蕨山

わらびやま(1033m)


奥武蔵の県境尾根周辺の山にはアカヤシオが咲くそうです。
まだ見たことのないアカヤシオに会いに蕨山へ行くことにしました。


2008.4.29
(祝)
 名郷支尾根手前
ピーク
蕨山
1033m
蕨山
展望台
藤棚山藤棚林
ティータイム
大ヨケノ頭中登坂[さわらびの湯]
薄晴くもり 08:30着
 08:35発
09:25
09:30
10:25
10:35
10:50
11:00
11:05
12:10
12:3512:40
13:05
13:4014:05
14:10
15:00着
15:16発



蕨山へはアカヤシオの咲く頃の青空の日に行こうと思っていました。昨日の予報では今日は晴れ。朝は雲が多いけど、そのうち晴れると信じて出発。飯能駅7:35発の名郷行きバスは混むかなと思っていましたが、意外と空いていて空席もありました。


名郷
【名郷】

家を出る時は鳥首峠〜橋小屋ノ頭〜蕨山〜さわらびの湯の予定でしたが、名郷へ向かうバスから見る山々はガスがかかっています。空を見上げながら迷っているうちに疲れてしまい、今日は直登コースを行くことにしました。

終点で下車。鳥首峠への車道を見送り、立派なトイレで準備して出発です。

名栗川沿いに少し戻って蕨入橋を渡り、林道を進みます。この辺りはすっかり新緑。



20分くらいで林道は終わり、右手の登山道に入りました。植林の急登で確実に高度を上げ、最後は段々で上に出ます。

蕨入橋
【蕨入橋】
尾根
【尾根に上がる】

支尾根に上がると気持ちのいい雑木林になりました。相変わらず雲が多いけれど、ここからは淡い新緑が気持ちよく道も緩やかになりました。

足元にはフイリスミレが咲いていて、進むほどに多くなってきました。とても小さなスミレで、点々と咲いています。

アセビの木も多く、白い花を咲かせていました。途中ちょっと開けて伊豆ヶ岳や古御岳が見渡せる場所がありましたが、どんより曇り、霞んでいて残念。

アセビ道
【アセビの尾根道】
アカヤシオ
【アカヤシオ】

気持ちのいい尾根を進み、やがて岩っぽくなって来ると、足元にピンクの散り花を沢山見かけるようになりました。アカヤシオを見るのは初めて。この辺はもう遅かったようですが、先へ進むと咲いている花もちらほら見えてきました。

ミツバツツジは青味がかったピンクですが、アカヤシオは赤味がかった淡いもも色。花びらも円やかで、なんとも優しい雰囲気の花です。

周りを見れば、木立の中にけっこう咲いています。見かける度に写真に撮っているので、なかなか先へ進みません。橋小屋ノ頭経由だったらこの道は通らない訳で、直登コースにしてよかったなと思いました。

岩混じりのヤセ尾根で、好きな雰囲気の道です。何度も振り返りつつ、ゆっくり花を見ながら登って行きました。

アカヤシオ咲く林
【アカヤシオ咲く林】
手前ピーク
【山頂手前ピーク】

やがて蕨山の手前の小ピークに到着。
ベンチがありアカヤシオも咲いて休憩にいい所です。

周辺にもアカヤシオは咲いていますが、曇っているので上に向けてデジカメで撮ると真っ暗。

芽吹いたばかりの木立の道を急登して稜線に出ました。ここが蕨山の1033m点。

右へ行けば最高点を通って逆川乗越へ、左は蕨山展望台(山頂標識あり)への分岐です。

最高点はすぐなので行ってみましたが、樹林に囲まれ展望なし。ベンチだけが寂しく置かれていました。先へは防火帯のように広い道で片側植林。引き返して蕨山展望台へ向かいました。

蕨山
【蕨山 1033m点】

分岐からすぐで、蕨山展望台に着きました。山頂の標識があり展望版やベンチもあるのでここが通称「蕨山山頂」のようです。15,6人が昼食中でした。
山頂のアカヤシオはちょうど満開。蕾はないものの花がいっぱいできれいです。この頃から空もだんだん明るくなり、弱いながらも光も差してきて嬉しくなりました。伊豆ヶ岳と古御岳もうっすら見えています。


伊豆ヶ岳方面
【伊豆ヶ岳方面】

蕨山のアカヤシオ
【蕨山のアカヤシオ】

さっきの分岐方面には、武甲山と一昨日登った武川岳がうっすら見えていました。すっきり晴れていれば、蕨山も展望のよさそうな山です。


分岐方面
【振り返り見る分岐方面】
蕨山 展望台
【蕨山 展望台】

柔らかな日差しが気持ちよく、アカヤシオを眺めながらゆっくりお昼にしているうちに、山頂にいた人たちは次々出発して行き、木の下に一人いるだけになりました。潮が引くように静かになった山頂。せっかくなので、もうしばらく寛ぎタイムです。

さて、帰りは金比羅尾根を下ります。最初は急下り。
片側雑木で、こちらにもアカヤシオが咲いていますが東面なので散り花も多く、残念です。

やがて全体が気持ちのいい雑木林になりました。
もう誰も通らず、静か。
小鳥の囀りだけが聞こえます。


藤棚山へ
【藤棚山へ】
藤棚山
【藤棚山】

緩やかな登りで藤棚山の山頂に着きました。気持ちのいい芽吹きの林で、振り返れば木々の向こうに蕨山が見えています。

しかし、ここは倒木が多く大きな枝が散乱。昨年9月の台風にしては、キズが新しい。最近、強風の日があったかしら。


この下りも左は植林ですが、右側は雑木林。
淡い新緑にミツバツツジが下まで続き、柔らかな木漏れ日が
降りそそぐ静かな林には小鳥も囀って、なんて気持ちいいんでしょう。
予定を大幅短縮したので時間はいっぱい。ゆっくりティータイムにしました。

ミツバツツジ咲く雑木林
【藤棚山の西斜面はミツバツツジ咲く雑木林】

そろそろ出発。道はだんだんやせ尾根になり、アカヤシオの散り花もまだ所々見られます。尾根伝いの道には斑入りフモトスミレがひょろひょろといっぱい咲いていました。


尾根道
【アカヤシオは散り、ミツバツツジの咲く尾根道】
林道
【右下に林道  淡い新緑がきれい】

緩やかな道が続き、右下に林道が沿うように見えてきました。新緑が明るく、濃淡の色彩がきれいです。

やがて大ヨケノ頭に到着。標識がなければちょっとしたピークという感じで、右下へ落合への道標がありました。この辺りもアカヤシオが咲いていた様子で萎れた花が落ちていますが、今はミツバツツジがきれいです。

大ヨケノ頭
【大ヨケノ頭】
中登坂
【中登坂】

大ヨケノ頭から下って林道を横断。すぐ向かいに登山道が続いています。



緩やかな上下で中登坂。少し先は小笹の広がる雰囲気のいい林でした。

右手植林の奥、ヤマザクラなど咲く下には小さなダム湖の名栗湖が見えていました。

足元にはスミレも多く、今日は色々なスミレを見ました。普通に見られる丸葉のタチツボスミレの近くに、花はタチツボスミレだけれど葉の長いスミレが咲いています。更にその横には、葉が同じだけれど花が違うスミレも咲いている。
スミレは種類が多くて、私には難し過ぎ・・・
名前は分からないけど、それぞれに、可愛いスミレでした。

名栗湖
【右下に名栗湖】


斑入りフモトスミレ

紅色フモトスミレ?

アケボノスミレ

長葉のタチツボスミレ?

?スミレ


金比羅神社跡
【金比羅神社跡  鳥居】

金比羅山の巻き道に差し掛かったので、ちょっと上に行ってみました。が、山頂は展望もないただの植林ピークでした。

後はずっと植林の下り。途中に金比羅神社跡地があって、小さな祠と鳥居がありました。今日の無事と、アカヤシオに会えたことに感謝してご挨拶。


下った龍泉寺の墓地の横から車道に出れば、目の前がさわらびの湯バス停です。晴れの予報の祝日なので人もいっぱいと思っていましたが、車で来る人が多いようで、ここ始発のバスは空いていました。



蕨山は往路は岩っぽい急坂、帰路は緩やかな尾根道で、どちらもいい雰囲気の道でした。初めて見たアカヤシオは、優しい色のたおやかな雰囲気の花でした。比較的短いコースで、ちょっと朝が遅くなった日でも行けそうないい山なので季節を変えてまた歩きたいと思います。


 蕨山の花々



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