塔ノ岳



塔ノ岳は丹沢の代表的な山で、最も人気の高い山です。
今回は展望のいい表尾根のコースを歩いてきました。


2004.1.11(日) ヤビツ峠_二ノ塔手前_三ノ塔_カイサク小屋_塔ノ岳_堀山ノ家_雑事場_大倉
晴れ 09:00着
 09:00発
10:15
10:25
10:45
10:55
12:05
12:15
13:15
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16:20
16:25
17:00
17:08



冬の秦野駅発ヤビツ峠行きのバスは凍結のため蓑毛までの事が多いのですが、今年は暖冬のお陰でまだ運行していました。終点のヤビツ峠から車道を20分ほど歩くと富士見山荘があり、ここで左折。少し進んだ先、右手に塔ノ岳登山口があります。しばらくはやや急な登りですが、高度を上げるにつれ後ろの大山がすっきり見えるようになって来ました。

二ノ塔の手前はガレの急斜面。途中で、脇の小岩に腰掛けて、目の前のどんと大きな大山を見ながら休憩しました。

大山
【振り返ると、大きな大山】
二ノ塔
【二ノ塔】

その先の笹の間を登って、最初のピーク、二ノ塔に着きました。
ここは富士山も見え、ベンチもあって休憩にはいい所なので、いつも大勢の人が休んでいます。

ここから滑り易いぬかるみ急坂を少し下ります。

登り返して、休憩舎やベンチのある三ノ塔に着きました。向こうに見えるのが塔ノ岳。

三ノ塔
【三ノ塔】

三ノ塔は、これから向かう塔ノ岳へのルート全体がよく見渡せます。
富士山や南アルプスはもちろん、尾根上にあるそれぞれの小屋も見えて楽しい眺めです。
右下に烏尾山荘が見え、そこから右上へ行者岳、書策小屋、新大日と進み
新大日からは左のピーク、塔ノ岳へ向かいます。尊仏山荘も小さく見えています。
塔ノ岳から左下へ延びているのが大倉尾根、通称バカ尾根と呼ばれるひたすら下る長い尾根です。

塔ノ岳方面
【塔ノ岳方面】

三ノ塔の北から急降下しますが、ここからの眺めも素敵です。ちょっと平らな烏尾山の上に、かわいい三角の山荘、向こうには富士山が見えて、新緑のきれいな頃ならちょっと絵のようです。ガレ場の急な段々を慎重に下り、少し行くと烏尾山で、いくつかベンチもあって小広い山頂です。この先が狭い山頂の行者岳。


鎖場
【鎖場を振り返る】

行者岳の先には鎖場があり、二つ目の鎖場はちょっと急なので時々渋滞しています。

整備された狭いガレ場を過ぎると、上のほうにカイサク小屋が見えてきました。ここにもベンチがあり、丁度お昼なので昼食にするグループもありましたが、私は休憩だけにして食事は塔ノ岳まで我慢です。

カイサク小屋から少し登ると新大日で、ここにもベンチがあります。新大日からは左に進みます。

新大日岳
【上にカイサク小屋、右に新大日岳】
鹿
【木ノ又小屋の前の鹿】

しばらく行って木ノ又小屋の前に来た時、突然鹿が目の前を横切りびっくり。しばらく小屋の前を行ったり来たりしていました。

頭のてっぺんから高い声でキューンと言っているような鳴き声で、塔ノ岳ではよく見かけましたが鳴き声は初めて聞きました。何か欲しいのかも知れませんが、何もあげられなくてごめんなさい。

この先からは道も平坦になって、しばらくは気持ちのいい道です。正面の塔ノ岳の上には尊仏山荘が見え、左には富士山が見えています。

尊仏山荘
【塔ノ岳の上に尊仏山荘】

平坦道
【春はミツバツツジが咲く楽しい道】

山頂とりつきまでは、春になるとミツバツツジが咲く楽しい道です。直下はちょっと急登。


ようやく塔ノ岳 山頂に着きました。
山頂には去年安置された尊仏如来が静かに登山者を見守っています。

冬の塔ノ岳からの展望は素晴らしく、南アルプスの聖岳から北岳、八ヶ岳はもちろんですが、去年は神津島までよく見え感動しました。今日はこの時間、富士山はやや逆光気味で霞んでいます。
ちょっと遅い昼食タイム、コーヒーを飲みながらゆっくり景色を眺めました。

塔ノ岳
塔ノ岳

さて下山。山頂からは土止めの階段が続くようになります。金冷しの分岐で右に折れるのは鍋割山方面で、大丸・小丸付近のブナ林は雰囲気のいい散歩道ですが、今日はこのまま真っ直ぐ下ります。


花立
【花立の石段】


岩ゴロゴロの急坂の下、花立山荘を過ぎるとまた階段です。山再開後、初めてここに来た時はびっくりしました。昔ここは何もつかまる所がない滑りやすい赤土の急斜面。みんなでキャーキャー笑いながら下りたのを思い出します。

今はきれいに整備されて、歩きやすくなったのはいい事なのでしょうが、なんだか寂しい気も。
でも山の為には、よかったのかも知れません。両側の斜面も保護され、植樹も進んで手当てされている感じがします。


このあとも階段が続きます。ちょっと小広い天神尾根分岐付近にはベンチがありほっと一息、その後また段状の急坂を下り、堀山ノ家の横のベンチで休憩です。

堀山ノ家から駒止め茶屋までは、急坂が続く大倉尾根で唯一のんびり歩けるゆるやかな道です。

一本松のあたりはイロハモミジが植えられているので紅葉の頃はきれいだと思うのですが、まだその頃に来たことがありません。階段状の道も見晴茶屋までで、ようやく終わり。


堀山
【堀山付近】
雑事場ノ平
【雑事場ノ平】

見晴茶屋から少し行くと最後のベンチ、雑事場ノ平に着きます。
このベンチで長い下りで疲れた膝をストレッチしておくと、あとがとても楽になるので私はいつもここで休憩。


ここからは植林の最後の下りで、やがて車道に出ます。沿道の畑には無人の野菜販売所があり、どれも一袋100円。キャベツ2個入りとねぎ7,8本入りの二袋を買いました。安くて新鮮でおいしそう。いいおみやげができました。


塔ノ岳への代表的なルート表尾根はアップダウンも多いのですが、冬は展望のいい尾根歩きを楽しめます。積雪の前だったので、ぬかるみもほとんどなく助かりました。



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