ミツバ岳・権現山・屏風岩山

みつばだけ(834m)・ごんげんやま(1018m)・びょうぶいわやま(1051m)


西丹沢には箒沢権現山と世附権現山と呼ばれる二つの権現山があります。
その南に位置するミツバ岳にはミツマタが群生し、多くの人が訪れるそうです。


2009.3.21
(土)
 [浅瀬入口]滝壺橋ミツバ岳権現山二本杉峠ミツマタ
群生地
屏風岩山ミツマタ
群生地
車道[中川]
晴れ
のち曇り
 08:15着
 08:15発
08:4509:50
10:05
10:55
11:30
12:0512:20
12:40
13:30
13:45
14:40
14:50
15:1515:35着
15:53発



権現山は行った事がないので、行くならミツマタの頃にと思っていました。ミツバ岳は地図に破線すら記されていませんが、最近はすっかり有名になり道もはっきりしているようです。登りの場合さほど問題はないけれど、帰路の屏風岩山から東峰経由で大滝橋へ下るルートは支尾根も多くちょっと心配。でも、ミツマタ見頃の連休なら人も多いだろうと思い、出かけてみることにしました。


谷峨駅の足柄桜
【谷峨駅の足柄桜は満開】

御殿場線谷峨駅で降りバス停へ向かうと、横の桜が青空に映えてきれいに咲いていました。前に並んでいたご夫婦に聞くと足柄桜とのこと。ソメイヨシノより早咲きだそうで、今が満開でした。

谷峨駅7:46発の西丹沢行きバスに乗車。


浅瀬入口で下車したのは単独男性ばかり7、8人。すぐ後ろの落合トンネルを2、3mおきに一列に並んで黙々と歩く姿は、何だかちょっと可笑しい。皆さんミツバ岳かと思ったら途中であちこちに消え、滝壺橋へ向かったのは私を含め3人くらいでした。でも途中の駐車場には車が10台くらい停まっていて、ほぼ満車。一台から、ちょうど男女4人グループが出発するところで、ここのトイレは閉鎖されていました。

沿道のヤブツバキは赤い花をいっぱいつけています。フサザクラ、咲き始めのキブシなど見ながら進んで滝壺橋に来ました。ここがミツバ岳の登山口で、階段がついています。後ろにはタクシーで来たグループが準備していました。


ミツバ岳登山口
【ミツバ岳登山口】

ずっと杉林の急登で、ひたすらジグザグに登って行きます。道ははっきりし、前後に人もいるので安心して登って行きました。ミツマタをちらほら見かけるようになって、やがて杉林脱出。自然林になってもまだジグザグ急登が続きますが、振り返れば木々の間から不老山の山並みが見えていました。


ミツマタ
【うっすら黄色はミツマタ】

明るく気持ちのいい自然林はやがて緩やかになって、尾根も広がって来ました。

向こうにうっすら黄色が広がって来ました。ミツマタのようです。


近づくとあっちもこっちもミツマタ。確かに凄い。群生と聞いていましたが、本当にいっぱい咲いています。しかもそれぞれの木が大きく、人を隠すほどの高さです。
ミツマタは、個人的にはイマイチ風情のない花だと思っていましたが、こうして見るとやはり圧倒されます。ジンチョウゲ科とのことで一帯は淡い香りに包まれていました。よく見ると小手鞠のようで愛らしい花です。


ミツマタ群生
【ミツマタ群生】

ミツマタ
【淡い香りのミツマタ】

西側に開けた場所があって、展望が広がりました。富士山が目の前に大きく、愛鷹方面まですっきりきれいに見えています。


富士山とミツマタ
【富士山と満開のミツマタ】
ミツバ岳
【ミツバ岳 山頂】

展望とミツマタを楽しんで戻ると、ミツバ岳の山頂標識がありました。登山者はすぐ奥の富士山展望地に集まっていて、ここは記念写真を撮るだけの場所になっていました。日当たりがいいので、この周辺のミツマタは今が見頃のようです。

権現山へ向かいます。しばらくは平坦な自然林で、木々の間から丹沢湖が見えていました。

丹沢湖
【木々を透かして見る丹沢湖】
ミツマタの群落
【振り返り見るミツマタの群落】

やがて緩やかな下りになり、また黄色の集まりが見えてきました。北西側の植林の斜面にミツマタの群落があり、下はどこまで続いているのでしょう。

周辺は植林なのでちょっと暗い感じですが、ぼーっと霞み雲のように広がっています。

やがて向こうに権現山が見えてきました。明るい林の中にもミツマタがうっすら広がっています。

権現山へ
【権現山へは急登】
富士山
【振り返り見る富士山】

急な斜面を登って行きます。ほとんど直登続きなので休み休み登り、振り返ると木々の間から富士山が見えていました。

明るい日差しが、いい気持ち。

緩やかになって人がいっぱい見えてきました。ここが権現山の山頂のようで、ベンチが2つあります。

更に進むと三角点や標柱があり、皆さん記念写真を撮っていました。ベンチから山頂標柱までは人も多いけれど、更に東へ進むと静かで落ち葉もいっぱいです。倒木に腰掛け、富士山を眺めながらお昼にしました。

権現山は自然林に囲まれた長い山頂で、新緑の頃などは気持ち良さそうな山でした。

権現山
【権現山 山頂】
急下り
【権現山からの急下り】

屏風岩山へはベンチまで戻り北へ下ります。
ここからはびっくりするほどの急下り。ほとんど真っ直ぐな下りなので、転がったら大変です。下から登ってくる人もいましたが、登るのも大変だろうなあと思いました。


鞍部は東側が崩壊して狭くなっていて、向こうに檜洞丸が見えています。次の短い急登で小ピークに立ち、振り返ると権現山が目の前に大きく迫っていました。

この小ピークから下ると二本杉峠で、ベンチがありました。道標に従って左の巻き道を進みます。


二本杉峠
【二本杉峠】
ミツマタ群生地
【3番目のミツマタ群生地】

屏風岩山への登りは、木の根の浮き立た尾根にロープがかかった急登。登りきると前方にまたミツマタが見えてきました。3番目の群生地で、朝から前後して歩いた4人グループが休んでいました。

群落は先へ続いているので、私もその先のミツマタの傍でコーヒータイムにしました。ここはミツバ岳より標高が高いので蕾も多く、黄色が鮮やかな花が多かったので、しばらくは楽しめそうです。


概ね東側が植林で西側が自然林。権現山にいた人達の多くは丹沢湖へ下りたり二本杉峠から細川橋へ下りたようで、この辺りは人もポツポツ程度。屏風岩山から下りて来た人のために二本杉峠を指す小さな道標がある地点から東へ向きが変わりました。左手前方に見えるのが屏風岩山のようです。緩やかに北向きに変わって、苔むした倒木や枯れた笹原など見ながら進んで行きます。

緩やかな登りで屏風岩山に着きました。時間的に14:45頃のバスには間に合いそうもないし、15:45頃のバスには早過ぎなので、ここでも時間調整タイム。

向こうに畦ヶ丸が見えています。ここは大滝峠から登って来た人達や逆にそちらへ下りる人達、また東峰方面へ下るグループなどが時間差で行き交っていました。


屏風岩山
【屏風岩山 山頂】
東峰から
【上が東峰ピーク】

一旦下って登り返したピークが東峰で、ここから右へ鹿柵沿いに下って行きます。

しばらくははっきりした尾根で向こうに権現山を見ながら下って行きました。この頃にはすっかり曇って肌寒くなりました。

途中にもミツマタを見ながら下り、750m辺りから、また少しずつミツマタの塊りが見えてきました。滑りやすい急斜面で踏み跡が崩れている箇所もあります。

次の群生地
【次の群生地が見えてきた】

鹿柵沿いの群生はずっと続き、やがてミツマタが密生して行く手を塞ぎ、道はその群落を避けるよう左にそれる所に出ました(多分700mあたり)。この時、右手の群落に気を取られ、周囲をよく見ていなかったのですが、そのまま左の山腹を下る道(勝手に命名:Aルート)があったようです。

ミツマタが密生している尾根上が気になり、はっきりしない踏み跡を辿って奥に進みました。ネットで調べた感じでは、尾根伝いに下れる道があるはずですが、踏み跡は迷走しています。覆いかぶさるようなミツマタで、『あれっ・・・もう進めないのかな』と、引き返そうとしたら、後ろからあの4人グループがこちらへ向かって下りて来ました。あの方たちはこの辺りに詳しい様子でしたので、よかったよかったと安心。後ろについてミツマタを潜り抜けるようにして進むと、道は再び鹿柵沿いに続いていました。


ミツマタ
【帯状に続くミツマタを振り返る】

密生地を抜けて振り返ると、黄色の花がまるで川の流れのようです。

大きく育っているので見づらく、この写真は両手を挙げて撮ったものですが、背の高い人ならミツマタの流れももっと良く撮れたと思います。

この先緩やかになって、赤松のあるカヤトに出ました。ここが多分650mあたり。

この先から左の尾根へ下りる道(Bルート)もあるようで、大滝橋バス停少し手前の自然歩道に下りるようです。尾根が緩やかなのは末端まで続く右の尾根(Cルート)なので右へ下って行きました。

ミツマタ
【カヤトの原にもミツマタ】
急下り
【まだまだ続く急下り】

この先にも点々とミツマタは続き、急下りも続きました。落ち葉が多いのでシーズン過ぎれば薄み跡も消えそうです。

東尾根末端は篠竹ヤブ。左にバス道路が見えてきて、大滝橋南のヘアピンカーブの所に降り立ちました。道路を左へ行けば大滝橋バス停ですが時間がいっぱいあるので右の中川バス停まで歩きました。

バス停で待っていた2人組に聞くと、どうやらBルートを下ってきた様子で、最後までミツマタがありヤブはなかったとのお話でした。

東尾根末端
【東尾根末端は篠竹ヤブ】

この東尾根ルートは地図に破線もなく道標などもありませんが、道は700mあたりまでは分りやすいと思います。その先のミツマタ密生地で道が分かれるようで、帰りのバスに乗ってから再会した3人組(ミツバ岳から前後していた)のお話では、最後はロープの急降下がずっと続いて大変だったとのこと。私はミツマタに気を取られ周辺をよく見ていなかったらしく、どの地点から違うルートになったのか分からなかったのですが、後日写真を見ながら思い返し、ようやくAルートのことかなと思い至りました。あの密生地で4人グループが下りて来なければ私も引き返し、Aルートを下ってしまったような気がします。



ミツバ岳のミツマタ群生地は明るく富士山の眺めもいい場所で、遠くからぼーっと見えるミツマタは霞み雲のようで素敵でした。権現山は広葉樹林に包まれていたので、新緑の頃も雰囲気の良さそうな山でした。屏風岩山東尾根は後半いろいろなルートに分かれるようなので、ミツマタにばかり気を取られず注意しながら下っていくべきだと反省しました。
Aルートを下りた3人組(ミツバ岳から前後して歩く)、Bルートを下りた2人組(中川バス停)、Cルートを下りた4人グループ(登山口からずっと前後して歩く)の色々な方のお話が聞けて、とても参考になりました。ミツマタの時期として、来るのが遅かったと言う人と、もう少し先でもいいと言う人と、これも色々でした。



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