鳥ノ胸山〜畦ヶ丸

とんのむねやま(1207m)〜あぜがまる(1292m)


鳥ノ胸山は西丹沢・畦ヶ丸の北西にある山で、道志みち沿いの山です。
山域としては近い山ですが、不便でなかなか行けずにいました。
月夜野からのバスが平日・土曜日ならあるのでこれを利用して行きます。


2008.11.1
(土)
 唐沢秋葉山鳥ノ胸山雑木ノ頭浦安峠大界木山畦ヶ丸善六ノタワ西丹沢
晴れ 08:20着
 08:20発
09:00
09:05
10:00
10:25
10:50
10:55
11:2512:10
12:20
13:25
13:55
14:3016:00着
16:20発



一昨年、今倉山へ行った時と同じバスです。橋本駅6:20発「三ケ木行き」〜三ケ木6:55発「月夜野行き」〜月夜野7:50発「長又行き」の3本のバスに乗り継ぎました。月夜野からの富士急バスに乗ったのは3人だけ。途中で一人ずつ降りたので、「唐沢」で私が下車すると誰もいなくなりました。何だか申し訳ないような気分です。このバス、なくならないといいのですが・・・  


鳥ノ胸山 登山口
【鳥ノ胸山 登山口】

長又方面へ少し進むと左手に橋が見えて来ました。渡った所が観光農園でしょうか、右の建物の裏手に登山口がありました。

コンクリート舗装の林道を行くとすぐ登山道入口で、雑木林からすぐ植林になります。

地図以上に山裾を巻くような緩やかな上下道で、『ほんとにこの道でいいの?』という感じですが、やがて荒れた感じの沢を渡ると階段道になりました。ここからは急登で地図通り、安心して登って行きました。

階段が続く
【階段が続く】

しばらく行くと雑木林になり、やがて尾根に上がりました。左へ僅か行った先端が秋葉山の山頂で、北と西が伐採されて見晴しがいい。西側は大きく開け、道志みちの先に富士山がきれいに見えています。11月になったのに、今年の富士山はまだあまり白くありません。右手奥に見えるのは御正体山のようです。

北西側は木立に隠れているので今倉山方面は見えませんが、北の菜畑山はよく見え、道間違いをした送電鉄塔下の草地が見えていました。切り株に腰掛けて、しばし休憩です。


秋葉山から見る富士山
【秋葉山から見る道志みちと富士山】

秋葉山山頂
【秋葉山 山頂】

南へ引き返し、鳥ノ胸山へ向けて登りになりました。植林からミズナラ林になると急斜面。崩れやすい山肌は落ち葉がいっぱいで、道はあるのか無いのか登り難いズルズル急斜面を登って行きました。


急登
【落ち葉の急登】

やがて尾根が広がり緩やかになって来ました。朝日が差し込む気持ちのいいミズナラ林で、落ち葉いっぱいの道をカサカササクサク登って行きます。やがて右の尾根と合流。「道の駅どうし」方面への道が右へ下りています。向こう側の紅葉がきれいで、見上げると日に透けたカエデが赤くきれいでした。ここが鳥ノ胸山の山頂かなと思いましたが、山頂はもう少し先のようです。


鳥ノ胸山の北端
【鳥ノ胸山の北端】

紅葉
【見上げる紅葉】

鳥ノ胸山
【鳥ノ胸山 山頂】

すぐ先が鳥ノ胸山の山頂でした。
富士山方面は秋葉山と似た展望ですが、御正体山の大きな尾根が横からよく見えています。

この道志みちを真っ直ぐ行けば山中湖ということ?丹沢から山中湖を意識したのは初めて。ぐるっと遠い山中湖が身近に感じました。

開けているのはこの方角だけなので木陰が多いけれど、富士山が見え丸太ベンチもあっていい山頂です。今日は畦ケ丸もあるので、ここで半分だけのお昼にしました。


すぐ先が鳥ノ胸山南峰で、ここは檜林に囲まれた小さなピーク。すぐ急下りが始まりました。ロープなどもあり、下りきって振り返ると見上げるような急坂でした。

その先からは、またブナ・ミズナラなど気持ちのいい自然林になりました。笹も刈られているので歩きやすい静かな道で、所々きれいな赤い落ち葉がいっぱいです。黄葉に色づいている木々もあるけれど、全体はまだこれからでしょうか。


落ち葉道
【落ち葉道】

ブナ・ミズナラ林
【ブナ・ミズナラ林】

ひょっこり上がった所が雑木ノ頭で、ここも三叉路。右へ道志の森キャンプ場への道が分けていました。



左へ進むと僅かに檜林になり、高みが平指山の山頂のようです。展望はなく、小さな山名札がなければただの通過点のような所でした。


雑木ノ頭
【雑木ノ頭】
ブナ・ミズナラ林
【ブナ・ミズナラ林が続く】

その先からはまた明るいブナ・ミズナラ林。木々も色づいて、爽やかな日差しが降り注いでいます。

鳥ノ胸山までは道志みちを走るバイクの音が聞こえていましたが、ここまで来ると静か。誰も通らず、明るい日差しに小鳥もあちこちで鳴いています。落ち葉カサカサ、気持ちのいい道を進んで行きました。

やがて左へジグザグに下って林道に下り立ちました。ここが浦安峠で、木々が淡く色づいてとてもきれいです。

切り開きの道路で、向かいはザレた壁。『えっ、どこから登るの?』という雰囲気でしたが、道志の湯方面へちょっと行ってみると、すぐ右手に壊れた梯子があって細い登山道が上がっていました。

浦安峠
【淡い紅葉の浦安峠  右は壁】

ここからも笹が刈られた自然林。少し先に見晴しのいい所があって加入道山や大室山が見えていました。足下の斜面にはススキが茂り、これから向かう山は淡い紅葉に包まれています。


加入道山・大室山
【加入道山・大室山が見える】

紅葉
【ススキと淡い紅葉】

黄葉紅葉の道を登って行きます。地図にはヤブと書かれていますが、今は刈られて歩きやすくなっていました。

小さな尾根に合流。ここが甲相国境尾根かなと思ったけど、尾根の右へは「通せんぼ」の枝が数本積まれています。『?・・・』と思いながら尾根を左へ登って行くと、また尾根に出ました。


大界木山へ
【大界木山へ】
尾根合流点
【甲相国境尾根合流点を振り返る】

こちらのしっかりした尾根が甲相国境のようで、そばの細木に小さな手作りの道標が掛けられていました。足元にあるのは「鳥獣保護区」の看板。逆ルートでここから下る場合は、この支尾根に入っても真っ直ぐ進み過ぎず、「通せんぼ」で右後ろへ折れるのがルートです。

ここからは西の菰釣山へ行きたいけれど、帰りのバス便がないので東の畦ヶ丸へ抜けることにします。

笹の刈られた広葉樹林を行き、右へカーブした先に大界木ノ頭の山頂標柱がありました。
ここもあまりピークっぽくありませんが、明るい雰囲気なので休憩タイム。


大界木山
【大界木山 山頂】
向こうに畦ヶ丸
【木々の向こうに畦ヶ丸】

周辺は全体に黄葉で、あまり鮮やかな紅葉はありませんが、光いっぱいの明るい自然林が続いて気持ちのいい道です。木々の向こうに見える畦ヶ丸も、ずいぶん近づいて来ました。

一旦下って登り返しになり、背丈の高い笹の刈り払い道を登って行くと、モロクボ沢ノ頭に着きました。
ここからは知っている道。ベンチがあり、避難小屋まではあと少しです。

モロクボ沢ノ頭
【モロクボ沢ノ頭】
畦ヶ丸へ
【紅葉の道を畦ヶ丸へ】

標高が高くなって来て、黄葉も鮮やかになって来ました。午後の光が差す明るい道を進んで行きます。
今日は晴天なのに、この尾根は相変わらず静かで、初めて一人にすれ違いました。


畦ヶ丸避難小屋に着きました。いつもは比較的賑やかなベンチに、今は二人連れがいるだけ。時間がちょっと遅いので、皆さんもう下山されたのかも知れません。さて、この春にガックリ来た問題のトイレ、どうなっているかなと行ってみると、きれいになってバイオ式のようになっていました。「トイレットペーパーは持ち帰って下さい。」のイラスト入り注意書きもあって、誰もが大切に使ってくれるといいなと思いました。

すぐ上が畦ヶ丸の山頂です。
晴天の連休初日、ここには誰かいるだろうと思ったのに、出発支度の単独男性がいるだけ。西日の差す明るい山頂は、すぐに誰もいなくなりました。

誰もいないので明るい落ち葉の上にシートを敷いて寝転んでみました。黄葉の木、落葉した木、常緑樹の上に青い空。雲がゆっくり流れて行きます。風もなく、日差しも柔らかく、とってもいい気持ち。

残り半分のお昼を食べてから、帰ることにしました。


畦ヶ丸
【畦ヶ丸 山頂】
ブナ道
【ブナ道が続く】

ここからは何度も歩いた明るいブナの尾根道です。シロヤシオの紅葉を期待しましたが、色づきはイマイチな感じでこれからでしょうか。時々見える下の紅葉はカエデのようです。

善六ノタワに来ました。狭い小さな鞍部ですが、年々削られて狭まって行く気がします。一般登山道なので、そろそろ桟橋でも掛けたほうがいいような・・・

善六ノタワ
【善六ノタワを振り返る】
本棚沢
【本棚沢】

この先は植林の急下りで階段状に整備されています。やがて涸れ沢沿いになり、この辺は紅葉はまだ先。緑一色で本棚沢に出ました。今日は滝はパスして、桟橋を何度も渡り返しながら進んで行きました。


権現山分岐のベンチ、3度の堰堤脇、河原から大堰堤の右端を越えれば吊り橋です。向かいの山肌の紅葉ももう少し先のようで、西丹沢自然教室横のイロハモミジはようやく色づき始めといった風情でした。バス停には誰もいないので心配になって時刻表を確認しましたが、16:20のバス(12/1〜3/31は運休)はあります。もともと静かな西丹沢、皆さん早めに下山されたようで出発時の乗客は4,5人でした。

そして最後に、とんだ失敗。晴天の土日のバスは谷峨駅から先で渋滞することがあるので、御殿場線の谷峨駅で下車してしまいました(17:05)。
が、なんと電車は出たばかり(17:01)。以前あった17:14の電車があると思ったのに、いつの間にか改正されて次はなんと17:55! ガックリ!! 暗くなった駅舎のベンチで50分もボーっと待つハメになりました。こんなことなら、時刻表、きちんと調べてくれば良かった・・・



秋葉山と鳥ノ胸山の間は近いので山頂から見る富士山は似た雰囲気でしたが、すっきりきれいに見えて嬉しかったです。畦ヶ丸まで黄葉が主体でしたがブナ、ミズナラなどの自然林が多く、小鳥が鳴くだけの静かな道が続いて気持ちのいい山歩きでした。紅葉は1100m〜1200mあたりまで色づいていましたが、全体が鮮やかになるのはもう少し先のようです。普段から静かな西丹沢でも連休は少しは賑やかになるかなと思いましたが、出会ったのは数人だけ。相変わらず静かな山域でした。



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