西丹沢には箒沢権現山と世附権現山と呼ばれる二つの権現山があります。
その南に位置するミツバ岳にはミツマタが群生するそうなので行ってみることにしました。
2009.3.21 (土) | [浅瀬入口] | → | 滝壺橋 | → | ミツバ岳 | → | 権現山 | → | 二本杉峠 | → | ミツマタ 群生地 | → | 屏風岩山 | → | ミツマタ 群生地 | → | 車道 | → | [中川] |
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晴れ のち曇り | 08:15着 08:15発 | 08:45 | 09:50 10:05 | 10:55 11:30 | 12:05 | 12:20 12:40 | 13:30 13:45 | 14:40 14:50 | 15:15 | 15:35着 15:53発 |
権現山は行った事がないので、行くならミツマタの頃にと思っていました。ミツバ岳は地図に破線すら記されていませんが、最近はすっかり有名になり道もはっきりしているようです。登りの場合さほど問題はないけれど、帰路の屏風岩山から東峰経由で大滝橋へ下るルートは支尾根も多くちょっと心配。でも、ミツマタ見頃の連休なら人も多いだろうと思い、出かけてみることにしました。 |
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御殿場線谷峨駅で降りバス停へ向かうと横の桜が青空に映えてきれいに咲いています。前に並んでいたご夫婦に聞くと足柄桜とのこと。ソメイヨシノより早咲きだそうで今が満開でした。 |
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浅瀬入口で下車したのは単独男性ばかり7、8人。すぐ後ろの落合トンネルを2、3mおきに一列に並んで黙々と歩く姿は、何だかちょっと可笑しい。皆さんミツバ岳かと思ったら途中であちこちに消え、滝壺橋へ向かったのは私を含め3人くらいでした。でも途中の駐車場には車が10台くらい停まっていてほぼ満車。一台からちょうど男女4人グループが出発するところで、ここのトイレは閉鎖されていました。 |
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沿道のヤブツバキは赤い花をいっぱいつけています。フサザクラ、咲き始めのキブシなど見ながら進んで滝壺橋に来ました。 |
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ずっと杉林の急登で、ひたすらジグザグに登って行きます。道ははっきりし、前後に人もいるので安心して登って行きました。ミツマタをちらほら見かけるようになって、やがて杉林脱出。自然林になってもまだジグザグ急登が続きますが、振り返れば木々の間から不老山の山並みが見えています。 |
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明るく気持ちのいい自然林はやがて緩やかになって、尾根も広がって来ました。 |
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近づくとあっちもこっちもミツマタ。確かに凄い。群生と聞いていましたが、本当にいっぱい咲いています。しかもそれぞれの木が大きく、人を隠すほどの高さです。 |
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西側に開けた場所があって、展望が広がりました。富士山が目の前に大きく、愛鷹方面まですっきりきれいに見えています。 |
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展望とミツマタを楽しんで戻ると、ミツバ岳の山頂標識がありました。登山者はすぐ奥の富士山展望地に集まっていて、ここは記念写真を撮るだけの場所のようです。日当たりがいいので、周辺のミツマタは今が見頃のようでした。 |
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権現山へ向かいます。しばらくは平坦な自然林で、木々の間から丹沢湖が見えています。 |
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やがて緩やかな下りになり、また黄色の一帯が見えてきました。北西側の植林の斜面にミツマタの群落があり、下はどこまで続いているのでしょう。 |
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向こうに権現山が見えてきました。明るい林の中にもミツマタがうっすら広がっています。 |
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急な斜面を登って行きます。ほとんど直登続きなので休み休み登り、振り返ると木々の間から富士山が見えていました。 |
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鞍部は東側が崩壊して狭くなっていて、向こうに檜洞丸が見えています。次の短い急登で小ピークに立ち、振り返ると権現山が目の前に大きく迫っていました。 |
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この小ピークから下ると二本杉峠で、ベンチがあります。道標に従って、左の巻き道へ。 |
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屏風岩山への登りは、木の根の浮き立た尾根にロープがかかった急登。登りきると前方にまたミツマタが見えてきました。3番目の群生地で、朝から前後して歩いた4人グループが休憩中。 |
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概ね東側が植林で西側が自然林。権現山にいた人達の多くは丹沢湖へ下りたり二本杉峠から細川橋へ下りたようで、この辺りは人もポツポツ程度。屏風岩山から下りて来た人のために二本杉峠を指す小さな道標がある地点から東へ向きが変わりました。左手前方に見えるのが屏風岩山のようです。緩やかに北向きに変わって、苔むした倒木や枯れた笹原など見ながら進んで行きます。 |
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緩やかな登りで屏風岩山に着きました。時間的に14:45頃のバスには間に合いそうもないし、15:45頃のバスには早過ぎなので、ここでも時間調整タイム。 |
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一旦下って登り返したピークが東峰で、ここから右へ鹿柵沿いに下って行きます。 |
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途中にもミツマタを見ながら下り、750m辺りから、また少しずつミツマタの群落が見えてきました。滑りやすい急斜面で踏み跡が崩れている箇所もあります。 |
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鹿柵沿いの群落はずっと続き、やがてミツマタが密生して行く手を塞ぎ、道はその群落を避けるよう左にそれる所に出ました(多分700mあたり)。この時、右手の群落に気を取られ、周囲をよく見ていなかったのですが、そのまま左の山腹を下る道(勝手に命名:Aルート)があったようです。 |
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密生地を抜けて振り返ると、黄色の花がまるで川の流れのようです。 |
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この先緩やかになって、赤松のあるカヤトに出ました。ここが多分650mあたり。 |
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この先にも点々とミツマタは続き、急下りも続きました。落ち葉が多いのでシーズン過ぎれば薄み跡も消えそうです。 |
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東尾根末端は篠竹ヤブ。左にバス道路が見えてきて、大滝橋南のヘアピンカーブの所に降り立ちました。道路を左へ行けば大滝橋バス停ですが時間がいっぱいあるので右の中川バス停まで歩きます。 |
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この東尾根ルートは地図に破線もなく道標などもありませんが、道は700mあたりまでは分りやすいと思います。その先のミツマタ密生地で道が分かれるようで、帰りのバスに乗ってから再会した3人組(ミツバ岳から前後していた)のお話では、最後はロープの急降下がずっと続いて大変だったとのこと。私はミツマタに気を取られ周辺をよく見ていなかったらしく、どの地点から違うルートになったのか分からなかったのですが、後日写真を見ながら思い返し、ようやくAルートのことかなと思い至りました。あの密生地で4人グループが下りて来なければ私も引き返し、Aルートを下ってしまったような気がします。 |
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ミツバ岳のミツマタ群生地は明るく富士山の眺めもいい場所で、遠くからぼーっと見えるミツマタは霞み雲のようで素敵でした。権現山は広葉樹林に包まれていたので、新緑の頃も雰囲気の良さそうな山です。屏風岩山東尾根は後半いろいろなルートに分かれるようなので、ミツマタにばかり気を取られず注意しながら下っていくべきだと反省しました。 |