鳥ノ胸山は西丹沢・畦ヶ丸の北西にある山で、道志みち沿いの山です。
山域としては近い山ですが、不便でなかなか行けずにいました。
月夜野からのバスが平日・土曜日ならあるのでこれを利用して行きます。
2008.11.1 (土) | 唐沢 | → | 秋葉山 | → | 鳥ノ胸山 | → | 雑木ノ頭 | → | 浦安峠 | → | 大界木山 | → | 畦ヶ丸 | → | 善六ノタワ | → | 西丹沢 |
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晴れ | 08:20着 08:20発 | 09:00 09:05 | 10:00 10:25 | 10:50 10:55 | 11:25 | 12:10 12:20 | 13:25 13:55 | 14:30 | 16:00着 16:20発 |
一昨年、今倉山へ行った時と同じバスです。橋本駅6:20発「三ケ木行き」~三ケ木6:55発「月夜野行き」~月夜野7:50発「長又行き」の3本のバスに乗り継ぎました。月夜野からの富士急バスに乗ったのは3人だけ。途中で一人ずつ降りたので、「唐沢」で私が下車すると誰もいなくなりました。何だか申し訳ないような気分です。このバス、なくならないといいのですが・・・ |
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長又方面へ少し進むと左手に橋が見えて来ました。渡った所が観光農園でしょうか、右の建物の裏手に登山口がありました。 |
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地図以上に山裾を巻くような緩やかな上下道で、『ほんとにこの道でいいの?』という感じですが、やがて荒れた感じの沢を渡ると階段道になりました。ここからは急登で地図通り、安心して登って行きました。 |
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しばらく行くと雑木林になり、やがて尾根に上がりました。左へ僅か行った先端が秋葉山の山頂で、北と西が伐採されて見晴しがいい。西側は大きく開け、道志みちの先に富士山がきれいに見えています。11月になったのに、今年の富士山はまだあまり白くありません。右手奥に見えるのは御正体山のようです。 |
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南へ引き返し、鳥ノ胸山へ向けて登りになりました。植林からミズナラ林になると急斜面。崩れやすい山肌は落ち葉がいっぱいで、道はあるのか無いのか登り難いズルズル急斜面を登って行きました。 |
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やがて尾根が広がり緩やかになって来ました。朝日が差し込む気持ちのいいミズナラ林で、落ち葉いっぱいの道をカサカササクサク登って行きます。やがて右の尾根と合流。「道の駅どうし」方面への道が右へ下りています。向こう側の紅葉がきれいで、見上げると日に透けたカエデが赤くきれいでした。ここが鳥ノ胸山の山頂かなと思いましたが、山頂はもう少し先のようです。 |
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すぐ先が鳥ノ胸山南峰で、ここは檜林に囲まれた小さなピーク。すぐ急下りが始まりました。ロープなどもあり、下りきって振り返ると見上げるような急坂でした。 |
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ひょっこり上がった所が雑木ノ頭で、ここも三叉路。右へ道志の森キャンプ場への道が分けていました。 |
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その先からはまた明るいブナ・ミズナラ林。木々も色づいて、爽やかな日差しが降り注いでいます。 |
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やがて左へジグザグに下って林道に下り立ちました。ここが浦安峠で、木々が淡く色づいてとてもきれいです。 |
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ここからも笹が刈られた自然林。少し先に見晴しのいい所があって加入道山や大室山が見えていました。足下の斜面にはススキが茂り、これから向かう山は淡い紅葉に包まれています。 |
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黄葉紅葉の道を登って行きます。地図にはヤブと書かれていますが、今は刈られて歩きやすくなっていました。 |
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こちらのしっかりした尾根が甲相国境のようで、そばの細木に小さな手作りの道標が掛けられていました。足元にあるのは「鳥獣保護区」の看板。逆ルートでここから下る場合は、この支尾根に入っても真っ直ぐ進み過ぎず、「通せんぼ」で右後ろへ折れるのがルートです。 |
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笹の刈られた広葉樹林を行き、右へカーブした先に大界木ノ頭の山頂標柱がありました。 |
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周辺は全体に黄葉で、あまり鮮やかな紅葉はありませんが、光いっぱいの明るい自然林が続いて気持ちのいい道です。木々の向こうに見える畦ヶ丸も、ずいぶん近づいて来ました。 |
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一旦下って登り返しになり、背丈の高い笹の刈り払い道を登って行くと、モロクボ沢ノ頭に着きました。 |
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標高が高くなって来て、黄葉も鮮やかになって来ました。午後の光が差す明るい道を進んで行きます。 |
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畦ヶ丸避難小屋に着きました。いつもは比較的賑やかなベンチに、今は二人連れがいるだけ。時間がちょっと遅いので、皆さんもう下山されたのかも知れません。さて、この春にガックリ来た問題のトイレ、どうなっているかなと行ってみると、きれいになってバイオ式のようになっていました。「トイレットペーパーは持ち帰って下さい。」のイラスト入り注意書きもあって、誰もが大切に使ってくれるといいなと思いました。 |
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ここからは何度も歩いた明るいブナの尾根道です。シロヤシオの紅葉を期待しましたが、色づきはイマイチな感じでこれからでしょうか。時々見える下の紅葉はカエデのようです。 |
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善六ノタワに来ました。狭い小さな鞍部ですが、年々削られて狭まって行く気がします。一般登山道なので、そろそろ桟橋でも掛けたほうがいいような・・・ |
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この先は植林の急下りで階段状に整備されています。やがて涸れ沢沿いになり、この辺は紅葉はまだ先。緑一色で本棚沢に出ました。今日は滝はパスして、桟橋を何度も渡り返しながら進んで行きました。 |
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権現山分岐のベンチ、3度の堰堤脇、河原から大堰堤の右端を越えれば吊り橋です。向かいの山肌の紅葉ももう少し先のようで、西丹沢自然教室横のイロハモミジはようやく色づき始めといった風情でした。バス停には誰もいないので心配になって時刻表を確認しましたが、16:20のバス(12/1~3/31は運休)はあります。もともと静かな西丹沢、皆さん早めに下山されたようで出発時の乗客は4,5人でした。 |
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秋葉山と鳥ノ胸山の間は近いので山頂から見る富士山は似た雰囲気でしたが、すっきりきれいに見えて嬉しかったです。畦ヶ丸まで黄葉が主体でしたがブナ、ミズナラなどの自然林が多く、小鳥が鳴くだけの静かな道が続いて気持ちのいい山歩きでした。紅葉は1100m~1200mあたりまで色づいていましたが、全体が鮮やかになるのはもう少し先のようです。普段から静かな西丹沢でも連休は少しは賑やかになるかなと思いましたが、出会ったのは数人だけ。相変わらず静かな山域でした。 |
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