北八ツ散策 しらびそ小屋


平成20年2月10日〜11日


以前から、冬のしらびそ小屋に泊まってみたいと思っていました。
翌日は快晴!中山峠周辺を散策して素晴らしい展望を楽しみました。


2008.2.10(日) 松原湖駅稲子湯ゲート登山口こまどり沢しらびそ小屋
晴れ 11:37着
 11:45発
12:00
12:25
12:4513:2013:55
1405
14:35泊



高尾駅7:26発の小淵沢行きはガラガラ。連休初日の昨夜の雪で、車窓の外は雪国のようになっていました。特に藤野辺りまでは近くの山々も霧氷で真っ白、どんより曇った空ですが明るい景色です。大月を過ぎると山々の霧氷はなくなってきました。


南アルプス
【勝沼ぶどう郷から見る南アルプス】

笹子トンネルを過ぎると青空が広がって来ました。勝沼ぶどう郷が近づくと南アルプスが楽しみ。
今日は霞んでいましたが、白い稜線がうっすら見えて来ました。

韮崎駅を過ぎると甲斐駒もどんどん目の前に迫ってきます。穴山駅を過ぎると甲斐駒が間近。一段ときりっとした姿です。

甲斐駒ケ岳
【車窓から見る甲斐駒ケ岳】

何度も特急の通過待ちをしつつ、各駅停車の景色を楽しみながら約3時間。ようやく終点に着きました。
小淵沢駅10:35発の小海線に乗り換え。途中の別荘地の林には、沿線間近までカモシカが下りて来ていました。何頭ものグループがあちこちにいて、あっという間に通過する列車を慣れた目で見つめています。

清里を過ぎると野辺山。八ヶ岳もだんだん横に大きく広がって見えてきて、鉄道最高地点を通過。野辺山高原の向こうには、八ヶ岳全体の白い山並みが素晴らしい!


JR鉄道最高地点
【JR鉄道最高地点】

八ヶ岳
【車窓から見る八ヶ岳】

雪景色の列車の旅は松原湖駅で終わり。駅前にはしらびそ小屋の車が待っていてくれました。バスのない時期、宿泊予約をすると駅まで迎えに来てくれるそうで、とても助かります(700円)。乗ったのは、中高年夫妻と私の3人だけでした。今日の宿泊者は20人くらいとのこと。人気の小屋なので冬でも週末は人が多いようですが、昨日よりは少ないそうです。


稲子湯
【稲子湯】

稲子湯に到着。簡単なお昼を食べてから出発しました。昨夜も大分積もったようですが、今朝下山して来た人たちのおかげで、しっかりトレースがついていて助かりました。

唐沢橋の駐車場には7,8台の車があり、帰り支度の人達もいました。やはり車で来る人が多いようです。

登山口に着き、小さな沢の雪橋を渡って林の中へ。雪は1mくらいあります。

登山口
【登山口】
カラマツ林
【カラマツ林の雪道】

カラマツ林の雪道はトレースがあるとは言えサラサラで、三歩進んでキュルルと一歩滑るようなところもあって、結構つま先に力が必要。途中でアイゼンを着けました。冬の八ヶ岳を登る訳ではないので6本で十分、着ければやはり歩きやすい。

途中のこまどり沢で休憩。「みどり池、はっても30分」と書かれた可愛い手作りプレートが木に掛けられていました。この先は短いながらも急登です。ここまでにも数グループが下りて来ました。

こまどり沢
【こまどり沢】
硫黄岳
【テント場から見る硫黄岳】

緩やかになると林の中にも光が差し込んできて、やがてテント場横に出ました。左手にはすっきりとした硫黄岳が見えています。

後日、このテント場にはsanaeさん夫妻のテントがあったことが分かりました。翌日は硫黄岳を望みながら野天風呂を楽しまれたそうです。

すぐ先のしらびそ小屋に着きました。軒下には氷柱がいっぱい、懐かしいような小屋です。

しらびそ小屋
【しらびそ小屋到着】
天狗岳とみどり池
【天狗岳とみどり池】

みどり池は一面真っ白です。
池から見る天狗岳はすっきり。
明日もきれいに晴れてくれますように。


小屋の中にはけっこう人がいました。受付を済ませ、ほっとしていると熊笹茶とかりんとうが出されました。この小屋は夏でもストーブが焚かれ、お茶とかりんとうでもてなしてくれる温かみのある小屋です。

一息ついて外に出てみました。みどり池は中まで歩けるようです。が、とにかく柔らかい粉雪。足跡をたどっても、ズボズボと腰の辺りまでもぐって可笑しい。

普段は撮ることの出来ない、みどり池の中から見るしらびそ小屋。
大きく枝を広げるダケカンバ。小屋と同じ年を重ねてきたという小屋のシンボルです。


しらびそ小屋
【みどり池から見るしらびそ小屋】

ストーブの傍で、常連さんたちの楽しいお話に耳を傾けているうちに夕食の時間。食前酒に、にごり酒が出ました。あっさりした飲み心地で、下戸の私も美味しく頂きました。ヤーコンの天ぷらや馬刺し、アジのフライやツナキャベツ、手作り餃子、奴豆腐、その他の美味しい夕食です。


上弦の月
【天狗岳の上に上弦の月】

食後、小屋の奥さんの「上弦の月がきれいですよ。」の声に、慌てて外へ飛び出しました。

天狗岳のシルエットの上、厳冬の夜空に鋭い三日月が燦然と浮かんでいます。
凛と輝いていて、素晴らしい!
寒さも忘れて、しばし見つめていました。
何とか写真をと思っても私のカメラじゃ三日月とは程遠く、ピンボケで本当に残念。


更に8時頃になると、今度は星空が素晴らしい。北アルプスなどの稜線では、下界周辺の明るさがあるので漆黒の闇にはならないけれど、北八ツの黒い森から見上げる空はまさに星降る夜空。星屑という言葉はありきたりだけれど、本当に星屑のようにいっぱいです。
トイレは新館にあるバイオトイレ。前回は灯りがなかったのでヘッデンが必要でしたが、今回は灯りがついていました。蛇口の水は沢から引いてきた水でしょうか、凍らないように一日中流れています。

小屋には、白内障になってしまったという全盲のお姉さんラッキーと、保健所で処分されそうになったけどイケメン君だったので奥さんが譲り受けてきたという弟分キチ(大吉)という犬が仲良くいます。

お気に入りの常連さんが来ると尻尾振り振り嬉しそう。じっと餌を待つ後ろ姿がとっても可愛いでした。


ラッキーとキチ
【ラッキーとキチ】

寝場所は途中で人が増え変更になったので、すぐ上の屋根裏部屋になり、お気に入りの場所になりました。勿論布団は一人一枚です。数年前に泊まった縞枯山荘ではとんでもなく寒い思いをして、冬の八ヶ岳は大変だと思っていましたが、この小屋では暖かく休むことが出来ました。朝の天狗岳、赤く染まってくれますように・・・



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