鹿留山・杓子山

ししどめやま(1632m)・しゃくしやま(1597m)


杓子山は山中湖の北側に位置し、展望が素晴らしい山のようです。
ひっそりとした奥のブナ林、鹿留山と合わせて歩いて来ました


2006.2.11(祝) 内野_立ノ塚峠_子ノ神_鹿留山_杓子山_大権首峠_高座山_舗装道路_役場前
快晴 09:05着
 09:05発
10:15
10:25
11:3511:45
11:50
12:25
13:10
13:4014:20
14:25
15:1015:30着
15:30発



御正体山を地図で調べていたら、近くに杓子山と石割山がありました。そういえばこの辺は行った事がなく、昨年の春に三国山稜へ行ったのが初めてです。先ずは杓子山へ登ってみようと出かけてきました。
富士吉田駅8:40発の内野行きのバスに乗車。4、5人いた人達は皆、途中で下車したので終点で降りたのは私一人でした。後ろに道標があり、ちょっとずれた十字路を北へ向かいます。


富士山
【振り返り見る富士山】

人も車も少ない車道をまっすぐ歩いて行くと、正面に杓子山と鹿留山が見え、振り返ると富士山が大きい。

風もなく穏やかな朝で、今日の富士山は雪炎もなく、くっきりきれい。大きく両手を広げ、頼もしげに見守ってくれているようです。


振り返れば見えていた富士山も養鶏場の先から見えなくなりました。林道になると一面雪が残り、この数日の暖かさで解けた雪はアイスバーンになっていてツルッツル。非常に滑り易い。狭くなった道でも車一台は通れる幅で、日陰の雪の上にタイヤの跡はずーっと続いています。

足元に気をつけながら歩いて行くと、「雨乞山」と読めるような古い道標があり、左の道を見送って、まっすぐ進むと今度はY字分岐になりました。地図にはないけど、どちらへもタイヤの跡は続いています。中央の木に「←立ノ塚峠」と記された小さな札が括り付けられていたので、左へ進みました。

やがて曲がった道を道なりに進んで行くと明るい雑木になり、雪も少なくなってようやく立ノ塚峠に到着。

向こう側には御正体山が大きく横たわっています。あの山は、もう少し日が長くなったら登ってみようと思います。


立ノ塚峠
【立ノ塚峠】
立ノ塚峠からの富士山
【立ノ塚峠からの富士山】

鹿留山方面へ少し進んでみると、狭いながらも休憩にいい所がありました。目の前には大きな富士山。朝と変わらず、凛とした姿です。改めて、今日も一日よろしくお願いします、と頭を下げて出発しました。

下の林道と違い、雪は殆どない明るい自然林です。今日は本当に暖かい。暑がりで寒がりなので、普段は脱いだり着たりが忙しいけど、今日はしばらくの間、半袖Tシャツ一枚で大丈夫そうです。

気持ちいい光を浴びながら登って行きます。緩やかになると雪は少し残っていました。木々の間から、向こうの鹿留山が見えています。

鹿留山へ
【鹿留山へ】
露岩混じり
【露岩混じりの急坂】

やがて急坂になり、ロープや岩が現れました。南面なので雪は解けていますが、ぬかるんでいて落ち葉の下は滑り易くなっています。岩角につかまりながら登って行きました。


松のある岩の上に出ました。地図に展望がいい所と記されている所のようです。正面に富士山、右には白い南アルプス南部が見えています。

岩が少なくなりドロドロになった道を登ってようやく子ノ神に着きました。狭いピークで杓子山と鹿留山の分岐になっています。

鹿留山へ下り調子で進んで行くとブナが目立ち始め、雰囲気のいい雪道になりました。


子ノ神
【子ノ神】
鹿留山
【鹿留山】

中央にミズナラの大木がある鹿留山に着きました。
大きく広げた枝を見上げながら休憩。

空も青く、春の明るい日差しは清々しくていい気持ち。狭いけど、ほっとする雰囲気の所です。

樹間から見える山々を見渡して出発。さっきの子ノ神へ戻ります。


地図では杓子山、鹿留山、子ノ神の順に字が小さくなりますが、標高は逆で、鹿留山より等高線一本分くらい子ノ神が高いようで、今回ルートの最高点です。

この狭いピークから杓子山へは一旦急降下になり、前方に南アルプスがきれいに見えるようになりました。雪道は少し先から緩やかになって、その先端に見えるのが杓子山のようです。


杓子山と南アルプス
【杓子山と南アルプス】
杓子山へ
【杓子山へ】

木立の間から左に富士山、右に南アルプスをチラチラ見ながら、明るく緩やかな雪道を進みます。 風もほどよく本当に気持ちのいい道です。

このあたりから、向こうから来る人達と行き交うようになりました。逆ルートで来る方が一般的なのか、けっこうすれ違います。

小さなコブを幾つか越えて、最後は弛んだ雪道を滑りそうになりながら登り、杓子山に着きました。

ここには人がたくさんいてびっくり。テーブルベンチが2つありますが、満席でした。

杓子山
杓子山 山頂

杓子山の山頂は大きく開け、狭いながらも素晴らしく開放感のある所です。
左には立ノ塚峠から石割山の稜線、その奥に三国山稜と遠くの山々。
正面には、やや霞みながらもまだきれいな富士山と、手前にこれから登る高座山。
右には河口湖の左半分と、王岳〜鬼ヶ岳〜黒岳の御坂山稜。
遠くの南アルプスもきれいに見えて、本当に感謝です。

杓子山からの眺め
【杓子山からの雄大な眺め】

景色を眺めているうちにテーブルも空いて来ました。座るとさすがに半袖一枚では寒く、次々着込んでラーメン作り。富士山を正面に見ながらの昼食は、なんて贅沢なんでしょう。山頂は、雪解けドロドロ状態だったので、この席は特等席です。

杓子山は山頂近くまで林道が延びているので、次々人が到着して賑やかです。でも今日は天気も穏やか、皆さんニコニコ顔で和やかな雰囲気です。バスの時間があるのであまりゆっくりも出来ず、さて出発。
と、ここから南面の下りで、とんでもないドロドロ道になりました。急坂を慎重に下りましたが、やや緩やかになった所が油断して一番危なかった。2度も後ろに手を付きビックリ。ズボンが汚れなくてよかった。

更に下った先、正面の草地に数人が座っていたので休憩中?と思ったら、すぐ右にハングライダーの基地がありました。空を飛ぶのは気持ちよさそう! 私もいつか飛んでみたいなあ〜
夢の中では大空を飛んだことがあります。両手を広げ丘に向かって走って行くとフワ〜っと足が地を離れ、体が浮く瞬間は何とも言えない感覚。青い空と青い海。上へ下へと自由に飛べるけど、フッと恐怖心が湧くと浮力がなくなりそうになる。慌てて、大丈夫!!と念じると、また自由に飛んで行ける不思議な夢でした。現実は、この歳で着地に躓いたら大事な足を骨折しそう。やっぱりハングライダーはやめておいた方がいいかも・・・

準備中の人を見ながら下って、右から林道が上がって来た所に着きました。ここが大権首峠で、少し先から高座山へ登り返します。北面なので雪が着いていましたが、ドロドロ道よりずっとマシ。滑るので、ゆっくり一歩一歩登って行きました。


高座山
【高座山】

雪の残る高座山 山頂に着きました。
この山頂も眺めはよく、目の前には逆光で霞んだ富士山。

道は左に続いていて、道標も鳥居地峠へは左を指していたので何の疑いも持たずに休憩後は左へ下りました。


しばらくは泥濘の急な道で、足元ばかり見ながら下って行き、なだらかになってほっとしていました。今日は午後も快晴。日差しが強く、右側が日焼けしそうだなあと思った瞬間、あらっ!ヘン!と気付きました。
確か鳥居地峠へは高座山から西に行くはず。右に太陽はおかしい。慌ててカヤトの上から顔を出せば・・・

あ〜〜〜!! 何という事でしょう!
道を間違えている!
上に見える南西の尾根を下らなくてはいけないのに、私は南の尾根を下っている。シミの心配なんかしている場合じゃない。

鳥居地峠と思われる所は、はるか彼方でここからは見えない位置。広いカヤトの山腹には、いくつか筋のように道が走っています。


鳥居地峠
【鳥居地峠は・・・遠い】
石割山
【石割山方面】

でも、今下っているこの道も、ともかく立派な幅広道。いずれ下の林道に合流するかもと思い、そのまま下って行きました。

前方には石割山が見えています。


しばらくすると尾根道は木枝で通せんぼがしてあり、この幅広道は右に曲って下りています。よかった、よかった、これで下の林道に合流するかもとホッとしながら下って行くと、道は勾配がなくなり水平になってしまいました。その先をずーっと見てみると、山肌に沿ってそのまま鳥居地峠方面に行ってしまうようです。

ひょっとして、この道は上から見えたあの筋道? それはマズイ! 役場前のバスは15:42で、その次は17:22。鳥居地峠には遅くても15:00には着いていないといけないのに今はもう14:46で、14分であのはるか遠くに隠れている鳥居地峠まで行くのは無理そう。そこで改めて地図を見れば、さっきの尾根をそのまま南下すれば別の車道に出れそうです。崖や滝も無さそうなので、この際あの道を下りてみようと、またさっきの通せんぼの所まで登り返しました。

通せんぼの先から、道はやや細くなるもののはっきりしています。少し下ると目の前には小さなピーク。

地図で確かめながら登り返し、その先、植林の中を下り始めました。


通せんぼ
【通せんぼ】
高座山下山コース
【高座山下山コース】

日当たりの悪い植林は雪が残り、下って行くと道形がはっきりしてきて足元に「高座山下山コース 杉並学園」と書かれた白い道標がありました。

ヤレヤレ、良かった。安心し、ひたすら真っ直ぐ下りて行くと舗装道路に飛び出しました。


左へ進み、道なりに南へ行くと、向かいにセブンイレブンのあるバス通りに出ました。よかった、よかった。バス停は「内野」が近いけど、予定のバス停まで歩いても大丈夫そうなので、バス通りを歩いて「役場前」で時刻表を見ていると、15:26のバスがちょっと遅れて来ました。予定より一台前のバスに乗れてラッキーでしたが、富士吉田駅での電車はあとのバスでも一緒でした。



鹿留山から杓子山への道は明るく気持ちのいい自然林で、杓子山は予想以上に展望のいい山でした。高座山からの下りは、思いがけずショートカットの道で助かりましたが、本来のカヤトの道も開放的でよさそう。春の、緑いっぱいの大草原も見てみたい気がします。



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