五竜岳

ごりゅうだけ(2814m)
平成23年7月17日〜18日    前日は唐松岳

今日は五竜岳で展望を楽しんでから、ダケカンバの美しい遠見尾根を下ります。
足の違和感もさほどなかったので安心していたのですが・・・


2011.7.18
(祝)
 五竜
 山荘
五竜岳五竜
山荘
白岳西遠見山西遠見池大遠見山小遠見山地蔵ノ頭上:テレキャビン
下:シャトルバス
うす晴れ  05:0006:00
06:40
07:30
08:20
08:30
08:35
09:20
09:30
09:50
10:10
10:3511:40
12:10
12:45
12:50
13:10発
13:30発



朝、窓から空を見ると、五竜岳の上にはきれいな月が浮かんでいました。
外に出ると、南の空は淡い藤色と桃色が溶け合ったようなとても雅な色に染まっています。
遠く八ヶ岳と南アルプスの間には、うっすら富士山。それにしても、なんて美しい色なんでしょう・・・

八ヶ岳と南アルプス
【南の空  遠くに富士山】

東の空は、今まさに日が昇らんと、輝くような黄金色に染まっています。
水平線から昇るかと思われた太陽は、雲海の波間から昇ってきました。
上空に浮かぶ薄雲を光り輝かせながら、静かに静かに昇っていきます。
素晴らしい御来光に、心から感謝。

厳かな御来光
【東の空  御来光】

小屋前で仰ぎ見る五竜岳。
赤く染まった頂きの上には、月がまだきれいでした。

ここの朝食は5時からで、並んだ順。8時までOKとのことなので、先に山頂へ行くことにします。

起床した時、膝横のスジに違和感があったけれど足の指の痛みはなくなっていました。御来光など見たりしてうろうろしていたら膝も気にならなくなったので、サブザックに必要な物だけ入れて出発。


五竜岳と月
【五竜岳と月】
五竜岳へ
【五竜岳へ】

トラバースあたりで振り返ると、昨日の唐松岳や奥の白馬岳などよく見えてきました。

山頂で御来光を迎えた人たちは早くも下山。すれ違いながら登って行きます。

山頂近くは勾配もきつくなってきますが、昨日の大黒岳のようなガキガキ岩ではありません。

足場はしっかりしているし距離は短いので、五竜岳ピストンだけなら岩場の苦手な人でも慎重に登れば大丈夫そうに思われます。

山頂近く
【あの上が山頂分岐】
山頂は奥
【山頂は奥のピーク】

登りついたピークは山頂分岐で八峰キレット方面への道が下りています。五竜岳の山頂は縦走路から外れているので、もう少し奥にあります。

五竜岳の山頂に着きました。目の前に、立山・剱岳・毛勝三山が横一列に並んでいます。

五竜岳 山頂
【五竜岳 山頂】

大きな根張りの鹿島槍ヶ岳。高曇りなので遠望は利き、遠くの槍ヶ岳もよく見えています。
更に奥の笠ヶ岳もチラッと見えて、水晶岳〜薬師岳〜立山〜剱岳と素晴らしい眺め。
昨日の天気がイマイチだったので剱岳が見えるか心配でしたが、見えて本当に感謝です。

中央写真
【鹿島槍ヶ岳〜槍ヶ岳〜薬師岳〜立山〜剱岳】

今日は遠見尾根を下るだけ。360度の素晴らしい眺望に去り難く、ずっと眺めを楽しんでいましたが、時計を見れば40分もいたらしい。食事の時間も気になり、そろそろ小屋へ戻ります。


唐松岳見つつ
【唐松岳見つつ五竜山荘へ】

白馬方面は朝よりすっきりきれいに見えていました。
足元の花も明るくなってよく見えます。

山荘に戻り、朝食を頂きます。テーブルを見ると他にもこれからの人が残っているようですが、スタッフはにこやかで感じのいい子が多いでした。

名残惜しい五竜岳を振り返りつつ、出発。

振り返り見る五竜岳
【振り返り見る五竜岳】
唐松岳ルート
【昨日歩いた唐松岳ルート】

僅かに登れば白岳の山頂で、昨日歩いた唐松岳への登山道が見えています。

手前のハイマツ帯は緩やかで気持ち良さそうに見えますが、昨日は何も見えなかったな〜・・・

白岳は山頂手前に遠見尾根への道が下りていますが、奥の山頂を通っても下りれます。

白岳山頂へ
【白岳山頂へ】
白岳山頂
【白岳山頂  奥は妙高方面】

狭い山頂ですが、遠見尾根を登って来た日はここが最高点。一気に開ける展望と開放感に、素晴らしいピークだと思った記憶があります。

さて、ほんとに下山。
五竜岳を何度も振り返りつつ下って行きます。

五竜岳と山荘
【五竜岳と山荘】
クサリ場
【クサリ場】

クサリ場が2ヵ所くらいあって、一気に高度を落とします。コバイケイソウ・ハクサンフウロ・シナノキンバイなどの高山植物はこのあたりまで。



ウルップソウ(終)

コバイケイソウ

クルマユリ・ハクサンフウロ

ミヤマアズマギク

クサリ場の急下りが終わると、あとはずっと緩やかな尾根歩き。ダケカンバ帯が続き、花も樹林帯らしくなってきました。

遠見尾根は10年くらい前の秋に登ったことがありますが、紅葉のあまりの素晴らしさに翌日は五竜岳のあと唐松岳をやめて、またこの尾根を下りました。

西遠見山
【西遠見山】

ダケカンバと五竜岳
【ダケカンバと五竜岳】

ダケカンバ越しに見上げる五竜岳。
振り返れば白岳はもう随分高く、その左に五竜山荘の屋根がチラッと見えていました。

振り返れば白岳
【左上に山荘の屋根 その右上が白岳】

ダケカンバ帯
【ダケカンバ帯】

西遠見山近くなるとダケカンバが続き、思い思いに幹を伸ばした大木も多いです。

ダケカンバと五竜岳を見つつ、しばし休憩。ハクサンシャクナゲがきれいに咲いていました。


残雪の上を歩いて振り返ってみると、ここが西遠見池でした。
鹿島槍ヶ岳から五竜岳が一望でき、素晴らしい場所なのでゆっくりティータイム。
今はまだ一面残雪。流れる雪解け水にサマースカーフを浸すと冷たさも復活です。

西遠見池
【西遠見池から見る鹿島槍ヶ岳〜五竜岳】

ナナカマドも多くなって来ました。振り返れば五竜岳はもう雲に隠れ、白岳にも迫っていました。


五竜岳と白岳
【雲がかかり始めた五竜岳と白岳】
大遠見山
【大遠見山】

なだらかな道を進んで、山頂とは思えない所に大遠見山の標柱があります。ナナカマド・ダケカンバ越しに鹿島槍ヶ岳の北壁が見えて、休憩にいい所です。

大遠見山からは下りになり、中遠見山が見えてきて左側がザレ落ちている所もありました。このあたりもダケカンバがいい雰囲気。

中遠見山へ
【中遠見山へ】
中遠見山
【中遠見山】

中遠見山は狭いピークで、慰霊碑のケルンがあります。次の小遠見山まではわりと近い。

小遠見山の山頂は小広く、ここは観光客も登って来るのでベンチも多い。ここでお昼にしました。

爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳北壁がよく見えるのですが、今日は雲に隠れて残念。鹿島槍下のカクネ里の雪渓は秋になっても白く残っています。

小遠見山
【小遠見山】

その後は「ニノ背髪」「一ノ背髪」と、途中に何度も見晴らしのいいベンチがあります。
見返り坂にもベンチがあって、ちょっと雲のかかった妙高高原方面が見えていました。


地蔵ノ頭へ
【地蔵ノ頭へ】

見返り坂
【見返り坂から妙高山方面】

左には昨日歩いた八方尾根が見えていて、八方池山荘やリフト駅が小さく見えていました。
遠見尾根もそろそろ終わり。地蔵ノ頭には大きなケルンが立っていて、ここも賑わっていました。


八方尾根
【八方尾根】

地蔵ノ頭
【地蔵ノ頭】

テレキャビン駅へ
【テレキャビン駅へ】

後はニッコウキスゲなど花を見ながらリフトに沿って下るだけ。テレキャビン駅へ下る道の花壇ではコマクサが咲き、ヤナギランももう咲き始めていました。

エスカルプラザで汗を流す予定でしたが、5分後に白馬駅を通る無料シャトルバスが出るらしい。神城駅は列車が少ない。白馬駅なら新宿直行のスーパーあずさにも乗れるので慌てて乗り込みました。

白馬駅前には既に列が出来ていましたが、改札まで時間があったのでトイレでゆっくり着替える時間もあって助かりました。



遠見尾根は紅葉が素晴らしいので今回の唐松岳・五竜岳は秋に歩こうと思っていたコースですが、7月の八方尾根は花も多く、シラネアオイやオオサクラソウなどにも会えたのでよかったです。神々しい御来光、五竜岳で見る鹿島槍ヶ岳〜剱岳の素晴らしい展望など印象に残り、またいつか秋に歩きたいと思います。





・・・さて、足ですが・・・
あずさに乗ってしまえば、八王子までそのまま。音楽聴きつつじっと外を眺めていると、だんだん膝スジの違和感が戻って来ました。時々屈伸しつつ3時間半。痛みはさほどなく普通に帰宅したのですが・・・
翌朝になったら、なんと、膝がパンパンに腫れて曲がらなくなっていました。夕方早退してお医者さんへ行くと、水が溜まっているとのこと。「膝に水が溜まる」という経験は初めてなので呆然。一気に母の年齢になった気がしました。水は注射で抜くより自然に抜けるのを待つ方がいいけど、一ヶ月くらいかかるとのこと。夏山はどうなるの。ボーゼン、ガックリ・・・ショックで言葉も出ない。

思い返せば全てはあのこむら返りがいけなかった。足が攣れる原因は水分ミネラル不足で梅干がいいというのを思い出し、帰宅して梅干を食べたけど今さら遅すぎ。水分塩分ミネラルは熱中症予防以外にも大事ということが分かりました。皆さんもどうぞお気をつけ下さい。(こんなドジな人はいないでしょうけど・・・)

《8/1現在》
お陰さまで、膝の水は殆ど引いたようです。温めるのがいいそうなので、夜は湿布の上からマフラー巻いて寝ていました。しかし曲がり方は悪く、歩き始めの一歩が痛いです。手摺りに頼りながらですが、今日はようやく階段を下ることができるようになったので、週末は近場の平坦地散策から始めようと思います。



 五竜岳・遠見尾根の花々



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