陣馬山・景信山

じんばさん(854m)・かげのぶやま(727m)


大雪から1週間以上経ったので、ほど良いトレースを期待して陣馬山へ行って来ました。
城山までの予定でしたが予想以上に時間も体力も取られ、景信山から下山しました。


2014.2.22
(土)
 陣馬
 登山口
一ノ尾根
ベンチ
和田
分岐(上)
陣馬山明王峠堂所山
分岐
景信山小仏
分岐
景信山
登山口
小仏
晴れ  08:10着
 08:10発
10:00
10:10
10:4511:15
11:30
12:30
12:50
13:2014:45
15:05
15:1515:4015:50着
16:10発



記録的な大雪だった先週の雪。1週間経っても山岳関連のバスは運休が続いているので、駅から歩ける高尾山稜を、今回は西から東へ歩こうと高尾駅7:26発の小淵沢行きに乗り、藤野駅で下車しました。


陣馬登山口
【陣馬登山口】

昨夜の神奈中バスHPでは、「和田」行きはまだ不通だったので駅から歩くつもりでしたが、下のバス停にいるのは・・・「和田」行き?
なんと今朝から再開したようで、ラッキー!

「♪8時ちょうどの~ 和田行きバスで~♪」
陣馬登山口で下車。私も含め6人いた登山者は全員ここまで歩く予定だったのでしょう。せっかくの復旧和田バスは早々と空っぽになってしまって、ちょっと申し訳ないみたいでした。

すぐ先で分かれる一ノ尾根方面への舗装道路は、登山口手前まで除雪されていました。

登山道に入るとトレースはついているものの、まだデコボコで歩き難く踏み抜きも多いです。

ふかふか雪
【デコボコトレース】
一ノ尾根
【一ノ尾根】

若い人たちはツボ足でも力強く登って行きますが、私は早々にワカンを着けました。

雪は大分締まっていたので、トレースの横はワカンも効果的。それでも時々ズボッと沈んで、ヨロヨロ。

尾根が狭まったり、トラバース気味の所は雪もふかふか。ワカンも潜ってしまって、引き上げるのに一苦労です。

ふかふか雪
【ふかふか雪】
一ノ尾根
【一ノ尾根 ベンチ】

緩やかな雑木林にあるベンチは少し雪が除けてあって、先行の若い人たちと入れ違いに休憩。晴れていても、富士山は霞んで見えません。

時計を見れば既に2時間も経っていてビックリ。夏道なら陣馬山の山頂に着いている時間です。
やっぱり雪道って時間かかりますね~


締まった雪面を歩いたり、潜ってしまって慌ててトレースに戻ったりしながら進みます。
和田への道は、下の分岐でも上の分岐でもトレースはついていませんでした。
でも今日のバス再開に合わせ、この後どなたか挑戦するでしょうね。


和田分岐(下)
【一ノ尾根 和田分岐(下)】

和田分岐(上)
【一ノ尾根 和田分岐(上)】

山頂手前の急登に来ました。ここでも締まった雪面は非常に効果的でしたが、ひとたび潜ると腿まで埋もれるので大変。

ワカンに乗った雪もろとも引き上げるので、脚力が必要です。雪の斜面でバランス取りながら両手で膝を持ち上げて引き上げる時もあり、たった2,3度でも体力消耗してしまいました。


急登のワカン
【見下ろす急登のワカン跡】
陣馬山 直下
【陣馬山へ (拡大)】

植生保護柵も埋もれた、深い雪の急登。
樹影を映した滑らかな雪の斜面が素敵です。

振り返れば白い連行峰。あの山も好きだけど、あちらはもっと大変でしょうね~

連行峰
【振り返り見る連行峰 (拡大)】
陣馬山 山頂へ
【陣馬山 直下 (拡大)】

ここを上がればやっと山頂です。
いつもと違う陣馬山。
今日は遠く感じました。

そして山頂。
やれやれ、やっと着いた~
こんなに達成感を感じた陣馬山は初めて(笑)


陣馬山 山頂
【陣馬山 山頂 (拡大)】

北側の雪は強風で吹き飛ばされたのでしょう、地面が出ている所もあります。
和田峠へのトレースはなく、トイレへのトレースが数人分あるだけでした。

連行峰~醍醐丸   遠くに御前山~大岳山
【連行峰~醍醐丸   遠くに御前山~大岳山 (拡大)】

今日は城山~相模湖駅のトレースを期待していたけれど、時間的に無理かも・・・
景信山から来たトレースは雪に埋もれたテーブルの上を越えて来たようでちょっと可笑しい。
ルート上はスノーシューやワカンの跡だけで、締まって歩きやすかったけど、時々ズボッ!


丹沢方面
【丹沢方面】

景信山へ
【景信山へ】

振り返り見る陣馬山
【振り返り見るルート (拡大)】

こんなに雪の多い陣馬山は珍しい。振り返り見れば、吹き溜まりを避けたのか、ツボ足ルートとワカンルートがはっきり分かれていました。

栃谷尾根方面は偵察トレースが少しあるだけで、その先は真っ白。陣馬高原下へのトレースはまだありません。

あとで分かったのですが、陣馬高原下のバスもこの日の午後から再開したようです。

栃谷尾根分岐
【栃谷尾根分岐】
奈良子尾根分岐
【奈良子尾根分岐】

次の奈良子尾根分岐では、キャンプ場へのトレースはなしでしたが、奈良子尾根へはワカン1人分のトレースがありました。


明王峠に来ると、向こう側から来た人もポツポツ増えてきました。私もベンチの端でお昼。
相模湖駅から1人上がって来て、デコボコだがトレースはついていたとのことで、お疲れさま。


明王峠
【明王峠】

明王峠
【明王峠 ベンチ】

次の底沢峠。
手前の分岐から陣馬高原下へは2,3人分のトレースが出来ていました。バス再開して良かったですね~ 

次の分岐から美女谷へのトレースはまだありません。そういえば私はまだこちらへ下りたこと、なかった。車道歩きが長そうです。


底沢峠
【底沢峠 美女谷分岐】

その先はちょっと開けて奥多摩方面の見晴しがいいところ。
しかし、ふかふか雪の狭い道は踏み抜き多く、すれ違いも大変でした。


奥多摩方面
【奥多摩方面 (拡大)】

ふかふか雪
【ふかふか雪】

堂所山へのトレースはありましたが今日はパス。巻き道へ進むと、また狭くて深いデコボコ道。
景信山から来る人も多く、バスが再開したので小仏から来たというグループさんもいました。


堂所山分岐
【堂所山分岐】

ボコボコ巻き道
【ボコボコ巻き道】

堂所山からも長い雪道。
日陰の植林帯が続くので、雪も締まってワカンは歩きやすいけれど、なんだか疲れた・・・

普段ならなんでもない手前ピークも、休み休み登りました。景信山が見えてきて嬉しい~


景信山へ
【景信山が見えてきた~】
「夏鳥」笹道
【「夏鳥」笹道】

「夏鳥」説明板がある辺りは気持ちのいい熊笹道。日差しがあれば、雰囲気のいい所です。

一面雪で覆われた斜面を登って、ようやく景信山に着きました。ベンチは殆ど雪の下ですが、一つ掘り出されていたので、甘酒タイム。

景信山 山頂
【景信山 山頂 (拡大)】
小仏へ
【小仏へ下山】

バスが再開したとのことなので、小仏へ下山。
景信山からはトレースもしっかりでした。


ワカンを外したので足も軽やか。はっきりトレースなので歩きやすく、サラサラ下ります。
植林帯では両側から雪が迫っていました。最初にトレースつけた方、ご苦労様でした。


小仏分岐
【小仏分岐】

植林帯
【植林帯】

景信山から小仏への道。随分前に歩いたことがあり、植林ばかりの印象でしたが雑木林もあったようで、思いのほか明るい下りでした。


雑木林
【雑木林】
景信山 登山口
【景信山 登山口】

舗装道路が見えてきて、登山口すぐの階段上でようやく雪がなくなりました。あとは車道を進むだけです。


少し進むと除雪作業中。今回の雪ではフル作業だったでしょう、ありがとうございました。
恐縮&感謝しながら横を通り、屋根にまだ沢山載った雪を見つめて、小仏BSへ向かいました。


除雪作業中
【除雪作業中】

小仏BS
【小仏BS】


緩やかな道が続く一ノ尾根ですが、雪が深いのでトレースがあってもけっこう大変でした。ワカンは、締まった雪面では殆ど沈まず非常に効果的でしたが、時に潜ると引き上げも大変で、何やら喜怒哀楽の多い道具でした。翌日は身体のあちこちが筋肉痛でしたが、やはりあれば便利ですね。ワカンがあってもラッセルはできないので、やはりトレース頼み。最初にトレースを付けて下さった方に感謝の陣馬山でした。




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