不老山

ふろうさん(928m)


サンショウバラを見たいと思い、7年ぶりに不老山へ行くことにしました。
帰りは駿河小山駅までの県境の尾根道、「不老の活路」を歩いてみます。


2013.6.9
(日)
 明神峠湯船山白クラノ頭峰坂峠「樹下の二人」世附峠不老山「半次郎」生土駿河小山駅
うす曇り  09:10着
 09:10発
09:50
09:55
10:1210:4011:05
11:30
11:3512:10
13:00
13:3514:3014:55着
15:04発



明神峠
【明神峠】

今週も土日限定のバスを利用します。明神峠行きのバスは、7年前は御殿場駅からでしたが、最近は駿河小山駅発。時間も変わって8:45発の一本だけで帰路便がないのが残念ですが、直行バスがあるだけでも感謝。今日は2台で出発です。

明神峠に到着。団体さんも多いので靴紐をチェックしてすぐスタートします。



湯船山 ご入山御心得
【 「湯船山 ご入山御心得」 】


送電鉄塔周辺のサンショウバラ。花は咲いていましたが、全体はほぼ終わりかけで蕾は少しでした。「ご入山御心得」を見て、岩田さん道標健在に安心。

送電鉄塔下のサンショウバラ
【送電鉄塔下のサンショウバラ】

新緑いっぱいの尾根道を進み、「ごんぐのベンチ」に来ました。
以前のベンチは壊れかけていましたが、新しいベンチが設置されています。


明神山あたり?
【明神山あたり?】

「ごんぐのベンチ」
【 「ごんぐのベンチ」 】

小ピークを越えて今日の最高峰、湯船山に着きました。樹林に囲まれ展望はありませんが、狭いながらもベンチがあって、落ち着いた雰囲気の山頂です。


湯船山
【湯船山】

この湯船山の稜線はブナの大木が多く、しっとりした雰囲気。
あちこちヤマツツジも咲いていて、自然林がいっぱいの素敵な道が続きます。


ブナ大木
【ブナ大木】

ヤマツツジ
【ヤマツツジ咲く道】

白クラノ頭
【白クラノ頭】

白クラノ頭は、道標がなければ知らずに通り過ぎてしまいそうな地点で、以前あった岩田さんの道標がなくなっていました。・・・

この先の世附峠にある案内板には、「昭和30年頃までは、白嵓ノ頭付近には名木・梓の大木がたくさんあったが、全て切り尽くされてしまい、今は幻の木となってしまった。」と記されています。今より更に素敵な森だったのでしょうね。

ロープのある急下りや緩やかな下りの先は植林の急下り。左側が伐採されて明るくなっていました。

植林の急下り
【植林の急下り】
峰坂峠へ
【峰坂峠へ】

南側が開けて明るく見晴しのいい所に出ましたが、曇っているのでせっかくの展望もイマイチです。

緩やかに下ると峰坂峠で、石のテーブルとベンチがあります。南側林道に下りる細道があったはずですが、今はヤブっぽくなっていました。

峰坂峠
【峰坂峠】
「樹下の二人」へ
【「樹下の二人」へ】

正面に不老山が見えて来て、この辺りにもサンショウバラの木がたくさんありますが、ここは日当たりがいいからでしょうか、蕾は殆どなく終盤の雰囲気です。

ウツギが咲き始め、ノイバラもあちこち満開。



ヤマツツジ

ウツギ

スイカズラ

ノイバラ

明るく開けた「樹下の二人」に来ると、新しく「サンショウバラの丘」の道標が立っています。
肝心な”樹”が枯れてしまったようで、根元には道標だけで、なんだか寂しい・・・
周辺には「サンショウバラの小径」もあり、木も多いけれど、花は少し残っているだけでした。


サンショウバラの丘
【樹下の二人・サンショウバラの丘】

「樹下の二人」
【 「樹下の二人」 】

振り返りつつ、下った所が世附峠。不老山~明神峠ハイキングコースの案内板があります。
現在、北の浅瀬橋へ下りるコースも、南の山口橋へ下りるコースも通行止めになっています。


世附峠
【世附峠】

不老山~明神峠
【 「不老山~明神峠ハイキングコース」 】

今日一番の急登で不老山へ向かいます。途中にサンショウバラも咲いていましたが、やはり終盤の雰囲気でした。


急登
【急登】
「不老山」道標
【「不老山」道標】

登りきったピークに「不老山」の道標やベンチがあります。周辺にもサンショウバラは咲いていましたが、広場のある奥の山頂へ。


不老山の山頂に到着。早速サンショウバラを見に行くと、ここはきれいに咲いていました。
標高も高いので咲き終わりから蕾までいっぱい。7年前より花付きがいいように感じました。


不老山 山頂
【不老山 山頂】

サンショウバラ
【サンショウバラ (拡大)】

朝に花開くと夕方には散ってしまうという、一日花のサンショウバラ。咲き始めの花はなかなか見れませんが、なんとか探して一輪だけ見つけました。

実体はお寝坊さんということでしょうけど、開きかけのふんわり姿、いいですね~♪


サンショウバラ
【ふんわり サンショウバラ】

サクラやツツジのように一斉に咲く花ではないので全体がピンクに染まる満開はないようです。
5月下旬から見頃になるサンショウバラですが、時間差で咲くのでしばらくは楽しめそうです。


サンショウバラ
【蕾】

サンショウバラ
【華やかなサンショウバラ】

ずいぶんゆっくり楽しんだけど、そろそろ下山。さっきの見晴しのいい山頂に戻ります。
左へ少し進み、金時神社の分岐に来ました。真っ直ぐの県境尾根を歩きます。


県境尾根・金時神社
【県境尾根・金時神社 分岐】

「県境尾根」
【 「県境尾根」 】

最初は植林の急下りですが、やがて緩やかになって送電鉄塔の立つ防火帯に出ました。天気が良ければ展望も良さそうですが、今日は残念。


送電鉄塔
【送電鉄塔の防火帯】

左へカーブして県境道と林道の分岐に来ると、「半次郎」という可愛い番人が立っています。
私の古地図には破線もない県境道ですが、岩田さんが整備された「不老の活路」です。

不老の活路 分岐
【県境尾根道・林道 分岐】


「半次郎」
【不老の活路の番人 「半次郎」 】

「道標完成」
【 「道標完成」 】

しばらくは植林ですが、道標が完備されているので迷うこともありません。次々に現れる楽しい道標を見つつ、緩やかに下って行きました。


途中からは自然林になって、やがて尾根から外れる右折点に来ました。
真っ直ぐの県境道も整備されているようですが、地形は険悪とのことです。


生土への右折点
【生土への右折点】

「下谷ルート・生土ルート 分岐」
【 「下谷ルート・生土ルート 分岐」 】

「仙人」
【不老の「仙人」】

可愛い「不老の仙人」に、整備を感謝してご挨拶。最後は急階段を下って林道に下り立ちました。ガードをくぐって、駅へ向かいます。

林道へ
【林道へ】

駿河小山駅手前にある「丸中」のわさび漬は美味しいと聞いたので寄ってみます(水曜・定休)
熟成された酒粕を使った無添加わさび漬は冷凍しても固まらず、風味も良く美味しかったです。
生わさび入り最中「山そだち」も購入。程良い甘さ、ピリ辛さ、香りもあり新鮮な味でした。


丸中わさび店
【丸中わさび店】

わさび漬と山そだち
【わさび漬と山そだち】


富士箱根地区の山地に咲くサンショウバラは別名ハコネバラとも呼ばれ、不老山周辺にはたくさん咲いていて、とても大きく華やかな花は心も元気にしてくれます。バスは大賑わいでしたが、スタート時からかなりバラけていたので、さほど混雑した印象はありませんでした。次回は「樹下の二人」付近の花期に合わせ、眺望も狙って天気のいい日に再訪したいと思います。




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