鎌倉アルプス

おおひらやま(159m)


鎌倉北部を取り囲む低山の天園ハイキングルートは、鎌倉アルプスとも呼ばれています。
大平山から少し下った所にある獅子舞の谷は、紅葉もきれいらしいので行って来ました。


2007.12.9 (日)
快晴
 北鎌倉駅建長寺半僧坊大平山天園茶屋獅子舞(瑞泉寺)鶴岡八幡宮鎌倉駅



何かと忙しかった11月後半に風邪を引いてしまい、高い山はちょっと控えたいところですが、今日は穏やかそうな晴天。地域の朝の用事を済ませて、久し振りに鎌倉あたりを散策することにしました。藤沢と大船で乗り換え、横須賀線の北鎌倉駅で下車。たくさんの人が降りました。この辺りは紅葉も見頃で、駅すぐ隣の円覚寺のもみじもきれいに紅葉しています。少し先で明月院への道を左に見送り、真っ直ぐ進んで建長寺に向かいました。

拝観料300円を払って、建長寺から入ります。わが国最初の禅の専門道場とのことで、国宝の梵鐘や樹齢730年以上のビャクシンなど見ながら仏殿でお参りして境内を進みました。

真っ赤なもみじの紅葉が日に透けてとても鮮やかです。回春院分岐では真っ直ぐ進みます。この辺りも紅葉がきれいでした。


建長寺 三門
【建長寺 三門】

建長寺
【建長寺 法堂と紅葉】

半僧坊へ
【回春院分岐 半僧坊へは真っ直ぐ】

鳥居の先、きれいに黄葉した大銀杏の横から半僧坊への石段を上がって行きます。上にはカラス天狗像がいっぱい。お堂の先の細い石段を上がって行くと勝上献展望台で、富士山は霞んでいて山頂がうっすら見える程度、ちょっと残念でした。下に建長寺の境内がよく見えます。


半僧坊の紅葉
【半僧坊の紅葉】

鴉天狗
【鴉天狗】

勝上献展望台近くのクスノキの大木が立つ所で明月院からの道と合流し、ここから尾根伝いの天園ハイキングコースを歩きます。常緑樹が多く、苔むした岩や十王岩など所々開ける展望台から周辺の景色を眺めつつ、大平山へ。このルートは小さな子供も歩けるコースなので、家族連れも多いです。今日もたくさんの人が来ていました。すぐ左はゴルフ場で、クラブハウスが以前よりずいぶん大きな建物になっていました。右側には鎌倉の街並みが見えます。


天園ハイキングルート
【天園ハイキングルート】

大平山
【最高峰の大平山】

大平山から下って少し行くと「天園峠の茶店」と「天園休憩所」があります。その先の展望岩からは下に獅子舞の谷が見え、イチョウの黄葉がきれいです。


天園茶屋
【天園茶屋の先に展望岩】

獅子舞のイチョウ
【展望岩から見る獅子舞の紅葉】

天園休憩所を回り込んだ先の分岐で、一旦天園ハイキングコースから外れ、右へ下って獅子舞へ寄ることにします。滑りやすい段状の道を下って行くと、きれいな紅葉が見えて来ました。下にイチョウの落ち葉が広がって、黄色の絨毯のよう。以前は紅葉の穴場だったそうですが、今は人気の場所のようで人もいっぱいです。


イチョウ落ち葉
【獅子舞のイチョウ落ち葉】

獅子舞
【人もカメラマンも多い】

イチョウの大木もありますが、カエデも多く、日の差し込む林は紅葉も鮮やかで素晴らしい。


獅子舞の紅葉
【カエデの紅葉】

紅葉
【鮮やかな紅葉】

イチョウに沿った道なので、地面の黄葉が続きます。このまま下まで行ってしまうと亀ヶ渕に出てしまうので、また色とりどりのカエデを見上げながら今来た道を戻り登って行きました。


紅葉
【イチョウの落ち葉と紅葉】

カエデ
【色とりどりのカエデ】

さっきの分岐に戻り、瑞泉寺方面へ向かいました。クスノキの大木などの道を進んで行くと、鎌倉時代の横穴式墳墓のやぐら群が見えて来ました。方形の空間には石仏や供養塔が安置されていたそうですが、現在はなくなっているやぐらも多いです。常緑樹の多い尾根を進んで行くと、明王院・浄妙寺分岐で右に下れば瑞泉寺の前に出ます。


やぐら群
【左にやぐら群】

瑞泉寺へ
【瑞泉寺へは右へ】

瑞泉寺入口手前の狭い小道に出ました。今日は瑞泉寺には寄らずにこのまま駅へ向かいます。獅子舞の谷から流れて来る二階堂川に架かる通玄橋の手前はイチョウの黄色に染まっていました。鎌倉宮の先を更に進み、右手の鶴岡八幡宮にちょっと寄って駅へ向かいました。


通玄橋手前
【通玄橋手前、水路のイチョウ落ち葉】

鶴岡八幡宮
【鶴岡八幡宮】

鶴岡八幡宮の池
【鶴岡八幡宮入り口の池もきれい】

太鼓橋の池もきれいに紅葉しています。鎌倉彫や民芸品のお店など見ながら鎌倉駅へ向かいました。



天園ハイキングコースは歩いたことがありましたが、獅子舞は初めてでした。数日前に地元のテレビでも紹介されたようで、たいへんな人出でびっくりしました。常緑樹の多い鎌倉でもこの辺りは広葉樹が多く、瑞泉寺にかけて紅葉谷と呼ばれているようです。



前回のヨモギ平・三ノ塔   HOME    山域別    次回の経ヶ岳・仏果山