この夏は、ダイヤモンドコースと言われる太郎兵衛平から黒部五郎岳、三俣蓮華岳と、
鷲羽岳から水晶岳、野口五郎岳、烏帽子岳の裏銀座の一部のルートで、
以前雲ノ平から見て、グルッと歩いてみたいと思っていた稜線を歩くことにしました。
2006.8.1-2 | 折立 | → | 三角点 | → | 五光岩 ベンチ | → | 太郎平 小屋 | → | 北ノ俣岳 | → | 中俣乗越 横ピーク | → | 黒部五郎岳 | → | 山頂 分岐 | → | カール端 樹林帯へ | → | 黒部五郎 小舎 |
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1日 うす晴れ 2日 晴/ガス | 06:30着 07:05発 | 08:35 09:00 | 10:35 10:55 | 11:55泊 05:50発 | 08:00 08:10 | 09:30 09:40 | 11:20 11:30 | 11:40 12:15 | 13:20 13:25 | 14:15着 泊 |
富山行きの夜行バスは電話がなかなか繋がらないので、毎日アルペン号を利用。今回は大型観光バスで、空いていたので隣の座席も使うことができました。有峰口(10000円)で下車すると、辺りは草地で予想していた駅前ではないけれど、先に降りていた単独男性二人が「バスと同料金(2400円)で行ってくれるそうですが、いかがですか」と声を掛けてくれたので、タクシーの相乗りで折立へ向かいました。 |
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折立には駐車場や立派な休憩舎があり、既に10数人がそれぞれ準備をしています。ここで朝食、トイレなど身支度している間に殆どの人が出発して行きました。 |
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しばらくは樹林帯の登りですが、ダケカンバが目立つようになると、やがて見晴らしのいいベンチに出ました。ここが三角点で、薬師岳方面が見えるけど、晴れていても雲が多く眺めはイマイチです。とりあえずベンチで休憩。 |
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この先は明るく開け、石が敷き詰められた幅広の道で所々にベンチが設置されています。 |
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五光岩ベンチから見る正面の山は気持ちよさそうな草原で、向こうに薬師岳が見えています。 |
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ゆったりとした広い尾根になると木道になり、遠くまでずーっと続いています。 |
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太郎平小屋に到着。 |
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小屋の前は広場になっていてベンチもあります。薬師岳や水晶岳から鷲羽岳、黒部五郎岳など見ながら昼食タイム。 |
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広い太郎兵衛平には長い木道がくねくねと延び、小屋の向こうの丘のような山が太郎山のようです。 |
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小屋前の広場に戻るとそろそろ日没。 |
朝、日の出は薬師岳の向こうからです。 |
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太郎山には小さなケルンがありました。この先の道は花も多く、イワイチョウやコイワカガミ、ハクサンイチゲなど咲いています。右手には霞みのような雲海の向こうに白山がうっすら見えていました。 |
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北ノ俣岳へ向けて、なだらかな丘陵のような道を景色を眺めながら進んで行きます。 |
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北ノ俣岳の山頂は小広く、やや逆光ながらも雲ノ平や水晶岳、鷲羽岳が見えています。 |
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赤木岳は山頂を通らず、山腹のケルンに「赤木岳」の表示がなければ気付かず過ぎてしまいそうです。ここからも花が多くミヤマダイコンソウやハクサンイチゲ、コイワカガミがいっぱい咲いていました。緩やかに下って中俣乗越の先の小ピークで休憩。 【薬師岳・奥は赤牛岳~水晶岳~鷲羽岳】 |
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一旦下り、黒部五郎岳へ向けて登りになり振り返ると、今朝から歩いてきた北ノ俣岳や赤木岳の登山道が雲に隠れそうになりながら、うっすら見えていました。 |
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黒部五郎岳直下の登りはかなりの急登で、岩ゴロゴロ斜面をジグザグに登って行きます。 |
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黒部五郎岳はゴロウ岳の名前の由来通り、岩ゴロゴロ。狭い山頂はすっかりガスに覆われていました。何も見えず、がっかり・・・ |
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さて、気を取り直して、出発。分岐から左へ稜線を辿り7,8分のペンキ丸印がある岩の所から右へカールへの道が下りていました。ジグザグの道を下って行くとハクサンイチゲやミヤマダイコンソウ、ウサギギク、ツガザクラなど咲いていました。 |
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花を撮りながらも山頂分岐から40分ほどした時、ふと見ると、すぐ下の大岩の上に「小舎マデ二時間」と白ペンキで書かれていました。「えっ! 二時間? そんなはずは・・・」とその時は思ったのですが。 |
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大きな岩の羊岩群やそそり立つカールの壁を見上げつつ下って行き、小さな沢を何度も渡り、左に見える雷岩を過ぎ、やがてカール端まで来ました。 |
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この少し先からは、ダケカンバの緑も瑞々しい樹林帯になりました。足元にはツマトリソウ、ショウジョウバカマ、木立の中には赤いベニバナイチゴなどが咲いています。ここまで来れば小舎はすぐだと思っていましたが、まもなく向こうから来た女性に聞いてみると小屋を出てから50分とのこと。思わず「えーっ!そんなにかかったんですか?」と言ってしまいました。その女性は「歩くのが遅い」と言われたように感じたのか「登りの部分が多かったから」と弁明。「いえ、そうではなくて・・・アレコレ」 と謝りつつお礼を言って別れました。が、それからが本当に長かった。上から見た時は樹林帯は少しに見えましたが、歩けばカール地帯と同じくらいかちょっと短いかで、予想以上に長く感じられました。 |
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樹林帯を抜けると草原になり、木道の先にようやく黒部五郎小舎が見えてきました。 |
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黒部五郎小舎に着き、指定された部屋は布団が敷き詰めたままの大部屋タイプ。初めは2枚に3人ということでしたが、その後増えず結局1人1枚でした。が、ここの布団はかなり湿っぽく閉口。北アルプスの山小屋でこんなに湿っぽい布団は初めてで、腰を下ろすのも躊躇します。周りを見ると皆、毛布をシーツ代わりにしていたので、私も縦半分にしてシーツ兼掛毛布にしました。樹林帯に挟まれた位置に建っているからかも知れません。 |
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