兜山

かぶとやま(913m)


素晴らしい新府桃源郷のあとは、兜山へ向かいました。
こちらも上の方は桃がきれいでしたが、車道歩きが長くて・・・


2010.4.18
(日)
 新府駅新府
桃源郷
新府駅+++++春日居町駅休憩舎
(駐車場)
展望地兜山休憩舎
(駐車場)
春日居町駅
晴れ
時々曇り
 08:06着
 08:06発
08:15
10:10
10:20着
10:28発
10:57着
11:00発
12:15
12:25
13:00
13:10
13:30
14:05
15:1516:20着
16:34発



桃畑の向こうに兜
【花の終わった桃畑の向こうに兜山】

新府駅10:28発の上り電車に乗り、甲府駅で乗り継ぎし春日居町駅で下車。駅前にトイレがあります。

兜山は電車から見える山で、エアリアでは駅からの道が途切れていますが、右上(北東)へ行って左上(北西)へ歩けば、いずれ登山口に着くのだろうと軽く考え、下調べもしてきませんでした。


駅周辺に道標はありませんでしたが、適当に進んで行くと、車道に出た所に「兜山登山口・岩堂峠ハイキングコース」と表示されていたので、その通りに進んで行きました。

が、これが失敗だったことが後で分ります。
(ルートとしては正しいようですが・・・)


兜山への道標
【兜山登山道への道標】

下では桃の花もすっかり終わっていましたが、上へ行くほどまだきれい。道標も途中からなくなり、振り返りつつ上がって行きましたが、ちょっとヘン。方向は違うし、なかなかあの兜山の東へ行きません。適当に進んで行くと、さくらんぼ農家のゲートに道標がありました。開閉して進みますが、その先もずっと車道です。


富士山
【振り返れば 富士山うっすら】

桃の花
【上の方はまだきれいな桃の花】

ゴルフ場の南側に来ました。地図を見れば確かにゴルフ場はあるけど道は記されていない。

やがてゴルフ場を大きく回り込み始めました。やっぱりヘンです。でも、ヤマザクラや木々の萌黄色がきれいなので、まあいいか・・・


長い車道
【長い車道は萌黄色】

地図では概ね真っ直ぐ道なのに、くねくね車道が続きます。ちょうど上から下りて来た登山者に、「ここは、この地図のどの辺でしょうか?」と聞くと「・・・? 地図では分らないけど、この道でいいんですよ。もうすぐ駐車場で、そこが登山口です。」とのこと。お礼は言ったものの、やっぱり???です。


兜山登山口
【ようやく駐車場のある兜山登山口】

でも兜山の登山口があるらしいので、とりあえず進んで行くと、やがて路肩に車が停まっていて、右の小さな橋を渡ると駐車場や休憩舎やトイレ、案内板がありました。


大きな案内板を見れば、エアリア地図と全然違っています。私にとっては最新の'09版のエアリアなのに、書かれてない車道がいっぱい出来ていて、その道を歩いて休憩舎マークまで来てしまったようです。傍の道標には「←山腹コース・岩場コース→」と左右を指して、今来た車道方向は「春日居町駅」となっています。・・・正しいらしい。

???・・・訳分らん。とにかく岩場コースから登ろうと思い、右の沢沿い道を進んで行きました。

しばらくは下り道ですが、ようやく車道から開放されたので、ほっとして進みました。
沢音や木々の淡い緑がとてもいい気持ちです。


沢沿い
【沢沿いに下る】
岩場コース
【左の岩場コースへ】

やがて道標が現われ、直進は「夕狩沢」と記されています。???「西平等川」ではないの?

まあいいか、と左へ曲がり、ようやく登りになりました。大きな岩があちこちいっぱい。木々の芽吹きが明るく、柔らかな日差しに満ちています。

大きな岩が次々現われて、やがて緩やかな鎖場になりました。隣の小さな垂直岩でクライミングの練習をしている人がいます。

クサリ場
【クサリ場の横はクライミング練習場】
大菩薩連嶺
【展望岩場から見る大菩薩連嶺】

途中の大岩の上からは展望が広がりました。
大菩薩嶺~小金沢連嶺~滝子山、三ツ峠~黒岳~釈迦ヶ岳、そして節刀ヶ岳辺りの上に富士山も見えていますが、雲が多く霞んでいて残念。

すぐ先もクサリ場ですが、やがて大岩を抜けて尾根に上がりました。

緩やかに進んで、兜山の山頂に到着。
ベンチがありますが、木々に囲まれているので展望はありません。 道標には、左に展望台があると表示されているので左へ進みました。

兜山
【兜山 山頂】
御坂山稜と富士山
【御坂山稜と 右端に富士山】

こちらにもベンチがあり、展望はさっきの岩場の方が開けていますが、ギリギリ富士山は見えます。

4月上旬には麓が桃色の絨毯になるようで、団体さんが出発したばかりの誰もいなくなったベンチで昼食タイム。


さて出発。静かな落ち葉道をスミレや花を探しながら歩けば、小さなスミレがポツポツ咲いています。葉のないものはアケボノスミレかなと思いましたが、咲いているものはちょっと違うみたい。やっぱりスミレは難しい。

駐車場への山腹コース分岐を過ぎて、緩やかな尾根を進んで行きます。途中にまた「夕狩沢」への分岐がありましたが、今はあまり歩かれている様子はない。夕狩沢とは西平等川の上流のことでしょうか。

夕狩沢?
【夕狩沢?】

最高点ピーク
【最高点ピークのミツバツツジ】

アカマツなど樹林帯の枯れ葉道を進み、兜山より高い最高点と思われるピーク付近にはミツバツツジが咲いていました。

岩堂峠への道標が現われて左へ下って行くと、また小さなスミレ。シハイスミレのようなオカスミレのような感じで、これも分かりません。

左へ
【岩堂峠分岐へ】
岩堂峠分岐
【岩堂峠分岐を振り返る】

林道に下り立ちました。右は岩堂峠を通って積翠寺への道ですが、バスを使わない左の道へ戻ります。

沢沿いの林道を歩いて行くと、ニオイタチツボスミレがありました。今日は分かったので匂いをかいでみると、やはり爽やかないい匂いがしていました。

やがて兜山からの山腹コースと合流し、ゲートの先で休憩舎のある駐車場に戻りました。

兜山登山口へ
【岩堂峠ハイキングコース】


アケボノスミレ?

シハイスミレ?

ニオイタチツボスミレ

イカリソウ


近くで作業していた地元の方に伺えば、春日居町駅へはこのゴルフ場を回り込む車道が正しいルートとのこと。仕方なくゴルフ場の横をまた下り始めると、さっきの地元の方も下りて来られ、色々説明して下さいました。町が考えた登山ルートは、車で休憩舎まで入ることを前提に整備したとのこと。エアリア地図に記載の「兜山入口」を通って登る道は、今はあまり歩かないように整備もしてないそうです。つまり、あの道標は全てマイカー登山者用の道標で、駅から歩く登山者にはかなりの遠回りになる道標でした。私は旧登山道を歩きたかったので、ちょっと心残りな兜山登山になってしまいました。



新府桃源郷は本当に素晴らしく感動でした。兜山はずいぶん遠回りした感じでしたが、上の方ではまだきれいな桃畑も見れたので、却ってよかったのかも知れません。桃色も見たい、山も歩きたいと欲張ってしまいましたが、朝の素晴らしい青空と景色に本当に感謝の楽しい一日でした。



前回:新府桃源郷    HOME    山域別   次回の武川岳・二子山