大室山・加入道山

おおむろやま(1587m)・かにゅうどうやま(1418m)


西丹沢の奥にひっそりと横たわる大室山は、樹林に囲まれた静かな山ですが、
冬は葉を落とした木々の間から遠くの山々が見通せ、富士山の眺めもいい山です。


2006.1.28(土) 西丹沢
 自然教室
_用木沢
出合
_犬越路_大室山_西ノ肩_加入道山_白石ノ滝_林道_西丹沢
自然教室
快晴 08:30着
 08:30発
08:5510:10
10:20
12:0012:05
12:30
13:30
13:40
14:2014:5015:30着
15:40発



比較的寒い日が続いたので、先週の雪も少しは残っているかも知れないと思い、大室山から加入道山の稜線を歩こうと出かけました。冬の朝に谷峨駅でバスを待つのはちょっと寒いかなと思いましたが、新松田駅に着いた時、7:20発の西丹沢行きは丁度出たばかりだったので、いつも通り御殿場線に乗って谷峨駅で降りました。10分ほど待つと乗り遅れたバスがやって来ました。今日は快晴。午後は風が強くなると言う予報でしたが、この時期の西丹沢行きはガラガラ、空席がいっぱいです。

終点の西丹沢自然教室には、それでも車が何台か駐車していました。空は抜けるような青空。朝日を背に、思ったほど寒くなく誰もいない車道を歩き出しました。山々の南面の雪はもうすっかり消え、北面や日陰の沢に残る程度。尾根にはもう少し残っていて欲しいと思いつつ、正面に見える大室山へ向けて歩きました。

25分ほどで用木沢出合に着き、車道歩きはここまで。右の登山道に入ってしばらくは雪の残る沢を渡ったり、明るい河原に出たりしながら進みます。小さな植林の先からは涸れ沢沿いの登りになり、今回ルート一番の急登です。明るい落葉樹林で、上部ではジグザグになり、両側から熊笹が迫ってくると犬越路もすぐです。


犬越路
【犬越路】

葉に雪が積もっていたら完全に濡れてしまいそうな狭い笹道を潜るように登って行き、ポンと飛び出して開けた犬越路に着きました。

ここから富士山は見えませんが眺めはよく、横に見える檜洞丸の北面は雪がまだ随分残っているようです。

ベンチには男性がひとり休んでいましたが、間もなく檜洞丸方面へ出発して行きました。今日の大室山は私ひとりかなと思いつつ休憩。


すぐ横の犬越路の避難小屋は改築され、南と東にガラス窓が出来て明るくなっていました。窓の外から内部を覗いてみると、中央に丸太イスで囲まれたテーブルがあって、なにやら楽しそう。両側に棚床があり、4人くらいづつは寝れるのでしょうか。土間も含めればもっと泊れそうです。今は太陽が燦々と差し込み、明るくいい感じですが、夜は当然暗いでしょうね。私にはやっぱり無理・・・

犬越路の先、滑り易い雪と泥濘の急坂を10分ほど登ると緩やかになり、ここからは左に富士山が見えるようになります。目の前に善六のタワから続く畦ヶ丸が見え、更に左の権現山へ尾根が延びています。


畦ヶ丸と富士山
【畦ヶ丸と富士山】
大室山へ
【青い空と大室山】

葉の茂る頃は緑濃い樹林の道で見通しは利きませんが、今は青い空の下、木立の向こうに大室山のどっしりした山容が見えています。


左の樹間からは南アルプスが少し、振り返ればやはり木の間越しに蛭ヶ岳、檜洞丸が見え、太陽の降り注ぐ道は明るく爽やかです。ブナの大木が現れ、傾斜も増して来ると大きな土止め段になります。

登り切った所が西ノ肩で、稜線上はやはり雪も多く残っていました。北には、奥多摩 奥秩父の先に白い八ヶ岳も見えています。

大室山の山頂は右へもう少し行った所なので、とりあえず山頂へ。


大室山 西ノ肩
【大室山 西ノ肩】
大室山山頂へ
【平坦な雪道を大室山山頂へ】

平坦で、春にはミツバツツジが咲く楽しい道を5分ほど行くと山頂が見えて来ます。

大室山 山頂に着きました。
やはり誰もいませんでした。

樹林に囲まれ展望はなく、晴れている日は明るい山頂ですが、曇りの日はどことなく寂しい雰囲気になる山頂です。

大室山
大室山 山頂
大室山 西ノ肩
【大室山 西ノ肩ベンチ】

西ノ肩のベンチに戻って昼食タイム。
今日のお昼は味噌汁とおにぎりだけです。
西丹沢のバスの冬ダイヤは16:20が抜け、15:40の次は17:05になります。15:40発のバスに間に合わせる為には、お昼はあまりゆっくり出来ません。

が、西端の左側からは富士山が見えるので行ってみるとまだきれいに見えていました。今日は、今年になって初めて見るスッキリ富士山で嬉しい。

富士山
【大室山西端から見る富士山】

さて、出発。と、ここからしばらくは雪が深くなっていました。吹き溜まりで、30cmくらいの深さの所は踏み跡が靴型のようになっています。歩く人も少なく、皆この中に足を入れて歩くのでしょう、周りに踏み跡はありません。私も雪の長靴に片足づつ入れて進みました。


木道
【ブナやカエデの木道】

その先の急坂を下ると平坦になって、木道になります。ここはブナやカエデの林で、春はミツバツツジ 秋は紅葉がきれいなところです。

この先の急坂の上からは、御正体山と今倉山の間に南アルプスが見えていました。

南アルプス
【御正体山と今倉山の間に南アルプス】
道志、大菩薩、奥秩父
【道志、大菩薩、奥秩父方面】

ここの急斜面は土止め段が崩れかかった所で、泥濘の日は歩きにくい所です。雪で隠れていても滑り易く要注意。

下ばかり見て歩いていましたが、気がつくと目の前に向こうから来た男性が1人。慌てて挨拶して、ふと見上げると木立の向こうに道志、大菩薩、奥秩父の山並がすっきり見えていました。道志の山も自然林が多そうで、魅力的。


その先の笹原の斜面は、今回ルートの一番の展望場所です。今日は素晴らしい快晴。午後になってもすっきり見渡せ、富士山の右の南アルプスもまだきれいに見えています。畦ヶ丸から加入道山への稜線の向こうに見えているのは菰釣山や御正体山。この辺も行ってみたい山域ですが、富士急のバス便が更に悪くなってどうなることやら。これから向かう加入道山は、それより高い前大室の陰になってちょっと見えにくい位置です。

富士山と加入道山
【西の笹原斜面からの展望】

下り切った破風口の先で急な登り返しの後は、また緩やかになってブナも多くなり、この辺も明るく雰囲気のいい道です。

道志村分岐の道標がある前大室を過ぎ、更に緩やかに進めば加入道山です。

加入道山へ
【明るいブナ林を加入道山へ】
加入道山
加入道山 山頂

この加入道山も樹林に囲まれ、ひっそりとした山頂です。誰もいないベンチでコーヒータイム。

透けた木々の向こうには、逆光気味の富士山が見えていました。あとは下るだけです。

10分ほど下った所の白石峠には雪の払われていないベンチがあり、ここからは左へ日陰になった急坂を下ります。

白石峠
【白石峠】

雪もけっこう残っていて、滑り易い涸沢沿いの道を下ります。新緑の頃はきれいに感じるこの段々道も今日はイマイチ冴えません。下のほうは植林でちょっと荒れた感じの沢です。雪が無くなった山腹道を登り返すと右に白石ノ滝がありますが、今日は流れも細く日陰でよく見えませんでした。

下の白石沢に出ると日も当たって明るくなり、何度か沢を渡って林道に出ます。少し先で車道と合流。この時間になっても雲ひとつない青い空の下、白石キャンプ場など見ながら進み、ゲートの脇を抜ければ用木沢出合で、朝通った道を戻りバス停に向かいました。



冬の大室山は本当に静かで、快晴でしたが出会ったのは4人だけでした。風は冷たかったけど、日差しが強いのであまり寒さは感じませんでした。道志からの道も興味があるけど、なんと言ってもバスが不便。 大室山は4回目で、毎回西丹沢からの周回ルートになってしまうのはちょっと残念だけど、それでも静かにじっくり歩けるいいルートです。



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