金時山・丸岳


2003.12.21  地蔵堂~足柄万葉公園~金時山~乙女峠~丸岳~長尾峠~仙石案内所前BS



今年最後の山行は、富士山を眺めに金時山へ行くことにしました。
すっきり晴れ渡った山頂からは南アルプスや八ヶ岳がくっきり見えて感動でした。

地蔵堂
【地蔵堂】

7:45 新松田駅から地蔵堂行きのバスに乗って終点で下車。地蔵堂の右手、民家の横を下りて川を渡り、杉林へ入って行きました。

ジグザグの杉の急登を行くと、しばらくはゆるやかな道が続きます。

左へ巻くようになり、尾根上に乗ると足柄万葉公園です。それぞれの木に因んだ和歌の札があちこちに立ち、万葉集の石碑も立っていました。向こうに矢倉岳が見えています。

万葉公園
【足柄万葉公園】
足柄万葉公園BS
【足柄万葉公園BS】

万葉公園を抜け車道に出ると富士山が見えるようになりました。素晴らしくきれいな富士山です。

ここにはバス停があり、11月まではバスもここまで入るようですが本数は少ないです。

万葉公園から車道を少し進むと「足柄の関」で、道路向いには足柄山聖天堂があり、熊にまたがる金太郎像がありました。

足柄の関
【足柄の関】

すぐ先の足柄峠で左へ曲がってもまだ車道。万葉公園から40分程は車道歩きでしたが、冬で観光客は少なくマイカー登山の車が少し通るだけ。ゲート手前には17,8台の車が止まっていました。


富士山
【猪鼻砦からの富士山】

幅の広い平坦道の木立の間から明神岳を眺めながらしばらく行くと、夕日の滝分岐の猪鼻砦に着きました。右側が開け、富士山が麓からすっきりと見えていました。

この先から金時山への急登。
鳥居をくぐると、12本の階段梯子が続きます。丈夫なアルミ製で手すりまで付いているので登りやすい。

かなりの急登続きなので、時々息を整えながら振り返れば丹沢山塊が一望でした。

梯子段
【ここから梯子段】

11:35 金時山に着きました。
富士山が大きく裾野を広げ、真ん中にドーンと座っています。
今日は快晴! 双眼鏡で見れば、すぐ右に真っ白な北岳
その手前に鳳凰三山とキリっとした甲斐駒が見えます。
更に右には白い八ヶ岳も見え、今日は本当にくっきりきれいで感激。

金時山から
【金時山からの富士山】


金時山
【金時山 山頂】

金時山山頂には2軒の茶店があり、前回はとても賑わっていましたが今日はちょっと少なめかな。

『あとは下りるだけ』なので、煮込みうどんなど作り1時間半くらいのんびりしていました。

帰りは乙女峠へ。
金時山からの急坂を下り、ゆるやかな道を行くと長尾山頂です。広場になっていて所々霜でぬかるんでいました。

長尾山
【長尾山】
乙女峠
【乙女峠】

2:00 乙女峠に着きました。ここからも富士山が見えます。予定ではここから下りるはず。

でもこの空、いつまでも青く雲一つありません。
このまま下りるのはもったいない。今年は今日が最後だし、時間は何とか大丈夫そう。この先の丸岳も行ってみたいので行く事にします。


乙女峠から誰もいなくなったゆるやかな道を進んで行きました。
2:40 丸岳に到着。 ここからは箱根周辺がよく見えました。
観光地が見えてもうれしい訳ではないけれど、ロープウエイが張り付いている駒ケ岳、
湖面に線を引いて進む遊覧船、腹立つゴルフ場など模型を眺めてるみたいで面白い。
左には今来たトンガリ金時山。 その後ろに丹沢も見えています。
笹原の明神ヶ岳から大文字焼き場のある明星ヶ岳への稜線もすっきりきれい。

丸岳から見る金時山~芦ノ湖
【丸岳からの展望  金時山~芦ノ湖】

後ろには笹竹ヤブが広がっていますが、電波塔の横の富士山がまだきれいに見えています。

丸岳は金時山と違い静かでとてもいい山でした。


丸岳から見る富士山
【西側には富士山】
長尾峠
【長尾峠】

丸岳から見晴らしのいい笹原を下って行くと富士見台で、芦ノ湖と富士山の両方が見られました。

長尾峠はその先ハコネダケの中にあり左へ曲がると覆い被さるような背の高い笹竹になりました。


笹竹を抜けると車道に下り立ち、すぐ横はトンネル。茶店の先に下り口があり、ここからまた山道です。植林を下って行くとゴルフ場の脇に出て、後は道標に従って細い道を進んで行きました。

川沿い遊歩道に出ると、向こうに金時山が見えて来ました。夕陽にほんのり赤く染まっています。

道標の道は右に左にくねくね曲がり、夕闇が迫った頃に仙石案内所前バス停に着きました。


金時山
【赤く染まった金時山】


12月は何かと忙しく、金時山が今年最後の山行になりました。素晴らしい快晴に恵まれ、静かな丸岳まで終日青い空を眺める事が出来て感謝の一日でした。来年もまた良い年になりますように。



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