大山北尾根

おおやま(1251m)きたおね


大山はいつも賑わっていますが、北尾根は静かな自然林が続く気持ちのいい尾根のようです。
紅葉の美しい頃に行きたかったのですが都合がつかず、ちょっと遅い時期になってしまいました。


2005.11.23(祝) ヤビツ峠_春岳山_大山_16号鉄塔_一ノ沢峠_物見峠入口_門戸口_ヤビツ峠
曇り 09:00着
 09:05発
09:35
09:45
10:30
11:25
12:40
12:50
13:40
13:45
14:0515:1015:35着
15:51発



秦野駅8:18発のヤビツ峠行きのバスは満員の登山客を乗せて、2台で出発しました。ヤビツ峠からはイタツミ尾根を登って大山へ向かいます。ヤビツ山荘の先、2ケ所のベンチ付近のモミジの木は紅葉していましたが、他の木はもう落葉していました。


春岳山入口
【春岳山入口】

今日は、以前から気になっていた春岳山へ寄ってみます。
「ようこそ!山へ!!」のs-okさんのレポートによれば、この上の道標の所から笹を分けて入っていくそうです。

目印の道標から笹薮へ入って行くと、細い踏み跡があり、薮はすぐ終わりました。

目の前は枯れ草が茂る小広い山頂で、木々の間から塔ノ岳方面も見えるのですが、あいにく雲が低くどんより。振り返って見る大山にも、ガスがかかりそうな感じです。

でも、賑やかな登山道からほんの少し離れただけで、とても静かな雰囲気が楽しめるいい所でした。

春岳山
【春岳山】

登山道に戻り、また前後に人の姿を見ながら登って行くと、西側が開けた所に出ます。が、今日は展望はなく富士山も見えません。すぐ先で表参道と合流し、岩ゴロゴロの道を登って鳥居をくぐれば奥ノ院のある大山山頂です。

平野部は晴れているのかも知れませんが、山頂からは何も見えず下は真っ白です。それでも次々人が到着して来て、昼食が終わって立ち上がった時には、いつもの大にぎわいの山頂になっていました。西に廻り展望台へ行ってみましたが、塔ノ岳方面は相変わらずどんよりとした雲に覆われ、下のヨモギ尾根がうっすら見える程度です。予報以上に今日の山の天気は悪くなりました。がっかり・・・


大山北尾根へ
【大山北尾根 入口】

北尾根へは、アンテナ塔の建物の間から下ります。

始めは崩れかかった急な下りですが、すぐ緩やかになってカサカサと落ち葉がいっぱいの楽しい道になりました。

ここからは誰もいません。
南側のあの大賑わいに比べ、北側はなんとひっそりしていることでしょう。
落ち葉がいっぱいの気持ちいい自然林が続いて、山へ来たんだなあとしみじみ思えるところです。

大山北尾根
【大山北尾根 前方は西沢ノ頭】

緩やかな下りが続き、ここは新緑の頃にまた来たいなあと思いながら歩きました。僅かな登り返しで、「西沢ノ頭」の小さな金属プレートが掛けられた小ピークに着きました。この先は尾根も広くなり、落ち葉の広場のようです。
緩やかな上下の先から、ミズヒノ頭が見え、下の斜面は紅葉がきれいでした。前方の低く垂れ込めた雲の中に、丹沢三峰山らしいデコボコがうっすら見えています。


ミズヒノ頭
【ミズヒノ頭は紅葉もチラホラ】

ミズヒノ頭付近からは紅葉もちらほら残り、下るにつれ色も鮮やかになって来ます。

やや狭い急な下りになって、左前方に16号鉄塔が見えて来ました。

鉄塔の立つすすきの草地からは正面に三ノ塔が見え、その右には小さな鳥尾山荘も見えています。

今は丁度900mくらいが紅葉の上限のようで、振り返るとミズヒノ頭の山肌はススキの高さから下がきれいでした。

16号鉄塔
【16号鉄塔から振り返り見るミズヒノ頭】
急坂
【913地点からは急坂】

すぐ先の913地点には分岐があり、左は県道へ下るようです。右の一ノ沢峠方面へ進むと、急坂になり紅葉も多くなってきました。

一旦植林が現れますが、緩やかになるとまた広葉樹林になり、きれいな紅葉の下りが続きます。下には落ち葉がいっぱい。

大木もあちこち見られ静かでとてもいい雰囲気です。

700m辺り
【700m辺りはいい雰囲気】
常緑樹
【常緑樹のピーク】

この先も植林と自然林が交互に現れ、やがて常緑樹や樅の木に囲まれた小さなピークを過ぎると下のほうにベンチが見えてきました。

ここが一ノ沢峠のようです。
植林に囲まれちょっと暗い所ですが、この時間になってようやく薄日も差して来て、これから向かう物見峠入口方面は明るい自然林のようです。

一ノ沢峠
【一ノ沢峠】
沢
【落ち葉がいっぱいのアヤしい沢】

落ち葉がいっぱいの沢沿いの山腹道を下っていくと、苔むした木橋が見えてきました。まわりの沢全体が落ち葉で埋まり、ここはアヤしい所。

今年の丹沢はヒルが異常発生したらしいのですが、今は乾燥した晴天が続いた11月下旬。さすがにもういないだろうと思うものの気味悪く、靴やズボンを確かめながら足早に通り抜けました。

流れのある沢を立派な橋で渡り、正面を僅かに登り返すと「物見峠入口」の車道に出ました。

ここからは長い林道歩きで、札掛までは両側の紅葉も鮮やかです。

林道
【札掛までは紅葉もきれいな林道】

札掛を過ぎると植林が多くなり、最近は帰路の車道歩きが当たり前のようになってしまったなあと思いながらひたすら歩きました。それでも初めての道は、”ヨモギ尾根の取付きはあの辺りかな” ”913地点からはここに出るのかな”  ”大山から西に下る諸戸はここか” などと地図を見ながら歩くので、あまり退屈はしませんでした。しかし、西日の暑い日は通りたくない車道です。

長い車道歩きが終わって、ようやく門戸口の青山荘の喫茶店が見えて来ました。この奥にヤビツ峠への登り口があるようです。


門戸口の奥
【門戸口の奥、左隅に木橋】

横の広場を進んで行くと、左隅に壊れそうな古い木橋がありました。灌木の茂る涸沢沿いに、細いながらも道はしっかりついています。

今時の丹沢には珍しい、懐かしいような古い壊れた道標が2,3ヶ所にあり、昔の面影を見るような妙に寂れた道でした。


バス停に向かって下るのではなく登って行くというのも初めてだなあ、などと思いながら灌木をくぐるように登って行きます。やがて上の方から、表尾根から下りて車道を歩いている人たちの声が聞こえるようになってきました。最後にわずかな土止め段を登るとヤビツ峠のトイレの裏に出ます。

どこにあるんだろうな、と思っていた門戸口への下り口は駐車場の隅にありました。


ヤビツ峠の駐車場
【ヤビツ峠の駐車場の隅に門戸口下り口】

今まで帰りにヤビツ峠に出ることはありましたが、いつも蓑毛まで下りていました。ここからバスに乗るのは初めてです。調べた事がなかったのですが、ちゃんと2,3本出ているようです。大山フリーパスを使って、何だか得した気分になりました。



大山北尾根は、ここが本当に大山?と思うほど静かで、自然林の続く気持ちのいい尾根でした。カサカサとした落ち葉道は楽しく、新緑の頃に是非また歩きたいと思いました。車道歩きが大変なので、今度は煤ヶ谷方面に抜けたいと思います。



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