飯盛山

めしもりやま(1643m)


小海線の清里駅から近い飯盛山は高低差の少ないなだらかな草地の山です。
涼しさと展望を求めて、2回目のリハビリ山行で行って来ました。


2007.7.28 (土) 清里駅登山口平沢牧場飯盛山平沢山平沢峠野辺山駅
晴れと曇りと
一時、雨
 09:40着
 10:00発
10:4011:25
11:30
12:00
12:50
13:15
13:20
14:00
14:15
15:10着
15:24発



2〜3時間コースの高尾山の次は、3〜4時間コースの山と考えていましたが、今日は蒸し暑くなりそうなので近くの低山は軟弱者には大変です。それならば高原駅から歩ける山にしようと、30数年ぶりに清里の飯盛山へ行くことにしました。出発が遅かったので各停ではなく、あずさ1号を利用。八王子駅からは当然座れず、韮崎駅でやっと座れました。小淵沢駅で小海線に乗り換え、2両編成の列車で朝の爽やかな高原を走って行きます。降りた清里駅は標高1274m。すっきり晴れて、日差しがあってもさらっとしていて気持ちいい。今日の山の高低差は約370mです。


清里駅
【清里駅から南の大通り】

朝の清里駅周辺は、まだ静か。この後どんどん人が繰り出し、昼間は大変な賑わいになりそうです。

駅からすぐ左の道は細すぎるなあと、地図を見ながらしばしうろうろ。郵便局が大通りの右側に変わっていました。小さなタクシー会社の手前を左へ折れて進みます。

少し先で国道を横断してすぐ左へ下り、あとは車道を道なりに進んで行きます。平沢橋からは緩やかな登り坂。

途中、女性三人連れに抜かれながら長い車道歩きが終わり、ようやく登山口に着きました。

飯盛山 登山口
【飯盛山 登山口】
八ヶ岳
【キャベツ畑と八ヶ岳】

空は青く、キャベツ畑の向こうには八ヶ岳がすっきり広がっています。飯盛山の山頂に着いてもこんなきれいに見られるといいのですが、今日の天気はあまり当てにできません。何度も振り返りながら、ゆっくり歩いて行きました。

細い山道に入ると気持ちのいい木陰道。シモツケやヤマアジサイ、ウツボグサなどが至る所に咲いていました。

しばらく進んだところで上から団体さんが下りて来ました。次々続いて下りて来るのでびっくり、しばし立ち止まると、「130人で長いので、どうぞ気にせず通って下さい。」とのことでした。この時間にもう下山ということは、昨夜は清里泊まりだったのでしょうか。早朝は雲もなく見晴らしもよかったことでしょうね。感じのいい団体さんでしたが、私も山頂での遭遇でなくてよかったと、内心ホッとしてしまいました。

木陰道
【ヤマアジサイの咲く木陰道】
平沢牧場
【平沢牧場はどこ?】

気持ちのいい林ですが、このあたりは牧場だったはずなのに、ちょっとヘンだなあと思いながら登って行くと、開けた場所に出ました。ここからは低木と草原になっていて、遊歩道のような土止めの段々道ができていました。

両側にはシモツケソウやナデシコなど咲き、振り返ると南アルプスがうっすら見えています。雲がずいぶん広がってきて、暑くないのは嬉しいけれど、日差しがないのはさびしい。
などと、贅沢を言ってはいけません。また何か起きると大変です。

うっすら南アルプスも見える
【うっすら南アルプスも見える】
飯盛山 山頂へ
【飯盛山 山頂へ】

なだらかな稜線の先には飯盛山の山頂が見えていて、人の姿もちらほらと見えています。

今日は青空が見えていてもどんどん雲が増え、富士山の方向は靄っていて、輪郭すら分かりませんでした。ニッコウキスゲやシモツケソウを見ながら緩やかな道を進んで行きます。

平沢山との分岐は小さな広場になっていました。

富士山方面
【富士山はこの方向?】
飯盛山
【飯盛山】

飯盛山の山頂に到着しました。
360度の展望で、左手には奥秩父の山々がうっすら見えています。さほど広くない山頂に、2,3人連れが数組いるくらいで、今は人も疎らです。


八ヶ岳が大きく望め、雲が多いながらも三ツ頭や権現岳、赤岳や横岳のギザギザが見えています。
裾野には清泉寮や美しの森など清里高原が伸びやかに広がり、気持ちいい風が吹き渡っていきます。

飯盛山から八ヶ岳
【八ヶ岳と裾野に広がる清里高原    右は平沢山】

平沢山の右手の丘のような山は、地図にパラグライダースクール会場と記されていますが、
なだらかな草地の山は見ているだけで、ゆったりしてきます。

なだらかな山
【平沢山と隣のなだらかな草山】

飯盛山は駅からわずかで素晴らしい展望が得られ、すっきり晴れていれば南アルプスも富士山も見えるはず。山々を眺めながらおにぎりを頬張っていると、引率された小学生のグループが到着しました。「わあーすご〜い!」と楽しそうにはしゃぐ子、「もう歩けな〜い」と標柱直下3mのところで座り込む子いろいろで、子供の反応は面白い。賑やかに記念写真を撮って、嬉しそうに下りて行きました。すぐ下の広場で楽しいお弁当のようです。



ウツボグサ・ヒメジオン

シモツケソウ

ニッコウキスゲ

イブキトラノオ

隣の分岐の上はこじんまりとした草地で、花々の向こうに平沢山への道が延びています。正面に八ヶ岳を見ながら歩く尾根道を、ちょっと離れて眺めるのはワクワク嬉しい気分にしてくれます。

草花の稜線
【気持ちのいい草花の稜線】
平沢山へ
【平沢山へ】

クガイソウやマツムシソウなど見ながら気持ちのいい草花の尾根を進んで行くと平沢山の分岐です。一般道は巻き道を行くようですが、すぐ上なので登ってみました。

平沢山も草地の斜面ですが、山頂は一部樹林になっているので展望は飯盛山のほうがいいようです。

振り返るとすぐそばにリフトが見えていました。スキーリフトかと思ったら、なんと動いています。誰も乗ってはいませんが、試運転? そんな訳ないか・・・
もしこの時期乗れるなら飯盛山まで5分くらいで着けてしまい余りに味気ないと思ったけど、パラグライダーの人達用なのかも知れません。

平沢山から
【平沢山頂から見えたリフト  右は飯盛山】
カラマツ林
【カラマツ林】

平沢山からは樹林帯。カラマツ林と熊笹の林で、なだらかな下り道です。

カラマツ林が終わるとダケカンバやシラカバが混じる広葉樹林で、足元にはイチヤクソウが咲いていました。

時々、下から軽装の人達が登ってきます。平沢峠まで車で来た人達のようで、中にはサンダルの人もいてびっくり。確かに、行けないことはない山かも知れませんが・・・

ダケカンバ、シラカバ
【ダケカンバ、シラカバ】

あたりが開けて来て、下に平沢峠の大きな駐車場が見えて来ました。「野辺山高原 平沢峠」の大きな標柱や新しく建ったようなトイレ、売店がありました。全体的にどこも新しく、最近整備されたような雰囲気です。


しし岩
【平沢峠  しし岩】

すぐ横にある、しし岩に上がってみました。ゴツゴツとした溶岩の狭い岩場で、ここからの八ヶ岳もよさそうですが今日は残念です。

しかし、この溶岩、どこから来たのでしょう。

車道に戻り、すぐの脇の道標から近道の登山道を下りました。空がだんだん暗くなってきます。

近道
【近道の登山道】

10分ほどで車道に合流しました。無事に下山できてホッと安心。ですが、しばらくすると、とうとう雨が降ってきました。あとは駅までまっすぐ、傘を差しての長い長い車道歩きです。


キャベツ畑
【野辺山高原 キャベツ畑】

雨は20分ほどで止みましたが、キャベツ畑の向こうに見える八ヶ岳は稜線がすっかり雲の中。

頭の上を雨を降らせた暗い雲が流れて行き、その上には白い雲。そして青空ものぞいて来て、いかにも梅雨末期の変わりやすい空模様です。


畑の向こうを2両編成の小海線が走って行きました。やがて見えてきた小さな踏切を越えて、少し先で右へ曲がれば野辺山駅です。無事な山行に感謝しつつ、冷たいブルーベリーソフトをゆっくり味わいました。まもなく来た電車に乗ると、清里駅を過ぎる頃から空はまた晴れてきました。

小淵沢駅で二階席のあるホリデー快速に乗り換えると、車窓からはすっかり晴れ上がった八ヶ岳がきれいに見えていました。今日、小屋泊まりの人はきれいな夕日が見れたことでしょう。


車窓から
【車窓からの八ヶ岳】


若い頃登った飯盛山は土埃の車道歩きがひたすら長かったという印象でしたが、晴れていれば展望の素晴らしい山だと、今回改めて認識しました。駅から近いので秋の展望の時期や、冬の雪道歩き、春の残雪の八ヶ岳や南アルプス展望と四季折々訪ねてみたい山になりましたが、その駅までがちょっと遠いです。それでも今日も無事に歩くことができ、感謝の山旅でした。


 飯盛山の花々



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