甲武信ヶ岳 十文字峠

こぶしがたけ(2475m)
平成21年6月6日〜7日   6日の戸渡尾根



2009.6.7
(日)
 甲武信
小屋
甲武信ヶ岳三宝山武信白岩大山十文字峠八丁坂ノ頭毛木平梓山
快晴 06:15発06:30
06:50
07:25
07:30
08:30
08:45
09:40
10:00
10:35
12:30
12:5014:15
14:30
15:45着
15:55発



日の出
【日の出】

朝になりました。
日の出は4:20頃とのこと。皆さんと一緒に小屋の横に上がって太陽を待ちました。

薄紅色の空、低い雲の間から、まんまるのお日様が昇って来ました。上空は快晴、素晴らしい朝です。

心の中で手を合わせ、小屋を回って甲武信ヶ岳方面へちょっと登ってみます。

少し上がったところから富士山が見えました。
雲海の上に、朝日を受けてうっすら浮かぶ富士山は崇高さが漂い、あまりの美しさに感動して言葉もありません。



こんなに晴れるとは思っていなかったので、ただただ感謝で、日本画のような富士山にしばし見入っていました。

富士山
【美しい富士山】

小屋へ戻り朝食を済ませ、朝の爽やかな空気をいっぱい吸って出発です。
再度ここを通って、もう一度富士山へご挨拶。  甲武信ヶ岳の山頂からの展望が楽しみです。


甲武信ヶ岳
【甲武信ヶ岳 山頂から】

朝日の差し込む樹林帯を登って、大きな標柱が立つ甲武信ヶ岳 山頂に着きました。

素晴らしい展望が広がっています。雲海に浮かぶ富士山は朝日が当たって、早朝よりすっきりした姿になっていました。


西側の展望が開け、奥秩父の山並みの先に国師ヶ岳から金峰山。
五丈石が小さく見えていて、横へ延びるなだらかな山は小川山でしょうか。
金峰山を挟んで、白根三山の白い峰々と甲斐駒ケ岳も見えています。
小川山の奥に、うーっすら見えるのは中央アルプスでしょうか。
北アルプスは?と思えば、八ヶ岳の右端にチラッと見えるのがそのようです。
思いがけない快晴、甲武信ヶ岳からの素晴らしい展望に立ち去りがたく、感動のひと時でした。

甲武信ヶ岳からの展望
【国師ヶ岳・金峰山方面   南アルプス・中央アルプス    八ヶ岳・チラッと北アルプス】

苔むすコメツガ・シラビソの針葉樹林帯。奥秩父らしい森の中を、ひたすら下って行きます。日差しのある奥秩父は、また違った雰囲気が漂っています。


奥秩父の森
【奥秩父の森】

緩やかな下りから登り返して、三宝山に着きました。樹林に囲まれた小広い山頂ですが、左の岩場からは木賊山と甲武信ヶ岳が見えます。昨日はガスでザレ展望地から見れなかった甲武信ヶ岳、今日はすっきりした三角形の姿を見ることが出来ました。


木賊山  甲武信ヶ岳
【木賊山  甲武信ヶ岳  富士山】

三宝山
【三宝山 山頂】

尻岩
【尻岩】

苔むす樹林をひたすら下って、やがて緩やかになってきました。

前方に大岩が見えて来ましたが、これが尻岩と呼ばれる岩のようです。
なるほど・・・   しかし、
「巨乳岩」の方が嬉しい人も多いのでは・・・
私はどっちでもいいけど。

この先は露岩の多い登りになり、樹林ピークの下に道標がありました。踏み跡があるので登って見ると上に「武信白岩山」の札が掛かっていました。エアリア地図の「武信白岩山」はここのようです。

武信白岩山
【武信白岩山】

この先、短い梯子で上がった大岩の上は開けていて、隣に鋭い傾斜の岩ピークがありました。地図に登山禁止と記されている「東側の岩峰」のようですが、こちらが本来の「武信白岩山」のように思えます。振り返れば、対照的になだらかな三宝山。


東の岩峰
【東の岩峰】

三宝山
【三宝山】

すぐ先の岩峰直下には「武信白岩山」の道標がありましたが、ロープで「立入禁止」になっていました。樹林帯が続き、やがてシャクナゲが多くなって来ました。蕾や鮮やかな色の花も度々見かけます。


やがて次のピークに出ました。ここが大山の山頂で、振り返れば三宝山が見えますが、甲武信ヶ岳は奥に隠れて見えません。大山はシャクナゲも多く咲いていて、きれい。展望もあって、こじんまりとしたいい山でした。向こうに見えているのは両神山でしょうか。


大山山頂
【大山山頂 三宝山方面】

両神山方面
【両神山方面】

鎖場の急下りを過ぎ、やがて北西方向へ変わると、シャクナゲも多くなってきました。蕾の多い木もあって、あちこち写真に撮りながら下って行きます。


シャクナゲ
【シャクナゲが、あちこちいっぱい】

小屋の屋根が見えてきて、十文字峠に着きました。周辺のシャクナゲはちょうど満開でとてもきれいです。十文字峠のシャクナゲは若い頃からの憧れで、山再開後間もなく、1回だけツアー登山を利用して来たことがあります。毛木平から十文字小屋周辺までのピストンでした。


十文字小屋とシャクナゲ
【小屋前のシャクナゲ】

十文字小屋とシャクナゲ
【十文字小屋とシャクナゲ】

十文字小屋
【賑わう十文字小屋】

小屋前のシャクナゲは満開やや後半でしょうか、散っている花もありました。

14:35のバスでも間に合いそうですが、今日はせっかくの晴天。次はいつ来れるか分からないので、ゆっくり花を楽しむことにします。

賑やかなベンチの一角で、のんびりお昼。その後、乙女の森やカモシカ展望台へ行ってみます。

乙女の森のシャクナゲは満開で、一面に咲いています。とてもきれいですが、日差しに反射して白っぽくなり、ちょっと見づらい。

シャクナゲの花は曇っていた方が鮮やかさが一段と引き立ち、写真もきれいに撮れるようです。

乙女の森
【乙女の森のアズマシャクナゲ】






カモシカ展望台方面
【カモシカ展望台近くの道】

水場を通ってカモシカ展望台へ向かう道にも、あちこちにシャクナゲが咲いていました。色もきれいな花が多く、楽しい道です。

奥まった場所にあるカモシカ展望台は一部開けた小さな露岩の上で、八ヶ岳方面が見えるそうです。この時間はもう霞んでいて見えず、人も多くて写真に撮り難い日でした。

のんびり花を見ながら小屋へ戻り、そろそろ帰ることにします。

すぐ先の分岐から左へ。しばらくは緩やかな山腹道で、カラマツなどの新緑を見ながら進んで行きます。

八丁坂ノ頭には、ミツバツツジが一本だけ咲いていました。ここからは右へ急な下り。

八丁坂ノ頭
【八丁坂ノ頭】
水場
【水場】

コミヤマカタバミがいっぱい咲いていて、この花も可愛い。次々写真を撮りながら下って行きました。

明るい新緑の中、やがて沢近くになると水場がありました。美味しい山の水で喉を潤し、深呼吸。


更に下って行くと丸太橋があり、左岸へ渡ると道幅が広くなり林道にでもしそうな道になりました。10年前は最後まで右岸の沢沿いを下りたような気がするので、道が付け替えられたのでしょうか。やがて立派な新しい橋が見えてきました。随分手が入れられているなあと思いつつ、レンゲツツジの咲く林道を進んで毛木平へ向かいました。


新しい橋
【新しい橋】

レンゲツツジ
【レンゲツツジ】

毛木平の駐車場は以前より広く、立派に舗装されていました。

これだけの広さが必要なほど、沢山の車が来るのでしょうか。しかも入りきれなかったらしい車が道路脇に並んでいる・・・

十文字峠が観光地になるのも時間の問題なのかと心配しましたが、甲武信ヶ岳が百名山だったのを忘れていました。地図を見れば周回コースが取れて、確かに便利そうです。


毛木平
【毛木平 駐車場】
ベニバナイチヤクソウ
【ベニバナイチヤクソウ】

さて、以前見たベニバナイチヤクソウはどこに咲いているかなと捜してみたけど、ちょっと分らない。

東屋で休憩していたグループのリーダーさんに聞けば、車道に並んでいる車の間から見れば、林の中に咲いているとのこと。

行ってみると、いました、いました。林の中で雑草のように咲いています。この道路が広げられる前は、周辺一帯に群生していた記憶があります。今は道幅が広められイチヤクソウもずいぶん減ってしまって残念です。

あとは梓山までの林道歩き。さっきのリーダーさんのお話では、沢沿い林道のアヤメは鹿に食べられて今はないそうですが、1時間半以内で着けるとのこと。地図にも、木陰でいい道と記されているので、沢沿いの林道を行くことにしました。

木陰の未舗装林道で、沢音を聞きながら歩いて行きます。向かいの斜面にはヤマツツジが群生し、途中からはシラカバやレンゲツツジ、シダ類の林もあって車は通らず、新緑の気持ちのいい林道です。

木陰林道
【沢沿いの木陰林道】

ひたすら歩いて、やがて電線が横に数本渡されただけのゲート(?)をくぐると舗装道に合流。右へカーブしながら進んで行くと、道端にアヤメが数本咲いていました。さすがに道端のアヤメまでは鹿も食べに来ないのでしょうか。レタス畑で大きくカーブして左へ進み、梓山のバス停へ向かいました。


アヤメ
【道端のアヤメ】

レタス畑
【高原野菜 レタス畑】


予報を信じて出かけた甲武信ヶ岳でしたが、日曜日は期待以上の快晴になり、素晴らしい展望に恵まれました。奥秩父のほぼ中央からの眺めは緑豊かな山並みが続き、雲海に浮かぶ早朝の富士山の姿は美しく、本当に感動しました。大山から十文字峠にかけて華やかなシャクナゲも楽しむこともでき、印象深い奥秩父の山旅でした。



 甲武信ヶ岳・十文字峠の花々



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