北八ツ随一の展望の山、天狗岳へ夜行日帰りで行ってきました。
帰りは麦草峠へ下りましたが、白駒池周辺も色づいてきれいでした。
2006.9.30(土) | 渋ノ湯 | → | 八方台 分岐 | → | 黒百合 ヒュッテ | → | 東天狗岳 | → | 中山峠 | → | 中山 展望台 | → | 高見石 小屋 | → | 白駒池 | → | 麦草峠 |
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晴れ | 07:30着 07:35発 | 08:25 08:30 | 09:30 09:40 | 10:55 11:40 | 12:30 | 13:00 13:10 | 13:55 14:05 | 14:30 14:40 | 15:10着 15:15発 |
眠る時間を少しでも多くするために、今回は八王子ではなく新宿から乗る事にしました。新宿駅23:54発のムーンライト信州号は茅野駅に3:39に到着。改札口のベンチに座って目を閉じ、うつらうつらと時を過ごしました。夜中に途中下車する夜行は一昨年の甲斐駒ヶ岳で懲りたはずだけど、あとでよく考えると前の晩からバタバタと慌しく殆ど水分を摂っていなかったので、あれは睡眠不足というより水分不足による血液ドロドロが原因だったのではないかと思いました。そこで今年は7月の八ヶ岳でも8月の折立でも、まず水分をと意識して飲み順調だったので今朝も6時を過ぎた頃、自動販売機の温かいミルクティーを飲んでから下のバス乗り場へ向かいました。 |
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渋ノ湯ホテルの前を川に沿って少し奥まで進むと登山口が見えてきます。 |
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やがて緩やかになって、尾根に上がりました。八方台分岐の道標があり、小広い平坦地なので休憩にいい所。樹林帯なので展望はないけれど、小岩に腰掛け、しばし休憩です。 |
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ここからは道も緩やかになって、相変わらず樹林の中を進んで行くとちょっと沢っぽい窪みに出ました。ここが唐沢鉱泉との分岐で、黒百合平へは道標の横から左へ登って行きます。 |
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相変わらず深い原生林ですが、更に岩ゴロゴロになり、苔むす大岩の周りを根が這うように絡みながら下に伸びています。網目の鉄板や梯子、丸太などで整備された登りが続き、やがて緩やかになって来ると黒百合ヒュッテも近い。 |
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色づいた木々の間から抜け出て、黒百合ヒュッテに着きました。今までの道は殆ど人に会わなかったけど、ここは賑やか。団体さんが休憩していましたが、やがて中山峠方面へ出発して行きました。私は今回も天狗の奥庭経由で天狗岳へ向かいます。 |
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小屋前の小さな池に架かる橋を渡ると急な登りになります。途中で振り返ると黒百合ヒュッテの周りの色づいた木々や縞枯れ模様の森が見えていました。 |
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この上の岩ゴロゴロの高台に上がると、とたんに展望が開けます。ここは天狗の奥庭と呼ばれ、これから目指す東天狗岳と西天狗岳の吊り尾根が正面に見え、天狗の鼻と呼ばれる岩の突起もよく見えます。 |
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天狗の奥庭の縁を廻り込むように大岩ゴロゴロを緩やかに登って行きます。 |
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東側は切れ落ち、稲子岳の切り立った南壁の下には原生林が広がっています。しらびそ小屋が小さく見え、森の中にはうっすら道が伸びています。 |
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天狗岳山頂に着きました。 |
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南には硫黄岳の爆裂火口や赤岳から阿弥陀岳の稜線、編笠山が見え、その先遠く雲の中には甲斐駒あたりが見えています。 |
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天狗の奥庭の分岐を過ぎるとこれから向かう中山方面が大きく広がってきます。ハイマツ、黄葉になったダケカンバ林、岩ゴロゴロ地帯、シラビソ林、黒百合ヒュッテ。その先に縞枯れが見える緩やかな山が中山のようです。 |
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樹林帯の中の中山峠に着きました。ここは十字路。東はみどり池から稲子湯へ、西は黒百合ヒュッテから渋ノ湯へ、そして中山は北へ真っ直ぐです。 |
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ダケカンバやシャクナゲの道を進んで行くと縞枯れ現象の立ち枯れが現れ、その先の樹林の中にニュウへの分岐があります。ニュウは静かな岩ピークで伸びやかな北八ツを展望出来るけど、2度行っているので今日はまだ行った事のない中山展望台経由で白駒池へ向かう事にしました。 |
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緩やかな樹林帯を進んで行くと、わずかな登りで「中山山頂」と記された白い標柱が立つ所に出ました。樹林の中のただの通過点といった感じで、山頂という風情ではありません。 |
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その少し先に中山展望台がありました。 |
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この先はまた展望のない樹林帯で、しばらくはなだらかですが、やがて急な下りになり、苔むす原生林になってきました。気温が上がりシラビソのいい匂いがしています。緩やかになってくると高見石小屋も近い。 |
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高見石小屋に着きました。すぐ横の高見石からは眺めがいいので、上がってみます。 |
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下り始めると下から次々と人が登って来ます。どうやらバスツアーの人達のようで、一旦途切れても更に下から続いて登ってきます。聞けばなんとバス5台でやってきて、時間をずらして登って来ているとの事。昔の神秘の湖は、すっかり観光地になってしまいました。 |
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苔むす樹林の急坂を下り、白駒池に着いた時はツアーの人達はもう皆出発したあとでした。池の周りには一般の観光客もいるけどわりと静かです。 |
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今日はちょっと慌ただしい山行なので、池を一周する時間はありません。しばし眺めて麦草峠へ向かいました。ベンチのある白駒荘の前を通り、林の中の広い道を進んで行くと、駐車場の少し手前に麦草峠への分岐があります。「なんで車道なんか造ってるの!」と、皆でワイワイ怒った昔ですが、今日はその車道を通るバスを利用するので、私も同罪。今は文句も言えません。 |
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左へ原生林の中を進んで行くと、やがて笹原の斜面に飛び出し向こうに茶臼山。上にはすっきりとした青空が広がっていました。下に麦草ヒュッテの赤い屋根が見え、茅野駅行きのバスが待っていました。トイレはバス停から左へ1,2分歩いた先の駐車場横にあります。 |
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渋ノ湯からの登りは早朝だったので静かでしたが、天狗岳周辺は相変わらず凄い人気で稜線上は行き交う人々で大賑わいでした。バスのお陰で、夜行日帰りが出来るのはとても助かります。そして朝はやはり、充分に水分を摂ることが重要な事なのだと思いました。 |