神奈川・静岡・山梨の県境に沿って、緩やかなブナの山並みが続く三国山稜。
明るい春の陽射しに、白く輝くブナ林の雪道を歩いてきました。
2008.3.8 (土) | [籠坂峠] | → | 立 山 | → | アザミ平 | → | 大洞山 | → | 三国山 | → | 三国峠 | → | 鉄砲木ノ頭 | → | パノラマ台 | → | [三国山入口] |
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快晴 | 08:45発 | 09:40 09:50 | 10:10 | 10:55 11:05 | 12:05 12:30 | 12:45 | 13:05 13:50 | 14:10 14:30 | 14:50着 15:08発 |
御殿場駅8:10発の河口湖行きバスに乗って、籠坂峠で下車。降りたのは単独男性一人と私だけでした。すぐ横から延びる公園墓地への道は2月の雪が残っていたようですが、昨夜降った雪が更に積もって見た目はきれいな雪道になっていました。靴跡はなく、タイヤの跡が一台分あります。墓地のトイレは地図の記載通り3月末まで使用禁止になっているようでした。登山口へ向かいながら振り返ると、墓地の先に富士山がすっきり見えていました。車で来た人は、お墓参りではなくて登山者だったようでここからは一人分の靴跡があります。 |
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前回来たとき新緑のトンネルだった道は、雪の積もった枝のトンネルになっていました。
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20分ほど行くとあざみ平と立山との分岐で、今回は立山へ寄って行くので右へ進みました。
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緩やかな登りがけっこう長く30分ほど続き、やがて畑尾山との分岐に出ました。
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行ってみると狭いながらも木々が途切れ、富士山のすっきりした姿が見えていました。朝の富士山は本当に素晴らしい。 |
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分岐に戻り緩やかな登りで畑尾山に着きました。赤い看板もあって雰囲気は立山と同じです。葉の茂る頃なら緑いっぱいで展望のない森も今は透けた林から富士山が見えていました。 |
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少しの下りでアザミ平への道と合流しました。 |
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広いアザミ平は雪の原になっていて、山中湖方面へちょっと寄ってみると青い湖面が見えていました。 |
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アザミ平から少し登って振り返ると素晴らしい展望。
【畑尾山と富士山 右に南アルプス】 |
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この先は素晴らしいブナの林。大木もあり個性的な木々を見上げながら歩いて行きました。
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あの衝立のような倒木の根がある曲がり角に来ました。冬にみれば枯れた倒木に見えますが、春になれば一斉に葉が萌え出し、生き生きした木になります。地に着いたわずかな根だけで生きている素晴らしいカエデ。今年も元気でいて欲しいです。 |
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明るい雪道を進むと、向こうに大洞山が見えて来ました。春は緑に包まれて見通しのない道ですが、冬は木々が透けてよく見える。 |
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大洞山の山頂です。道標がなければ気づかないほど緩やかな山頂。今日は富士演習場のドーンという音がないのでほっとします。ここからも富士山。 |
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この先もずっと緩やかな散歩道。
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楢木山と思われるあたりで、初めて人に行き交いました。今日は快晴ですが、この山稜は静かです。気がつくと雪が古く(?)なって、靴跡も多くはっきりしてきました。昨日の雪は、このあたりには降らなかったのでしょうか。 |
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この三国山稜から不老山にかけては、麓にお住まいの方が作られた愛情いっぱいの名物道標が随所に立てられています。欣求ベンチは雪に埋もれているのか、気づかずに通り過ぎ、づな峠に着きました。
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木々に囲まれた三国山に着きました。 |
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北面は雪がいっぱいですがアイスバーンというほどではありません。向こうに見える鉄砲木ノ頭のカヤトの斜面を見ながらザクザク下って行きました。 |
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車道に下り立った所が三国峠。
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鉄砲木ノ頭の山頂に着きました。富士山はまだきれいですが南アルプスはすっかり霞んでいました。今歩いてきた三国山稜が、ゆったり長く広がっています。木のない山頂でもまだ雪が残っていますが、雪が融けている部分も火山砂礫の地質らしく、ぬかるんでいませんでした。粒状に纏まったザラザラ土になっていて、水はけがいいようなので草も生えないのでしょうか。 |
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囲いの石に座らせていただいて二度目の昼食タイム。 誰もいない山頂で富士山を眺めながら長いことゆっくりしていました。 【鉄砲木ノ頭山頂から 緩やかな稜線の三国山稜と富士山】 |
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北西側は大平山から石割山の稜線。奥に見えるのは御正体山と道志の山々。
【大平山~石割山~御正体山】 |
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帰りは富士山を見ながら、枯れススキの中を山中湖へ向けて下って行きます。広い斜面には、あちこちに踏み跡の筋が出来ていました。 |
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雪の残る三国山稜は、春の陽射しがいっぱいの明るいブナ道でした。なだらかで歩きやすい低山なのに、思いのほか人も少なく静かな散歩道を楽しめました。帰りに籠坂峠の墓地の近くで一人ぽつんとバスを待つのはイマイチ気が進まなかったので今回もこのルートでしたが、次回は逆ルートで歩いてみようかなと思います。 |