渋沢丘陵・頭高山

ずっこうやま(303m)


秦野駅を挟んで丹沢の向かい側に広がる渋沢丘陵、震生湖、頭高山。
桜の頃に歩いてみたいと思い、丘陵東端の立野緑地から歩いてきました。


2017.4.16
(日)
 秦野駅今泉名水
桜公園
立野
緑地
震生湖栃窪
神社
八国見山頭高山
分岐ベンチ
頭高山泉蔵寺渋沢駅
晴れ  08:10着
 08:15発
08:30
08:40
09:10
09:20
10:30
11:00
11:5512:2512:55
13:05
13:40
14:00
14:40
14:45
15:20着
15:31発



秦野駅から道標に従って南へ進み、まずは今泉名水桜公園の桜を見に行きます。

そろそろ散り始めですが、ほぼ満開。水面に映る姿もきれいでした。

今泉名水桜公園
【今泉名水桜公園】
南ヶ丘入口
【南ヶ丘入口 上に立野緑地】

渋沢丘陵へは白笹稲荷神社経由で向かうルートが一般的ですが、丘陵の東端から歩きたいので「秦野総合高校入口」の交差点を目指して適当に歩きます。

桜並木の交差点を直進し、坂を上がって行くと左に南ヶ丘入口がありました。
高台の遊歩道の途中には立野台ベンチがあり、大山~弘法山が一望出来ます。

少し下ると、立野緑地入口。若葉が出始めた明るい雑木林を東端まで上がって行きます。

ホウチャクソウやキランソウが咲いていて、どこにでもいるクサイチゴも真っ白な花が素敵。

立野緑地
【雑木林の立野緑地】

桜並木に上がった辺りが渋沢丘陵の東端でしょうか。今日はここからひたすら西へ進みます。
しばらく歩くと南ヶ丘小学校。沿道から竪穴式住居が見え、卒業記念に建てられたようです。
この春の異動までKさんの勤務校だったそうですが、羨ましいような素敵な所にありますね~!


南ヶ丘小学校 竪穴式住居
【南ヶ丘小学校 竪穴式住居】

桜並木
【桜並木を右へ】

秦野市は桜並木が多く桜のトンネルが続きます。風が吹くと花びらが舞って、とっても素敵。
気持ち良くお花見しながら歩いて行くと、「秦野総合高校前」交差点で突き当たりです。
渋沢丘陵の道はこの上から続いているはずなので、右へ少し下ると左へ細道がありました。


桜並木
【花びら舞う 桜並木】

「秦野総合高校前」交差点
【秦野総合高校前交差点から、あの丘へ】

更に左へ坂を上がりきると、両側に畑が広がる明るい渋沢丘陵に出ました。
左に箱根の山々、右に丹沢。正面には富士山も見えていますが、今日は春霞でちょっと残念。


渋沢丘陵
【渋沢丘陵 左は箱根の山々】

渋沢丘陵
【正面に富士山 右に丹沢】

菜の花畑は今が満開。 丹沢が一望できる所もあって、素晴らしい眺めです。

菜の花畑と丹沢の山々
【檜岳  チラッと同角ノ頭  鍋割山稜・塔ノ岳・三ノ塔  岳ノ台  大山(拡大)】

2つ目の秦野駅分岐で渋沢丘陵ハイキングコースと合流。少し先に震生湖の入口があります。


秦野駅分岐
【ハイキングコース 秦野駅分岐】

震生湖入口
【左に震生湖入口】

震生湖は関東大震災の際に出来た小さな堰き止め湖で、へらぶな釣りが楽しめるようです。
今は遊具広場の桜がきれいですが、秋の震生湖は紅葉スポットにもなっています。


震生湖
【震生湖】

震生湖 桜
【遊具広場の桜】

湖畔の細道を進み、奥の雑木林にはベンチがあるので、しばし休憩。
雑木林を上がり、左へ進むと「震生湖」バス停がありますが、本数は少ないです。



【雑木林のベンチ】


【震生湖BSの先から右へ】

11月~2月までの「自然薯販売所」を過ぎると、未舗装の尾根道になります。
ヤマユリの里や向山配水場を過ぎ、桜やヤマブキなど咲く農道は、のどかな散歩道。


国府津方面
【渋沢丘陵 左に国府津方面】


【畑の尾根道】

やがて僅かな下りで栃窪集落へ出ました。
頭高山・渋沢駅へ右折の道標がありますが、頭高山へは直進が近道。

その入口に「工事中のため迂回のお願い」の看板がありますが、今日のコースに通行止め区間はないので問題ありません。


栃窪集落
【栃窪集落  頭高山近道は直進】

桜の道を少し進めば栃窪神社分岐で、寄って行きたいので左へ直進しました。
桜の道を2,3分進めば栃窪神社。ちょっと殺風景な雰囲気ですが、今日の桜に感謝してお参り。


栃窪神社分岐
【栃窪神社分岐】

栃窪神社
【栃窪神社】

大山見つつ桜の道を戻り、さっきの分岐で左へ入ると、今日唯一の登山道っぽい道になります。
初めてここを通った時は今までの道とあまりに違うので、ちょっと心配になった暗い道です。



【大山見つつ分岐へ戻る】


【唯一の登山道っぽい道】

小さな赤鳥居の「宇主山の幡龍王様」を過ぎると三叉路に出て、左は八国見山への道です。
八国見山への道にはシャガ、オドリコソウ、ヤマブキ、ムラサキダイコンなど咲いていました。


八国見山分岐
【八国見山分岐】


【八国見山へ】

八国見山分岐から7,8分程進むと八国見山入口があり、小さな手作り札が立っています。
八国見山は木々に囲まれ狭い山頂ですが、昔は八国が見えるほど展望が良かったのでしょうね。


八国見山入口
【八国見山入口】

八国見山
【八国見山山頂  八国とは・・・(拡大)】

地味だけれど、よく見ると白く華麗な雰囲気のクサイチゴ。
カキドオシに花が似ている莚版? ムラサキゴケというのでしょうか。

クサイチゴ

ムラサキゴケ?

オドリコソウ

シュンラン


先ほどの三叉路から少し進めば頭高山分岐で、直進して峠配水場から右へ進むと明るい尾根道。
こちらも畑の広がる見晴しのいい道で、伸びやかでのどかな雰囲気が素敵です。


頭高山⇔渋沢駅
【頭高山 ⇔ 渋沢駅】


【畑の広がる尾根道】

次の分岐で右へ向かいますが、横の草地に丹沢展望のベンチがあったので、しばし休憩。



【篠窪 ⇔ 頭高山】


【分岐には丹沢眺望のベンチあり】

次の木立ピークは頭高山ではなく、右へまだまだ道路が続いています。
途中に、美しいお姫様の気の毒な伝説がある「かりがねの松」がありました。


頭高山へ
【頭高山へ】

かりがねの松
【かりがねの松】

左に見えてきた桜のきれいな公園が頭高山への入口で、周辺は八重桜が多く、
桜の塩漬けなど食用としての生産量は全国一とのこと。少し上の「祈りの丘」から登山道です。


頭高山入口
【頭高山入口】


【白山神社からの道と合流】

白いヤマザクラがきれい。 八重桜はまだ蕾ですが、一部で少し咲き始めていました。



【ヤマザクラ】


【咲き始めた八重桜】

東屋とトイレのある「八重桜の里」周辺はヤマザクラやソメイヨシノ、菜の花がいっぱい。
山頂北面の八重桜はまだ蕾でしたが、ちらほらと咲き始めている枝もあります。



【春色に染まる「八重桜の里」】


【桜と菜の花】

雑木林に囲まれた頭高山の山頂には東屋があり、直下は周回できるようになっていました。


頭高山
【頭高山 山頂】
大倉尾根 三ノ塔尾根
【大倉尾根  三ノ塔尾根 (拡大)】

北側の一部開けた草地からは丹沢の表尾根が望めます。

左はダラダラと登りが続く大倉尾根。
右は中腹から一気に標高を上げる三ノ塔尾根。
二つの尾根がよく見えて、楽しい眺めです。


ほぼ白く、距が薄紫色なのでオトメスミレ? でも、うす~い紫条があるようなないような・・・

オトメスミレ?

マルバスミレ

フデリンドウ

ヤマルリソウ


頭高山から下り、チューリップで有名な泉蔵寺に寄りましたが、今は枝垂桜がきれいでした。
あとは緩やかな坂を上がり、地図に従いひたすら住宅地を抜けて渋沢駅へ向かいました。



【泉蔵寺のチューリップ・枝垂桜】


【二つ塚の桜は終わり】


渋沢丘陵は殆ど高低差のないハイキングコースですが、頭高山まで歩くとかなりの距離なので充実感があります。両側に畑が広がるなだらかな丘陵は丹沢の眺めがよく、桜や菜の花を愛でながらゆったり歩いた春の一日でした。




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