「望の富士山」の望さんから、奥沼津アルプス・オフ会のお誘いを頂きました。楽しそうだった鍋割山・オフ会。平均年齢が一気に引き上がるので申し訳ないけど、私も参加させていただく事にしました。グループ登山は40年ぶり。嬉しさ半分、緊張半分で家を出ました。
小田原でJRに乗り換え熱海駅でも乗り換え。その時、偶然同じ車両に乗った登山姿二人を見つけ、すぐ望さんと分かりました。4年前の小金沢連嶺で山の名前を聞かれ、ガイドブックと照らし合わせている後ろ姿に、『研究熱心で初々しい人だな』と印象に残っていたので、後日メールを頂いた時はすぐ『あ~あの人かな』と、思い出せました。お顔はレポに満載なので、すぐ分かります。隣にいる方が、いつも掲示板へお邪魔させて頂いている金森さん。天祖山でお会いしそこなったので、今日はとても楽しみにしていました。向かいで熟睡していて、置いていかれそうなのがヤブラーのかずさん。皆さんに御挨拶して、集合場所の原木駅へ向かいます。
三島駅でJRから伊豆箱根鉄道へ乗り換えですが、スイカで精算ができず慌てて窓口まで行き、何やら分からない紙をもらって急ぎ皆さんのもとへ戻りました。
原木駅では、ダマチョさんと食うかいさんと合流。望さんのレポで拝見していたのでお顔は知っているはずでしたが、緊張していたのでいきなり名前を間違えました。はじめましてのご挨拶をして駅を出発。しかし、このグループは出発前に必ず行う儀式がある。その賑やかな撮影会が終わってからスタートです。 |
【狩野川から見る富士山】 |
駅前を真っ直ぐ進み、狩野川に出て右へ進むと、富士山が見えて来ました。今日は素晴らしい快晴。風も穏やかで、ゆっくり蛇行する狩野川の向こうに朝日を浴びたきれいな富士山。早速、撮影会です。
ところで、望さんはどこへ行ったのでしょう。 |
狩野川を渡ると、望さんが女性とお話しています。この方がピカリさんで、近くにお住まいとのこと。お名前は聞いたことがありましたが、八ヶ岳も日帰りで行ってしまう健脚のお若いご夫婦で、私とは別世界の方と思っていました。今日はお仕事なので日守山だけだそうですが、ファンの食うかいさんは大喜びでした。 |
車道を右へ進み、道なりに東へ進んで行くと、向こうに日守山公園入口が見えて来ました。立派な案内板があり、日守山は正式名「大嵐山」というそうです。 |
【奥沼津アルプス 日守山公園入口】 |
【日守山公園へ】 |
山頂へはずっと段々道で、途中にはサザンカが咲き、椿も蕾をふくらませていました。富士山を振り返りつつ登って行きます。 |
ローラー滑り台横を上がれば山頂広場の一角で展望ベンチがあります。早速、写真撮影会。
ゆったり蛇行する狩野川の奥に広がる三島市街。正面に愛鷹山塊を従えた富士山が鎮座していかにも「日本の富士山」といった景色です。 |
【日守山から見る富士山】 |
【ローラースライダー楽しむ二人】 |
富士山の撮影が終わり、幹事の望さんがかずさんと一緒にローラー滑り台を滑って行きました。カメラマンの食うかいさんのリクエストに応えて、「お尻が熱い~」と言いながらも2度滑ってくれた望さんです。
ローラー滑り台。望さんが調べたら、正式名は「ローラースライダー」と言うそうです。 |
金森さんに憧れて同じカメラを買ったという食うかいさん。カメラ3台を並べてご満悦。何やら専門用語のような単語が飛び交い、しっかり写真を撮って出発です。が、ここでも出発儀式。全員揃って、サングラスかけて、近所の子供達の見守る中、「はい!〇〇ポーズ!」で、無事撮影終了。いよいよ出発です。 |
途中にあった迷路で、かずさんがはしゃぎながら遊んでいる間に私達は先へ。
この奥沼津アルプスは、北の沼津アルプスと違って公設道標はありません。公園の奥の柵をすり抜けると登山道がありましたが、初めて来る人には入口が分かりにくそうです。案内して下さったピカリさんに皆でお礼を言ってお別れしました。 |
【奥沼津アルプスへ】 |
【ニコニコ下る 望さん】 |
評判どおり、最初から急下り。ロープにつかまりながら、下って行きます。晴天続きだったので、あまり滑らず助かりましたが、雨後は注意です。 |
下りきった先にちょっとしたトラバース。滑りやすい岩の上で、カメラを向けられた演技派かずさん。さっそく「助けて~~!」とやっていました。 |
【演技派 かずさん】 |
【アップダウンの繰り返し】 |
下れば、次は急登。そしてまた下って、急登。沼津アルプスより小刻みなアップダウンが繰り返されます。 |
日守山スタートから30分ほどで休憩になりました。今日は昨日までの寒さが緩み、穏やかな晴天です。
所々で、南の発端丈山や北の富士山を見つつ進み、やがて新城バス停分岐。ここには分かりやすい道標や味わいのある毛筆の道標などありました。 |
【休憩】 |
【ダマポーズ 師弟】 |
その先、岩の上での、このお二人、 「♪あんた、のぞむの、なんなのさー」と言っている訳ではありません。
「はーい、ダマチョさんポーズ!」と言うと、金森さんもこうなってくれるのです。 |
その先で、このコースの名物梯子が現れました。ダマチョさん、金森さん、私が通って、次はかずさんの番です。
すると、「え~!マジ~! こんな梯子、怖くて降りれないよ~!」と大騒ぎ。望さんと食うかいさんは、上でカメラ構えてニヤニヤ。
私は『ほんとにこんなとこ怖いの?でも、ザックも傾いているし、ほんとらしい。』と可笑しくて、ずっと笑いっぱなし。皆も大笑いです。 |
【楽しい梯子 喜ぶかずさん】 |
【出初式ポーズ 食うかいさん】 |
この梯子の最後は食うかいさんで、片手片足を伸ばして出初式ポーズ。食うかいさんもかずさんも、カメラを向ければ必ずポーズを取るので本当にサービス精神旺盛、愉快な人達です。
この時右上にも梯子があって金森さんがいました。『あ!あんな所にも梯子がある!あの梯子を上れば、あの岩伝いに通ることも出来そう~♪』と思い、面白そうなので私も行ってみることにしました。 |
上の梯子から慎重派の金森さんは引き返して来ました。金森さんが戻って来たのに私が登って生意気だと思われたらイヤだから、ちょっと見るだけにしようと梯子を登ってみれば、ちょっとした崖っぽい場所に道が続いています。
『ワッ! 面白そう~~♪』 とたんに”生意気”の心配はコロッと忘れて、向こう側へ抜けたくなりました。子供の頃はジャングルジムや木登りが好きだったので、こういう岩場は面白い。こういう所は周辺だけ見て顔を上げないので、あとで食うかいさんに「展望はよかった?」と聞かれて、『???・・・・』 どうだったっけ。仕方ないので「展望は大したこと、なかったみたい。」と適当に答えてしまいました。が、あの岩の上は展望が良かったようです。私もいい加減ですね、スミマセン。 |
次は短いロープ場。下ろうとすると食うかいさんが「まだ降りないで! のぞむさ~んカメラ貸して!」と恐ろしいことを言っています。
カメラマンの食うかいさんが言い出したら聞かなそうなので、私のカメラを渡しました。何でもいいから持たせておけば、おとなしくなるでしょう。
写っていた写真はとても公開出来ません。 よかった~! 私のカメラで。
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【まだ降りないで!】 |
【ロープ場下り】 |
次に下った望さんの写真を載せましょう。 このコースはこんなロープ場が多いです。 |
この先に僅かながらウバメガシの木立がありました。備長炭はこの木から作られ大平山と鷲頭山の間にはジャングルのような林があります。 |
【ウバメガシ】 |
【ランチ岩場から見る富士山】 |
次のロープ急登で展望のいい岩の上に出ると、中高年女性グループがいました。食うかいさんが話しかけ、すぐに和やかムード。この人に”人見知り”という言葉は存在しないみたい。
ここで休憩かなと思ったけど、あっという間にかずさんがお弁当を広げ始め、昼食タイムになりました。
食後は富士山撮影会。ダマチョさんは熱心にカメラを覗いています。この方の写真は素晴らしく幻想的で美しい富士山ばかりです。
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さて大平山へ。この登りも急登で、落ち葉がいっぱいの道を上がって行きます。
「凄い急だよ~!」とか「また登るの~~?!」とか「まだ続くの~~!」とか、前方から聞こえてくる悲痛な声で、前途多難が予想されて可笑しい。
私と金森さんは後ろでその声を聞きながら、二人で笑いながら付いて行きました。 |
【大平山直下も急登】 |
【大平山 儀式の準備中】 |
かなりな急登続きでようやく大平山に到着。 ダマチョさんのお手本ポーズ撮影会が終わって、やがて皆さんお待ちかねの儀式準備が始まりました。
かずさんの大きなザックから出てきたのは・・・ |
なんと、サンタさんでした。 どこでもサービスを忘れない人です。
これが望軍団の出発儀式 ダマポーズ!です |
【 ダマポーズ!】 |
【まだなの~!早くしてよ~疲れた~!】 |
大平山から下る途中に富士山の撮影ポイントがあり、ここで撮影会になりました。 しかし、後ろでは別の撮影会。
kaz:「まだ~・・・?」 kuu:「は~い、もうちょっと、やっててね~」 kaz:「まだ~~ 早くしてよ~~~」 kuu:「ん~ もうちょっと、そのままね~」 言われ続けて、かずさんは傾いたまま。 |
ダマチョさんが三脚の位置を変えても、かずさんのポーズは変わらない。
kaz:「あ~~~! 疲れた~~~!」 kuu:「望さんがカメラ構えるまで、 もうちょっとそのままね~~~」
「え~~!」「まだなの~」「疲れたよ~!」と叫ぶ声の中、望さん・ダマチョさん・金森さんは、『僕たち、こんなヘンな二人、知りません。』といった雰囲気で、カメラに夢中。まるで違う世界です。
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【は~い もうちょっと そのままね~】 |
ずっと傾いたままのかずさんは疲れて来たのか、どんどん傾いて行く。食うかいさんはシャッターチャンスを狙って、カメラ構えたままの姿勢。かずさんの悲痛な声と、食うかいさんの悠長な声だけが繰り返され、可笑しくて私は後ろに立って、フフフ・・・ ハハハ・・・ と、一人で笑い転げていました。 2分以上続いた、この時の写真をとても楽しみにしていました。後日望さんのレポを見て、かずさんは傾斜だけでなく変顔(ムンクの叫び)もしていて、二度大笑い。このお二人は、ほんと、楽しいコンビです。 |
【多比口峠近くからの富士山】 |
私も忘れていましたが、この先にも富士山の展望地がありました。すぐ下の多比口峠から下山です。 |
今までとは打って変わって緩やかな道。 途中の大木に望さんは抱きついていました。 幹事さん、いろいろ気配りお疲れさまでした。 |
【大木 大好き 望さん】 |
【沼津アルプス最高峰 鷲頭山】 |
麓近くになると紅葉もまだ残っていました。さすが温暖な伊豆です。向こうに見えるのが沼津アルプス最高峰の鷲頭山(392m)です。 |
木漏れ日の気持ちのいい落ち葉道。名残の紅葉など見上げながら下って行きました。
立ち止まって金森さんがカメラを向けると、後ろのかずさんはVサイン。モデル顔負けのプロ意識です。 |
【名残の紅葉撮影中の金森さん】 |
【ダマチョさん 新ポーズ披露】 |
沼津アルプスの多比登山口に着きました。水仙が咲き始めていて今年もあと僅か。もうすぐお正月です。
全員揃ったところでカメラを向けたら、ダマチョさんが「閣下! 全員、 到着しました!」みたいなポーズ。ダマチョさんの新ポーズだそうで最後も大笑い。
ダマポーズでスタートし、ダマポーズでゴールした、望軍団の奥沼津アルプスでした。
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あとは車道を行くだけ。 正面の鷲頭山見つつ、みなさんの足も軽やか。 頭の中はたぶん、さかなクンの歌 「いわし♪ いわし♪ いわし~♪」
途中で、おばあさんがみかん(1袋100円)を売っていました。いつもの習性でここでも購入。3個、おまけしてくれました。 |
【 いわし♪ いわし♪ いわし~♪ 】 |
「多比」からバスに乗って(バス便は多い)どこかで降りました。皆さんのあとについて沼津港に到着。堤防から振り返れば、沼津アルプスが一望出来ます。いわし料理専門店「磯はる」は4時開店とのことで、近くの沼津港大型展望水門「びゅうお」で展望を楽しんでから磯はるへ向かいました。 |
徳倉山は象山とも呼ばれていて、頭を北にして横たわった象の姿に似ています。 あのふくらんだ腰のあたりの山には特別な名前がない様子で、全体を徳倉山と呼ぶそうです。
【香貫山 横山 徳倉山(象の頭と長い体) 鷲頭山 左奥に大平山がチラッ】 |
前回、望さんが注文したという「大浜」を全員注文。乾杯のあと運ばれてきたお料理は、いわしの刺身、てんぷら、南蛮漬で、ご飯もつみれ汁も大盛りです。とても美味しく幸せなひととき。 ゴルゴ13になりきっていたダマチョさんも、美味しいいわしに気が緩みにっこりでした。 |
【磯はる 「大浜」1,800円】 |
【う~ん 美味しい!】 |
途中からピカリさんが参加されて山の話やHPの話など伺い、最初と最後は地元のピカリさんも交えて楽しいオフ会は終わりました。帰り際どこかで本の話題が出て、びっくり!大事なことを忘れていました。今日は金森さんの本「東京発 読んで旅する四季の山々」を持って来たのです。急いでザックから引っ張り出しサインしていただきました。思い出して、よかった、よかった。
タクシーで沼津駅へ出ましたが、ここで朝のスイカが使えなかった訳が分かりました。熱海駅を境に、JR東日本(Suica)とJR東海(TOICA)が分かれているのです。ややこしい事は苦手。同じJRなのだから両方使えるようにしてほしい。朝、伊豆箱根鉄道の窓口でもらった訳の分からない紙は小田原駅で必要と、食うかいさんに教えてもらって助かりました。カードの入場記録を取り消してもらうための証明書だったのです。 |
奥沼津アルプス。初めてのオフ会でかなり緊張していましたが、皆さんとても愉快で善い方ばかりでした。望さんの抱くほんわかなイメージを壊してしまい申し訳なかったけれど、私は終日笑いっぱなしで、最後は美味しいいわしも味わえて、行程は短いのに盛り沢山で楽しい山行でした。 望さん! 皆さん! 本当にありがとうございました。 |
------皆さんの「奥沼津アルプス」レポはこちら------
● 望さん :「望の富士山」
● 金森さん:「山の写真集」
● かずさん:「悠遊趣味」
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