西へ進みます。向かいの席で同じく鳴虫山と言っていた年配男性が前方を歩いていたので、後方について歩いて行きました。春霞の空ですが、正面には白い女峰山が見えています。

消防署の前に道標があり左折。突き当たりで右手の階段を上がり、駐車場を横切ると川に出ました。橋を渡ると、すぐ右手が登山口でした。

スミレ咲くジグザグの道を上がって行くと、天王山神社の鳥居があったので、ちょっと寄ってみます。

山桜の向こうに女峰山の稜線が見え、あの高みが去年登った赤薙山でしょうか、何やら懐かしいです。知らずに登った山でしたが、コース全体は静かでとてもいい山でした。

天王山から
【天王山から】

緩急交互の涼しい木陰の植林を登って行くと、やがて神ノ主山(こうのすやま)で、この辺りからは多くの人と出会うようになりました。女峰山や奥の小さな丸山も顔を出し、日光市街がよく見渡せてます。


神ノ主山
【神ノ主山 山頂】

女峰山と赤薙山と丸山
【女峰山と赤薙山と丸山】

先へ進むと、左側はずっと植林ですが右側は自然林になって、きれいな新緑の林になりました。イヌブナでしょうか、瑞々しい黄緑色の柔らかな葉が風に揺れて、気持ちのいい道です。


新緑
【新緑のきれいな尾根道】

イヌブナの新緑
【イヌブナの新緑】

小さな高みを過ぎると、右側にアカヤシオが見えて来ました。林の中にアカヤシオの木はけっこうあり、中にははっとするほど鮮やかな色の花もあるのですが、どれも山の斜面なので木々に遮られ、写真に撮りづらい位置の花が多いです。


アカヤシオ
【右側にはアカヤシオ】

アカヤシオ
【アカヤシオ】

カタクリ
【カタクリ】

上へ行くと落ち葉の中からカタクリがちらほらと見えてきました。群生している箇所はありませんが、この鳴虫山はカタクリの花も多いようで、この先ずっと合峰の先までポツポツながらカタクリが見られました。

アカヤシオは林の中にずっと続き、写真を撮っていると、なかなか先へ進めません。

アカヤシオ
【アカヤシオ】
合峰?
【向こうに見えるのは合峰?】

アカヤシオは次の高みで終わりかなと思ってもまだまだ咲いていて、写真を撮りつつ歩いていると、どんどん抜かれて行きます。

そろそろ鳴虫山の山頂かなと思ってもまだ先があり、小さな高みがけっこう多い尾根です。

山頂近くからは女峰山が見えますが、今日の空は春の青空。かなり霞んでいて、ちょっと残念です。

アカヤシオの咲き具合を見て、「まあ、今年はこんなものなのかな〜」という声が聞こえてきたので、当たり年は本当に素晴らしいのでしょうね。

でも晴れて空は青く、アカヤシオは満開なので、私自身はとても満足で感謝でした。

アカヤシオと女峰山
【アカヤシオと女峰山】
鳴虫山 山頂
【鳴虫山 山頂】

鳴虫山の山頂に到着しました。
山頂にもアカヤシオがきれいに咲いています。

さほど広くはない山頂で、展望台に腰掛けてお昼の人が大勢いました。


半木陰でお昼。常連さんのお話では、今日は連休最終日なのでまだ静かなほう。混む時は団体さんが幾つも来て大変な混雑だそうです。それでも次々到着して、賑やかな山頂でした。


アカヤシオ
【アカヤシオ】

アカヤシオ
【アカヤシオ】

帰りは西へ向かいます。
最初は急で、パイプ階段が設置されていました。
すぐ緩やかになり、こちらも右側にアカヤシオがありますが、イマイチ本数は少ない雰囲気です。


アカヤシオ
【こちらも右側にアカヤシオ】
合峰
【合峰 山頂】

明るい新緑の道を進み、合峰に着きました。小さな祠があるので手を合わせ、先へ進みます。

この先の下りもけっこう急下りです。時々アカヤシオが見られますが、午前の道と比べるとちょっと寂しい雰囲気でした。

急下り
【急下り】
新緑のカラマツ
【新緑のカラマツ】

ひたすら下って次に登り返すと、カラマツ林に出ました。瑞々しい青緑の新緑がとてもきれいです。

更に下って、僅かに登り返せば独標です。
細い木々に囲まれた展望のないピークで、周辺はツツジの木も多そうですが、花は全く何も咲いていませんでした。

独標
【独標】
段々の急下り
【段々の急下り】

植林の下りになって、やがて段々下りになりました。ミツバツツジの三枚葉の木がありますが、花はなし。この先も急な下りが続き、細い林道を横断して最後の植林です。

やがて車道に出た所が鳴虫山の登山口で、立派な案内板や道標がありました。

日光宇都宮道路の下を抜け、道標に従って進んで行くと憾満ヶ淵への道です。

鳴虫山の登山口
【日光宇都宮道路の下を抜ける】
憾満ヶ淵
【憾満ヶ淵】

憾満ガ淵という渓谷に出ました。遊歩道があり、観光客が多くなります。ずらっと並んだお地蔵様を見ながら、桜のきれいな慈雲寺の横を通って行きました。

左の含満橋を渡って、大谷川沿いに進んで行きます。華厳の滝から流れてきたという川は水量も豊富で、色もきれいです。向かいの新緑の山肌にはポツポツとミツバツツジのピンクが見えていました。

バス通りに出て、赤い神橋の先の日光橋を渡って真っ直ぐ進んで行くと、朝の消防署の前を通って日光駅に着きました。

神橋
【神橋】



以前、鳴虫山はシロヤシオのトンネルが見事と聞いていましたが、アカヤシオもたくさん咲いていました。人は多かったけれど混雑するほどではなく、明るい青空の下、優しい薄桃色のアカヤシオに会えてよかったです。遠いと思っていた日光ですが、ずいぶん身近に感じられるようになりました。



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