権現山は、扇山の奥にどっしりと大きく横たわる山で、
自然林が多いようなので、新緑の頃に行こうと思っていました。
曇り空ですが、麻生山にかけての緑の尾根道を歩きたいと思います。
2006.6.4(日) | 初戸 | _ | 雨降山 | _ | 権現山 | _ | 麻生山 | _ | 北峰 | _ | 倒木ベンチ | _ | 杉平入口 |
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霧 | 08:45 | 10:30 10:35 | 11:10 11:40 | 12:20 12:25 | 12:55 13:00 | 13:55 14:00 | 14:30着 14:39発 |
長い間、中央沿線の山は駅から歩くものと思っていました。そのため権現山も扇山を越えて行くものと思い込み、とても遠くてあまり行こうと思う山ではありませんでした。でも去年、西や東にもバス停がある事にようやく気づき、今年こそはと思っていました。 |
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本当に、びっくり! バスに乗ってからも何だかとっても嬉しい気分だったので、思いのほか早く初戸に着きました。 |
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檜と雑木の境を登って行くのですが、道は雑木側に多くつけられているので、雰囲気はいい道です。 |
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そのうちだんだん霧も深くなってきました。 |
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時々緩やかになる涼しい道で、やがて用竹方面からの稜線に合流しました。 |
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緑の中の道は、幾重にも重なった葉にササササーと雨音はするけど、あまり濡れず傘を差すほどではありません。 |
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明るい日差しが降り注ぐ輝くような新緑もいいけれど、霧に煙るこの道も幻想的でいい感じ。 |
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やがて両側が植林になり、向こうに何やら社のような物が見えてきました。 |
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まもなく権現山 山頂に着きました。 |
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この先はずっと自然林。 |
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麻生山の登り返しも緩やかで長尾根への下り口も気づかずに麻生山に着きました。木立と霧に囲まれ、ひっそりとしています。しばし休憩。 |
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少し行くと、地図に”標識あり”とされる所に出ました。南西側が開け、こちらの方が眺めはよさそうです。大きめの横板に「麻生山」と記され、何やら古びて味わいのある標識でした。 |
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三ツ森へ向かうと、何やらアヤしげな雰囲気。動物の低い鼻息のような気配がします。いつか真名井北稜でも同じような事がありました。あの時のような唸り声は聞こえませんが、こちらを警戒しているような雰囲気です。普段は小鳥や風など山の音に耳をすませたいので、熊鈴はうるさくてウエストポーチの中ですが、今だけ外に出しました。熊は本来臆病な動物らしいので、人の気配で立ち去るそうです。”通して下さいネ”と念を送り、鈴を振り振り進みました。しばらくすると大丈夫そうになったので、鈴はまたポーチの中へ。 |
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三つ目が北峰で、この登りが一番長く、山頂はこのルート一番の展望台です。 |
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左へ下り、鋸尾根という名前から岩のデコボコを想像していましたが、道は巻道になっていたのでとても楽な下りでした。 |
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その落ち葉がいっぱいの巻道の真ん中に、変わった小花が顔を出していました。よく見ると葉はなく、花でもなさそう。でも芽でもない感じで、ギンリョウソウの仲間かなといった雰囲気です。何やらひょっこり可愛い花びらでした。 |
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ここの下りもずっと自然林で、しっとりと気持ちのいい道が続きます。 |
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中ほどには落ち葉がいっぱいの平坦地があり、ふかふかと素晴らしくクッションが効いていました。 |
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可愛い白い小花がいっぱい咲いている木を幾つか見かけると、下に聞こえていた車の音も随分近くに感じるようになりました。あと30分くらいかなと思った所にちょうど倒木ベンチがあったので、休憩タイム。 |
この先でようやく短い植林があり、その先の竹林を抜けると茶畑に出ました。今日一番の見通しのいい風景です。 |
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曇り空でしたが、権現山は広葉樹林が多く、しっとりした森林浴で気持ちのいい山歩きでした。権現山は意外と近い山だと分かり、西へ向かってからは誰にも会わず静かで良かったので、また展望のいい頃にも行きたいと思いました。 |