蕎麦粒山

そばつぶやま(1472m)


奥多摩の蕎麦粒山は、展望はないけれど曇りでも静かな木立が楽しめる山です。
帰りは、以前登って、紅葉もきれいそうに感じた鳥屋戸尾根を下ろうと思います。


2005.11.3(祝) 東日原_横篶山_一杯水避難小屋_仙元峠_蕎麦粒山_笙ノ岩山_川乗橋
曇り 09:00着
 09:00発
10:40
10:50
11:25
11:40
12:30
12:35
12:55
14:00
15:05
15:10
16:20着
16:28発



奥多摩駅8:30発の東日原行きは、増発も出て2台で出発。半分以上が川乗橋で降りました。終点の東日原バス停の先から右へ上がり、民家の横から斜めに登って行きます。植林の急坂を何度か折り返しながら進んで行くと、やがて気持ちのいいミズナラの林になりますが、この辺の紅葉はまだです。右にカーブしてミズナラと植林の境道を斜上するようになります。

この左上の滝入ノ峰を通ろうか迷いながらも紅葉がイマイチの感じなので、そのまま一般道を進んでしまい、自然林に出てしまいました。

この東側の斜面も黄色や茶色が目立ちます。足元には落ち葉がいっぱい。


東の木々
【東側の木々は黄葉が多い】
滝入ノ峰合流先
【滝入ノ峰の先は紅葉もきれい】


滝入ノ峰との合流点まで来ると北側の斜面が見えるようになり、ここは鮮やかな紅葉も多くとてもきれいでした。やっぱり上を通ればよかったかな~と後悔。

尾根の狭まったここは風が爽やかに通り抜け、いつ来ても雰囲気が良くて好きな場所です。
赤、オレンジ、黄、うす緑、緑、うす茶緑・・・紅葉もいろいろで味わい深い。

しばらく行くと横篶山の西側を巻くようになりますが、今日はちょっと寄ってみます。

わずかな登りで緩やかな山頂に着きました。疎らに立つ木はカエデも多いけど、薄オレンジ茶色でここも抑えた色調です。

東には倉沢へ下りる道がわりとはっきりしていましたが、下の方はどうでしょう。


横篶山
【横篶山】

この先も、以前秋に来た時は真っ赤な紅葉があったのですが、今年は黄葉ばかりが目立ちます。でも、このヨコスズ尾根も大きなブナがあったりして、雰囲気のいい好きな道です。アセビのトンネルの先、枯れが目立つスズタケが多くなり、右側が植林になると避難小屋もすぐです。


一杯水避難小屋
【一杯水避難小屋】

この避難小屋は展望はありませんが、外にテーブルやトイレ、中にはストーブもあって、蕎麦粒山へ行く人や酉谷山方面へ行く人など利用者も多いようです。

三ツドッケへの入口は小屋の東側裏にありますが、今日も展望がなさそうなのでパス。休憩後、蕎麦粒山へ向けて出発しました。


5分程歩くと一杯水の水場ですが、相変わらずホースの先から、ポタン、ポタンと精一杯頑張っている感じ。一滴水と呼んであげたほうが本人(?)も気が楽になりそうな気の毒な水場です。

道は尾根より少し下がった所につき、植林もありますが大体が自然林の平坦な道がずっーと続きます。仙元峠近くなるとブナの大木も出て来て、北側にはきれいな紅葉も見られるようになってきました。

仙元峠も巻道がありますが、すぐ上なので寄ってみます。

ここのスズタケも以前より薄くなった感じで、紅葉もきれいですがやはり曇りなのでくすんでいます。樹林に囲まれ、小さな祠があるだけのひっそりとしたピークです。


仙元峠
【仙元峠】
蕎麦粒山への道
【蕎麦粒山への道】

峠を下りて進めば、すぐ先が蕎麦粒山の登り口で右に巻道もあります。

登り始めると、ここには赤い紅葉もちらほら見えて来ました。白樺が林立している所もあって、きれいな小道です。


蕎麦粒山 山頂に着きました。
山頂には3,4人いて、静かに昼食中です。

周りの木々やすぐ下の防火帯は枯れ葉色で冴えませんが、正面の川苔山方面や手前の日向沢ノ峰あたりの山肌は赤や黄の紅葉が点々と見えてきれいです。

今日は鳥屋戸尾根の紅葉を見たかったのですが、やはりあの日向沢ノ峰あたりも気になり、どうしようか迷いながらお昼を食べました。

蕎麦粒山
【蕎麦粒山】

防火帯の道も気になるけど、迷っているうちに時間も過ぎ、今日はやはり鳥屋戸尾根を下りることにしました。10分程急坂を下りた先の十字路で巻道を横断。向かいの「巡視道」の札のかかった道を下ります。


鳥屋戸尾根
【鳥屋戸尾根】

しばらくは植林と自然林の境道で、スズタケの右側は紅葉もきれいです。

曇り空でも南面なので少し明るく時々スズタケの疎らになった所から上がってみると西斜面は鮮やかな紅葉も多く、とてもきれいでした。

紅葉
【西側の紅葉は鮮やか】

左側の植林が終わり、右に左に支尾根を避けて道は続き、紅葉もずーっと続きました。日が差せばもっときれいだろうなあと、曇り覚悟で来たけれどやっぱり残念です。


塩地ノ頭
【塩地ノ頭付近】

小さな登り返しで、松岩ノ頭らしい所を過ぎ、塩地ノ頭近くなると松も多くなってきます。

やがて松林の間から、左に笙ノ岩山が見えてきました。

緩く下って登り返したピークが笙ノ岩山です。
相変わらず樹林に囲まれていますが、まわりのスズタケは少なくなっている感じです。
静かなピークで、春には野鳥もたくさん鳴いていましたが、今日はひっそりとしています。

笙ノ岩山
【笙ノ岩山】
下り口
【斜め松の所で折り返し、急降下】

笙ノ岩山の先に植林の短い下りがあり、やがて尾根が狭まり、松が何本か集まっている所があります。ここで尾根から外れ、右へ急降下するのですが、下りの場合ちょっと分かりにくい所のように感じます。

この道は道標がまったくありません。以前、この鳥屋戸尾根を登った事があるのでこの下り口が分かりますが、そうでなければ分かるかどうかちょっと自信が持てない所です。


この下からは赤テープがいっぱいありました。もうこの辺りは紅葉も少なく、緑の自然林を緩急交互に下って行きます。岩がゴロゴロあった斜面は、南側を斜めに下るよう新しくロープが張ってありましたが、やはり滑り易い急斜面です。この下はずっと植林の急坂で、一旦平坦になり広葉樹になりますが、すぐまた植林になり急降下が続きます。左に川苔林道が見えて来ると、そろそろ終わり。カーブミラーのある所に下り立ち、右へ行けば川乗橋のバス停です。

ヨコスズ尾根は前回より赤い紅葉が少なく落ち着いた色調でしたが、鳥屋戸尾根は西側がとても鮮やかでした。スズタケがなければもっとすっきり見えるはずですが、枯れていくのも気になります。



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