7月、梅雨空の八ヶ岳は高山植物が咲き競い、一番華やかな季節だそうです。
山渓週報の「まさにお花畑状態」の言葉に誘われ、空模様を気にしつつも行って来ました。
2006.7.15(土) | 美濃戸口 | _ | やまのこ村 | _ | 南沢 休憩 | _ | 行者小屋 | _ | 阿弥陀岳 分岐(稜線) | _ | 赤岳 | _ | 地蔵仏 | _ | 横岳 | _ | 硫黄岳 山荘 |
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うす晴れ のちガス | 05:20着 05:40発 | 06:40 06:50 | 08:05 08:15 | 09:20 09:30 | 10:50 10:55 | 11:35 12:20 | 13:00 | 14:35 14:55 | 15:25着 泊 |
八ヶ岳行きの夜行バスがあるという情報をゴン太さんの山とバスで得て、早速申し込みました。毎日アルペン号は、毎日新聞社22:30発→新宿安田生命ビル23:00発の予定でしたが、渋滞で新宿には20分ほど遅れて来ました。中型バスなのでトランクルームが小さく、新宿から乗り込んだ10名のうちザックを預けられたのは2,3名だけでした。私のザックは小さいので、足元に置いてもさほど狭さは感じませんでしたが、大きいザックの人はちょっと大変だったかも知れません。 |
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シラカバやアカマツ混じりの林道を進んで美濃戸に到着、やまのこ村が見えて来ました。 |
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この少し先に赤岳山荘と美濃戸山荘があり、北沢、南沢の分岐になります。北沢の道は更に1時間くらい林道歩きがあったと思いますが、今日行く南沢の道はすぐに登山道になり、シダや苔むす樹林で雰囲気のいい道のようです。 |
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すぐ横の沢は、さらさらと水音も心地よく、小鳥もよく鳴いています。 |
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やがて沢から離れ、樹林帯の登りになりました。途中の涸れ沢で一時休憩。 |
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更にシラビソやシラカバ林を行くと、白い小花を下げたかわいいオサバグサやゴゼンタチバナなどを見かけるようになりました。何度か沢を渡り、白河原と呼ばれる広い涸沢に出ると前方が開けてきました。稜線にはガスがかかっていますが、所々途切れ、ギザギザの横岳が見え隠れしています。 |
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やがて行者小屋に到着。上はもうすっかり隠れてしまいました。ガッカリ・・・ |
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行者小屋から道標に従い右の道へ入り、キバナノコマノツメやコイワカガミなど見ながら進んで行きます。すぐに中岳道の分岐で、右に見送るとまもなく鉄製網目の階段が始まりました。これが長い・・・ |
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今までずっと緩やかだったけど、ここに来て一気に高度を稼ぐようになりました。時々立ち止まり、振り返ると行者小屋がだんだん小さくなっていくのが見えて嬉しい。 |
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ようやく稜線に上がりました。この周辺にもハクサンシャクナゲやコイワカガミ、チョウノスケソウなど咲いていて、ほっと一息。 |
【キレット分岐 赤岳直下の岩場】 |
ようやく赤岳 山頂に到着しました。 |
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午後になるとすっかりガスっぽくなってしまいました。赤岳からの急斜面を下りると、西側にはきれいなお花畑。道が付いていますが、ロープで中に入れないのが残念。 |
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でも足元にも花は広がっています。 |
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赤岳天望荘を過ぎると、鞍部にはお地蔵様。 |
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すぐ西側に黄色の点々が広がってきました。 |
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二十三夜峰への登りから岩場になりますが、鎖やハシゴなどよく整備されているので、三点支持を守れば特に危険な所はありません。 |
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この先も花が多く、岩陰にミヤマオダマキやイワオウギ、そして西の斜面にウルップソウが見えてきました。 |
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ロープの向こうは青、白、ピンク、黄色と色とりどり。展望はないけれど、このきれいな花畑を見ることが出来たので十分満足、感謝です。 |
杣添尾根の分岐を過ぎるとまもなく横岳です。 |
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カニの横ばいと言われる短い鎖場の先で、西側から東側へ移れば横岳の岩場は終了。 |
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あとは台座ノ頭からコマクサの斜面の横を下るだけです。 |
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コマクサは下に行くほど見頃になり、きれいな花が多くなってきました。 |
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下りきった所で、すっかりガスに包まれた硫黄岳山荘に到着。 |
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小屋は見た目より中が広く、どの部屋もストーブが焚かれていました。定員は250名だそうですが今日の宿泊者は6,70人くらいでしょうか、天気がよくないので連休のわりに少なく布団も余裕でした。トイレ部分の建物は比較的新しく、なんとウォシュレット付きの水洗トイレです。山小屋でそこまでのサービスを皆が望むだろうかと、快適ながらもちょっと複雑。 |