不老山

ふろうさん(928m)


丹沢湖の南西にある不老山は、5月下旬頃にサンショウバラが咲くそうです。
ちょっと遅いけど、少しでも咲き残っていてくれればと思い、出かけて来ました。


2006.6.24(土) 明神峠_湯船山_峰坂峠_世附峠_不老山_番ヶ平_山市場_谷峨駅
晴れ
のち曇り
 08:4509:35
09:40
10:30
10:35
11:0511:40
12:50
13:25
13:30
14:3015:15着
15:32発



5月〜10月の土日祝に一本だけ運行する御殿場駅8:05発のバスを利用します。5月下旬が見頃とのことで、その頃は混雑するようですが、今日は少なくて私を含め3人だけでした。バスは明神峠入口を過ぎると、あとは山へ向かって真っ直ぐ登って行きます。

左の山並みの向こうに富士山の頭が見えますが、今日も雲が多く、ほんのわずかてっぺんがチラッと見えただけです。バス停は明神峠よりやや西にあり、すぐ横の登山口から戻るように右に進みました。

100mくらい先で、ゲートのある明神峠に着きました。登山口には、三国山稜でよく見かけた手作りの道標が迎えるように立っています。

登り始めるとすぐにサンショウバラの木がありましたが、終わりかけの花が僅かに残っているだけです。


明神峠
【明神峠】
サンショウバラ
【サンショウバラ】

少し先の送電鉄塔の横の木には、幾らか咲き残っていて感謝。初めて見るサンショウバラはピンクに縁取られた大きな花で、可憐で優雅。

なるほど、葉は山椒に似て花はバラの姿です。殆どが散っていたので、わずかでも咲き残っていてくれて嬉しい。

ここからの道は若葉の明るい雑木林で、なだらかな道が続きます。

日差しのこぼれる道を進んでいくと、「ゴングベンチ」と名付けられた所があり、丁寧にニス塗りされたベンチがありました。この辺りの道標を作られた岩田さんという方が、皆が自然を大事にする浄土の山を欣求してこのベンチを作られたそうです。
せっかくなので、ちょっと座って感謝して、出発。

ゴングベンチ
【ゴングベンチ】
湯船山
【湯船山】

明神山は巻くように進み、ゴルフ場への分岐からひと登りで湯船山へ着きました。木立に囲まれ、ベンチがあります。

バスで一緒だった先行の男性が休んでいて、「蜘蛛の巣が多かったですね〜」とのこと。後方を歩いていた私には、ときどき触れただけだったので、お陰さまで助かりました。感謝。

湯船山から白クラノ頭までは、ブナやカエデの気持ちのいい若葉道。
大木もあり、秋にも来てみたい山の散歩道です。

ブナ林
【ブナ林】
白クラノ頭
【白クラノ頭】

白クラノ頭にも丁寧な説明入りの道標がありました。この山稜への想いが伝わって来るようで、読むだけで楽しく、こちらも温かい気持ちになります。

「湯船山 わが命」と書かれ、隣の池には可愛いアヒル(?)が貼り付いて泳いでいます。ここでは「世附峠」に「ゆづく」とふりがなを振っているけど、別の場所では「よづく」と振っていました。何か意味があるのかな。

白クラノ頭を過ぎ、フィックスロープのある急坂を下って緩やかになると、所々白い花が一面に散っているところがありました。ウツギの花のようですが、ちょっとよく分かりません。

白い花びら
【白い花びらの道】
峰坂峠
【峰坂峠】

その次のヒノキ林の急坂を真っ直ぐ下って、しばらく行くと峰坂峠。

木々に囲まれベンチがあります。下の林道へ出る細いヤブ道が脇に延びていました。


峰坂峠を過ぎしばらくすると、大きく開けた所に出ました。行く手に不老山が見え、山の中腹には白花をいっぱいつけた木があちこち見られます。この辺りはウツギの木が多く、今を盛りと咲き乱れていました。

別名、卯の花とも呼ばれる空木(ウツギ)
  ♪卯の花の 匂う垣根に 
     ほととぎす 早も来鳴きて
       忍び音もらす 夏は来ぬ  ♪♪ 

が、ここで鳴いていたのはホトトギスならぬウグイスのようでした。

匂いは微かですが、純白の花ひとつひとつは美しく、また、これだけ密に花を咲かせる木のエネルギーは素晴らしい!


ウツギ
【鈴なりのウツギの白花】

緩く登って行くと、サンショウバラの木が数本集まっている所がありました。でも、ここの花はもうすっかり終わっていました。向こうに見える不老山はここより標高が高いので、少しは残っていてくれると思います。


樹下の二人
【樹下の二人】

この先が樹下の二人と呼ばれる所で、草地にベンチがあります。大きく開け気持ちよく、見晴しもいいのですが今日はぼんやり霞んでいます。

ここは晴れている日に、また来てみたい。
大きく深呼吸して出発。


世附峠に近づくと、地元の人達が何かの実を採っていました。「こんにちは〜 何の実が採れるんですか?」と声をかけると、「山椒の実だよ。食べてみる?辛いよ〜」と言って、手の平に小さな青い実を2、3粒載せてくれました。

ひと粒そっとかじってみると・・・・ピリッ  
3、4回 前歯で噛んでみると、ピリッ!  辛!!  辛〜い!!  思わず吐き出してしまいました。
唇の内側がジンジンピリピリ、だんだん痺れたようになってきます。

「山椒は小粒でも、ピリリッと辛い」と言うけれど、ほんと辛かった!! びっくり! 痺れはしばらく続き、歯医者さんなら麻酔代わりになりそう。甘党には刺激が強すぎました。



世附峠
【振り返り見る世附峠】

世附峠から植林の急坂を真っ直ぐ登り、やがて不老山の西の展望ベンチに出ました。ここからは富士山も見えそうですが、今日は残念です。真っ直ぐ続く道は駿河小山駅へ下る道のようで、不老山の山頂へは道標から左折。なだらかな道を行くとサンショウバラの木が数本立ち、疎らながらも花が咲いていました。


不老山
【不老山】

不老山 山頂に着きました。
小広い草地にはベンチが2つあり、周りは木立に囲まれ展望はありません。さきほどの先行男性が1人いるだけの静かな山頂です。

サンショウバラの木は道標の傍に2、3本あるだけで、パッと見た目には淋しい雰囲気ですが・・・

近づいて見ると、思った以上に咲き残っていてくれました。先週、蕾はまだあるとの情報に嬉しくも、まだ間に合うかなとちょっと心配でしたが、咲いててくれて本当によかった。感謝です。一つ一つに存在感のある、大きな可愛い花です。

サンショウバラ
【サンショウバラ】

先ほどの男性と、あれこれおしゃべりしながら昼食。午後は駿河小山方面へ行かれるとのことで先に発たれ、私はそのあと山市場へ向けて出発しました。下り始めると、こちら側にもサンショウバラが数本あり、まだいくつかきれいな花を咲かせていました。


檜の道
【檜の道】

僅かな急坂を下ると、やがて檜林になり、しばらくは防鹿柵沿いに下ります。

その後も概ね左側はすっきり檜、右側はボサボサ檜です。

やがて番ヶ平の標識が立っている林道に出て、向かいの登山道に入るとまもなく地図上の番ヶ平に出ました。

木は疎らなので向かいの権現山も見えるはずですが、イマイチぼんやりしていました。

番ヶ平
【番ヶ平】

この後はずっと檜林で、20分ほどしてようやく雑木林になりました。急坂をジグザグに下って行くと茶畑が見えて来て、狭い山間に田畑が続いています。


吊り橋
【水田と吊り橋】

水田の向こうに見える吊り橋を渡り、車道を右へ行くと山市場のバス停がありました。次は15:15なので、まだ45分もあります。じっと待つより歩く方がマシなので、谷峨駅まで歩くことにしました。



不老山はやはり植林が多めでしたが、明神峠からの道はとても気持ちのいい道でした。遅いかなと思っていたサンショウバラですが、山頂ではきれいな花を見ることができて嬉しかったです。大きな花ですが、花びらが一重なので、とても可憐な感じでした。満開の頃の不老山は大変な人気だそうですが、今日は時期が遅かったのでとても静かな山歩きが出来ました。

 不老山の花々



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