大菩薩峠



大菩薩峠は、東京から日帰りで行ける2000m級の、明るい展望の広がる山です。
気持ちのいい草原が続き、四季を通じて人気がありますが、冬は静かな山を楽しめます。


2004.1.8(土) 裂石_千石茶屋_第一展望台_上日川峠_雷岩_大菩薩峠_上日川峠_裂石
快晴 07:55着
 08:00発
08:35
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16:25着
16:47発



今まで大菩薩峠へ行くには、塩山駅からタクシーの相乗りを期待するしかありませんでした。でも昨年12月のダイヤ改正で最寄り駅の下り始発が10分早まり、高尾駅6:15発の電車に間に合うようになりました。これで塩山駅7:28発の始発バスにも乗れるようになります。うれしくて、まだ早いかなと思いながらも”白い大菩薩峠”を期待して、早速行ってきました。

勝沼ぶどう郷の駅から見える北岳や甲斐駒は、朝日を受けオレンジ色に輝いてとても綺麗でした。眺めているうちに着いた塩山駅から、初めての始発バス。乗客は12,3人くらいでした。このバスは終点の大菩薩峠登山口(裂石)まで行ってもなんと100円です。市から補助が出るそうで、帰路に初めて乗った時はびっくりしました。

裂石のバス停の傍にはトイレもあり、身支度して出発。杉木立の雲峰寺を左上に見ながら、車道を真っ直ぐ進みます。やがて、所々雪がアイスバーンになっている緩い勾配を折り返しながら上り、丸川峠との分岐に着きました。上日川峠への道路は冬季閉鎖されているので、ゲートの脇を抜けて進みます。少し先から近道の登山道が延びています。


千石茶屋
【千石茶屋】

やがて右に千石茶屋が見えてきました。先行の人たち同様、茶屋のベンチで軽アイゼンを着けました。

この先の工事用林道を少し行くと、途中左手に登山口があります。朝はまだ日陰で凍結しているのでアイゼンは有効ですが、日中日の当たるような所は雪もなく不要。根の出ているところは踏まないよう神経を使うので、ない方がいいくらいかなと思いながらもそのまま歩きました。

下ばかり見ながら歩いているうちに、第一展望台に着きました。南アルプスがきれいに見えています。

眺めながら休憩していましたが、まだ日も当たらないので立ち止まるとだんだん寒くなり、脱いだり着たりが忙しい。

第一展望台
【第一展望台から南アルプス】
大菩薩のブナ林
【山梨の森林100選 大菩薩のブナ林】

ブナなど、広葉樹林の日陰の道を黙々と登って行きます。


やがて左上にガードレールが近づいてきました。もうすぐかと思われるところですが、この車道はまた一旦大きく離れるので上日川峠はもう少し先です。

小笹の明るい道になると、緩やかになり峠もまもなくです。

おしゃれなロッヂ長兵衛のある上日川峠に着きました。ここには駐車場と公営トイレ、その間の高台にテント場があります。

休憩して、ロッジの右横から福ちゃん荘に向けて出発、往きは車道を行きました。

上日川峠
【上日川峠のロッヂ長兵衛】
唐松尾根
【唐松尾根】

着いた福ちゃん荘の先で、右の大菩薩峠への道を見送り左の唐松尾根へ向かいます。


しばらくはカラマツ林の緩やかな道です。


やがて岩混じりの急坂になってきました。所々開けたところで、後ろの富士山や南アルプス方面を眺めながら息を整えます。雪も緩んできたのでアイゼンは外しました。
このあと一旦平坦な道になりますが、その先で樹間から、大菩薩の笹原の斜面が見えて来ました。ここからの急坂は、花の頃なら色とりどりの草原の中ですが、岩ゴロゴロで短いながらもけっこうキツイです。

休み休み登って、ようやく雷岩に着きました。振り返れば正面に富士山、甲府盆地の向こうには南アルプスの白い峰々が広がっています。しばらくは素晴らしい展望に見入っていましたが、ここは風が強く眺めは最高ですが、食事するには寒い。うしろの原生林間際まで退いて、昼食タイムにしました。ここは風もあまり当たらず、暖かでした。


雷岩から
【雷岩からの眺め  光っているのは上日川ダム】

昼食後、大菩薩嶺はすぐ近くなので行こうかと思いましたが、山頂は樹林に囲まれ展望もないので今回はパスしました。

雷岩から大菩薩峠までの、白い稜線歩きを期待していたのですが、やはりまだ雪も少なく登山道は10cmくらいあるものの、斜面の笹原はマダラ模様でした。


大菩薩峠への稜線
【大菩薩峠への稜線】

2000年に設置された「標高2000米」という標柱のある神部岩を過ぎると、賽ノ河原が広がります。雷岩から介山荘までの稜線は、爽快な大菩薩のハイライト。気持ちのいい雪の笹原道が続きます。


賽ノ河原
【避難小屋のある賽ノ河原を振り返る】

石尾根
【石尾根】

行き交う人も少ない明るい稜線を進んで行くと、左手に奥多摩の山々が見えてきました。

七ツ石山から鷹ノ巣山までの、石尾根の白い帯がはっきり分かります。

奥多摩湖も見え、その右手には奥から大岳山、御前山、そして三頭山がどっしりと大きく見えています。

大菩薩峠の下からカーブしながら右へ延びる牛ノ寝通りは、落葉した森が続き気持ち良さそう。
春か秋に、是非歩いてみたいと思いました。

奥多摩三山
【奥多摩三山】
大菩薩峠
大菩薩峠

介山文学碑の前を過ぎて、大菩薩峠に着きました。

振り返ると、今下りてきた笹原の尾根道が見渡せます。雪はまだまだこれからですが、あまり沢山積もればラッセルも大変そうなので、私が歩ける時は限られています。

介山荘のベンチで休憩後、さて出発と小屋の後ろに回ったら、以前小さなトイレがあった所に公営の立派なトイレ付き休憩舎が建っていました。
まだ真新しく、木の香りがしそうです。中は窓ガラスなので明るく、壁に沿って腰掛がぐるっと取り付けられていました。

大菩薩峠は訪れる人も多いので、なにかと便利な休憩舎です。

休憩舎
【真新しい休憩舎】

介山荘からは広く歩きやすい道を緩やかに下ります。ひっそりとした勝縁荘を過ぎて間もなく富士見山荘に着きました。丸太の平屋に煙突、ちょっと雰囲気のいい小屋です。前のテラスからは逆光の富士山。朝ならきれいだった事でしょう。
ここから少し行けば福ちゃん荘です。帰りは山荘の横から、林の中の道を下りました。新緑の頃は、小鳥の囀る明るい気持ちのいいブナ、ミズナラ林です。やがて下にロッジ長兵衛の屋根が見えて来て、上日川峠に戻りました。


ブナ林
【ブナ、ミズナラ林】

休憩後は、朝来た道を下ります。

登って来る人も下りる人もいない静かな陽だまりを、ただひたすら下ります。

朝は寒々としていた道も、今は木々も暖かそう。


下るにつれ太陽が向かいの山に迫り、陰になった頃、林道に降り立ちました。千石茶屋の先から車道に出ます。夕方になると気温もまた下がって、朝ほどではないにせよ道路は滑りやすくなるので、注意しながら歩きます。バス停に着き、よく見れば17:10発の前に16:47発二本木経由と言うのがありました。「経由」となっていても、こちらの方が少しだけ短くて運賃も同じく100円だそうです。夕暮れのバス停にぽつんと一人では淋しいので、茶店に入って甘酒を頂きながらきれいで明るく感じのいい女将さんと、お話しながらバスを待ちました。


一番バスに乗れるようになって嬉しく、ちょっと早いかなと思いながらも行ってきました。「トレース付きの白い稜線」には早かったけれど、静かな大菩薩の気持ちのいい稜線を歩く事が出来ました。



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