乾徳山

けんとくさん(2031m)


乾徳山は明るいミズナラ林、花咲く草原、ちょっとスリルの
ある岩場、そして360度の展望と変化に富んだ楽しい山です。
今日は曇り空ですが、この時期どんな様子か行ってみる事にしました。


2006.6.10(土) 「乾徳山
 登山口」
_登山口_銀晶水_国師ヶ原_扇平_乾徳山_扇平_巻き道
合流
_道満山_「乾徳山
 登山口」
曇り 09:22着
 09:30発
09:5510:20
10:30
11:25
11:30
12:00
12:10
13:10
13:50
14:30
14:45
15:1515:50
15:55
16:40着
16:51発



日差しもあり暑くなるとの予報に、ちょっと高い山がいいかなと思い乾徳山に行く事にしました。塩山駅発のバスが遅い時間になったので、今回は山梨市駅から市営バスで行く事にします。

八王子駅では曇っていましたが、笹子トンネルを過ぎると青空も多くなってきました。勝沼ぶどう郷では霞みながらも南アルプスが見えていましたが、北側の山々には雲が多い。心配しながらも山梨市駅で下車。バス乗り場で待っていると、定刻の8:50ちょっと前に山梨何とか病院と書かれた中型バスが来ました。市営バスの西沢渓谷線も始発が山梨何とか病院だったので確かめもせず乗り込もうとしたら、もう一人いた登山者が確認してくれてこのバスではない事が分かりびっくり。お礼を言ってバス停に戻ると、すぐ後ろから待っていた西沢渓谷線の市営バスが来ました。


乾徳山登山口
【乾徳山登山口】

乾徳山登山口のバス停で降りたのは私一人。ほかに3,4人いた登山者はもっと先まで行くようです。

乾徳公園のトイレをお借りして出発。橋を渡り左折、川沿いの車道を進みます。途中折り返しながら行くと、案内版のある登山口に着きました。ここからは暗い杉林のジグザグ登りです。

しばらくして未舗装の林道を横切ると、広葉樹も混じり明るくなってきました。小さな水場の銀晶水でしばし休憩。

松林の先の駒止を過ぎると、苔むした露岩と新緑のミズナラ林の急登になります。エゾハルゼミの賑やかな声が響き渡っていました。

ミズナラ林
【エゾハルゼミのにぎやかなミズナラ林】
笹道
【気持ちのいい笹道】

やがて緩やかになると、背の高い針葉樹の林に笹が広がってきました。

少し先が錦晶水で、冷たくておいしい水です。
左の登山道に戻り、再び気持ちのいい林の笹道を進むと前方が開けてきました。

錦晶水
【錦晶水】
乾徳山が見える国師ヶ原
【乾徳山が見える国師ヶ原】

平坦な国師ヶ原に出ると左手に乾徳山の姿が見え、少し先は乾徳山下山路から大平方面へ抜ける道との十字路になっています。

ポツポツと、エレガントで大きな花のスミレが咲いていました。サクラスミレというスミレだそうで、とてもきれいです。

周りには白い小花をいっぱいつけたズミの木があちこちに見られました。ズミの花は、蕾がほんのりピンク色。まとまって賑やかに咲いていますが、ひとつひとつは可愛い白花です。

ズミ
【ズミの花盛り】

レンゲツツジもちらほら咲いています。もうすぐ開きそうな蕾がほとんどですが、近くには柔らかな新緑の白樺の木も多いので、花が咲けば白や緑に鮮やかな朱色が映えそうです。


扇平
【ひととき青空が広がった扇平】

国師ヶ原を過ぎると、少し青空が広がってきました。

扇平の草原にて、ガレ石を登って行くと大きな岩の月見岩。振り返れば富士山も見えるはずですが、今日は残念。すっかり霞んで雲の中です。

上空は久し振りの青空で気持ちいいけれど、この青さもほんのひととき。休憩して岩場へ向かう頃には、また雲に覆われました。

乾徳山はここからが楽しい。
ミツバツツジの咲く岩場を登って行くと、岩稜帯に出て展望が開けます。

最初の鎖場は短く足場もあります。そのすぐ上の鎖場は短いながらも垂直なので右端を登る方が安全。岩の隙間をすり抜けたり、短い梯子を下ったりと楽しいコースです。

岩稜帯
【ミツバツツジの咲く岩場】
コイワザクラ
【コイワザクラ】

断崖近くに出ると脇に黄色の花が咲いていました。キバナノコマノツメが群生し、横にピンクの可憐なコイワザクラが二輪だけ咲き残っていてくれました。もう遅いかなと思っていたので嬉しい。

乾徳山直下の鎖場に出ました。
下半分は足場が少なく垂直なので鎖も必要ですが、上半分は三点支持でも大丈夫な岩場です。
この直下の鎖場が、乾徳山で一番楽しい岩場です。

乾徳山直下の鎖場
【乾徳山直下の鎖場】
乾徳山
【乾徳山】

乾徳山 山頂に着きました。
天気がイマイチなので今日は2、3人いるだけです。

富士山は肉眼でなんとかうっすら見える程度。南アルプスは雲の中ですが、黒金山から甲武信岳など奥秩父の山々は見え、金峰山の五丈岩も見えました。

360度の展望があるので空気の澄み渡る晩秋から初冬にかけて来たいと思っていましたが、去年も行きそびれてしまいました。

下りはまた今の道を戻りますが、直下の鎖場は降りずに左の巻道を通ります。横木の一本壊れた梯子を下り、岩ゴツゴツを通って扇平に戻りました。

点在する大岩の上でコーヒータイム。
富士山も僅かながらうっすら見えて来ました。
晴れていれば、塩山市街の向こうに御坂の山々がなだらかな稜線を描き、黒岳と節刀ヶ岳の間に富士山が見えるはずなんですが・・・

扇平
【富士山がうっすら見える扇平】

帰りは道満尾根を下るので、月見岩のある分岐で朝来た道を右に見送り、まっすぐ進みます。気持ちのいい扇平の草原を横切ってから振り返り、乾徳山と別れて樹林の中へ入りました。と、ここからは以前と違う道なのではと思うほど印象の違う道が続いていました。


ミツバツツジ
【ミツバツツジのトンネルが続く】

両側にミツバツツジの木がずっと並び、まさにツツジのトンネル。今はもう散り始めているので、地面も所々ピンクに染まり華やぐ道になっていました。

今年でもこんなにきれいなら、当たり年だった去年はどんなに素晴らしかったことでしょう。以前下った時はガレ石混じりの薮っぽい潅木帯の印象でしたが、今日は本当に同じ道だろうかと思うほど素敵な道になっていました。


途中に狭いながらも岩の小ピークがあり、その先もミツバツツジが続きます。(こんな道まったく覚えがない。やっぱり違う気がする) ミツバツツジの木は15分ほどでなくなり、若いシラカバや雑木林を下ると国師ヶ原からの未舗装林道と合流しました。

ショートカット混じりの林道を少し下って行くと道標があり、林道と分かれて尾根伝いに新緑のミズナラ林を下ります。しばし急坂ですが、ここは前と同じ明るい道でした。


ミズナラ林
【新緑のミズナラ林】
アカマツ林
【アカマツ林】

やがて舗装道路の傍を通り抜けると、平坦ですっきりとした雰囲気のアカマツ林になりました。

道端にギンランがひっそりと咲いています。
花は開きかけの蕾のまま終わるそうで、上品で雰囲気のある花でした。

ギンラン
【ギンラン】
道満山
【道満山】

緩やかな登り返しで道満山に到着。
樹林に囲まれ、ただの通過点のような山頂ですが、すぐ横には大きな葉のホオノキがあるので、曇り空に透ける葉を見上げながらしばし休憩。

この道満山からの下りは、落ち葉がいっぱいの植林の溝状道です。

途中で右折すると、まもなく里の道。庭先の色とりどりの花を眺めながら、相変わらず分かりにくい道を右に左に曲がり、朝のバス停へ向かいました。

徳和集落は左
【徳和集落へは右折】


今日の乾徳山は展望には恵まれませんでしたが、爽やかで人も少なく静かな一日でした。もう咲いていないかなと思った春のコイワザクラに会えたのでラッキーでした。南アルプスがうっすら雪化粧する頃に、いつかまた登りたいと思います。

 乾徳山の花々



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