雨山から檜岳を経て伊勢沢ノ頭へ向かう山稜は檜岳山稜と呼ばれ、
一般ルートの中でも比較的静からしいので、雨山周辺の紅葉なども期待して出かけました。
2006.11.3 (祝) | 寄 | → | ゲート | → | 鍋割峠 分岐 | → | 雨山峠 | → | 雨山 | → | 檜岳 | → | 伊勢沢 ノ頭 | → | 秦野峠 | → | 林道 秦野峠 | → | シダンゴ 山 | → | 寄 |
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うす晴れ | 07:35着 07:35発 | 08:15 | 09:40 09:50 | 10:30 10:40 | 11:15 | 11:50 12:30 | 13:00 | 13:45 13:55 | 14:15 | 14:55 15:10 | 15:55着 16:20発 |
新松田駅のバス停は西丹沢行きは行列でしたが、隣の7:13発寄(ヤドロギ)行きはガラガラ。男性一人が乗っていましたが途中で降りました。終点の寄で降りて川沿いの車道を北へ真直ぐ行くと、右に公設トイレがありました。車の殆ど通らない道を、正面の雨山のなだらかな稜線を見ながら進みます。稲郷を過ぎると両側の山もやや迫って来て、向こうに赤い橋が見えてきました。橋まで来ると、手前には秋咲きの桜が咲いていました。右横のゲートをすり抜け、森林管理棟の前を進んで行きます。 |
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整備された道を行く と、やがて雨山峠登山口に着きました。地図では右岸を行くように書かれていますが、ここからは右の植林の中を高巻くように登って行きます。 |
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壊れて開いたままの防鹿扉を抜けたり、沢へ降りて徒渉したりして進んで行きます。大石ゴロゴロの河原では赤ペンキを探しながら進み、徒渉後も赤テープを探しながら進んで行きました。赤ペンキで右に折れる所が2ケ所ありますが、どちらも右折した後に道標が現れるので、どちらかというと下山用に整備されている様子です。かくれんぼのような道標ですが、あれば安心。 |
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奥まって流れも少なくなった沢に下りましたが、相変わらず石ゴロゴロ。左の崩壊したとりつきに鎖が掛かっていました。正面右奥の沢に小さな滝が見えています。 |
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次の沢へ鉄パイプ梯子で下りると、鍋割峠分岐でした。岩にペンキで三叉路の表示がしてあります。 |
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左上へ登り、尾根を乗っ越すように回り込むと、この辺の山肌は淡く紅葉していました。しばらく明るい山腹道で、いい気持ちです。 |
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その先で沢に下りると「荒天時注意」の看板や道標も多くなってきました。だんだん沢も狭まり、ここが道なの?というような沢の中を歩くようになりますが、この辺は道標がよく整備されているので、下の河原より分かりやすい道です。 |
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崩れ落ちたよう
な狭い沢床になり、やがて梯子が3本見えて来ました。中央の苔むした初代の梯子と右の二代目の梯子は、根っこごと流されてきた木や土で塞がれたようになっています。 |
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狭いガレ沢を登って、ベンチのある雨山峠に着きました。富士山が見えるはずですが今日もまた雲と霞みで見えません。ここは狭いながらも落ち着く峠なので休憩。 |
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ここからは尾根道。最初は急登ですが、雰囲気はよくて、一部狭い尾根は苔むしていていい感じ。木々の間から隣の石棚山や同角ノ頭が見えますが、檜洞丸はガスの中でした。 |
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上に出ると尾根は広くなり、どこが道なのか分かりにくいけど、とにかく上へ向かって進みます。ほとんど落葉していましたが、淡い紅葉も少し残っていました。 |
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雨山は広い頂稜ですが、一応ここが山頂のようです。南側が開け、秦野市街や相模湾が見えるのかも知れませんが、今日はぼんやり霞んでいました。西には、これから向かう檜岳(ヒノキダッカ)と伊勢沢ノ頭が並んで見えています。 |
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この先はブナが多くなり、雰囲気のいい道になりました。ブナはもう落葉していましたが所々にカエデなどあり、見上げるとオレンジ色の葉が日に透けてきれいです。 |
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緩やかなブナ林を端まで進むと下にベンチがありました。向こうに次の檜岳が見えています。 |
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登り返して、ちょっと暗い雰囲気の山頂に出ました。ここが檜岳の山頂のようです。 |
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緩くカーブしながら進むと、明るく開けた草地に出ました。多分、ここはこのルートで一番の展望地。晴れて富士山も見える日なら、ここで景色を眺めながらお昼にするのがいいかも知れません。 |
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下って登り返し、緩やかな道になると右に赤テープがありました。山神峠へ下る入口のようで、明るい自然林ですが見た目は急です。 |
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山頂の先からは急下りで、一旦緩やかな山腹道になりますが、その後、鹿に皮を食べられてしまった木々が現れ、しばらくは鹿柵沿いの急降下です。 |
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ロープのガレ斜面を過ぎた先の、植林の中に秦野峠がありました。横の小さな草地にベンチがあるので休憩。目の前はダルマ沢ノ頭あたりですが、どうやら杉山のようです。 |
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地図では平坦なトラバースですが、実際は崩れた斜面の登り。本当にこの道でいいのかなと思いながら登って行きました。 |
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ここからの下りが大変。右側に有刺鉄線の柵が張られた急下りで、左はススキなどのヤブ。 |
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ヤブは7,8分の下りでしたが、けっこう長く感じて、林道に下り立った時はやれやれでした。いつもは興ざめの舗装林道も、この時はのびのび爽快。 |
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右へ進むと、すぐにダルマ沢ノ頭への登り口が見えて来ました。道標には「シダンゴ山」と記されていますが、植林っぽいし、時間もないのでそのまま林道を進みました。ススキや野菊の咲く道を、左手に見える今日の檜岳山稜を眺めながら歩いて行きました。やがて左に道標が現れ、左折。すぐに分岐で宮地山への道を右に見送り、真っ直ぐ植林を登って行きました。 |
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下りはずっと整備された植林で、車道に出た後、途中で右の登山道を通ることも出来ます。防鹿扉を開閉して出ると茶畑で、あとは畑など見ながら寄のバス停へ向かいました。 |
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雨山峠までは沢沿いの道ですがけっこう変化があって、次はどんなかなと面白い道でした。河原は分かりにくいところもあったけど、赤テープや赤ペンキに助けられました。雨山の山頂先のブナ林は気持ちのいい林でしたが、雲が多く紅葉もイマイチだったせいか、檜岳や伊勢沢ノ頭などは何やら寂しい雰囲気の山稜でした。静かなので、春の新緑の頃なら明るくいい雰囲気かも知れません。 |