十二ヶ岳・鬼ヶ岳

じゅうにがたけ(1683m)・おにがたけ(1738m)


毛無山から鎖場の楽しい十二ヶ岳へ、文化洞トンネルから登ってみることにしました。
雪頭ヶ岳はマツムシソウもたくさん咲くそうなので、そちらも楽しみです。


2008.9.13
(土)
 毛無山
 登山口
長浜分岐毛無山十二ヶ岳金山鬼ヶ岳雪頭ヶ岳堰堤[根場入口]
晴れのち曇り 09:40着
 09:40発
10:45
10:50
11:15
11:35
13:05
13:35
14:0514:30
14:35
14:45
15:05
16:0016:15着
16:37発



富士急行線の車窓からは富士山もうっすら見えていたのに、河口湖駅に着く頃にはかなり霞んでしまいました。9:10発のレトロバスに乗って毛無山登山口で下車。文化洞トンネルの手前にバス停があり、左手の草地から登って行きます。前回、毛無山へは長浜から登りましたが、一般的な文化洞トンネルからの道はどんな感じでしょう。


足和田山・毛無山
【←足和田山・毛無山→】

しばしの急登で尾根に上がり、足和田山との分岐に出ました。右へ折れるとまもなく赤松林になり、しばらくはジグザグ急登。道祖神が数体祀られた所からまもなく直登になりました。

今日は風もなく暑い。キバナアキギリやシロヨメナなど見ながら休み休み登り、赤松林が終わる頃になると、道は緩やかになって来ました。

ミズナラなどの気持ちのいい広葉樹林になり、やがて長浜からの道と合流しました。ここでしばし休憩。

前回毛無山へ登ったのは7月の若葉の季節。今回は9月の緑濃い季節。天気も似たような雰囲気ですが、長浜からの道は沢沿いに行ってしまい道が消え、蒸し暑さもあってイマイチいい印象ではありませんでした。植林もあったような気がします。個人的には、尾根伝いに上がる今回のルートの方がいいように思いました。

長浜合流
【長浜からの道と合流】

ハクサンフウロのような花をあちこち見かけました。カイフウロとかタチフウロなど色々種類があるようですが、違いがよく分らないので私の中ではどれもハクサンフウロ。時々ハッとするほど鮮やかな花もいて、ピンクの愛らしい花は元気になれる花です。

緑の樹林を抜けると、突然明るい草地の斜面に出ます。つややかなススキの向こうに河口湖が見えました。タムラソウやアキノキリンソウなど咲く草原斜面には、びっくりするほど鮮やかなヤマトリカブトも咲いていました。


毛無山の草地斜面
【毛無山 草地斜面から見る河口湖】

トリカブト
【鮮やかなトリカブト】

毛無山山頂に着きました。日差しがあって暑いけどやはり雲が多く、残念ながら富士山は霞んでもう見えません。午前中くらいは見えるかな、と期待して家を出たのに残念です。今日は忘れず山頂の写真を撮って木陰で休憩。西にある岩からは十二ヶ岳が見えていました。相変わらず急峻です。


毛無山
【毛無山 山頂】

十二ヶ岳
【十二ヶ岳方面】

ここからは前回と全く同じルートです。すぐ一ヶ岳になり、順次進んで行きます。四ヶ岳の岩ピークからは西湖が見え、七ヶ岳辺りは雰囲気のいいブナ林。八ヶ岳を過ぎ、岩を下って次の九ヶ岳へ進みました。


西湖
【四ヶ岳から見る西湖】

七ヶ岳付近
【雰囲気のいい七ヶ岳付近】

岩の先、下に九ヶ岳の札が見えて来ました。すぐ目に入ったのは札の下の木の根。『あれに躓くとマズイ・・・』と骨折を思い出し、足元ばかり見ていてそのまま直進してしまいました。


九ヶ岳
【九ヶ岳  直進してはいけません】

すぐ先で大きな岩を越え、向こう側に下りると踏み跡が細くなって危なげな雰囲気。ヘンだなあと思いつつふと見ると、古い細ロープが千切れてぶら下がっている。『ロープがあるくらいだから、この道でいいのよね〜 でも前もこんなだったっけ? 忘れただけかなあ〜』とまた少し先へ進みました。が、かなりの傾斜の山肌トラバースで、踏み跡は薄く足場は細すぎ。落ちればマズイ。『・・・忘れたんじゃなくて、やっぱり通ってない気がする』。以前の三ツ峠山・本社ヶ丸から帰路の道間違いを思い出し、やっぱり戻ろうと、また岩を越えて九ヶ岳の札のところへ戻って来たら・・・   なんと! 南側に巻き道がついていました。

こんなにはっきりした道を見落とすなんて・・・ しかも二度目の道。時々、中高年登山者が行き慣れた山で行方不明になったというビラを見ますが、きっと自分の物忘れのせいと思い込み、違う道を進みすぎて迷ってしまうのではと、何だか『凄く分かります!』という気持ちになってしまいました。用心、用心。


次の十ヶ岳も岩ピークを巻き、十一ヶ岳の山頂には中高年夫婦が休憩中だったので、こんにちは〜と声を掛けつつ通り過ぎました。ここからはけっこう長いロープの急降下で吊り橋に出ます。少し揺れるけど、ちょっと面白い吊り橋で、渡るとすぐ鎖の急登が始まります。


十一ヶ岳からの急下り
【十一ヶ岳からの急下り】

十二ヶ岳への吊り橋
【十二ヶ岳への吊り橋】

十二ヶ岳の鎖場
【十二ヶ岳の鎖場】

見上げれば少し色づいた木々も見られました。
しっかりした鎖が掛けられていて、この上に続く岩場は足場も手がかりもたくさんあるので、三点支持を守れば楽しい岩場です。


岩場の急登が終わると桑留尾浜の分岐に出て、すぐ先が十二ヶ岳の山頂。相変わらず富士山は見えず、狭い山頂には誰もいません。霞んだ山々を見ながらお昼にしていたら、先ほどのご夫婦が到着しました。


桑留尾浜分岐
【桑留尾浜分岐】

十二ヶ岳
【十二ヶ岳 山頂】

すぐ先の岩から、西湖やこれから向かう鬼ヶ岳を見て下ります。ここにも長いロープの急降下がありますが、そのあとは緩やかな道になります。


西湖
【西湖】

雪頭ヶ岳・鬼ヶ岳
【雪頭ヶ岳・鬼ヶ岳】

風知草
【風知草の道】

足元には細くしなやかな葉がさわさわといっぱい茂ってきました。一昨年秋に鬼ヶ岳から鍵掛峠にかけて見た草で、金色に輝いてとても風情があり気に入った草です。

らんぼうさんの「一歩二歩三歩」の「鬼ヶ岳」によれば、「風知草(フウチソウ)」という草だそうです。
和名はいいけど、読みがちょっと・・・ 
勝手にさわさわ草と呼ぶことにしました。
このさわさわ草、ずっと続いて、時には道が見えないほど。蕾いっぱいのトリカブトも混じって気持ちのいい道が続きました。

やがてカラマツ林になって、金山に着きました。
花が終わったヨツバヒヨドリやテンニンソウがいっぱいで、樹林に囲まれた地味な山頂ですが道標は賑やかです。
節刀ヶ岳への道を右へ見送って左へ進みました。

金山
【金山 山頂】

緩やかな山道にはレイジンソウが咲き、両側には蕾をつけたトリカブトがいっぱい並んで待機しています。9月後半にはこの辺りは素晴らしくなりそうでした。


トリカブト
【トリカブトの蕾がいっぱい】

風知草
【風知草が続く】

露岩が出てきて、鬼ヶ岳の山頂に着きました。
今回も展望はないけれど、ここはこじんまりと狭く、ぐるっと周りを見ているだけで、ちょっと楽しい気分になれる場所です。

鍵掛峠への道を分けて、左の雪頭ヶ岳へ向かいました。ロープのガレ痩せ尾根の先、アルミの梯子を下って登り返すと雪頭ヶ岳です。


鬼ヶ岳
【鬼ヶ岳 山頂】
雪頭ヶ岳
【雪頭ヶ岳 山頂】

雪頭ヶ岳の南面のお花畑にはマツムシソウがいっぱい咲いていて嬉しくなりました。

初秋のそよ風に揺れる薄紫のマツムシソウ。
フリルのついたエレガントな花びら。
ススキもそよいで、素敵な秋の風情です。
白いウメバチソウもあちこちに咲いていました。


マツムシソウ
【マツムシソウ】

マツムシソウ
【マツムシソウ】

雪頭ヶ岳で随分ゆっくりして、さて下山。
ここにもさわさわ草が茂っていて楽しくなりましたが、ここが最後でした。


風知草
【トリカブト咲く風知草の道】

しばらくはブナ林など、気持ちのいい広葉樹林です。途中、一輪だけレンゲショウマを見つけました。周りにはもう見当たらなかったので最後の花だったのでしょう、見送ってくれているようでした。あとはひたすら下るだけです。テンニンソウの咲くカラマツ林が過ぎると檜などの植林帯。大きな堰堤を越えて、林道を進めば根場入口のバス停です。向い側には公設トイレや立派な東屋があるので、時間までゆっくりしてレトロバスを待ちました。


ブナ林
【ブナ林】

カラマツ林
【テンニンソウ咲くカラマツ林】


整備された岩場の多い十二ヶ岳は、やはり楽しいルートでした。雪頭ヶ岳ではマツムシソウがたくさん咲いていましたが、これからは鬼ヶ岳辺りのトリカブトが主役になりそうです。紅葉の頃に金色になる風知草もまた見てみたいなあと思いました。3度目の鬼ヶ岳、まだ一度も富士山を見ていません・・・


 十二ヶ岳〜雪頭ヶ岳の花々



前回の三頭山    HOME    山域別    次回の王岳