菰釣山~高指山

こもつるしやま(1379m)~たかさすやま(1174m)


丹沢の西端、菰釣山は憧れの山でしたが、なかなか行き難い山域でした。
日も長くなったGW、静かな尾根を求めて新緑の甲相国境尾根を歩いてきました。


2009.5.2
(土)
 [下善ノ木]落合橋城ヶ尾峠
登山口
城ヶ尾山中ノ丸菰釣
避難小屋
菰釣山油沢ノ頭石保土山高指山[平野]
快晴 08:25着
 08:25発
08:42
08:57
09:30
09:35
10:05
10:15
10:45
10:55
11:25
11:30
11:55
12:45
13:20
13:25
14:20
14:25
15:35
15:55
16:35着
16:52発



今年の連休は天気予報を見ながら、前日まであれこれ迷っていました。晴天日が限られているので泊まりはどこも混みそう。そこで以前から行きたいと思っていた菰釣山へ行く事にしました。シュラフすら持っていないので避難小屋は無理。土曜のバスを利用して、道志から日帰りで行くことにしました。帰りのバスがないので平野へ抜けるしかないけれど、平野16:52発のバスに間に合うか、ギリギリの計算です。

月夜野7:50発の富士急バスに乗るのも3回目。慣れてきたので、さほど遠いイメージはなくなりました。GWでも相変わらず空いていて同乗者は単独男性3人だけです。このバスが土曜日にも運行してくれるのは道志中学校があるからでしょうか、毎回中学生が乗ってきてくれます。そのため[和出村]の直前で中学校へ寄って行くのでちょっと遠回りですが、部活で校庭へ向かう姿にこちらまで爽やかな気持ちになります。


道志の森
【道志の森キャンプ場】

「下善の木」で下車。周辺の山は淡い緑に彩られ、富士山の頭がチラッと見えていました。30分近くは車道歩きのようです。

道志の森キャンプ場に着いて、進んで行くと小さな道標。まだ17分くらいなので道標に記された「菰釣山」の文字をチラッと見ただけで、そのまま真っ直ぐ進みました。


青空、新緑に気持ちよく歩いて行きましたが、やがてテント場もなくなり、ふと気付くと太陽が左後ろから差している。ちょっとヘン。磁石で確認すると、南西へ歩いています。『おかしい・・・ 城ヶ尾峠は南東のはずなのに・・・』と地図を見れば、どうやら菰釣山へ直接向かう西沢コースを歩いているようです。やれやれ、またか・・・参った。城ヶ尾峠から尾根歩きをしたかったので、慌てて引き返しました。

さっきの小さな道標まで戻り、よく見れば「城ヶ尾峠」の文字もぼんやり書かれていました。地図では「下善の木」から城ヶ尾峠へは真っ直ぐ南東という感じですが、実際は左折しなくてはいけませんでした。そういえば沢の位置もおかしかった。最近は目で道標を見ても、頭が認識しない。『これってナニ!私って大丈夫?』とちょっと心配になりました。最近はうっかりが多い。

左の道へ入って行くと、さすがGW。この時間でも既に車がいっぱいで、どこに停めたらいいのかウロウロしている車が数台いました。ようやくキャンプ場を抜けると、左に細い鳥ノ胸山への登り口がありました。

新緑に埋もれたような水晶橋から左へ進んで行くと、やがて右手に城ヶ尾峠の登山口が見えてきました。ようやく林道歩きから開放され、しばし休憩。


城ヶ尾峠 登山口
【城ヶ尾峠 登山口】
新緑
【明るい新緑】

始めは植林で左隣に浦安峠の急な山斜面が見えています。まもなく新緑いっぱいになってきました。

ここからはずっと明るい自然林が続きます。


稜線に上がり、城ヶ尾峠に着きました。
雰囲気のいい峠で、ここまで上がると木々も芽吹いたばかりで、清々しい明るさです。

光と、芽吹きと、小鳥だけ。
ここからいよいよ、憧れの山域です。

城ヶ尾峠
【城ヶ尾峠】
城ヶ尾山
【城ヶ尾山】


爽やかな風に気持ちよく進んで、すぐ城ヶ尾山に着きました。小広いけれど、ちょっとボサボサの草地。日陰がないので、さっきの城ヶ尾峠の方がいい雰囲気でした。


歩き出すと、木々の間から富士山が見えてきました。白い山頂だけですが、やはり少しでも富士山が見えると嬉しい。  木々の芽吹き、淡い彩りも色いろいろです。


富士山見ながら
【左に富士山見ながら】

甲相国境尾根
【淡い彩り】

明るい日差しが本当にいい気持ち。
緩やかな上下でベンチが見えてきました。
道標には中ノ丸。


中ノ丸
【中ノ丸】

甲相国境尾根はずっと自然林の中の尾根道。前後に人影もない。
木々や小鳥に語りかけながら、ただ歩くだけ。でも、なんて気持ちいいんでしょう。
胸の高さまで茂った熊笹を、かき分けつつ進むような場所もあって、これも楽しい。


萌黄の道
【萌黄の道】

熊笹
【熊笹】

菰釣避難小屋
【菰釣避難小屋】

道の駅への分岐を過ぎて間もなく避難小屋が見えて来ました。犬越路の避難小屋と似た雰囲気で、板の間とイス・テーブルがあってきれい。私もシュラフくらい買っておけば行ける山域も広がりそう。

でも男性ばかりだと困るし、一人だけだったら隅に誰か蹲っているかも知れない。
やっぱり怖そう・・・


ブナも増えてきて、気持ちのいい道が続きます。GWとは思えないほど静かで、誰もいない。
本当に素晴らしい稜線です。木々の間から今倉山方面を見ながら緩やかに登って行きました。


菰釣山
【甲相国境尾根】

今倉山方面
【今倉山方面】

菰釣山の山頂に着きました。
ベンチには男性が一人いましたが、まもなく避難小屋方面へ出発して行きました。


甲相国境尾根
【菰釣山】
富士山
【富士山】

菰釣山から見る富士山。今日は霞んで雲も浮かんでいますが春らしい富士山です。
予定より早めに着いたので、ちょっと余裕。ゆっくり展望を楽しみながらお昼にしました。

西からトレイルランの人が上がって来て素通りして行きました。少しするとまた一人。今日はこの先も 6,7回くらいすれ違いました。何か大会でもあるのでしょうか。


さて出発。目の前にはこれから歩く甲相国境尾根が大きく広がっています。
山中湖もうっすら見えている。ということは、平野はあのあたり?
高指山は左奥に見えている山でしょうか、こうして見ると遠いなあ~
奥には石割山~御正体山の山並みも見えていて、その奥に小さく鹿留山。

甲相国境尾根
【甲相国境尾根】

出発してまもなく、ブナの大木。そういえば大きなブナは今日初めてのような気がします。

静かな道を気持ちよく進んで行き、ブナノ丸を過ぎると御正体山もすぐ隣に見えてきます。ずっと樹林帯の尾根なので、展望はなく、どこまでも静かな道が続いています。隣には、御正体山から石割山への尾根が見えていて、途中の送電鉄塔も見えたりして、何やら懐かしい。


ブナ大木
【ブナ大木】

甲相国境尾根
【甲相国境尾根】

御正体山
【御正体山】

ベンチのある油沢ノ頭を過ぎ、右に樅ノ木沢の頭を見ながら進んで行きました。
途中、今日初めてのミツバツツジを見つけました。しかし、花数は僅かです。
この尾根にはもう少し咲いていそうな雰囲気なのに、今まで見かけませんでした。
春の山に華やかな彩りを添えるピンク。今年はどこも不作のようで淋しいです。


樅ノ木沢の頭へ
【樅ノ木沢の頭へ】

ミツバツツジ
【ミツバツツジ】

石保土山
【石保土山】

古いベンチが残された樅ノ木沢の頭を過ぎ、やがて石保土山に着きました。展望よいと記されていますが周りの木々が育ったせいか今は展望はありません。ベンチがあるので休憩。

西丸方面の分岐を過ぎると、見晴らしのいい送電鉄塔に出ます。すぐ先の大棚ノ頭は、山頂を巻いた所に山伏峠の分岐がありました。

大棚ノ頭
【大棚ノ頭  山伏峠分岐】
高指山へ
【高指山へ】

最後の高指山へ向かいます。この先には小さな鎖場がありました。周辺はすっかり新緑になってきて、この辺りも雰囲気のいい緩やかな道が続きます。

開けたカヤトのピークに出ました。富士岬平と記されベンチもあり、富士山の展望は素晴らしい。今はすっかり霞んで残念、朝に来たい場所です。

富士岬平
【富士岬平】
高指山
【高指山】


ここからはよく歩かれた広い道になり、スミレなど見ながらの散歩道。送電鉄塔まで上がると、間もなく高指山の山頂に着きました。

ススキの丘のような山頂からの富士山の眺めは、さっきの富士岬平と同じ雰囲気です。

平野のバス時刻まで時間があるので、今日の緑色々の山歩きを思い返しながら、ゆっくりコーヒータイムにしました。空がいつまでも青くて感謝です。



丹沢の西端、菰釣山は富士山の眺めもよくとても静かな山でした。甲相国境尾根には檜洞丸周辺のようなブナの大木はあまりありませんでしたが、何といっても静かな山域。距離は長いものの緩やかなアップダウンなので、心ゆくまで森歩きを楽しめました。ミツバツツジの彩りがなかったのが寂しい雰囲気でしたが、この甲相国境尾根は秋の季節にもまた歩いてみたいと思います。



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