三国山稜

たちやま(1340m)・おおほらやま(1385m)・みくにやま(1326m)・てっぽうぎのあたま(1291m)


神奈川・静岡・山梨の県境に沿って、緩やかなブナの山並みが続く三国山稜。
明るい春の陽射しに、白く輝くブナ林の雪道を歩いてきました。


2008.3.8
(土)
 [籠坂峠]立 山アザミ平大洞山三国山三国峠鉄砲木ノ頭パノラマ台[三国山入口]
快晴 08:45発09:40
09:50
10:1010:55
11:05
12:05
12:30
12:4513:05
13:50
14:10
14:30
14:50着
15:08発



御殿場駅8:10発の河口湖行きバスに乗って、籠坂峠で下車。降りたのは単独男性一人と私だけでした。すぐ横から延びる公園墓地への道は2月の雪が残っていたようですが、昨夜降った雪が更に積もって見た目はきれいな雪道になっていました。靴跡はなく、タイヤの跡が一台分あります。墓地のトイレは地図の記載通り3月末まで使用禁止になっているようでした。登山口へ向かいながら振り返ると、墓地の先に富士山がすっきり見えていました。車で来た人は、お墓参りではなくて登山者だったようでここからは一人分の靴跡があります。


春の雪
【木々には春の雪】

前回来たとき新緑のトンネルだった道は、雪の積もった枝のトンネルになっていました。

雪が降っても3月。陽射しはすっかり春めいて、清々しい林の中で小鳥の声が聞こえます。

20分ほど行くとあざみ平と立山との分岐です。今回は立山へ寄って行くので右へ進みました。

今までの歩きやすい道と違って、この道は山の窪みに沿ってつけられた道で、雪の吹き溜まりになっています。古いトレースもあり、だいぶ融けたとはいえ時々ズボズボと潜ってヨロヨロ。誰もいないので安心。可笑しくて一人で笑いながら進んで行きました。

立山へ
【片足幅のズボズボ道】
立山
【立山 山頂】

緩やかな登りがけっこう長く30分ほど続き、やがて畑尾山との分岐に出ました。

右へ5分ほど行った所に立山の札が掛かっていましたが、樹林の中の平坦地で山頂という雰囲気ではありません。地図によれば少し先に展望のいい所があるようです。

行ってみると狭いながらも木々が途切れ、富士山のすっきりした姿が見えていました。朝の富士山は本当に素晴らしい。

富士山
【富士山すっきり】
畑尾山
【畑尾山 山頂】

分岐に戻り、緩やかな登りで畑尾山に着きました。赤い看板もあって雰囲気は立山と同じです。葉の茂る頃なら緑いっぱいで展望のない森も、今は透けた林から富士山が見えていました。

少しの下りでアザミ平への道と合流しました。
左奥に見えているのが大洞山。

アザミ平
【アザミ平 】
山中湖方面
【アザミ平から見る山中湖方面】

広いアザミ平は雪の原になっていて、山中湖方面へちょっと寄ってみると青い湖面が見えていました。


アザミ平から少し登って振り返ると素晴らしい展望。
優しい雰囲気の畑尾山と富士山が見え、
南アルプスも春霞にうっすら見えています。

畑尾山と富士山
【畑尾山と富士山  右に南アルプス】

この先は素晴らしいブナの林。大木もあって、個性的な木々を見上げながら歩いて行きました。

振り返ればいつも富士山がいて、見守ってくれているような気持ちです。


ブナ
【ブナ大木と富士山】
倒木の根
【衝立のような倒木の根】

あの衝立のような倒木の根がある曲がり角に来ました。冬にみれば枯れた倒木に見えますが、春になれば一斉に葉が萌え出し、生き生きした木になります。地に着いたわずかな根だけで生きている素晴らしいカエデ。今年も元気でいて欲しいです。

明るい雪道を進むと、向こうに大洞山が見えて来ました。春は緑に包まれて見通しのない道ですが、冬は木々が透けてよく見える。

大洞山へ
【大洞山へ明るい雪道】
大洞山
【大洞山 山頂】

大洞山の山頂です。道標がなければ気づかないほど緩やかな山頂。今日は富士演習場のドーンという音がないのでほっとします。ここからも富士山。

この先もずっと緩やかな散歩道。
ブナの大木を見上げながら、明るい春の陽射しをいっぱい浴びて雪道を歩くのは、ほんとにいい気持ち。

ブナ林
【春の陽射しが燦々】

楢木山と思われるあたりで、初めて人に行き交いました。今日は快晴ですが、この山稜は静かです。気がつくと雪が古く(?)なって、靴跡も多くはっきりしてきました。昨日の雪は、このあたりには降らなかったのでしょうか。


づな峠
【づな峠 道標】

この三国山稜から不老山にかけては、麓にお住まいの方が作られた愛情いっぱいの名物道標が随所に立てられています。欣求ベンチは雪に埋もれているのか、気づかずに通り過ぎ、づな峠に着きました。

緩やかな登りになって、右手に愛鷹山塊がうっすら見える所を過ぎれば三国山もすぐです。

木々に囲まれた三国山に着きました。
やはりこの辺は雪が降ってないようで、ベンチは乾いていました。今日は鉄砲木ノ頭でゆっくりしようと思うので、ここではミニランチタイム。

東へ真っ直ぐ進む道は明神峠へ向かう道。ここもいつか日の長い季節に歩いてみたいけど、今日はまた北へ下ります。

三国山
【三国山 山頂】
鉄砲木ノ頭
【木々に透ける鉄砲木ノ頭】

北面は雪がいっぱいですがアイスバーンというほどではありません。向こうに見える鉄砲木ノ頭のカヤトの斜面を見ながらザクザク下って行きました。

車道に下り立った所が三国峠。
すぐ向かいの道に入って、左手に見える富士山を眺めながら枯れススキの原っぱを登って行きました。

ススキ道
【開放的なススキ道】

鉄砲木ノ頭の山頂に着きました。富士山はまだきれいですが南アルプスはすっかり霞んでいました。今歩いてきた三国山稜が、ゆったり長く広がっています。木のない山頂でもまだ雪が残っていますが、雪が融けている部分も火山砂礫の地質らしく、ぬかるんでいませんでした。粒状に纏まったザラザラ土になっていて、水はけがいいようなので草も生えないのでしょうか。


山頂には山中諏訪神社奥宮が奉られてるのでお参りし、
囲いの石に座らせていただいて二度目の昼食タイム。
誰もいない山頂で富士山を眺めながら長いことゆっくりしていました。

鉄砲木ノ頭山頂から
【鉄砲木ノ頭山頂から  緩やかな稜線の三国山稜と富士山】

北西側は大平山から石割山の稜線。奥に見えるのは御正体山と道志の山々。
ずーっと右手には丹沢もすっきり見えていて、稜線近くはまだ白いままでした。

大平山〜石割山〜御正体山
【大平山〜石割山〜御正体山】

ススキの原
【下まで続くススキの原】

帰りは富士山を見ながら、枯れススキの中を山中湖へ向けて下って行きます。広い斜面には、あちこちに踏み跡の筋が出来ていました。

下のパノラマ台には駐車場やトイレ、ベンチがあり、ここでもバスの時間調整でゆっくりしました。


あとは車道と近道を通ってバス停へ向かいます。以前は「東電寮入口」だった停留所は「三国山ハイキングコース入口」という名前に変わっていました。15:08発のバスは旭日丘に15:15着。15:18発の御殿場行きに乗り換えて帰路につきました。



雪の残る三国山稜は、春の陽射しがいっぱいの明るいブナ道でした。なだらかで歩きやすい低山なのに、思いのほか人も少なく静かな散歩道を楽しめました。帰りに籠坂峠の墓地の近くで一人ぽつんとバスを待つのはイマイチ気が進まなかったので今回もこのルートでしたが、次回は逆ルートで歩いてみようかなと思います。



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