高尾梅郷・景信山

かげのぶやま(727m)


高尾梅郷も見頃を迎え、裏高尾ではアズマイチゲも咲き出しているようです。
小下沢のハナネコノメなど春の花を探しながら景信山まで歩いてきました。


2010.3.14
(日)
 高尾駅天神梅林湯の花
梅林
木下沢
梅林
小下沢
風景林
景信山城山日影沢日影バス停高尾駅
快晴  08:18着
 08:30発
09:25
09:30
10:15
10:20
11:00
11:20
11:55
12:30
13:45
14:30
15:20
15:30
16:40
17:10
17:1518:20着
18:28発



今回は、「そらいろのパレット」のpalletさんをお誘いしました。palletさんとは尾瀬ですれ違って以来、夏の夜行バスが同じだったり、奥多摩で偶然お会いしたりと、何度もバッタリ。とてもご縁のあるメル友さんで、人づきあいの苦手な私でも、palletさんの素直で明るいお人柄なら何とかなりそうです。

直前まで、節分草!と浮気もせずに思い込んでいたので、のんびりしていました。金森さんの掲示板で、「10日の雪が残り、秩父は30cmの積雪、山野草は雪の下」の情報を得て、びっくりしたのが前日深夜。 慌てて行き先を変更し、夜明け前に高尾に変更連絡。初めての同行なのに、palletさんもびっくりされたことでしょう。私は当日朝まで決まらないことがけっこうあるのです。(これだから人は誘えない・・・)

高尾に何度も来ているというpalletさんも梅の季節は初めてとのことなので、今日は高尾梅郷をご案内することにします。小仏行きバス停の長蛇の列にびっくりして、早速歩き出しました。


遊歩道梅林
【遊歩道梅林】

上椚田橋の手前から右へ折れて、小仏川沿いになると梅の木も多くなり、時々写真を撮りながら進んで行きます。

今日は素晴らしい青空。
飛行機雲が一筋浮かび、空の大好きなpalletさん、早速カメラを向けていました。

遊歩道梅林
【紅白梅林と飛行機雲】
関所梅林
【関所梅林】

今回は私もまだ行った事のない関所梅林に寄ってみることに。

ここだけサンシュユの黄色が彩りを添えています。梅祭りの会場にもなっていて、野点コーナーがあるようです。大音量の音楽の中で、係りの人達が気勢を上げて準備していました。
(ちょっと、音、大きすぎみたい・・・)

駒木野公園に戻ります。
ここの梅の木は紅白のグラデーションがきれいで、通り抜ける人たちは皆カメラを向けていました。

小仏川のほとりに出ます。春の花がポツポツ咲いていましたが、アズマイチゲはまだお休み中でした。

駒木野梅林
【駒木野梅林】

ユリワサビ
【ユリワサビ】

アズマイチゲ
【アズマイチゲ】

次の天神梅林は北斜面なので、日差しが斜めでちょっとひんやり。ここの木は低いので、午後には甘い香りが楽しめそうです。今日の晴天を感謝して、無事もお祈りします。


天神梅林
【天神梅林】

白梅
【白梅】

次はちょっと寄り道。以前、メールで情報を頂いたことのある梅畑へ寄ってみます。今にも咲き出しそうな桜の蕾を見て、のどかな畑の向こうに梅の紅白が見えてきました。近づくと花の香りが漂っています。日当たりも良く下にはヒメオドリコソウなど咲き、緑のぽかぽか梅林で、palletさん共々喜びました。ここでのんびり過ごすのも良さそうです。


蕾の桜
【ふっくら蕾の桜】

紅白梅畑
【草地に広がる紅白の梅畑】

しかし、中に数本枝折れしている木があります。向かいの山肌の木々も広範囲に根こそぎ倒れ、無残な姿を晒していました。たぶん2月の雨氷の影響で、以降も低温が続いたので枝にまとわり着いた氷はなかなか融けず、更に降雪したので木々もその重さに耐えかねたのでしょう。この先もあちこちで枝折れや倒木を見かけました。見るに美しい雨氷ですが、山には辛い現象なんだなあと思いました。
● 後日、Hgさんが素晴らしい雨氷の写真を撮って来られたので下欄に追記しました。


湯の花梅林
【湯の花梅林】

湯の花梅林の木も沢山の花をつけた大きな枝が折れていました。梅の木もあちこち被害が出ています。

中へ入ると、もうすっかりお祭りモード。中を通っていくと、ダンボールの中には可愛いぬいぐるみ。ちょっと変わった大根人形があって、その時は買わずに写真だけ撮りましたが、後日、私もpalletさんも『やっぱり買えばよかったな~』とちょっと後悔。


スミレなど咲いていないかな~と見ながら歩きましたが、まだ殆ど姿はみえず、タチツボスミレ(と思ったら、コスミレだそうです)が咲いているくらいでした。オオイヌノフグリは子供の頃から大好きな青い花です。するさしのお豆腐屋さんで、おからドーナツを買って行きます。今日は既に数人が並んでいました。


コスミレ
【コスミレ】

オオイヌノフグリ
【オオイヌノフグリ】

日影バス停から更に進んで、木下沢梅林へ行きました。
梅の花も見頃で賑やか。いつものように上の草地で休憩タイム。
ここでおからドーナツを食べるのがとても楽しみで、
私の実体は「花より団子」なのがバレてしまいました。

木下沢梅林
【のんびり花見の木下沢梅林】

小下沢林道を進んで行きます。去年はちらほらスミレも見ましたが今年は殆ど見えず、代わりにpalletさんがおたまじゃくしを見つけて、何やら懐かしいひと時でした。小下沢風景林の看板がある旧野営場の、更に先の沢のハナネコノメ。以前のように広範囲には見られず探すのに苦労しましたが、咲き始めの初々しいハナネコに会えました。何回見ても、見る度にその小ささに改めてびっくりします。頬がうっすら桃色の、可愛いハナネコたちです。沢石に腰掛け、しばし休憩。


ハナネコノメ
【ハナネコノメ】

ハナネコノメ
【ハナネコノメ】

旧野営場に戻り、ザリクボ沢沿いに進みます。
ここにもハナネコがいたはずですが、今日はちょっと見かけませんでした。

沢から離れるとジグザグの急登になります。この辺りで上から降りてくる人達と何組かすれ違いました。今日は久し振りの晴天週末。山頂は賑やかそうです。


小下沢風景林から
【小下沢風景林から景信山へ】

小仏バス停からの道に合流するとけっこう沢山の人達とすれ違います。「高尾方面はグチャグチャ。田圃になってるよ~」との話に恐々。丹沢ニノ塔のドロドロ田圃を思い浮かべ、覚悟して登って行きました。


景信山
【すっかり雪解けの景信山】

影信山の山頂に到着。
東面は雪が全く見られず地面も乾いていて、西側に回ると多少残っているという程度でした。

木曜日金曜日の影信山は10~30cmの積雪だったようで、掲示板の写真でも真っ白でしたが、土曜日の異常に暖かかった気温に一日で融けてしまったようです。春の湿った雪は儚い。

富士山は霞んで見えませんが奥多摩方面はわりと良く見えていました。ベンチでお昼です。


午後は城山へ向かいました。小仏峠から先はけっこうぬかるんでいましたが、所々だったので少しホッとしました。城山からは、北東尾根を下ります。以前は地図にないコースでしたが、最近は細い実線コースに昇格していました。

日影沢林道の上部から尾根伝いに入り、手入れのされた植林の道です。「東京農工大学記念林」の標柱から一旦下って、僅かに登り返すと送電鉄塔があります。

その先がたぶん620m点で、以前あった古い丸太ベンチは壊れていました。


日影沢へ
【たぶん620m点】

この少し先から明るい雑木林になります。小笹の広がる気持ちのいい道で、やがて左下の高速脇に木下沢梅林がうっすら白く見えてきます。この辺りがこの尾根で一番気持のいいところで、palletさんに喜んでもらえて私も嬉しいでした。


木下沢梅林を見ながら
【左下に木下沢梅林を見ながら】

城山北東尾根
【城山北東尾根を行く】

ヤブっぽい滑りやすい坂を過ぎ、ダンコウバイの黄色をポツポツ見ながら下り、末端近くやや登り返しになる手前で右へ折れます。

ここからはアオキが多くなり、低木の山腹をトラバース気味に下れば日影沢です。


日影沢へ
【アオキの中を日影沢へ】

アズマイチゲは閉じかけていましたが今がちょうど見頃のようで、ニリンソウはこれからという雰囲気でした。ここは名前通り日陰の谷あい。日差しが入る時間が限られているので、昼前後でないと開いた花に出会うのは難しいようです。ゆっくり撮影タイムで、バス停へ向かいました。


アズマイチゲ
【アズマイチゲ】

ニリンソウ
【ニリンソウ】

日影バス停では、30分待ち。palletさんに聞けば高尾駅まで歩いても大丈夫とのこと。さすが生藤山から陣馬山まで歩いてしまう健脚さんです。あれこれおしゃべりしながらそぞろ歩いて駅へ向かいました。



高尾梅林は丁度見頃で、青い空に紅白の花が良い香りを放っていました。高尾駅から高尾駅までの長い周回コースでしたが、ハナネコノメやアズマイチゲなどの早春の花々を見つつ、のんびりおしゃべりしながらの楽しい山歩き。いつも一人ですが、一緒に花を愛であう人がいて今日は嬉しい一日でした。

● palletさんの裏高尾レポはこちら



追 記



3月25日、Hgさんが影信山へ行かれました。 「小下沢ー景信山」
雨だったそうですが、そこで珍しい雨氷の写真を沢山撮ってこられました。2月の笹尾根に続いてですが、あまりに素晴らしく鮮明な写真なので、また2枚お借りしてきました。紋様のある出来立ての雨氷です。


雨氷
【雨氷のついたキブシ】    Photo:Hgさん

雨氷
【雨氷の不思議な紋様】    Photo:Hgさん



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