高畑山・倉岳山

たかはたやま(981m)・くらたけやま(990m)


高畑山と倉岳山は、中央線の駅からバスを使わず登れるとても便利な山です。
今日は天気がいいので、寺下峠経由で下りてみることにしました。


2005.10.1(土) 鳥沢駅_石仏_高畑山_倉岳山_立野峠_鳥屋山_舟山_寺下峠_梁川駅
快晴 07:45着
 07:50発
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15:50着
15:58発



天気予報では雲の多い晴天と言っていましたが、すっきり快晴の朝を迎えました。電車の窓から爽やかな秋晴れの景色や倉岳山を眺め、鳥沢駅で下車。降りた登山者は少なく、倉岳山方面へ向かったのは私だけでした。

駅前の国道を右へ行き、古い道標に従って右折。踏み切りを渡ると、稲刈りの済んだ田圃の向こうに、朝日を受けた大桑山と高畑山が見えています。この道は何度か通った事がありますが、以前はなかった所にも新しく道標が立ち分かりやすくなりました。右に左に曲がりながら民家の間を抜けると、小篠貯水池手前の小さな山ノ神に出ます。手を合わせ、ようやく山道らしくなった道を進みます。


小篠貯水池
【小篠貯水池】

道は貯水池の左側へ回り込むようについていますが、堤防斜面の右端には細い踏み跡があり、ここを直登すれば公園風の堤に上がります。

堤にある東屋からは正面に小さな山が見え、あの山腹を北から西へ巻くように登って行くと高畑山です。


薄暗い樹林の中ですが、涼しげな沢を見ながら緩やかに登って行きます。ミゾソバやツリフネソウなど花を見つつ進み、やがて右に笹竹がチラホラ見えてくると石仏です。数年前は小さくてとても古そうな石仏があったのですが、今日はありませんでした。真直ぐ続く穴路峠への道を見送って右へ折れ、ここからはしばらく急坂です。

広葉樹林の気持ちのいい山腹を大きくジグザグに登って行くと、途中で上から小石が落ちて来ました。見上げると、リスが慌てて逃げて行くところでした。頭よりずっと大きな尻尾がピョンピョン跳ねています。動物の後姿は無防備で、何ともかわいい。

朝日の当たる木立の道も清々しく気持ちいいけど、北面へ回るとこちらもまた涼しく快適。

足元に直径25cmくらいの巨大キノコが一本だけ生えていました。これは食べられるのかなあ。
今年はキノコが多いので、食用かどうか判別できれば一層楽しいだろうなあと思いました。


雑木道
【涼しい雑木道】

やがて夏草が迫るトラバース道になりました。思いのほか花が多く、セキヤノアキチョウジやサラシナショウマがいっぱい見られます。この数カ月、花と見れば一つ一つカメラを向ける習性が身についてしまい、ここでも立ち止まる回数が多くなってきました。後日調べてわかったのですが、シモバシラの花もありました。冬の霜の花はよく見かけますが、本当の花は初めて見ました。おしべが飛び出した白い小さな花が並んで、ブラシのような感じの花です。

この先の仙人小屋跡は、今は丸太ベンチがあるだけです。ここから杉林の急登で、上の尾根に出ればあと少しで高畑山です。


高畑山
【高畑山から見る富士山】

直下を急登して高畑山に着きました。
先客の男性が一人いるだけの静かな山頂です。

今日は快晴。 ススキの向こうに富士山もすっきりきれいに見え、左には丹沢や道志の山々が見えています。秋が深まれば、雪の南アルプスもチラっと見えるはずですが、ちょっと木が高くなっていました。

日差しが強いので木陰でしばし休憩後、倉岳山へ向かいます。


ここからも広葉樹の木陰で涼しく快適な尾根道で、コウヤボウキがあちこち咲いています。今日は晴れていてもカラッとしているので気持ちいい。道標があるだけの小さな天神山の先を下れば穴路峠です。

昔の峠道らしい雰囲気のある峠で、「峠道文化の森」の大きな案内版が立っていました。倉岳山へはここから登り返します。


穴路峠
【穴路峠】


左にアカマツ林が見えてきて、所々太い幹回りの立派な大木もありました。ここも直下は急登で、上に出て東へ行けば山頂です。


倉岳山
【倉岳山からも富士山が見えるようになった】


倉岳山 山頂に着きました。
以前はもう少し樹林に囲まれた印象でしたが、今日は南西面が刈り払われて明るく、富士山もすっきり見えるようになっています。

倉岳山はさすがに人気の山だけあって、山頂にはけっこう人も休んでいました。

富士山の上を、ゆっくり漂いながら雲が動いていきます。秋だなあと眺めつつ、のんびり昼食タイム。やっと出始めた大好きな平柿を食べて、さて出発。

倉岳山からの下りもしばらく急です。

やがて緩やかになって立野峠に着きました。木製の立派な道標が出来ていましたが、あちこち指してとても賑やか。一人前の峠という感じの道標です。

左の植林を急降下すれば月夜根沢ですが、今日は真直ぐ進みます。


立野峠
【立野峠】


倉岳山から東へ延びるこの尾根はとても静かで、以前3月に歩いた時は曇り空だったせいもありますが、土曜日にも関わらず登山口から下山まで山中一度も人に会いませんでした。小さなアップダウンはあるものの片側か両側が常に雑木林なので、楽しい里山道という感じです。


伐採地
【細野山の東面は伐採地】

細野山の東斜面は大規模に伐採されているので南面が開けています。丹沢や道志の山並が広く見渡せ、富士山も見えるので気持ちいい所ですが、今は日差しが強くちょっと暑い。冬はひなたぼっこにとても良さそうな場所です。

細野山を下って登り返すと、緩やかな雑木林が続いて鳥屋山に着きました。山頂は狭く展望は全くありませんが、涼しい木陰は気持ちいいのでしばし休憩。

鳥屋山
【鳥屋山】

ここを下ると植林の多い道になります。緩やかな上下を繰り返し、次の舟山への登りはまた少し急です。細い登山道の所々にハギの花が迫るように茂り、濃いピンクの花が少しだけ咲き残っていました。ススキもあるのでもう少し早ければ萩の花とススキでいい感じだったかも知れませんが、今はちょっと薮っぽい感じです。


舟山
【舟山】

雑木になると舟山で、山頂には道標も何もないのでちょっと分かりにくい所です。

中央が少し窪んでいるので、こっちが舳先でこっちが艫かなあ、などと思いながら休憩。ここは全体が雑木林で気持ちいい。

立野峠からこちらは、通る人もいないので本当に静かです。

舟山から少し下った先、寺下峠の手前はちょっと要注意です。エアリアの地図では真っ直ぐ行けば寺下峠に出る感じですが、実際はこの植林の手前で左へ折れて下ります。

この左折する所には手作りの小さな「寺下峠」という札が木に掛かっているので、初めて来た時はここが寺下峠かと勘違いし、直進して迷い、引き返してきた事がありました。

右に写真
【「寺下峠」の札があるが正しくは左下】
寺下峠
【寺下峠】

左折して植林の中を真っ直ぐ下ると寺下峠に出ます。ちょっと暗い感じですが、昔からの峠道らしく古い道標があり新しい道標も出来ていました。

今日はここから左へ下り梁川駅へ向かいます。


しばらくは山腹の道で、ここも夏草が茂りヤマジノホトトギスやフシグロセンノウなどがまだ咲き残っていました。その先にはシラネセンキュウやヒキオコシなどが咲き、夏は花も多そうな所です。東側に見える端正な山は丸ツヅク山でしょうか。

崩れやすい山肌のトラバース下りにはロープが付けられていました。ザラザラの滑りやすい下りです。


斜面のトラバース
【崩れ斜面のトラバース】

梁川へ
【モミジやカエデの多い広葉樹林】

トラバース道が終わると広葉樹林の大きなジグザグになりました。モミジやカエデも多いので紅葉の頃はきれいになりそうな明るい道です。


やがてロープが掛けられたザレ斜面をジグザグに下り沢に近づいてきました。沢音を聞きながら水道管の黒いパイプが走る道を下ります。黒パイプは気分悪いけどこの道は静かで植林も少なく、今度は登ってみたい道だなあなどと思いながら何気なく木の根と思って跨いだら・・・?

エッ! ヘビ!? ゾゾゾーー! 2,3歩先で恐る恐る振り向いてよく見ればやっぱりヘビです。でも、じーっとしています。普段見かける地味なヘビなら大丈夫だけど、これは初めて見るオレンジ色の模様で、なんともイヤらしい姿。気持ち悪いのであまりよく見ませんでしたが、くねりながらどうやら死んでいるらしい。

『こんな道の真ん中で死なないで欲しい! こわーー!!』と思いながら歩き出したら、今度は前の草叢がザザザーー!!    逃げていくヘビの後姿が見えて、またまたゾゾゾゾーー!!  
けっこう長いヘビだったのですっかり寒くなってしまいました。あんな気色悪いヘビ初めて! あれがマムシというものかもしれませんが、調べたくありません。

怖ろしいものを見てしまったと思いながら、ようやく車道に出ました。

地図を見て、車道に出たら左折と思っていたので、正面の道はあまり気にせず左へ行ってしまいました。 が、これがとんでもない間違い。


車道
【車道を左へ行ってしまった】

そのうち右へ下り坂になるはずと思っていましたが、ずーっと水平道です。いい加減歩いて、やっぱりオカシイ。ひょっとして・・・イヤな予感。 改めて地図を見れば・・・やっぱり。
左の唐栗橋から林道が少し延びていて、工事中となっています。この地図 '99版で、そんなに古くはないと思ったけど、林道はもうつながってしまったのかも。結局、山肌に沿って右に左にカーブしながら、とんだ遠回りをしてしまいました。やれやれ・・・
唐栗橋の先には歩いたことのある月夜根沢の倉岳山登山口がありました。更に車道を下り、梁川大橋を渡ればすぐ上が駅です。今回は後半、胸がザワザワしたので、駅に着いたら何だかとてもホッとしました。


高畑山は以前より木が高くなって富士山が見えにくくなった感じですが、倉岳山は逆によく見えるようになっていました。寺下峠からの道は、ヘビと車道間違いがなければ広葉樹が多く静かでいい道でした。やっぱりいつか登ってみようかなと、日が経った今は思えます。



 倉岳山の花々



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