石老山・嵐山

せきろうざん(694m)・あらしやま(405m)


相模湖南岸の石老山は、低山ながらも丹沢や富士山などの眺めのいい山です。
続く大明神展望台からは、高尾山稜が一望できる手軽なハイキングコース。
今回は、まだ行ったことのない嵐山を通って帰りました。


2008.3.2
(日)
 [石老山入口]顕鏡寺融合平
見晴台
石老山大明神
展望台
箕石橋鼠坂
歩道橋
嵐山相模湖駅
晴れ 08:1508:45
08:50
09:20
09:25
09:55
10:50
11:25
11:45
12:1512:3013:40
14:05
14:35着
14:43発



相模湖駅8:04発ピクニックランド経由三ヶ木行きに乗って、石老山入口で下車。しばらくは南へ真っ直ぐ車道歩きです。途中の畑にはロウバイが少し咲き残っていました。20分ほどで登山口の大きな看板があり右の階段へ。相模病院の前を進んで行くと、杉林の中、苔むした大岩が現れてきます。「屏風岩」「仁王岩」「駒立岩」「文殊岩」など、それぞれに名前が付けられ説明版が置かれていました。 今の時期は苔も乾燥していましたが、シャガの葉が多いので花の咲く頃は苔もしっとりして趣のある参道になりそうでした。


顕鏡寺
【顕鏡寺】

露出した根が蛇のように見えるという蛇木杉と、県の名木100選に選ばれたという樹齢400年のイチョウが立つ山門に着きました。本堂の右下に立派なトイレがあります。本堂にお参りして出発。

寺宝の虚空蔵尊が安置されているという立派な岩窟をのぞきつつ上へ。

岩窟
【岩窟】
奇岩
【大岩いっぱいの道】

この先も謂れのある大岩がいくつかあって、最後の「八方岩」は東南方面が開け、見晴らしも少しよくなっていました。

植林の道を進んで行くと、融合平見晴台に着きました。凍結してツルツルの雪が少し残っています。
相模湖や陣馬山、生藤山がよく見えていました。左奥は奥多摩の防火帯の山頂。うっすら白く雪が残っています。

融合平見晴台
【融合平見晴台】
蛭ヶ岳
【蛭ヶ岳方面】

緩やかな植林が続き、石老山 山頂に着きました。はじめに目につくのが丹沢方面で、蛭ヶ岳や白馬尾根の白馬の雪形がよく見えています。

手前に延びているのは袖平山から焼山でしょうか。こうして見るとなかなか立派で、自然林も多そうな感じです。

晴れとはいえ春霞なので富士山はどうかなと思っていましたが、大室山の横にとりあえず見えていたのでよかったです。ここから見る大室山は御正体山に似ているなと思いました。

昨日より寒いという予報で気温は7度ですが、風もほとんどなく陽射しはいっぱいなので、さほど寒くありません。まだ早い時間ですが、富士山を見ながらベンチで昼食タイム。

石老山から
【石老山から富士山】
日溜り道
【日溜り道】

食後は大明神展望台へ。片側が雑木の陽だまり道を進んで行くと、所々にベンチもあります。

途中にある大明神山には小さな祠やベンチがあって、北東側が開けています。城山方面がよく見えていました。

大明神山
【大明神山】
大明神展望台
【大明神展望台】

まもなくで展望台に着きました。
今日は春霞のわりに北側の遠望は利いて、生藤山の先、三頭山の右には鷹ノ巣か七ツ石らしい山が、左には飛竜山か唐松尾山あたりの山が見えています。山頂付近の雪が残って白く見えていました。

ここでもゆっくりティータイム。

目の前には陣馬山~景信山~城山~高尾山の高尾山稜がきれいに見渡せ、相模湖を走る遊覧船が見えています。

このあとは相模湖の東端に見えている小高い嵐山へ向かうことにします。

城山方面
【城山方面】

松ボックリの落ちている道を下って行き、植林を抜けると林道に出ました。キャンプ場の手前には左側に小さな階段があって上にトイレがあります。車道に出て、道なりに進めばピクニックランドのバス停ですが、その手前にかなり古びた道標があって、消えそうな文字で左へ嵐山を指していました。


鼠坂
【鼠坂歩道橋】

左の細い道を行くと鼠阪歩道橋があり、ここを渡れば嵐山登山口のようです。

歩道橋を渡ってすぐ右の道へ入って行くと、畑道になりました。足下にはオオイヌノフグリやナズナが咲いていて、暖かな春の雰囲気。

畑道
【春の畑道】
オオイヌノフグリ
【ナズナとオオイヌノフグリ】

オオイヌノフグリ・・・
春の空を映したような、きれいな水色の花。こんな可憐な春告花にとんでもない名前をつけたものです。
違う名前に変えてあげたいと思う人は沢山いることでしょうね。

のどかな畑の斜面を相模湖など見ながら登って行きました。梅はまだ咲いていません。今年の春は遅いです。

相模湖
【相模湖方面】
常緑樹
【広葉樹・常緑樹・杉などなど】

すぐ右にはピクニックランドの駐車場がありランドの縁を進んで行きます。畑の上からは山腹を巻くようになりました。

ヤブツバキやアオキなど常緑樹の先は杉の下りになりどんどん下って行きます。何度か木橋も渡り、このまま車道に出てしまうのではと思うほど下って行くと、本当にすぐ下に車道が見えてきました。途中に道標はあるものの、この道は地図のルート以上に大きく迂回しているようです。

やがて登り返しになり、今度は竹林が現れて来ました。そこを過ぎると向こうに嵐山らしき山が見えてきて、山頂には円柱形の鉄塔が立っています。展望台が出来たのかと期待しました。


嵐山へ
【嵐山が見える】
木橋
【木橋も多い】

昔に東海自然歩道として整備された道のようで苔むした木橋や壊れた道標が立っています。

次は気持ちのいい雑木林になり、やがて嵐山の尾根に出ました。そこからは緩やかな道です。

雑木道
【雑木道】

産霊宮水上神社の赤い鳥居が立つ嵐山の山頂に着きました。小広い山頂の南側には、何やら電気設備のような建物がいくつもあってイマイチ風情なく、さっき見えた鉄塔は登ることは出来ませんでした。


嵐山
【嵐山から城山方面】

北側は木立の間から小仏城山方面が見えます。
西側は相模湖が見下ろせ富士山も見えるそうですが、この時間はもう霞んでいました。

あとは駅まで下るだけ。風もなく暖かなので、傾いたベンチに腰掛け、ゆっくりティータイムにしました。

下りは真っ直ぐな一本道で、かなりの急下り。最後は植林を下って車道に出ました。城山からの帰りに通る車道で、左へ進みダムを渡って上に進めば相模湖駅もすぐです。

登山口
【嵐山登山口を振り返る】

春霞みの空だったので石老山からの富士山はあまり期待していませんでしたが、うっすらでも見えたのはラッキーでした。鼠坂から嵐山への道は誰にも会わず、ちょっと寂れた風情でしたが常緑樹、落葉樹、杉林、小さな沢の木橋や竹林、明るい雑木林と変化に富んだ道でした。



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