ヨモギ平・三ノ塔

よもぎだいら(970m)・さんのとう(1204m)


ヨモギ尾根は三ノ塔の北東に延びる静かな尾根で、ずっと行きたいと思っていた所です。
新緑の頃歩いた事がある書策新道も、紅葉がきれいなのではと思い行って来ました。


2007.11.18
(日)
 ヤビツ峠オートキャンプ場
(奥の登り口)
ヨモギ平三ノ塔
お地蔵様
烏尾山書策小屋本谷戸沢大倉
晴れ
のち曇り
 08:15着
 08:20発
09:05
(09:10)
10:00
10:20
11:05
11:10
11:30
12:00
12:50
13:00
13:55
14:10
14:50
15:00
16:20着
16:38発



秦野駅7:35発のヤビツ峠行きのバスは満員で出発。途中のバス停アナウンスは全て空振り、全員がヤビツ峠までの登山客ばかりで直行バスといった感じです。途中、窓から見えた富士山はすっきりきれいでしたが、三ノ塔に着くまで待っててくれるかどうか。


門戸口へ
【門戸口への道標】

ヤビツ峠に到着。ヨモギ尾根を登るには、ここから一旦下ってキャンプ場や札掛まで歩かなくてはいけません。

門戸口への下り口は駐車場の隅に道標があります。植林の中の狭い沢沿いの道は潅木や藪が混じり、あまり風情のない道でしたが秋の台風で更に悪くなっていました。

山崩れの箇所も数箇所あって、倒木も多く登山道はいたる所で寸断されていました。ともかく沢沿いに下ればいいので、倒木を跨いだり潜ったりしながら進みました。青山荘の屋根が見えてきて、やれやれ。苔むした古い木橋を渡れば門戸口です。

以前、帰路にこの道を登った時は25分でしたが、今回は下りなのに30分もかかってしまいました。途中の道標は新しくなっていましたが、登山道が補修されるのはいつになるやら。遠回りでも車道を下った方が気楽かも知れません。

山崩れ
【山崩れで登山道は寸断】

青山荘の建つ門戸口からは車道を歩き、約8分で黄葉したイチョウの立つ諸戸。その2分ほど先、左側にBOSCOオートキャンプ場の入り口があります。ヨモギ尾根の末端は札掛ですが車道歩きが長過ぎるので、このキャンプ場から登ります。


ヨモギ平へ
【ヨモギ平への入り口】

紅葉したモミジを見ながらキャンプ場の中を右手奥へ進んで行くと堰堤の傍にヨモギ平への入り口がありました。

最初は植林を折り返しながら登って行きます。手入れされていて 朝日も差し込むので、気持ちのいい植林です。

やがて広葉樹林になってきました。紅葉の明るい道で、少し先でヨモギ尾根の東側支尾根に上がりました。冷たい風が気持ちよくて休憩。ここからは左へ尾根伝いに歩いて行きます。

広葉樹
【広葉樹林になる】
黄葉の尾根
【黄葉の尾根道】

黄葉が多い尾根だけど、時々鮮やかな朱色のカエデもあって防鹿扉を過ぎると黄葉も多くなって来ました。青空に明るく輝いていて気持ちいい道です。

振り返ると、樹間から大山が見えていました。

大山
【振り返り見る大山】

二つ目の防鹿扉は壊れていて、そこを抜けると緩やかな草地になりました。すぐ上にはベンチが二つあり、若い二人連れが食事中で今日出会った初めての登山者です。少し先に道標がありました。



この周辺がヨモギ平。広い尾根にはブナが立ち、ブナ平とも呼ばれていたようです。
970m点から少し下がった静かな台地で、木々の間から新大日、長尾尾根が見えています。
木々は既に落葉していますが、そばのカエデは明るい黄色に紅葉していてとてもきれいです。
ベンチに腰掛け休憩。 賑やかな三ノ塔の裏側は誰も通る気配なく、ここは本当に静か。
今日は風が冷たいのでのんびりという気分ではないけれど、新緑の頃もよさそうな所でした。

ヨモギ平
【ヨモギ平】

ヨモギ平をあとにして出発。
二重山稜のような先で防鹿扉を抜けて、緩やかな尾根を進んで行きます。明るい陽射しがいい気持ち。

この先、道は尾根から外れて左へ山腹道となるので要注意。三ノ塔へは尾根伝いに登って行きます。


ヨモギ尾根
【ヨモギ尾根から三ノ塔へ】

次の高みは1060mあたりで、右手には新大日の奥に塔ノ岳が見えて来ました。前方の稜線上には烏尾山荘の屋根が小さく見えています。ぽつぽつ紅葉の残る気持ちのいい道を進んで行くと、やがて笹が現れてきました。s-okさんによれば、’99年頃は道標もなく、かなりの藪だったそうですが今はきれいに刈られて茂みの中に道が出来ています。抜けると稜線に合流しました。


三ノ塔・お地蔵様
【三ノ塔・お地蔵様】

三ノ塔の北端のお地蔵様のところに出ました。晴れていても富士山はもう雲に隠れて見えませんでした。残念。

目の前にはいつもの表尾根。お昼は三ノ塔の予定でしたが、富士山も見えないし風も冷たいので烏尾山へ変更。急な段々を下って行きました。

表尾根
【表尾根  左下に烏尾山荘】
ヨモギ平が見える
【大山北尾根 手前にヨモギ平が見える】

烏尾山で昼食のあとは、今歩いて来たヨモギ尾根や大山北尾根を右後ろに見ながら行者ヶ岳へ進み、鎖場を経て書策小屋へ向かいました。

書策小屋に到着。
この頃にはすっかり曇って、肌寒くなっていました。小屋前のベンチでしばし休憩して書策新道を下ります。小屋の横に道標があり、『林道マデ2793米』と書かれています。

書策小屋
【三ノ塔と書策小屋】

表尾根にはそれなりに人もいましたが、書策小屋から下るこの道はまた静かになりました。上の方はほとんど落葉していますが、鮮やかな黄葉もポツポツあります。急な下りが多いので慎重に下って行きました。

白竜ノ滝の手前の小さな沢のところで後ろから一人下りて来ました。「こんにちは〜」と言いながら端に立っていると、「こんにちは〜」と軽装の男性がひとり静かな雰囲気で下って行きました。あらっと思い足元を見ると登山靴ではなくランニングシューズのような感じで服装はジャージ。すーっと静かな佇まいで通り過ぎる姿を見て、『もしかして・・・木の葉さん?』 声を掛けようかな、どうしようかなと迷っているうちに過ぎ去って行かれました。後日、速報ブログを見てやはり木の葉さんだったと分かり、やっぱりお声を掛ければよかったなあと残念に思いました。私はいつも最初の時はどうしよう・・・どうしよう・・・で、チャンスを逃してしまいます。次回はたぶん大丈夫、ご挨拶できると思います。


白竜ノ滝
【白竜ノ滝】

小さな白竜ノ滝を過ぎると周辺の紅葉も多くなって来ました。朱色や黄色のカエデがとてもきれいです。


紅葉

もうすぐ本谷

本谷出合。ここの道標上には草鞋が掛かっていて、『林道カラ1197米』と書かれていました。


本谷道標
【本谷】
本谷の紅葉
【本谷の紅葉】

岩ゴロゴロの河原で、沢音を聞きながらコーヒータイム。下に見える紅葉が優しい色彩できれいです。

本谷を過ぎると山腹の道になり、所々道幅が狭くなってきます。5年前、新緑の頃に歩いた時にもちょっと危なげな所があったように思いますが、今回はやはり台風の影響からかロープの固定された木ごと岩が崩れ、ちょっと注意が必要な所がありました。

要注意
【要注意箇所】
書策新道の紅葉
【書策新道の紅葉】

谷あいの紅葉は続き、緑から紅葉に染まっていく途中の木々は光があれば鮮やかさも増してもっときれいだろうなと思いながら下って行きました。

やがて植林になり、源次郎沢への分岐や堰堤を過ぎて、白い廃屋を過ぎると戸沢です。

戸沢の休憩舎裏にはパトカーが一台停まっていました。ここにはトイレがあり、丹沢臨時警備派出所が併設されています。

戸沢休憩舎
【振り返り見る戸沢休憩舎】
戸沢林道
【戸沢林道】

戸沢からは長い林道歩きです。でも広葉樹が多く、舗装もあったりなかったりで車も少ないので大倉尾根向こうの西山林道より好きな林道です。

誰も通らない静かな林道を山肌や谷あいの紅葉を見ながら歩き続け、竜神の泉を過ぎてなおも歩いて行くと、ようやく風の吊橋が見えて来ました。吊橋を渡れば登山者で賑わう大倉バス停に到着です。



以前から行ってみたいと思っていたヨモギ尾根ですが、ようやく歩くことが出来ました。評判通りに静かな広葉樹林の気持ちのいい尾根道で、次は新緑の頃にも来てみたいと思いました。風が冷たく寒い日でしたが、ヨモギ尾根で一組、書策新道で一人に会っただけで、紅葉と静かな山歩きを楽しめた一日でした。



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