南高尾山稜



高尾山と津久井湖の間の山々の一つに大洞山という山があります。
後日、このあたりの山々を南高尾山稜と呼ぶ事を知りました。


2004.2.15(日) クラブ前_峰ノ薬師_中沢山_コンピラ山_大洞山_城山_高尾山_高尾山口駅
晴れ 09:55着
 09:55発
10:35
10:40
11:50
11:55
12:15
12:55
13:0014:10
14:40
15:35
15:45
16:45



朝になったら、空がだんだん青くなってきました。今から行けそうな所はと、地図で近くを見ると大洞山という山があります。余り聞いた事のない山ですが、実線ルートで城山に抜けられそうなので、どんな所か行ってみることにしました。

橋本駅から三ヶ木行きに乗りクラブ前で下車。三井大橋を渡り、坂を登って右の小道へ入ります。細かく折れながら、やがて車道に出ると少し先に登山口の階段が見えました。


峰ノ薬師
【峰ノ薬師】

広葉常緑樹の多い表参道を行き、峰ノ薬師に着きましたが、ここを登る人はあまりいないようで誰もいません。

お参りして先に進むと、ちょっと風情のないコンクリートの建物の奥の院があり、更に進むとアンテナ塔と「城山無線中継所」の建物がありました。


明るい雑木の道を行くと、だんだん杉が増えてきて三沢峠に着きました。ベンチや案内板があり、ここは「関東ふれあいの道」になっているようです。高尾山口駅方面から3人連れが上がって来て少し行けば団体さんも休んでいました。私が知らなかっただけでここは意外と人気のルートのようです。

杉植林の中を歩いて西沢峠を過ぎ、少しして気がつくとどうやら巻き道を行ってるようです。

この上は気持ち良さそうな雑木林で、そのうち尾根道と合流したら上に出ようと思いながら歩いていましたがなんだかずっと続きそうです。早めに引き返しておけばよかった。


南高尾山稜
【南高尾山稜】
見晴台
【津久井湖の先に大室山と富士山】

ずいぶん進んでしまった先で、左側が開け数人が休んでいる見晴台に着きました。
津久井湖や丹沢、大室山の横に富士山の頭が見えています。丹沢から見る大室山はゆったり広がっていますが、こちら側から見るときれいな三角形をしていました。

結局、尾根に上がれないまま分岐まで来てしまいました。

右に折れる分岐に出ましたが、中沢山の山頂はすぐ上のようなので、登ってみました。

山頂は狭く、観音様が静かに立っているだけ。手を合わせて、向こう側へ下りました。

中沢山
【中沢山の観音様】

中沢峠を過ぎてまもなく「→山頂」と書かれた道標があり、すぐ右上に小さなピークがありました。「コンピラ山」にしては早すぎです。グループで休憩中の人に聞いてみると「ここが大洞山ですよ」との事。「えっ、そうなんですか」とは言ったものの、内心”そんなはずはない”と思いました。でも楽しそうに食事しているのに「そんなはずは・・・・」とも言えません。ちょっと先に進んでから、地図を見れば確かにこの辺りに小さなピークがあります。あの道標は紛らわしいので、きっと間違えたんだろうと思いました。


コンピラ山
【コンピラ山?】


一旦下って少し登り返し、なにやら山頂に着きました。ここがコンピラ山かなと思いましたが、平坦で山頂のようには見えません。

左手に手作りの休憩所があり、先客のご夫婦が「大洞山よりここの方が明るくていいよ」とおっしゃったので、私もここでお昼にしました。

掘り炬燵風のベンチとテーブルは、この付近の山を毎日登って来られる有志の方達が最近作ったそうで、風情があって素敵なベンチでした。

この南高尾山稜は明るい雑木の尾根道で、思いのほか登山者は多いけれど、気持ちのいい道が続いていました。


南高尾山稜
【南高尾山稜】
大洞山
【大洞山】

本物の大洞山に着きました。
立派な標柱や案内版がありベンチもあります。
でも西側が杉木立でちょっと暗いのでそのまま通過しました。


大洞山からは植林を北へ下り大垂水峠に出て、国道20号線の上を陸橋で渡ります。道標があり、右の道は高尾山への道で、城山へは国道沿いに左へ50mほど進んでから右の階段を上がりました。植林の急登を過ぎ、ゆるやかになると後方が開け見晴しもよくなりました。

高尾山からの縦走路に合流して城山に着きました。この時刻の城山はもう人も少なくなって、丹沢も富士山も霞んでぼんやりしていました。

休憩後は高尾山へ向かいます。


城山
【城山】
もみじ台
【もみじ台】

奥高尾山稜のメインルートも今日は人が少ないようです。

気持ちのいい一丁平を過ぎ、もみじ台に着きました。ここもいつもの賑わいはなく、茶店も今日は閉まっていたような雰囲気です。

この先、直下の階段を登れば高尾山。
朝は登山者が多い高尾山もこの時刻はのんびり散策風情です。

高尾山
【高尾山】


帰りはいつもの稲荷山コースを下りました。夕日の差し込む林は、いつも通る朝とはまたちょっと違った雰囲気です。向こうから人が来るので4時を過ぎても登ってくる人がいるんだなあと思っていると、中ヒールのパンプスを履いた女性もいたりしてびっくりです。


南高尾山稜は意外とよく歩かれているルートのようでしたが、落ち着いた雰囲気の静かな山稜でした。家から近いので、またいつか来てみようと思います。



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