新越山荘に泊まり、針ノ木岳まで行く予定で出発しました。
結果は爺ヶ岳へ日帰り登山になってしまいましたが、
稜線上は紅葉も始まっていて、とてもきれいでした。
5:40 扇沢では雲ひとつない快晴の朝を迎えました。正面の東の空が明るいオレンジ色に染まっています。簡単な朝食を済ませ出発。柏原新道入口には、30人近い団体がにぎやかに準備をしていました。すぐに始まる登山道は急坂ですが、きれいに整備されていて歩きやすく、朝日が斜めに差し込む樹林帯は清々しい。 |
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【左は蓮華岳、正面は針ノ木岳とスバリ岳、右上のピークは岩小屋沢岳】 夏に歩いたのはあの辺りかなと眺めながら歩きます。しばらく行った先にある、ケルンの曲がり角を過ぎると、道も少しゆるやかになりました。 |
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きれいな石畳の道になりました。 |
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やがて前方に、爺ヶ岳からの稜線がよく見えるようになりました。上の方はもうすっかり紅葉も始まっているようです。これから先、あの中央のガレ場を横切り、鮮やかなナナカマドの下の方を左に進みます。道のある所が、なんとなく筋になっているのがわかるでしょうか。 |
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きれいな黄葉の灌木状のダケカンバを過ぎると、草原が広がり、上の方に山荘が見えてきました。 |
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9:45 種池山荘に着きました。山荘の前のベンチから、針ノ木岳までの稜線が見えるはずですが、この時間は上がって来たガスで見えなくなっていました。いずれ爺ヶ岳もおおわれてしまうでしょう。早めに山頂に行った方が良さそうです。小屋の横にザックを置いて、お弁当と上着を持って出発します。 |
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正面には、爺ヶ岳への道がすっきり。 手前が南峰、左奥が爺ヶ岳中央峰です。 |
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左前方に鹿島槍ヶ岳が見えますが、信州側はガスで見えません。来年まで改築休業中の冷池山荘の赤い屋根も小さく見えていました。 |
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振り返ると、メルヘン世界のような景色に、 |
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11:00 爺ヶ岳中央峰に着きました。 爺ヶ岳南峰も、時々雲におおわれ見えなくなったり、また姿を見せたりと目まぐるしい。なぜか中央峰だけは雲がかからず、上空は抜けるような青空。遠く槍ヶ岳の穂先が見えています。目の前に広がる白く輝く雲をながめながら、昼食。 |
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来た道をそのまま引き返し山荘へ戻ります。 |
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【種池山荘の前の草原はチングルマがいっぱい】 |
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種池山荘に戻って休憩。ふと見ると入り口に貼り紙があります。「本日、新越山荘は団体の予約で満員になりました。予約のない方は泊まれません。」 |
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下りはとても静かです。 |
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朝は賑やかだった石畳の道も |
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夜行バスを利用すれば、日帰りで行ける爺ヶ岳は展望もよく、登りやすい山でした。春の頃なら、残雪の剣岳や針ノ木岳が素晴らしいことでしょう。来年はきちんと予約して、また来たいなあと思いました。 |