霧ヶ峰

きりがみね(1925m)


緩やかな草原が広がる霧ヶ峰。冬は一面の雪原で別世界になるようです。
車山からの素晴らしい展望とスノーハイクを楽しみに出かけてきました。


2009.3.15
(日)
 車山高原~~車山車山乗越南の耳物見岩蝶々深山車山乗越車山高原
晴れ 11:15着
 11:30発
リフト11:50
12:20
12:3513:20
13:50
14:00
14:05
14:30
14:45
15:0515:50着
16:10発



いつも拝見する電車・バス派のぶろうさんの、「あの空の下で会おう」の2月は霧ヶ峰。素晴らしい写真に、『これはいつか行かねば・・・』と、来シーズンの予定に入れていました。が、土曜は思わぬ大雨。周辺の山では雨のようだけれど信州あたりは雪のはず。ライブカメラで確認すると白樺湖には雪が積もっています。そして、日曜の天気予報は・・・快晴!

降雪翌日・週末・穏やかな快晴の予報。こんな好条件が揃うなんて滅多にない。これはチャンスとばかりに急遽霧ヶ峰へ向かうことにしました。スキー場なら今の時代スノーシューのレンタルもあるかも知れない。なければ山頂からの展望を楽しむだけでもいいからと、とにかく行ってみることにしました。


甲斐駒ケ岳
【穴山駅あたりから見る甲斐駒ケ岳】

この時期の中央線に乗ると楽しみなのが勝沼ぶどう郷の先。素晴らしい晴天、窓の外に見えてきた南アルプスは白い峰々が輝いています。

韮崎駅を過ぎると、左右の景色を見るのに忙しい。左側の甲斐駒はどんどん迫ってくるし、右側の八ヶ岳も南端から見ると朝日に輝く白い牙城のようです。


茅野駅のバス切符売り場で聞くと、蓼科一日券の切符(2000円)が割安とのこと。車山高原まで片道1300円なので往復だと600円もお得です。(強清水へ抜ける場合は利用不可) 
10:15発の車山高原行きのバスは4人乗せて出発。白樺湖が近づくと周辺の木々には雪が着いていました。同乗の単独女性に声を掛けると、以前スノーシューをレンタルしたことがあるとのこと。今日も利用するとのことなので案内していただきました。リフト券売り場の右横にあり、一日1000円半日500円です。

前回夏もリフトでしたが、今回も早く山頂からの展望を楽しみたいのでリフト利用。スキーやスノボーのカラフルな若い人達と一緒に乗り込みました。数年前の入笠山の時は場違いな自分にドギマギして俯いて乗りましたが、今日は平然。すっかり中高年○○○○が板についてきました。


リフトは早い。山頂駅から僅かな登りで車山の山頂に着きました。
素晴らしい眺めです!あっちもこっちも目移りしながらの、まさに360度の展望。
そしてなんと、うっすらながら富士山も見えていました。感謝です。

富士山
【八ヶ岳と南アルプスの間に、うっすら富士山】


車山といえば、シンボルの気象観測ドームと八ヶ岳。
目の前、横一列に並ぶ姿は素晴らしく壮観! 赤岳、阿弥陀岳が凛々しい姿です。
南アルプスの右には、まだ行ったことのない中央アルプスから御嶽山もすっきり。

車山から
【車山・気象ドームと蓼科山~八ヶ岳】


そして反対側には、またなんと素晴らしい北アルプス!!
乗鞍岳から鹿島槍ヶ岳まで、ずら~~と長く連なる峰々。
下には八島ヶ原湿原が見え、右端は美ヶ原高原の台地。
しかし、なんてくっきりきれいに見えているんでしょう。本当に感謝感激!!

北アルプス
【 乗鞍岳         穂高岳~槍ヶ岳~常念岳~燕岳   針ノ木岳~爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 】


穂高岳から槍ヶ岳、常念岳と横通岳。
去年歩いた穂高岳も真っ白で、ほんとうに素晴らしい・・・

穂高岳~槍ヶ岳~常念岳
【穂高岳~槍ヶ岳~常念岳  手前は鉢伏山】

素晴らしい白銀の峰々を心に刻んで、車山乗越へ向かうことにします。下の雪原からでも北アルプスの展望は変わらないはずなので安心。夏道は雪に埋もれた急斜面なので途中までゲレンデの隅を下り、折り返して車山乗越へ向かいました。


蝶々深山~南の耳
【蝶々深山~南の耳】

向こうに見えている中央左のまろやかな高みが蝶々深山。たしか山頂には大きな道標が立っていたはずですが、ちょっと見えません。

右手に見える小さな三角ピークが南の耳でしょうか。夏に歩いた時も気になっていた山彦尾根。今日はあそこを歩きます。真っ白な雪の原っぱが嬉しい。

車山乗越付近。昨日は風も強かったようで、きれいな雪の風紋(雪紋?)があちこちに出来ていました。風が作り出す美しい波模様は癒しの芸術のよう。

雪の風紋
【雪の風紋】
殿城山分岐へ
【殿城山分岐へ】

車山乗越から蝶々深山へはスノーシューのトレースが多少ついていましたが、殿城山方面は無垢な白。

スノーシューは、沈まず雪面もあまり傷つけないので快適。真っ青な空を見上げながら、ロープに沿って白い斜面を登って行きました。


まろやかな頂稜は南北に長く、真っ白な雪の道が続いています。
周辺には人影も見えず、向こうに浅間山を見ながら進んで行きました。
それにしても、なんて気持ちのいい爽やかな雪道なんでしょう! 

遠くに浅間山
【遠くに浅間山を見ながら】

何の足跡?
【・・・? 何の足跡?】

殿城山分岐あたりで左に折れて、今度は北アルプスを眺めながらのスノーハイク。風紋がきれいです。

ふと見ると小さな足跡が点々と一列についています。ウサギでないことは分るけど、何の足跡でしょう。
四本足の動物とは思えない足跡、怪我した鳥がケンケンして歩いた?

不思議に思い、帰宅後ネット検索してみると、

なんと、キツネらしい。キツネの足跡は一本に伸びて直線的とのこと。それにしても、なんともスマートな足跡。四本足でどうするとこんなきれいな一本線に歩けるのでしょう。モデルさんみたい。

キツネの足跡
【キツネの足跡だそうです】
車山のドーム
【車山のドーム】

左手にはさっき展望を楽しんだ車山のドームがずっと見えています。足跡を道連れに進んで行きました。


緩やかな上り坂で南の耳に到着しました。ここも眺めが良くて、蓼科山から八ヶ岳、車山から八島ヶ原湿原方面が目の前に大きく広がっています。浅間山もよく見えて、噴煙が上がったり小さくなったりしていました。日差しいっぱいで風も弱く、素晴らしい北アルプスを眺めながら簡単なお昼にしました。


南の耳
【南の耳】

浅間山
【噴煙上がる浅間山】

南の耳から八島湿原方面を見ると、向こうに物見岩が見えています。雪が少なくなれば草木を傷めるので歩けない斜面ですが、今は真っ白。
飛び出た枝を避けて真っ直ぐ下ってみました。


物見岩めざして
【物見岩めざして】

物見岩からは八島湿原がすぐ下に見えます。
雪解け水が湿原周辺の植物を更に豊かにし、
夏がくれば様々な花が、また咲き乱れるのでしょう。

物見岩から見る八島ヶ原湿原
【物見岩から見る八島ヶ原湿原と鷲ヶ峰】

蝶々深山へ
【蝶々深山へ】

物見岩から蝶々深山へはトレースもあるだろうと思っていましたが、今日はまだ誰も来ていないようです。

人影もまったくなく、見えるのは雪原だけ。
太陽と空と雪そして清浄な風だけの世界です。


緩やかな斜面を登って、蝶々深山に着きました。
あったはずの山頂道標は根元から倒れていました。
岩に腰掛け山々を眺めながら、しばしコーヒータイム。
八ヶ岳が、朝よりくっきり鮮やかに見えていました。

蝶々深山から八ヶ岳方面
【蝶々深山から見る八ヶ岳  右上に車山気象レーダードーム】

蝶々深山
【沢渡分岐から振り返り見る蝶々深山】

蝶々深山から先はトレースが付いていて、ゆったり広い雪原を眺めながら下って行くと沢渡分岐。沢渡へのトレースはついていません。

次の車山肩の分岐では、多くのトレースがついていました。車登山の人達には車山肩の駐車場を利用するほうが便利なのかも知れません。
この時間には、もう誰もいませんでした。

車山乗越に戻り、ここからはカラマツ林とゲレンデの間を下ります。八ヶ岳端の富士山が、この時間になってもまだきれいに見えています。

車山高原スキー場。若い子達はみなスノボー。
上手にバランスをとり、なかにはあっという間に流れ飛ぶように滑って行く子もいて、素晴らしい。

車山高原スキー場
【車山高原スキー場】

ゲレンデの端を尾根伝いに下り、最後の分岐になりました。
八ヶ岳は午後の日差しを受けて一段と白く輝き、見送ってくれているよう。
周囲の雪面は真っ白なまま木立の影を映していました。
今日の素晴らしい一日に心から感謝して、最後の斜面を下りました。

さようなら、雪の霧ヶ峰
【いつまでも美しい八ヶ岳】

早春の霧ヶ峰は、くっきり素晴らしい北アルプスと八ヶ岳、富士山も見えた360度の展望。雲ひとつない青い空、きれいな風紋の雪原、可愛い一本線の足跡。風も穏やかで、人に出会ったのは車山の山頂だけ。心満たされる静かなスノーハイクが楽しめて、本当に感謝感謝の一日でした。

申し訳ないような好条件の霧ヶ峰、次回もこのような景色に巡り会えるかと思うと再訪は複雑。
今日の素晴らしい想い出をいつまでも心に刻んでおきたいので、雪の霧ヶ峰へはもう行くことが出来ないような気持ちになってしまいました。



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