二子山・阿部倉山

ふたごやま(208m)・あべくらやま(161m)


三浦半島の付け根、逗子駅南部の森戸川流域に広がる低山を三浦アルプスというそうです。
以前から名前は聞いていましたがなかなか行けずにいたので、ちょっと偵察に行ってきました。


2010.1.10
(日)
 東逗子駅田浦梅林分岐上二子山下二子山阿部倉山長柄交差点逗子駅
快晴  09:45発10:3511:05
11:55
12:1012:3513:0513:25着
13:40発



予定していた山の天気予報がイマイチ。あれこれ気が変わって出発が遅くなり、JR横須賀線の東逗子駅を降りたのは9時半過ぎ。京急沿線マップ三浦アルプスからプリントした地図を開いて出発です。駅前を南へ進むと沼間小学校に突き当たり、ここで初めての道標が現れました。小学校から3,4分でトレッキングルートの入口。シダの茂る杉林から照葉樹に変わると、あとはずっと樹林帯です。


二子山入口
【二子山入口】

照葉樹の道
【照葉樹の道】

しばらくすると、右側の木々の下には戸建団地が広がり始め、いかにも裏山の細道といった風情です。左に見えていた沼間中学校の東端あたりに来ると、多分この下が逗葉トンネル。回り込んで、また緑の道です。途中にいこいの丘というちょっとしたベンチがありますが、見えるのは東側の市街。基本的に見晴らしはなく、シダやアオキなど茂る常緑樹のトンネルで、立派な大木もあります。二子山までは随所に道標がありました。


照葉樹の道
【すぐ下は住宅地】

大木
【大木】

ヤマザクラ
【ヤマザクラ】

更に進むと田浦梅林分岐の道標がありました。二子山へは右へ曲りますが、このあたりはヤマザクラの木々が多いので、桜の頃が楽しそうです。

この先もクネクネと地形が細かく複雑に入り組んでいるので、進む方向があちこち変わる。景色は一貫して緑の樹林帯。日差しがあるので、『今度は南へ、今度は北へ』と分るけど、曇っていたら方向が分らなくなりそうな道です。


やがて森戸川方面の分岐に出て少し先で林道に出ました。右は南郷上ノ山公園へ下りる道のようです。道標に従って左へ行けばKDD中継所が見えてきて山頂はその手前を左へ上がります。


ここが二子山の山頂。名前通りピークは二つで、こちらは東の上二子山(208m)。展望台があり、東は横浜方面、西は相模湾が見えますが江ノ島や富士山は見えないようです。

笹竹が刈られた広場のようで、今回ルート唯一の展望地。手ぶらの人も多く、すぐ下の駐車場から散歩しつつ上がって来るようです。


上二子山 展望台
【上二子山 展望台】


日向ぼっこの草地に座ってのんびりお昼にしていると、この森戸川流域をよく歩くという年配の方が来ていろいろ教えて下さいました。若い頃は登山をされていたとのことで、今はこの三浦アルプスが丁度いい散歩コースだそうです。


ヤブツバキ
【ヤブツバキ】

西の下二子山(206m)へ向かいます。ルート図では破線なのでやや細くなった感じはしますが、道ははっきりしていて一旦急下りです。

アオキやヤブツバキの木が多くなり、赤い花がいっぱい咲いていました。


登り返しになり、急登。足元にはもうスミレが咲いていました。下二子山の山頂は樹林の中で展望はないけれど立派な大木があります。

スミレ
【春一番のスミレ】

下二子山
【下二子山】

下二子山からも緑の中を下ると公園分岐になり、阿部倉山へは左へ進みます。両側のアオキや笹も迫ってきて、やがて向こうから来た人とすれ違ったので、「阿部倉山の山頂分岐は分りやすいですか。」と聞くと「すぐ先に小さな道標があるので分りますよ。でも行っても何もないです。」とのこと。細い道を進んで行けば、足元に小さな道標があったので左へ入って行きました。なるほど、狭く何もない。しかし「阿部倉山」の札が掛かっていて、一応森戸川北稜の一山に名を連ねているので、一度行っておけば安心(?)です。


阿部倉山への細道
【阿部倉山への細道】

阿部倉山
【阿部倉山】

あとは下るだけ。落ち葉いっぱいの道になり民家が見えて来ました。左陰にお地蔵様が七体並んでいたので手を合わせて車道へ降りると、急に明るい日差しと青空。今日が快晴だったのを思い出し、こんな青空の日には正直ちょっと勿体ないような樹林帯の低山でしたが、緑豊かで次はどんな道かな~と、ちょっとワクワクする楽しい道でした。左へ進み、川久保交差点は直進。次の長柄交差点で右折。真っ直ぐ進み桜山トンネル、京急新逗子駅を過ぎればJR逗子駅です。


お地蔵様
【お地蔵様】

車道に出る
【車道に出る】


気になりつつもなかなか行けずにいた三浦アルプス。すぐ近くまで住宅地が迫ってきていましたが、奥はもっと緑豊かな森のようです。貴重な里山、これ以上開発せずに、いつまでも自然のままで残して欲しいと思います。枝道が多く色々探検出来そうなので、これからも楽しみな山域になりました。メインルートはもう少し先の花の頃に行こうと思います。



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