昨年秋と同じルートで、尾瀬ヶ原のミズバショウを見に行くことにしました。
ミズバショウの見頃はそろそろ終わりのようでしたが、他にも可愛い花がたくさん咲いていました。
2008.6.14 (土) | 鳩待峠 | → | 山ノ鼻 | → | 竜宮 十字路 | → | 見晴 | → | 東電小屋 分岐 | → | 段吉新道 分岐 | → | 三条ノ滝 | → | 燧裏林道 | → | 裏燧橋 | → | 御池 |
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曇りのち 晴れ | 05:15着 05:40発 | 06:35 06:45 | 08:15 08:25 | 09:00 09:05 | 09:20 09:50 | 10:20 11:10 | 11:55 12:05 | 12:40 | 13:10 13:15 | 14:35着 14:50発 |
昨年秋に尾瀬ヶ原へ行き、混雑しそうな場所は限られ、今は二本道ですれ違いも簡単な事が分かったので、35年ぶりにミズバショウを見に行くことにしました。金曜日の夜、バスは多いかと思いきや3台と意外に少なく、空席もいくつかあって、ひょっとするとミズバショウにはもう遅いのかなとちょっと心配になりました。ミズバショウのシーズンは割増料金になるけれど、その最終週末が今日明日なので一応ギリギリで間に合うはずです。 |
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山ノ鼻に着きました。ここで朝食のグループも多いので、至仏山荘前のベンチは朝から賑わっています。近くの尾瀬植物見本園方面へ少し歩いてみました。尾瀬ヶ原はダケカンバとシラカバの境界域(1400m)で両方の木があるそうです。真っ直ぐなのがシラカバ、ちょっとくねっているのがダケカンバと勝手に判断。白い幹がすっきりきれいです。雲が広がり、振り返り見る至仏山は山頂が隠れていましたが、朝の広い湿原は爽やかな空気に満ちて、とてもいい気持ち。 |
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新緑のダケカンバ林は白い幹が映えて、東山魁夷の日本画のよう。 |
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中田代三叉路を過ぎ、シラカバの木立近くでは数人がカメラを構えていました。ここがポスターなどで有名な尾瀬の定番撮影ポイントのようですが、あいにく至仏山は雲がまだ取れません。 |
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でも、まわりには透き通るようなミズバショウもいて、ガラスの花のよう。 |
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リュウキンカやミツガシワの花が多くなってきて、木道の周りにもいっぱい咲いていました。 |
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竜宮十字路のベンチで休憩。今日は天気もイマイチのせいか去年秋の紅葉の時より人も少なく静かです。単独ばかりの空いているベンチで休憩。まだ8時すぎ、お昼頃になれば混むのでしょう。 |
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竜宮小屋には人が沢山いましたが、県境を過ぎると人も少なくなってきました。ワタスゲも、もう穂になっています。見晴は山小屋が沢山集まっている所。後日の参考に建物の写真だけ撮って回りましたが、泊まる時はどこの小屋にしようかしら。 |
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見晴を過ぎて、東電小屋分岐に来ました。前回見た東電尾瀬橋の通行止めは7月まで延期になっていました。空は少しずつ青空が広がってきて、ようやく晴れそうです。静かなベンチで昼食タイムにしましたが、至仏山が見えるようになるにはまだ時間がかかりそうです。タテヤマリンドウやショウジョウバカマを見ながら進み、尾瀬ヶ原温泉休憩所を通る頃には青空も広がって、新緑が明るく輝き出してきました。 |
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段吉新道の分岐に来ました。段吉新道は紅葉もきれいだった道。 |
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今回は平滑ノ滝と三条ノ滝へも、寄ることにしました。周辺はムラサキヤシオの花があちこち咲いていて、エゾハルゼミが賑やか。若い頃見た平滑ノ滝は豪快な滑り台のような滝でしたが、今は木々が高くなって全体を一望出来ず、ちょっと残念。三条ノ滝のほうはしっかりした展望台が出来ていて、ほぼ正面から見えるようになっていましたが、ちょっと遠くなりました。 |
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【三条ノ滝】 |
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三条ノ滝からは急登の先で兎田代を抜け、燧裏林道に出ました。ここもブナの大木などあって、素晴らしい森の道。すっかり晴れてきて、日差しが降り注ぐ新緑は明るく輝いて、本当に気持ちのいい道です。 |
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紅葉がきれいだった横田代は広い草地で、青空いっぱい。ミズバショウは木道の脇に少し咲いているだけですが、ここの株はどの花も新しくきれいでした。その次は傾斜草原の上田代。正面の平ヶ岳、今日は雲が広がっていました。 |
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上田代からは段々で下って行きます。姫田代や御池田代にもきれいなミズバショウが咲いていました。葦がいっぱい茂っていた御池田代は、木道が新しく付け替えられていました。 |
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ミズバショウの頃の尾瀬ヶ原、遠い昔を懐かしく思い出しながら、また季節の違いを実感しながら去年の秋と同じ道を楽しく歩きました。至仏山も燧ケ岳も姿が見られなかったのは残念ですが、次回は山頂からの展望も楽しみたいと思いました。 |
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そして今回は、日本固有種で幻の花と呼ばれるトガクシソウが急斜面いっぱいに咲いているのを見ることが出来ました。戸隠山で発見されたのでこの名がついたそうですが、盗掘などで今は戸隠での自生は見られず貴重な花とのこと。うつむいて咲く淡いピンクの花は愛らしく、場所を記載していいものかどうか悩み、最後に写真だけ載せる事にしてしまいました。そっといつまでも咲き続けてくれるのを願うばかりです。 |
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尾瀬の花々 |