大持山・小持山

おおもちやま(1294m)・こもちやま(1273m)


大持山・小持山は武甲山の南に位置する山で普段は比較的静かな山のようですが、
春はアカヤシオがきれいらしいので、花の咲く頃に行こうと思っていました。


2008.5.6
(祝)
 名郷妻坂峠大持山分岐小持山大持山ウノタワ新緑林鳥首峠名郷
快晴 08:05着
 08:15発
09:40
09:45
10:50
11:00
11:55
12:50
13:25
13:30
14:0514:20
14:35
14:5016:00着
16:18発



大持山と小持山はこの週末に行こうと予定していましたが、天気はあまり良くなさそう。明日は山はお休みの予定でしたが、天気予報を見ると、なんと快晴になりそうな雰囲気。そうなるとじっとしていられない。燕岳から帰って来たばかりだけれど、今度こそ青空に咲くアカヤシオが見られるかも知れないと思うと嬉しくなって予定変更、早速準備です。

朝、まだ暗いうちに目覚めて外を見れば星がきれい。単細胞なので、曇っているとガックリ元気がなくなるけど、晴れればウキウキ。元気いっぱいで家を出ました。蕨山の時より一本前の飯能駅7:10発のバスです。連休最終日だけれど、この晴天。けっこう混むかなと思っていましたが、空席があるくらい空いていました。終点で下車。気持ちのいい朝日を背に、元気に出発です。何といっても青空が一番。伊豆ヶ岳も蕨山もイマイチの天気だったけど、今日の奥武蔵は最高です。

しばらくは沢沿いの長い林道歩き。先週、武川岳からの帰りに歩いた道ですが、もうすっかり新緑になっていました。少しずつ登り坂になってきて、やがて林道終点。ここから登山道です。今朝は果物しか食べてこなかったので、植林を少し入った所で朝食タイム。この後は短いながらも植林の急登で、足元には可愛いワチガイソウやマルバコンロンソウなどが咲いていました。



ワチガイソウ

マルバコンロンソウ

タチツボスミレ

妻坂峠
【妻坂峠】

妻坂峠に到着。
10日前は芽吹いたばかりでしたが、今日はすっかり若葉の装い。見えていた武甲山も木々に隠れてしまって少ししか見えませんが、ここは明るく雰囲気のいい峠です。

妻坂峠からは素晴らしい新緑の道。
振り返れば武川岳がすぐ後ろに見えていました。

しかし、この登りはだんだん急坂になってきます。
気持ちのいい緑の濃淡を見上げながら、休み休み登って行きました。

新緑
【新緑の尾根】
青い空
【瑞々しい若葉と青い空】

光を通して輝く瑞々しい若葉の上には青い空。
奥武蔵3度目の正直、本当に嬉しくて、青空に感謝です。


尾根に上がると右向きに変わり、道も緩やかになりました。左右が交互に植林になり、やがて足元には落ち葉に混じってカタクリの片葉がいっぱい見え隠れしてきました。そういえば武川岳の下りでも、ポツポツ咲くカタクリの周りに片葉がいっぱいありました。あと数年したら可憐な花が沢山咲きそうな雰囲気でしたが、ここも同じ。この辺りの数年後が楽しみです。

林の中には青々としたバイケイソウの葉が沢山見えてきて、しばし休憩。この先も気持ちのいい広葉樹林で、緩やかな明るい道が続いています。

やがて右のカラマツ林の奥に向こうの山肌が見えて来ました。ピンクの点々がいっぱいなのは、きっとアカヤシオです。


バイケイソウ
【バイケイソウの若葉】
大持山分岐
【大持山分岐の見晴し台】

だんだん急な登りになり、見晴らしが良くなってきてピークに上がりました。ここが大持山と鳥首峠の分岐点。東側の展望が素晴らしく、倒木ベンチもあって休憩にいいところです。

大持山の山頂はこの少し先。ここからはやせ尾根で楽しい道になり、カタクリが一輪咲いていました。

7,8分で、大持山の山頂に着きました。
ベンチには年配のご夫婦が仲良く東側の山々を眺めています。

南西と北東方向の見晴しがよくて、西側に見えるのは酉谷山あたりでしょうか。似たような高さの山が並んでいます。

大持山
【大持山山頂から酉谷山方面】

大持山から小持山の間にアカヤシオが多く咲くらいしので、ここからが楽しみです。少し行くとアカヤシオの花がいくつか落ちていました。この稜線は1200m以上、蕾もあるかなくらいに考えていたので、ちょっと遅かったのかと心配になってきました。でも進んで行くと咲いている花もどんどん見えて来ました。よかった、よかった。

右に左に咲いていて、けっこう高い木もあります。小さなアップダウンがあって、見晴らしのいい所からはアカヤシオ越しに奥武蔵の山々が見渡せていました。今日はからっと晴れて、ほんとにいい気持ち。

武川岳〜伊豆ヶ岳
【奥は丸山〜刈場坂峠方面    手前は焼山〜武川岳】

道はますますヤセてきて露岩も多くなり、ちょっと通りにくい岩などもあって面白い道です。アカヤシオも随所に見られ、見かける度にカメラを向けるのでなかなか進みません。散り花もまだ鮮やかな色のまま。

小持山が近づくと更にアカヤシオも多くなり、花の向こうに武甲山や周辺の山がよく見えていました。


武甲山
【アカヤシオの向こうに武甲山】
アカヤシオ
【青空に映えるアカヤシオ】

見上げれば、優しいピンクが透き通るようにきれい。青い空がほんとに嬉しいです。

岩を回り込むと小持山の山頂でした。
狭い山頂ですがアカヤシオが咲いていて、正面には武甲山。北側の展望が素晴らしい山頂です。
周りには散ってしまった木もあるので、もう少し早い時期が一番の見頃だったようです。

小持山
【小持山 山頂】
小持山から
【小持山から見る武甲山】

ちょうど12時。正面の武甲山とアカヤシオを眺めながら、昼食タイムにしました。

今日は連休最終日だけれど、この晴天。人も次々到着しますが、殆どの人がしばし休んで武甲山へ向けて下りて行きました。

さて、私はどうしましょう。目の前の武甲山も魅力的ですが、見えている直登の道が何やら暑くて大変そう。せっかくアカヤシオが青空の下できれいに咲いているのだから、もう一度眺めたいなと、予定通り引き返すことにしました。

大持山と小持山の間は細かなアップダウンなので、また上下しながら戻ります。方向が変わるとアカヤシオも違って見えて、帰路も楽しい道です。

アカヤシオ咲く岩
【アカヤシオ咲く尾根】
大持山
【大持山への戻り】

こうして見ると大持山への登り返しも大変そうですが、歩いてしまえばすぐでした。



山頂に戻ると丸太ベンチが空いていたのでしばし休憩。爽やかな風が心地よく吹いていました。

更に5分。分岐の見晴し台に戻りました。空はまだまだ青く、今日は久し振りの快晴。気持ちよく鳥首峠へ向けて出発です。

ここの下りも、また短いながらも急坂。大持山から小持山の間は人も多くいましたが、こちらを歩く人は少ないようです。右側は雑木林で、ミツバツツジが咲いていました。

鳥首峠へ
【分岐から鳥首峠へ】
横倉山から
【横倉山から振り返り見る大持山】

急下りから登り返した所が横倉山のようで、奥多摩で見かけるあの手彫りの山名札が掛けられていました。なければ気づかず、通り過ぎてしまいそうな所です。

横倉山を過ぎると、広めの緩やかな尾根道になり、ブナの木が目立ってきました。立派な大木もあり、ミツバツツジもあちこち咲いて、このあたりは明るい林です。

尾根道
【ブナとミツバツツジの尾根道】
色いろいろ
【春の緑は色いろいろ】

小さな伐採地に出ました。向こうの山肌は緑いろいろで、モザイク模様のよう。この時期ならではのカラマツの青味がかった新緑もきれいです。

次の急下りで、窪みの広場のような所に出ました。ここがウノタワで、立派な道標がありますが、ちょっとヘン。鳥首峠への表示が右下方向に矢印で書かれているのですが、道は右上への登りです。

ウノタワ
【ウノタワ】
ブナ・ミズナラ
【ブナ・ミズナラ・ミツバツツジ】

新緑がきれいなカラマツ林を抜けると、短い岩の登り。ピークに上がって振り返ると武甲山や大持山が見えていました。

少し行くとブナの大木があり、柔らかな緑が一段と瑞々しく明るく輝いていました。その先もミツバツツジが咲いて気持ちのいい新緑林なので、そこでティータイム。


やがて左下からブルドーザーのような音が聞こえてきました。見れば、削られて白い山肌を晒した石灰岩採掘場が見えてきました。武甲山側からも採掘して、こちら側からも採掘していて・・・資源が必要とされる限り?山がある限り?いつまで続くのでしょう。

大持山分岐から細かなアップダウンを繰り返して鳥首峠に着きました。この峠もカタクリが咲くそうです。

小さな祠があるので今日のアカヤシオと青空に感謝して、ご挨拶。ここからは日陰の植林をただひたすら下るだけです。


鳥首峠
【鳥首峠】

沢を二度ほど過ぎて、やがて廃屋がいくつか見えてきました。私はこういう場所が大の苦手。今日はまだ太陽が燦々と当たっているので明るく大丈夫ですが、ここはガスった夕方など一人ではちょっと気味悪くて歩きたくない場所です。急いで通り過ぎました。


石灰岩処理工場
【下に石灰岩処理工場】

やがて作業用レール沿いになり、下に石灰工場が見えてきました。道標に従って迂回して抜け、林道に下り立ちます。


あとは名郷までまた車道歩き。白岩渓流園では、2,3組がバーベキューの準備をしていました。連休最終日なので、晴天でも静かなキャンプ場です。林道脇にはヒメウツギの白い花が枝垂れるようにたくさん咲いていました。大場戸橋を渡れば、朝通った道。こちらの大鳩園キャンプ場は人もまだ多く、川に入ったりして賑わっていました。



大持山〜小持山のアカヤシオはまだ蕾もあるかなくらいに思っていましたが、やや遅めだったので青空に誘われて予定より早めに行ってきて本当に良かったです。蕾はなかったものの充分きれい。優しいピンク色が青空に映えて、とてもきれいでした。



前回の燕岳    HOME    山域別    次回の畦ヶ丸